下剤の使用に注意

下剤の使用には大きな注意が必要です。下剤による治療には根本的な弊害があります。

下剤による排便を繰り返すことで、薬に耐性ができてしまい、かえって便秘になりやすくなるのです。

便意は腸のぜんどう運動によって起きます。下剤はこのぜんどう運動を無理やり引き起こす事ものなのです。下剤を飲み続けるとその刺激が習慣化されてしまい、腸が下剤の刺激を排便の合図のように受け取りはじめ、もはや自力でぜんどう運動を起こさなくなってしまうのです!

例えば、生薬であるセンナの葉は医薬品としてのみ使用が許可されています。センナは便秘解消にとても役立ちますが、常用すると使用量をどんどん増やさないと効かなくなってきます。そして、最後は薬も効かない真の便秘地獄に突入してしまうわけです。どうしても苦しいとき以外は、下剤には頼らない方が賢明ですね。

便秘の治療には、単純に排便をうながす下剤のようなものではなく、腸内の環境を整えてくれるようなサプリメントがおすすめです。


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