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彼は学校一の美少女で上級悪魔なリアス先輩の下僕となり、働くことになってしまうのだった!

ハイスクールD×D


ジャンル現代ファンタジー
著者石踏一榮
出版社: 富士見ファンタジア文庫
発行年月: 2008年09月
本体価格 580円 (税込 609 円)
T.Kさん(男性) とらいでんとさん(男性・16歳)一押し!

■ 解説                               

 俺、兵藤一誠は、年齢=彼女いない歴の高校2年生。
 そんな俺に彼女ができた! 友よすまん、俺は一足早く大人の階段を上がる!
 ――はずだったのに、なんで俺は彼女に殺されてるんだ!?
 まだなーんにもしていないのに、この世は神も仏もないのか!?
 そんな俺を救ったのは学校一の美少女、リアス・グレモリー先輩。
 神でも仏でもなく悪魔だという彼女の口から、衝撃の事実。
 「あなたは悪魔として転生したの。私のために働きなさい!」
 先輩のおっぱいとご褒美につられた、俺の下僕悪魔としての人生はこうして幕を開けるのだった。
 勢いと煩悩のみで贈る、学園ラブコメバトルファンタジー開幕。


■ T.Kさんの書評                         

 とにかくかわいい女の子には目がないんだけど、もてない系の高校生「兵藤一誠」(通称イッセー)。
 しかし、ある時突然彼女ができ、期待を膨らませて初デートにむかうのですが、
 じつはその彼女の正体は、無意識のうちにイッセーが宿していた特殊な能力を持つアイテム
 「神器」(セイクリット ギア)の所有者を殺すために送り込まれてきた堕天使であり、
 そのままイッセーは殺されてしまう。
 死ぬ寸前に、「どうせ死ぬなら死ぬならあの憧れの紅い髪の先輩の腕の中で…」
 と願った時、そのときなんとその彼女が現れ…

 そのあとイッセーが気づくと、周りの人はすべてイッセーの彼女だった人物のことを覚えておらず、
 あれは夢だったのかな? とイッセーは思い始めるが、ほどなくして別の堕天使に襲われ重傷を負う。
 そして翌日主人公が自宅のベットで目覚めると、
 なんと同じベッドの中にあのあこがれの先輩「リアス・グレモリー」が全裸で眠っていた。

 そしてイッセーは彼女から驚くべき事実を知らされる。
 じつはリアスは悪魔であり、イッセーは殺された後、
 リアスの眷属悪魔として転生し悪魔になったのだと…


 この作品は基本はバトルアクションなんですが、
 主人公のとにかく女好きな性格のせいか、ややエロ要素も入ってます。


 ちなみに世界観の設定としては主に「神」「堕天使」「悪魔」の三つの勢力があり、
 かつてのこの三つの勢力の間で長い戦争が起こり、
 結局どこも勝てないうちにお互い疲弊てきて数百年前にその戦いは終結しました。
 その中で悪魔は多くの仲間を失ったため、
 主人公のような人間を悪魔として転生させ引き入れるようになった。という風になってます。

 その肝心の悪魔側のバトルシステムなんですが、
 人間のゲームであるチェスをモデルにしたものになってます。


 「悪魔の駒」(イーヴィル ピース)と呼ばれるもので、
 まず、主人の悪魔が一定の数のチェスの駒をもらい、
 それを手下の眷属悪魔にふりわけるというもので、
 駒にはそれどれ特性があり「戦車」(ルーク)は圧倒的な力と防御力に優れ、
 「騎士」(ナイト)はスピードに優れるなどがあります。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 塔城 小猫。
 小柄な少女で「戦車」担当。
 たまにドスケベなイッセーに辛辣なつっこみを入れてきます。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 正直驚いたのは1,2巻ともに、
 メインヒロインのリアスのかなりきわどい裸の挿絵が入ってたことですかね。

(かろうじてバストトップが髪の毛で隠れてるかどうかぐらいの)

 まあ、ラブコメでは主人公が間違ってヒロインの裸や着替えを見てしまうのはお約束ですが、
 その時のリアスの台詞に至っては、
 たとえば1巻の序盤でつい裸の彼女の胸に目がいっちゃうんだけだけど、
 さすがに恥ずかしくて目をそむけると、極端なヤンデレキャラでもないのに
 「見たいんだったら見てもいいわよ」。

 2巻に至っては夜中に突然訪ねてきて「自分を抱け」「自分の処女を奪え」とか言ってるんです。
 まさか富士見ファンタジアでここまで書けるとは…。
(さすがにそれ以上のそっち方面の行為には及んでないです。念のため。)
 
 恥ずかしくてちょっと女の子に見せづらいかも。



■ とらいでんとさんの書評                    

 いきなり死にます。
 人間やめます。
 最終的に大切なものを守りきります。

 とにかくエロイです、おっぱいって平気で出てきます。
 二巻ではまさかなことを叫びます。
 一巻のあとがきから読んでください。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 ミウたん。
 「漢の娘」のフレーズはうけました。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 しいて言うなら、作者による一巻のあとがきの悪戯ですかな。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-
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第1回GA文庫大賞・優秀賞受賞作!

這いよれ! ニャル子さん


ジャンル現代ファンタジー
著者逢空 万太
出版社:GA文庫
発行年月: 2009年04月
本体価格 600円 (税込 630 円)
T.Kさん(男性)一押し!

■ 解説                               

 怒濤のハイテンション混沌コメディ!
 真尋の前に突如現れたその少女は笑顔でこう言った。
 「いつもニコニコあなたの隣に這いよる混沌、ニャルラトホテプです」と。
 そして、真尋の尋常でない日常が幕を開けた。

 深夜。八坂真尋は得体の知れない「何か」に追われていた。
 どんなに助けを求めても応える声も人もなく、彼は町中をあてどなく逃げまどうしかない。
 そして息も切れ、自らの最期を覚悟したその瞬間――
「いつもニコニコあなたの隣に這い寄る混沌、ニャルラトホテプです」
 ――銀髪の美少女が、とてつもなく意味不明なキャッチフレーズとともに現れた!
 ニャルラトホテプ改めニャル子曰く、彼女は真尋を狙う悪の組織から、
 彼を守るために派遣されてきたというのだが……。
 こうして、真尋とニャル子の異常な日常が幕を開けた! 這いよれ、ニャル子!
 負けるな、真尋! 怒濤のハイテンション混沌コメディ!


■ この作品について、熱く語ってください!            

 このラノ2009の「魔王」のカテゴリで紹介されてた
 GA文庫の「這いよれニャル子さん」というこのラノベのあらすじを簡単に説明します。
 
 宇宙人の人身売買組織に突然狙われた主人公を守るため、
 クトゥルー神話と言う20世紀の小説家が作ったとされる、
 架空の神話体系のなかに邪神として書かれている、実はそのモデルとなっていた宇宙人の種族、
 「ニャルラトホテプ」のヒロインが主人公のもとにやってくる。
 と言う内容なのですが、

 とにかくヒロインの敵の殺しかたがバイオレンスで、バールで首を引きちぎる、
 手に持った石で動かなくなった相手の体をを何度も何度も叩き潰す、
 手榴弾投げつけて粉々などなど1巻の中盤まででこれです。


 はっきりいって、シリアスよりギャグの割合が大部分ですね。

 あと、宇宙人の間では実は地球のオタク文化が大人気と言う設定もさることながら、
 「生徒会の一存」と同じく漫画などのパロネタが多いですね。


 実は自分はこの元ネタのクトゥルー神話自体は知らないんですよ。
 しかし、そんな自分ですがニャルラトホテプと言う名前だけは以前より知ってました。
 というのは、ご存知かはわかりませんが自分は「ペルソナ」というもともとプレステのほうで出され、
 今はリメイクされたPSP版も出ているゲームの中にニャルラトホテプが出てたからです。
 ちなみに、内容は「ペルソナ」と言ういろいろな神話や伝説の中に出てくる
 天使や悪魔、妖怪などの姿をした、自分の中の別人格、心の力に目覚めた主人公をはじめとする
 「ペルソナ使い」の少年少女たちが自分のペルソナを使って戦うと言う内容で、
 ニャルラトホテプも古今東西のさまざまな数百体の中のペルソナの一体としてゲームにでてたからです。
 だからこそこの名前に反応し読み始めたんですけど。

 やはり、ヒロインが神話の邪神というのが大きな特徴でしょうね。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 ニャルラトホテプの天敵種族、クトゥグアのクー子です。
 ニャル子と同じく戦闘能力はすさまじく、炎と高熱の能力を持ってます。
 そして、死にかけた状態から復活するとパワーアップするという
 某戦闘種族と同じ特性を持ってたりします(笑)
 この子は女の子なんですが実は…
(以下若干ネタバレ)


 この子は女の子なんですが、実はニャル子に惚れており、
 1巻ではいきなりニャル子を自分のものにしようと、巻頭のカラーページにある通り、
 ニャル子の服を脱がせて抱こうとしたりするなど、
 ニャル子が真尋に対し行っているアプローチに勝るとも劣らない過激な愛情表現を行うヤンデレ系です。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 個人的には、最初の冒頭がちょっと唐突だったのと、
 ヒロインが主人公に惚れる理由がまだ会ってもないのに、

 主人公の写真見たら(自分の好みに)ストライクだったからというのは、
 理由としてちょっと弱いと思いますね。


 あと、戦闘もヒロインが力技的に解決しすぎな気がします。
 ああいう日常生活の中での暴走キャラについては、
 フルメタの相良宗助、まぶらほの宮間夕菜を経験してるせいか、
 いまいち新鮮さが感じられなかったんですよ。

 また、良くも悪くも作品の魅力はニャル子をはじめとする
 ヒロインたちの破天荒な行動によるところが大きいので、
 その反面どうも主人公にいまいちはっきりとした
 長所や個性、見せ場が見ることができなかったのが残念ですね。

 あと、ヒロインのキャラ属性を神話に出てくる「伝説の邪神」か、「宇宙人」の
 どっちかに統一したほうがわかり易くてよいのではないかと思います。


 (あとで聞いた話ではあの神話の邪神たちの大半は、宇宙から地球に飛来してきたので、
 広義では「宇宙人」たちらしいのですが)

 長編のわりに、シリアスなストーリー性はあまりないですね。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


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