女騎士さん、ジャスコ行こうよ3 (MF文庫J)
ポーリリファ・ルーカ・アデルベーン・ジャッセンさん一押し!(女性・8歳)
■ 解説
相も変わらず日常が続いている平家町。田舎暮らしが板に付いてきた女騎士、クラウはテレビ番組で観たホタルの美しさに感動し、町役場のホタル育成事業で雑務バイトをすることに。
「リンイチローよ、この大自然に選ばれし伝説の戦士を案内しろ!」「お前、意外と姫に似てるんだな?」
一方その頃、麟一郎の学校ではクラスのマドンナ水神さんがお見合いをするという噂が立ち学校全体を巻き込む騒動に!?
「クソッ、なんてことだ! シット!」「汝、フンコロガシらしいリアクションじゃな?
」関連RT数1万越え! 話題沸騰の女騎士系田舎日常コメディ、懲りずにまだまだ第三弾!
■ ポー姫さんの書評2015/5/26
みたび登場のポー姫である。
公式発売日は二五日であるというのに、二一日には既にアキバで売られていたのじゃ。
全盛期のマジック・ジョンソンもびっくりするに違いないのう。
三巻連続でアキバblogに取り上げられて絶好調のこのシリーズ。
「タイトル詐欺」と二巻発売時に汝らが騒ぎ立てておった故、今回は「いわゆるジャスコ」でのシーンから本文を始めておる。全く、こっちにはこっちの予定があるというのに……
ジャスコ・埋蔵金と続き、今回扱うテーマは「ホタール」である。
テレビ番組に影響されたクラウゼラが、「ホタールのイクセー事業」のバイトに挑戦するのじゃ。
「田舎は空気が汚い」という現実を突きつけられたクラウゼラにとって、綺麗な自然環境の象徴であるホタールを育てることは理想郷へのパスポートだったのかもしれぬ。
とはいえスーパー社会派かしこいラノベである本作。
なにせイラストは『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』『星降る夜は社畜を殴れ』の霜月えいと先生じゃ。
田舎を絶賛するだけではないぞ?
リンイチローの祖母殿の知り合いのラノベ作家は、地方公務員時代に役所の暗黒面をこれでもかというほど見てしまったそうじゃ。
ボランティアをボロボロに使い倒す職員。気まぐれで発言するお偉いさん。ホタール育成に邪魔な生き物を皆殺しにするための塩素。
責任感の強さゆえにバイトを断れない我が騎士がどう振る舞うのか。汝らの目で確かめるがよい。
お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
妾……と言いたいところであるが、今回は水神ハイドォラである。
他社の編集者や作家に大人気なのじゃ。触手のくせに。
不本意ではあるが、本作の売上アップのためにプッシュするのじゃ。
この作品の欠点、残念なところはどこですか?
ジャスコがチャドの霊圧と化してるのじゃ!