第5研究室 アニメ化小説研究室 | トップへ戻る |

なぜこの小説は人気があるのか?

ネタバレ注意! このレビューにはネタバレが含まれています。

灼眼のシャナ

 ジャンル現代ファンタジー
 著者高橋 弥七郎
 初版発行 2002年 11月
 電撃文庫( メディアワークス/角川書店メディアワー)
 価格(第1巻)590円 (税込:620円)

■ 解説                               


 新学期が始まったばかりの高校生・坂井悠二は、いつものように“日常”を生活していた。
 だが、彼はある日突然、“非日常”に襲われる。
 人の存在を灯に変え、その灯を吸い取る謎の男、フリアグネに襲われたのだ。
 悠二の“日常”生活は壊れた。
 しかし同時に、彼の前に一人の少女が現れた。
 少女はフリアグネから悠二を護るため、悠二のそばで生活を始める。
 悠二は感謝を込めて御礼を言うが、少女はこう呟く。
「おまえは、もう『存在していない』のよ」
 自分はすでに死んでいる!?
 存在亡き者、悠二が考え、思うこととは…!?
 奇才・高橋弥七郎が贈る、奇妙な学園ストーリー。


■ 日暮さんからの質問                      

 こんばんは。今日(日付的には昨日)、生まれて初めてのお給金をいただいた日暮です。
 4万かあ、あれも欲しいしこれも欲しいし……。
 今回はちょいとばかり特殊です。 先に謝っておきますが、ごめんなさい。
 ※ファンの人は石投げんといて下さい。

 灼眼のシャナ?
 は?
 どこがおもろいの?

 あだだだだ! 投石反対!!
 いや!
 友人にこの作品を絶賛するヤツがいましてね!
 「そこまで面白いなら読んでみよう」ということで、
 貸すのを良しとしないケチんぼの神様のような↑のために、
 灼眼のシャナ第1巻を購入したのですが……、

 何この漢字、読めん。
 普段の描写と戦闘のとが変わってねえよ。
 いやそこはそうならんだろう。

 ……ってコラそこ!
 刃物なんて持つな!
 親が悲しむぞ!

 いやほんっとに、っっっとに分からないのですよ!
 確かに、作り込まれた設定や、シャナの存在感、豊富な語彙など見るべきところは判るのですが、
 「個の描写」ではなく「灼眼のシャナ」としての良さがこれっっっぷっっっつむ分かりません。
 (なんかアンチみたいになってきた……)

 1巻買っただけじゃ良さなんて分かんねえじゃん、とおっしゃる方もおられると思います。
 が、作者の高橋氏は、1巻のあとがきを読む限り、以前にも同じ様な作品を執筆しています。
 さらに、少なくとも私に関しては、「小説(ラノベ)の命のひとつ」である掴みの時点でスベってもいます。

 しかし超々大人気タイトルであることは天壌の劫火を見るより明らかです。
 単にこン日暮の野郎の目が、封絶でもかけられてるかのような節穴という可能性も十分にあります。

 そ こ で!
 灼眼のシャナの良さを私に説いて頂きたいのです。

 「灼眼はここがスゲエ!」
 「これに気づけないなんざ、ンだけKYなんだよ!」
 「実はこんな伏線と回収があったんだぜ!」
 「ツンデレ萌ええ!」etc...

 私が「うおぅ! なるほどな!」と言えるような回答があってくれたりすれば幸せです。


ピーター・パンさんからの意見
 炎髪灼眼の小学生がセーラー服を着て日本刀を振り回す。それだけで十分じゃないですか。
 ましてやそんな娘に「うるさいうるさいうるさい」とか言われてごらんなさい。
 ましてやメロンパンもふもふされてごらんなさい。

 
 ねぇ?日本男児に生まれてよかったでしょ?
 
 その4万円を全てシャナグッズに使った時、初めて気付くこともあるはずです。
 ピンチにチャンスをッ!!死中に活を見出だす気持ちをいつも忘れないで下さい。


南志紀さんからの意見
 南です。こんにちは。
 前もって言いますが、南は決してシャナのファンではありません。

 南も、シャナは全巻読んでいますが、不満はそこかしこにあります。
 漢字ムズイ、戦闘描写意味不明、登場人物多過ぎ……
 決して、他人にお勧めできる作品ではないと思います。

 が、果たして良い所はどこにもないのか?
 そうじゃないと思います。

 何よりも『本格ラノベらしいラノベ』です。
 よく言えば、王道。悪く言えば、特徴がない。


 平凡な主人公は突然巻き込まれ、ツンデレ少女が戦い、戦いと恋愛を織り交ぜ、
 敵が味方になり、味方が敵になり、綿密な設定とストーリー……
 およそラノベ要素のほとんどを持っている作品だと南は思います。

 読者としてはつまらないと思えても、作家としては越えられない作品だと南は思いました。


世羅 悠一郎さんからの意見
 どうも、世羅 悠一郎です。

 ま、とりあえず落ち着きましょう。
 その文章、多分危険です。
 ネタを振ったんでしょうが……恐らくシャナに好感度高い人には神経逆撫での可能性が高いです。
 熱中しちゃったファンには怖い振り方です。
 多分、今回は質問の時にボケちゃいけないネタかとー。
 ……老婆心ながら。

 ま、それはともかく。
 別に解らなくてもいいんじゃないかなーと私も思ったりします。
 ……いや、実際、私も解らないので(^^;

 ただ、そうですね……。
 いいトコ探しをすれば……単純明快な所がいいのではないかなと。
 難解ではないのでするりと入ってくる、意図も伝わりやすい。
 これは大きい点ではないでしょうか。
 
 本来のターゲット層である中高生にアピールするには、
 明快さというのは立派なセールスポイントであると思うのです。

 
 あの軽快さは「確かに“ライト”ノベルだよなぁ」と読んだ時には思ったものです。
 で、その単純明快さでシェイプアップした思考をキャラクターの存在や行動を考える分に回せる……
 そこで、読者としては喚起されるものがあるのかなぁ……等と考える次第です。

 プロではない私が言うのもなんですが……。
 あれだけの軽量化は、コンセプトやプロットが絞り込まれて、初めて出来る事ではないかと思います。


 そのシンプルさ故に、私にはちょっと物足りない気分があったのですがね。
 二巻まで読んでみて、そのシンプルさと軽量さにしか利点を見れなかった、
 同時に物足りなさを感じた者としての発言という事で、御了承下さい。


ゴンザレスさんからの意見
 まぁ面白さなんて人それぞれ違いますから、日暮さんが面白く無いと感じてもそれもまた普通かと。
 シャナは大筋をたどればヘタレ主人公がロリツンデレのヒロインに助けられ……というよくある話。
 しかし、ファンも多いが批判も多い作品。
 
 もっとも多い批判は、「戦闘シーンがわからん」というものである。

 独特の回りくどい記述でコアなファンの心をしっかりキャッチしたA/B。
 そのせいで、アクション描写の分かりにくさは他に類をみない。
 分かりやすさを目指したというシャナでも作者の嗜好の残滓を読み取ることが出来る。
 具体例を挙げることは控える。
 が、本を片手に実際に動いてみて始めて分かる華麗なる剣捌きの描写などがその典型であろう。
 
 また、最初ほとんど技を使えなかったヒロインの恐るべき成長速度も目に余る。
 
 記述等から、最低二年ほどは戦闘を繰り返してきたはずのヒロインであるが主人公と一緒にいる、
 ただそれだけで数多の技を編み出すその底知れない潜在能力は、
 ご都合主義と評してしまえばそれまでだが、
 熱い展開により勢いをつけるものとして読者をより一層作品世界へと吸い込むのだ。たぶん。
 
 また、流し読みをしている人に多いようだが、設定が分かりにくい、という批判も根強い。
 
 フレイムヘイズ、存在の力等の独自設定や、武士の名乗りのように長い登場人物の前口上。
(天壌の劫火、アラストールのフレイムヘイズ。炎髪灼眼の打ち手、名前はシャナ)
 この手の人物が10人以上登場するとなれば、混乱すること間違いない。

 また、このシリーズは、三角関係みてニヤニヤという、私のように歪んだ読みも出来る。
 
 吉田さん、という女の子とヒロインのSF(成長しないふくらみ)少女シャナが拙い言葉でののしりあい、
 競い合う図は、多くのロリ嗜好人間を生み出したであろう。
 そのせいで、バトルと日常のバランスが崩れ、9巻のメイドさんに感情移入できない、
 という事態まで引き起こすのである。
 
 そして、もっとも許せないのは、誤字脱字の多さである。
 
 2〜3ヶ月に一冊のハイペース刊行のため、
 メインキャラの名前を間違えるという致命的ミスを犯し多くの読者を白けさせたのは記憶に新しい。
 これら多くの欠点をカバーしているものが二つある。
 
 それは挿絵の、のいじ氏とSFである。
 
 特に、短編集である0巻においては、多くのファンに
 「も、もうちょっとでいいから左側を……」と言わせるほどのハイクオリティなカラーの口絵(皮肉ではなく)。
 そして何より、現代においては幻の、高校生にして肉体年齢12歳ぐらい、
 つるぺたかつツンデレという極上の設定が、
 イラストとの相乗効果によってあなたを廃人にする日も近い。

 イラスト買い推奨。ロリ嗜好推奨。回りくどい文章中毒者推奨。
 設定好き推奨。みてるほうが恥ずかしい恋愛嗜好者推奨。


幼女さんからの意見
 はじめまして、とりあえずいくつか。
 それぞれが違う人間なのだから、同じ趣向や好みを持っていないのは当然です。
 日暮さんが面白くないと思っていても、
 その小説を面白いという人に対してどうこう言う筋合いはありません、また、その逆も然りです。

 あと、念のために言っておきますが。
 暖簾に腕押しという言葉はご存知でしょうか? 
 もしも私がその作品のファンだと仮定するなら、
 あまり日暮さんには良さを語りたくないなあ……と思います。
 
 何処が面白いのといわれれば、何処が面白いのかと聞かれたって、
 私は面白いと思ったんだから良いじゃないか。と。
 
 それに、そこまで壮絶に面白さが分からないといっていらっしゃるのに、
 良さを幾つか聞かされた程度で意見を曲げてしまうのを示唆するのもちょっと……と。
 だから、お好きでないのなら好きじゃないままで良いと思います。

 ここからが回答です。
 私自身はちょっと読むのを断念しましたので、予想でしかないのですが。

1.シャナというキャラクターが魅力的である。
2.腹黒なライバルヒロインに対して、ツンデレ純真なシャナにとっても萌える
3.ダブルヒロインがそれぞれに人気
4.難しい語彙が男心に揺れる(幼女男で無いから良く分からないですが)
5.ロリなキャラがポン刀担いでそれが魅力だ。 
6.押しと引きがきちんとされていて、長い間続きを(基本4巻構成らしいですよ?)待っていても、
 答えられる実力が作者にはある事。

 1〜5はともかく、6のファンでもそうでなくても、
 面白いと思う人が続きを待つに相応しい作品である、というのが大きいと思うのです。
 いくらキャラが魅力的でも、もう切っても良いかな? って作品は多分人気はでないですし。
 好き勝手語って申し訳ないです、一ミリも役に立たない回答でしたがこれで失礼します。


風月堂さんからの意見
 落ち着いてください。
 あなたは、「超々大人気タイトル」なら、
 ハリポタでも宮部みゆきでも売れてるものなら何でも面白いと感じますか?

 誰にでも好き嫌いはあります。

>いやほんっとに、っっっとに分からないのですよ。
 
 と仰るなら、(好きな方には申し訳ないのですが)
 私など、ハルヒを読んでもなぜあれほどまでに絶賛されるのか全く理解できません。
 サークル内で人気だった狂乱家族日記を読んでもぜんぜん面白みを感じませんでした。
 いくら評判でも西尾維新も日日日も図書館戦争も、
 そもそもバトルアクション系全般に興味が湧きません(それでも好きなラノベは沢山あります)。
 
 ですが、それは私の好みの問題だと思っています。
 

 人気作でも興味すら湧かないことが多い私に言わせれば、
 「どこがおもろいの?」と思うことなど当たり前です。

 作品の魅力を分かろうとすることは、決して悪いことではありません。
 しかし、いくら言われても分からないこともあると思います。
 私の場合、ハルヒの論評をいくら読んでもみても絶賛する気持ちがいまだに全く分かりません。
 レスで説明される方がいて、もし、それが分からなかったとしても、それでいいのですよ。

 「超々大人気タイトル」だからといって、その魅力が分からなくてもいいじゃないですか。
 それがあなたの感性だと思います。



蝶夢さんからの意見
 こんにちわ。
 シャナの小説は最初の一巻しか読んでいないので、詳しいことはいえませんが、
 
 自分はシャナの人気の裏にはアニメ化があると思います。

 アニメ化されるということはある程度人気があったということですが、
 さらにアニメ化されることによってじゃあラノベも買ってみようかなーという読者層を獲得したと思います。
 そしてアニメ化による声優です。その声優に引っ張られてそのキャラが好きになることも十分あります。

 また、ラノベの人気になる理由は普通の小説と違ってその絵も深く関わります。
 いとうのいじ(だったけ?)は他の作品も描いていて結構人気がるみたいですし。

 つまるところ要約しますとですね。
 シャナのよさは俺にも解りません(汗)

 ただ、小説でない他のメディアで人気を博しているのかもしれませんということです。

 では駄文失礼いたしました。


MAYOさんからの意見
 とりあえずシャナは全巻持ってるマヨです。
 最新刊はまだ味読ですが……。

 誰にだって好き嫌いはあります。
 例えばここにとある料理があり、Aさんが
 「この料理の魅力は口に入れたときのピリリとした辛味にある!」と紹介したとします。
 しかし、そもそも辛い物が苦手なBさんにとっては、
 その料理はどんな見方(食べ方)をしても、苦手なんですよね。
 小説も同じだと思います。無理に好きになる必要はありません。
 好きになれないんだからしょうがない。それでいいと思いますよ。

 とりあえずシャナの魅力云々に関しては
 ココのコメントに任せますね(手抜き

 その他としては、やっぱり電撃のメディアミックス戦法が人気の鍵だと思います。
 
 自分がシャナに出会ったのは学生時代で、その時はまだ3〜4巻ぐらいしか出てなくて、
 人気も周囲の作品と同レベルでした。
(当時日本刀を持った女の子を描きたくて資料用として買ったマヨです。
 『ザ・サード』とどちらにしようか悩んだ記憶がありますw 
 最終的に巻数の少なさ(集め易さ)と、絵師(知ってる方だった)で決めました。
 そういえばいとうのいじさんも当時はまだマイナーでしたねぇ)
 
 それからしばらく経ってコミック化、アニメ化と昇進し、人気が爆発しだしたのはこの辺からですかね。
 声優さんも人気のひとつだと思います。
 やっぱアニメの効力はバカにできないな〜と思いましたね。

 個人的には、理解しようとする心意気は良いと思います。
 好きな作品が多いということは、それだけネタの引き出しが増えるということですから。
 作品を嫌うことは物書きとして不利になるので、損な性格だと思っているマヨでした。


ハヤさんからの意見
 こんばんは、ハヤです。
 シャナにはアニメから入った者です。
 小説も全巻は持っていないです。
 しかし、好きなんですよね。
 この作品もそうですが、ジャンルそのものがストライクゾーンなので。
(ちなみに僕は退魔物だと認識しています)

 「シャナとしての良さ」といわれると僕もよく分かりません。
 作品の特徴である難解な用語も、
 意味そのものは退魔物の用語とほとんど変わらないという印象があります。
 
 封絶=結界、フレイムヘイズ=退魔師と読みかえても問題ないんですよね。
 ついでにシャナ組よりあとで出てくるオネーサマと本のほうが好きですし。

 あらためて考えてみると、僕の場合はそのジャンルだから、という理由が根底にあるのかもしれません。

 ただ、作品のレベルが高いのは確かだと思います。
 そうでなければあの王道ストーリーでここまでヒットするとは思えません。


 読者としての発想とは少しズレますが、それもまた灼眼のシャナの良いところなのだと思います。
 まあ、何を面白いと思うかなんて人それぞれなわけですし、
 あまり気にしなくてもよいのではないでしょうか。


ジンベェさんからの意見
 多分『絵』です。いとうのいぢさんが担当してますしねぇ。

 まぁ、大した根拠にはなりえませんが。
 私的には、あなたの意見に同意です。そこまで、アンチではありませんが。
 
 まず、主人公が好きになれません。
 お約束的な三角関係に巻き込まれ、しかも、はっきりしない。
 力を手に入れ、少しずつそれが発揮できるようになった途端、だんだん調子づいた発言をしてくる。
 
 あと、簡単に一般人(同級生)がしゃしゃりすぎ。
 いや、もうしゃしゃりすぎの段階ではないと思う。
 あの、吉村(吉田?)って娘も、何であそこにいる? 
 むしろ、それを問うたあの(緑の髪の女の人。名前忘れた)女に感動した。
 
 さらに個人的には、ここらで池君が実は黒幕的存在だったぁ! とかだったら、嬉しいんですけど。
 そう、最強な方向で。
 
 ただ、本ストーリーより、ラブコメ的展開には、王道的な魅力を放つナニカがあると思います。


Y氏さんからの意見
 いくつも予防線張らずとも結構です。

 『名物に旨いものなし』とはよく言ったものです。
 しかし岩手沿岸の名産『カモメの玉子』はそれなりに美味しいです。
 お茶請けにはもってこいです。すんげぇ甘いから。

 買って読んでみればそれなりにそれなりです。
 でもいつまでも『それなり』以上にはならないのもあの小説の特徴です。

 『涼宮ハルヒの憂鬱』を読了したときのような頭を勝ち割られるような衝撃も、
 『ゼロの使い魔』のようなぶっ飛んだエロさもない。
 
 しかしながら、吉田さんとシャナの悠二の奪い合いだけは個人的に好きです。
 あとは結構どうでもいいです。


 市場論理とは常に先発に続くものです。
 『ダイ・ハード以降、やたら刑事もの・都市アクションものの映画しか見られなくなった』とか
 『エヴァ以降オタク向けのアニメしか見られなくなった』とよく言われますが、
 ことライトノベルに限って言えば『空の境界』や『涼宮ハルヒの憂鬱』がそれにあたるでしょうか。
 つまり退魔ものと非日常ものが現在(2007年末)の流行と言えます。

 となるとシャナも業界特有の流れにはまった小説のひとつだと思われます。

 あれは退魔モノ、学園モノとしてかっちり時代の流れに一致した小説です。
 言うなれば『ダイ・ハード』後の『リーサル・ウェポン』みたいなポジションですね。
 だから販売もしやすいんです。売れるから。
 あとは川の流れに揺られて海まで流れ着けばいい、とそういう感じです。
 
 特定の個人の嗜好がヒットに結びついているわけではないと思います。


アキラさんからの意見
 こんばんは、アキラです。

 シャナの魅力は、キャラクターにあるのでは?
 
 王道ですけど、読者受けはよさそうなキャラクターが多いですし(個人的に見て)、
 あと、アニメ化やイラストの効果も大きいでしょう。

 他の方々も仰ってますが、別にいいんじゃないですかね。好きになれないなら仕方ないでしょう。
 だからと言って、その作品や作者全てを批判してはいけないとは思いますが。

 私にも嫌いな作品や肌に合わない作品は数多くあります。
 ていうかない人のが少ない(というより多分いない)んじゃないかと。

 でも、しばらく間を置いて読んでみたら好きになれたり。
 その作品が嫌いでも、次の作品は好きになれたり。そういうことが、私にはありました。
 まあ、いつまで経っても嫌いな作品や作者もいますがね。

 結論として、やっぱり気にしないほうがいいと思います。
 知ったかぶりな素人の意見ですが、参考になれば幸いです。


フミツキマサヒトさんからの意見
 好みの問題、と言ってしまえばそれっきりです。
 が、日暮さんはシャナの素晴らしさに開眼されたいとのことですので、
 不詳このワタクシメが、日暮さんにシャナの素晴らしさを説いてみせましょう!

 と息巻いたものの、何を書けば良いやら……。とりあえず、
 「自分はシャナのこんなとこが好き」ってのを書いてみたいと思います。


 まず、キャラが好き。

 普段は凛々しいシャナですが、日常生活に関しては割りと無知で無垢なところがある。そこが可愛い。
 普段は控えめな吉田さんですが、
 シャナと張り合う時や悠二とお近づきになりたい時に頑張るときがある。そこが可愛い。
 普段は結構我侭で倣岸なマージョリーですが、
 問われればタメになるアドバイスや助言をくれるときがある。そこに惚れる。
 普段は事務的なヴィルヘルミナですが、
 シャナのこととなると我を忘れてしまうときがある。そこは何とかしてくれ。
 あれ。女キャラのことしか書いてない……? まぁいいや。

 次に、小難しく回りくどく描写している文体が割りと癖になっている。
 (実はあんま分かってないですけど、そんなの気にしてませんw)

 簡単に済ませればいいのに、わざとそうしているところが作者の持ち味なんでしょうが、
 僕はそれが嫌いじゃないんです。

 あと、「日常」「非日常」のシーンで二つの物語が同時に進む。
 これには結構惹かれるものがあります。

 
 具体的にいえば、「日常」でシャナと吉田さんが悠二を取り合い(やや誇張)、
 「非日常」で悠二が紅世関連に事件に巻き込まれ自らの存在意義を見出していく様など、
 メリハリ(と言っていいものなのだろうか)があります。

 他にも、登場人物が割りと多めですが、
 それぞれにしっかりと物語が設定されているところにも惹かれています。

 
 基本的にはシャナと悠二の物語ではありますが、吉田さんやマージョリー、
 ヴィルヘルミナや池・田中・佐藤たちにもそれぞれの物語があるんです。
 単に脇役だけで終わらせていないのって、結構すごいと僕は思うんですが、どうでしょうか?


 ……自分の好きなものを他人に伝えるのって、結構大変ですね。
 とりあえず、自分の書けることは(それなりに)書ききれました。
 正直、願わくばシャナを好きになってくれれば幸いですが、
 日暮さんは日暮さんの「好き」といえる作品を愛し続けていければ、それでいいと思います。

 そんなこんなで、現在もシャナ14巻を読書中のフミツキマサヒトでした。
 また何処かで。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-

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