技名口上の良いところは「短縮」です
例えばですが【シナリオ補正力】という「なろう専門用語」を別の言い回しで言ってみてください。
「運命」?「ルート分岐」?「シナリオ」?「流れ」?
はたまた
「もともと『あるべき運命』が決まっている前提で、それを捻じ曲げようと個人、および集団が奔走した時に発生する不具合および抵抗を力として定義したもの」?
長いねん。細かいねん。面倒くさいねん。
ーーーーーーーーーーーーーーー
パンチとかキックとかでいいんですよ。
なんだったら「パリィ」「投げ」とか意味わかんない、言葉で書く必要あんの?
魔法で「ファイヤ」とか「アイス」とか要らんやん?
・・・・いるんですよねー。
いちいち描くのも書くのも面倒な部分を『技名』だけで乗り切れるんですよ。
口上すると、口上者が『それを実行している』と読者にインプットできるんです。楽なんです。
小説は「いかに情報を正確に、読者へ叩き込むか」の戦いですから