>私の作る主人公は概ね、そういう作品において必要とされる、ざまぁされる人物、主人公を貶める人物を無視してしまいます。無視していない時は、主人公にとって面倒くさい扱いなので、サクッと逃げるなり適当に吹っ飛ばしたりしてしまいます。
それでいいんじゃないかとも思いますよ。
「ざまぁ」系って、「ざまぁ」イベントによって快感を得るのは主人公じゃなくて読者なんだと思います。
それと。
いわゆる追放系は「ざまぁ」パターンをまるごとストーリーにしてテンプレ化していますが、私見では「ざまぁ」要素って、本来はストーリーの中の1エピソードとして機能するものなんじゃないかとも思っています。
例えばバトルもので、本当は実力者なんだけど一見あまり強そうに見えないタイプの主人公がいるとします。で、彼の実力を見抜けないチンピラ悪党がナメきってからんでくるパターン、よくありますよね? でも、主人公は飄々としていて相手にしない。それを弱さゆえにビビっているんだと勘違いしたチンピラが、ますますかさにかかって主人公を嘲笑したりします。
読者はイラッとして、馬鹿な奴らが主人公の真の力を知って青ざめるシーンを早く見たいと思いますよね?
そういう読者心理を誘導するのが、「ざまぁ」の本質なんじゃないかと思っていたりします。