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タイトル:資料集めについての返信 投稿者: サタン

まず物語を考えましょう。
例えばピアノ奏者に一目惚れしてピアノをはじめた主人公が憧れの人と再会して恋をする、という話を想定したとして。
いま、この簡単なストーリーの一文を作るのに「楽器の基礎知識」や「楽曲」といった知識が必要だと思いますか。
創作は、小説もイラストも彫刻も、何であろうと「最初はシンプルに考えること」がコツです。
私が提示した例は、要約すれば「憧れの人に近づこうと頑張って再会し恋をする」っていう話なだけなので、ここで大事なのは「憧れの人に近づくためどのように頑張ってるか」とか「再会してどのような恋をするか」といったことで、
この「どのように」でもまた簡単な一文を作っていきますが、この時点でも資料が必要になるような専門知識は使っていません。
なぜ資料を使わずに物語が作れるのかというと、小説・物語というのは基本的には「ドラマ」であって、そのドラマ(今回の例の場合は人間ドラマ)を作るのに資料なんて必要ないからです。

で。
こうして物語を作ったあとで、「ここは専門知識が必要だな」と思えるシーンや設定などに対して、「必要な資料」を集めます。

例えば、憧れのピアノ奏者にはとあるコンクールで知って一目惚れしたとしましょう。では「ピアノ奏者がどんなコンクールに出るのか」とか「ピアノ奏者にとってコンクールとはどういう認識のものなのか」とか「有名なピアノ奏者はどんな仕事をしているのか」とか、調べるべきことが出てきます。
それを調べて集めて、資料として扱います。

そうして物語に必要な資料が集まったら、最初に作った物語を整形して微調整し、恋愛をメインに押すかピアノ業界について押すかを考えたりして、「憧れの人を追ってピアノ奏者になる若者の物語」とかにする。

もちろん、資料を集めてそこからインスピレーションをもらって話を作り、その話に必要な資料をピックアップしていく、という方法でも良いのですが、
まずは物語を作る。
資料は物語に必要なものを用意する、だから物語がなければ資料は集めようがない。
物語の中では結局人間が動くので、そして人間は心で動きそれがドラマになるので、「専門知識がないとこの先の展開が決められない」なんてことはまあ無いです。
◯◯が✕✕だからAはこのように行動した、なんてのは後付で、理由はともかくAがどう行動するかなんてのに専門知識は必要ない。
そんなわけで、人の動きだけを考えて物語を作ってみるのが良いと思うよ。
作ったあとで振り返ればどんな資料が必要かは作った物語が教えてくれる。

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