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タイトル:好きな物だけ伸びないのはなぜ?の返信 投稿者: サタン

そんなもんやで。
シャーロック・ホームズを書いたコナン・ドイルは本当は歴史小説を書きたかったけど、あんま売れないんで適当に中二全開な完璧超人探偵を書いたらバカウケして、ドイルはなんとかしてホームズを殺したかった。
それが逆に「危機を乗り越えるホームズかっこいい」になって更にウケて、しょうがないから滝壺に沈めて死んだってはっきり書いて終わらせたのに、続編を求められてしまうっていう。
ドイルが書きたかった歴史小説って、まあ私は読んでないんですが、確か大河ドラマみたいな重厚な作品で、それがまあ売れない売れない。んな真面目なモン面白くもないし。ホームズのヒット後には売れたらしいけど。
でも、「その重厚な作品を書く技術やセンス」があったから、中二全開のあり得ないフィクションを書いたとき、重厚な設定や演出によって「ありえない中二」が裏付けられて、それまでにないリアリティある「かっこいい探偵像」が見えてきたわけですね。
だからヒットした。

まあ、スレ主さんがドイルと同じかどうかはわからないけど、ドイルの場合は歴史小説で「重厚な作品」にこだわってる・こだわりすぎてるから売れなかった。例えば歴史的考証を無視してでもキャラクター性を出せる設定にしたり、歴史的事実で見ると嘘だけど将軍AとBがココで出会っていたら後の戦いが熱いよね、とかそういうこだわりを捨てたものづくりが出来ていたなら、ホームズを書く前に歴史小説でそこそこ売れてたかもしれない。
で。
シャーロック・ホームズを書く場合、ドイルはこんなんどうでもいいから、創作の癖として設定やトリックは重厚に作るけど、別に本気作品じゃないから適当でいいしこだわってないから、ここで本来持ってるこだわりを無視してキャラも展開も作ることが出来た。
と、まあ別にこれは個人的な解釈でしかないけど、割りとこういうのは書いてりゃ誰でもあるかな、と思う。

単にこだわりを捨てればいいわけじゃなくて、こだわりすぎない塩梅が「どうでもいいと思いながら書いた駄作」にはあるんだと思うよ。
「こだわり」って言葉にピンとこなけりゃ作者の癖と言い換えてもいいと思うけども。
まあ、ということは自分の「本気作品」には何が足りないのかわかる比較対象として「駄作」を比べられるので、であればそれは自分に足りないものを見つけるチャンスだと思うよ。

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