サタンさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
「作者が書きたいものを書いただけ」という言葉にハッとしました。このプロットのそもそもの出発点は、「インセストものって、結ばれた後破滅エンドが多いけど、どうしても幸せになれないもんかな」だったのです。
それが前提だったのに、あれこれ考えているうちに「でもこの「別れない」ラストって、読む側からしたらどうなんだろ」と日和って悩んでしまったのでした。
初心を思い出しました。ありがとうございます。
とはいえ、決まっているのは「二人は結ばれて子どもももうけ、二人の素性を知らない場所で夫婦として静かに暮らす」というオチだけで、これだけではご指摘の通り捻りも面白みもないですよね。「なぜそこに至ったか」「どんな障害を乗り越えたのか」を、じっくり考えてみようと思います。
「倫理観」「道徳観」の象徴として、ありきたりですが宗教を考えています。
AとBの生まれた国の国教では、近親相関の禁止を教義の一つとして挙げている。「親きょうだい子孫と通ずることを禁ず」みたいな。
Aは宗教色の薄い孤児院育ち〜奴隷という生い立ちから、「目に見えないカミサマとやらが、一体何をしてくれるってのよ」と鼻で笑い飛ばすタイプ。一方のBは、将来は修道院に入ることが決められていた貴族の末弟で、冷遇される辛さを神への信仰心で乗り越えていたタイプ。
うーん、こうやって書くと、Bの心変わりは一筋縄では行かなそうですね。改宗がテーマの本を読んでみようかな。ちょっと調べた感じ、「天は語らず」という本が面白そうでした。
それと、提示していただいた「ライバル出現」のような、「Aを失いたくない」と強く思わせるきっかけ。
なんとなく、主人公はAだと思って考えていたのですが、こうなると俄然Bですね。繊細で真面目な少年が、自分の価値観をぶち壊して生きたいように生きるまでの物語、という感じでしょうか。
おかげさまで頭の中がスッキリしました。一人で納得した感じになってすみません。
ありがとうございます。