書いてみても途中で行き詰まってしまうのは苦しくて大変ですよね。
ぜんぜん思いつかないものをどういった切っ掛けで書こうと思い立ったのかちょっと気になりますが、どうしたら良い作品が出来上がるかを長期的な目標として考えるなら様々な恋愛小説を読んでみてどんな展開になるかという内容のストックを積み重ね、自分の作品の中から設定や展開等どの部分をありがちなものから外していくか、どの部分は王道に沿っていくか考える参考にしていくという感じでしょうか。
やはりそのジャンルについてよく知っていた方が作品を作る際もどこを押さえておけば良いのか考えやすいかと思います。
長期的な目標は一旦置いて先にとにかく書いてみたいというのであればよく聞く大雑把なテンプレとして「二人の関係が離れているところから始まって最後は精神的に結ばれる(ハッピーエンドならそのまま一緒にいることができて悲恋だったら肉体的には離れ離れになる)」という型があるみたいですね。
例えば主人公となるキャラたちが初対面なら会ったばかりでいきなりケンカになってしまうような最悪の第一印象。なのに恋愛感情が芽生えるようなドラマチックな出来事が起きたりするわけです。
あるいは序盤から主人公は相手のことが好きなんだけどロミオとジュリエットみたいにお互いの家同士の仲が最悪だったりだとか相手は皆から注目される憧れの先輩でなかなか近づいて告白することができないとか様々な障害があって恋仲になれなかったり。
もしくは最初からお互いに両想いではあるんだけれどどちらも相手の本心に気づかなくてすれ違いを続けるだとか複数の相手から同時に好かれてしまって恋人を一人に決められないというパターンもあります。
そういう「そのままでは恋人同士になれない」関係からスタートして好意を深めるような出来事があったり逆にケンカになったりして心の距離が離れてしまったり、近づいたり離れたりを繰り返しながら最終的には恋人同士の関係に向かって行くというのが恋愛小説のパターンだと考えられます。
というわけで《主人公たちはどうして恋人関係になれないか》とか《考えてるキャラクターが恋人同士になるためにはどのような障害があるか》を考えてから《書きたいシーン》とか《考えているラストシーン》に向かって二人の関係が近付いたり離れたりするという形を改めて考えてまとめてみるのはどうでしょうか。