バロックについて言うと、当時のフランスは貴族がカネを持ってました。
人間というのはなんでも効率で考えるので、無駄なことをするのには理由があるんですが、
要するにクフ王のピラミッドみたいに、一つの建築物に対して過剰な時間とカネをかけて、俺達は金持ちだぞ、という、ということです。
ところがみんな豊かな産業革命の社会では、一人一人は、豊かと言っても無尽蔵にカネがあるわけではない。
土地から収入を得ていた貴族は、外国からの安い小麦、農作物が入ってきてカネと力を失った。すると、バロックのようなものを作る人はいないですよね。そこからなんちゃって貴族風、というものができてきたんでしょうね。
外見だけ金がかかっているように見せるとか。現代の社会でも、バロック建築を作る、なんて言う人がいると、
なにかしらの
「現代に存在する中世的怪物」
というイメージを持つ人が多いです。なんで今の時代にそんな無意味で変なことをやるんだ? って。一回すたれたら、みなこんなコテコテして金がかかるものは要らない、と価値観が変化しました。
しかも、重機や庶民に広まっているガラス製品、木の素材なんかを使えば、コテコテのバロックなんかいくらでも作れる。だから作られなくなったのです。