改めまして、コメントありがとうございますさそり様! 実はこの話を書き始めようと思ったのも、さそり様の「骸の子(仮)」を読んだからっていう……。読んでみて、あっ、やっぱりサイバーパンクっていいなってなって書き始めました。
主人公が楽器を使って交流してるシーン描きたかったんですけど、技量不足すぎて断念しました。情景に音楽いれるっていうのは、発想としては思いついてはいたんですけど描写の仕方が分からなくて。なるほど、そうやって描写すればいいのかってすごい納得しました。語彙力と表現力には毎度感服させられてしまいます、本当に脱帽です!
作中に出てくる「彼女」は全部リアです。その他に出てくる女性に関しては基本的に「その女性」「少女」って感じで完全に区別してます。書いてて読みにくいだろうなとは思ってるんですけど、最終話でどうしてもやりたいことがあってこういう表現方法にしてます。いっそのこと彼女に全部リア、ってルビを振ろうかな……。
令嬢様に関しては、実は書き始めた段階で名前決めてなかったんですよね。だから、名前が全然出てこないっていう。最初から決めとけって話なんですけど、そもそも他の人に見せるつもりなく書き始めちゃったものをそのまま転載してるので……。いやホントに令嬢様の名前決めたり、自然と出すタイミンを決めないと。
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さて、ここまではまだ割と些細(?)な問題でしたが、キャラクター描写に関してはだいぶ重要な問題ですね……。
主人公の「あーあ」が軽いというのは、書いてるときにも感じてました。というか、主人公の性格に何だか合わないなあとは思ってて。でも、他に置く言葉が見つからずに放置しちゃってます。
なんだろう、こう「後悔と諦めとが半々に入り混じって自己嫌悪してる時」の、言葉にできない溜息を表現したいんですが。あーあ、だと軽すぎるんですけど、他にいいものも思いつかず。うーん、もう少し考えてみます。
過去の行動の際の覚悟については、実は作者もよくわかってないというか。一番近いのはたぶん《全部背負い込む覚悟だった、でも足りなかった》だと思います。
強いて言葉にしようとするなら「これから行動して起こることに対する覚悟を一切していなかった」でしょうか? 作中で何度も描写してると思うのですが、主人公は「貴族社会への復讐」のために行動してきています。それで、個人への復讐ならその人を痛めつけるなり殺すなりすれば済むわけですけど、社会への復讐となるとそうはいかない。社会構造を破壊するというのは、それによって数多くの人が被害を被るから。
主人公はそれらに対して「責任転嫁して目を瞑る」という「覚悟」をしてました。つまり、「令嬢様のために、婚約破棄の復讐のために」という「心の中の建前」で「責任転嫁する」という覚悟を決めてたんですね。けれども、その結果として壊れていった世界を直視して、それでもなお壊すことを選び続けた結果、「心の中の建前」が所詮は「建前」に過ぎなくて、本当は自分が背負わないといけないことだった、と気づいてしまった。
けれどもそれに気づいてしまえば、主人公は社会の破壊に足踏みしてしまう。だから、その心の中の建前を「利用」し続けた。
この結果として、本来ならば美しいはずの過去を穢し続けたと本人が思ってしまった。さらには、壊れていく国を見ていく中で主人公の心の建前も崩れ落ちていった。
これらが全て痛みと自己嫌悪に転じたのが、物語冒頭の主人公の内面です。
つまり自己嫌悪の主な要因としては
(1)本人にとって美しい過去を、自分の復讐のために用いていたという自覚
(2)本当は自分の手前勝手な感情(作中での「子供の癇癪」)のために社会を壊していたのに、それを心の建前で欺瞞し続けたことへの激しい後悔
(3)社会を破壊したのは自分で、だからその責任は自分が背負わねばならないのだという自覚
以上の三点が挙げられます。さらに主人公はこれらの重圧に耐えきれずに自己嫌悪へと走るのですが、その自己嫌悪そのものによって安心感を得ているのだということに気づき、それに対してさらに自己嫌悪を重ね、それで安心感を得て……という悪循環に突入。ここまで来ると如何な鋼の貴族の精神といえども耐えきれずに自殺願望が芽生えることになります。つまり、自己嫌悪の果てに自分の価値を認められなくなって、「自分さえいなければ」という感情が芽生えちゃったんですね。
でもそれをすれば「貴族としてのあり方に反する」と考えてしまう。しかも主人公は、貴族社会を貴族として破壊してきました──第二話でちらっと述べている通り、「リアは貴族らしくない自分を認めてくれていた」にも関わらず。
こうなってくると当然、主人公としては自殺できないわけです。でも、そもそもの自殺願望の発端は「自分が生きていると誰かに迷惑をかける」という点にあります。なら、主人公は「一刻も早く自死を選ばなければならない」わけです。
こうして主人公は、自殺願望と生存願望の板挟みになる。この二律背反的な状態の中、主人公は生存願望を「欺瞞」ではないのか、と疑ってしまう。本当は死ななければいけないのに、ただそれを欺瞞してるだけではないのか、と。
けれども本当に自殺すれば、過去を穢してまでやったことに価値も意味もなくなり、さらには責任逃れにさえなってしまう。だから、どうしたって死ぬわけには行かない。
主人公の感性は大きく「自殺願望」によっています。だから、本人は生存願望のことを「自己欺瞞だ」と思い込んでいる。けれどもそれを内面で認めてしまえば、これまでの自分の生きてきた意味をすべてなかったことにするばかりか、そうして破壊してきた国や市民たちそのものに「お前らが苦しんできたことに何の意味もない」と告げることになってしまう。
こうして自殺願望があっても、あまりにも大きすぎる責任感を前に自殺できず、けれどもその責任感さえ欺瞞だと思い込んでしまう状況が出来上がり、自己嫌悪がさらにかさ増しされてしまう状態に陥ってしまった、というのが物語冒頭の主人公です。
というかこれくらいしないと自己嫌悪によるストレスが嘔吐までいかないなあと思いまして、主人公には地獄の中で苦しんでもらうことにしました。
ただ、これを書き切るのが凄い難しくて、作中ではあんな感じの描写になってます。読むせん様からいくつか展開についての助言を貰っているので、それを踏まえながら少しずつ改稿していく所存です。
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カナデの厨二病発言は、その、そういうものなのかなって思ってください。だって、このくらいの歳の子が「若気の至り」だとか言ってるのが不自然じゃないですか……。
……対策として「青春病」に「ちゅうにびょう」ってルビを振っておこうかな。
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第三話に関しては描写に自信が全くなかったので褒めていただき恐縮です。設定としては結構ガッツリあるんですけど、全部書いちゃうと冗談抜きでここだけハードSFになっちゃうので、適度に抜いてます。雰囲気だけ掴んでいただければ幸いです、あとがきとかに具体的なシステムとか書くつもりにしてます。
この世界の世界観、掴みにくいというか作者側も扱いに困るレベルでアンバランスなんですよね。現代に近い風景や価値観もあれば、遠い情景や心理だってある。独特に価値観や情景が入り乱れてて、なかなかどの程度説明すればいいのか掴めない。んまあそれ以前に、私が世界観を説明するのが苦手なんですけどね……。
主人公のことについては、本当にどう描写していこうかなって凄い考えてます。作者的な縛りとしては「完全一人称縛り」を設けてるので、中々なあって感じです。会話を通じてこう、描写していけるといいんですけどね。第二話冒頭で省略してしまったカナデとの会話をもう少し丁寧に描きながら、「外から見た主人公」を描いてみます。
まあ、ちょっと忙しいので改稿がいつになるか分からないんですけどね……。
改めまして、コメントありがとうございました! 表現技法に関してはすっごい参考になります、やっぱり上手い人は上手いですね……。主人公の覚悟とか「外から見た主人公」が伝わりにくいというのも、言われるまではあんまり自覚なかったです。もう少し検討しながら、改稿してみようと思います!