へこませてしまったかもしれないので、少し補足します。
小説を書くとき、二つの異なる視座(視点)が必要です。
一つは、思ったことを率直に書いていくということ。
もう一つは、突拍子もない無意味なセンテンスをひたすら綴《つづ》る、ということ。
あなたは後者の方にかたよりすぎているので、自分の思ったことを率直に書く訓練をすれば上達しますよ。
あなたの小説が無意味だと言っているんじゃなくて、ある一定の量の意味に対して、センテンスを少なくするか、過剰にするか、ということで、実はこの過剰に書くというのは日本の昭和時代の限られた作家だけが持っている才能でした。
本当にすごい能力なのですよ。
まあ、それは褒めすぎにしても、悪いと言っているわけではないです。
しかし小説の基本は、まず自分の思ったことを率直に綴ることです。
自分が思っていないようなことを書くのは、高等テクニックであり、それだけだと意味をなさないものができます。
つまり、サッカーで言えばコーナーキックを直接入れる能力だけ鍛えるようなものです。それだけでは、サッカーにはなりません。
野球で言えば、ホームランか三振かのどちらかということです。
だから、まず普通に野球をやるということを考えましょう。
あなたが考えなければならない部分はそこなので。