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タイトル:投稿作品のジャンルについて(&聴覚的描写について)のの返信の返信の返信 投稿者: 若宮 澪

 時間取れたので返信しますね、読むせん様! コメントありがとうございます!

 ≫カエデは『職業婦人』、あるいは【女性だって男に頼らずとも自力で金を稼げる時代が来た】でもある気がするんですよ。

 あー、その視座は全くなかったです。あくまでも「階級と価値観が少し違う少女」みたいな感じで書き始めていたので。というか、主人公青年期の時代の社会的価値観をそんなに突っ込んで考えていなかったというか。あとあんまりそこら辺の知識がなかったので、それならもう「突っ込んで書かなくていいや」と割り切っちゃってました。
 でも確かに、物語の構造としてはそうなりますね。ただ、それならもっと他のことも盛り込みたいですね。

 たとえば、市民と貴族の間にある「緊張関係」の変化とか、あとは文化的な移ろいも。

 ・主人公たちがいた時代
  a-市民は貴族のことを「雲の上の存在」と見ていた。だから自分たちにとっては関わりのない存在で、憧憬と尊敬の念がある。反面、国政が悪化したりすると「あのお貴族様連中は、私たちのことなんて見えていないのね」といった感じの反応を示す。自分たちよりも上の存在であること、を常に求めていた。喩えるならば、自分たち羊を守ってくれる優秀な飼い主のような存在。ルサンチマンを抱えつつも、基本的には尊敬していた。
 b-貴族は市民を「羊」のようなものだと思う傾向が強い。故に国を導くのはあくまでも貴族であり、市民たちはそれを手助けしなければならないという価値観。貴族社会の内部では男女平等的な思考がかなり強く、良妻賢母思想は市民のものと見下す傾向がある。(だからリアは自由に研究などができた)
 c-貴族文化としてはミズホニズム(こっちでいうジャポニズム)が流行、貴族たちはこぞって瑞穂国の言葉を外来語的に使用したり、瑞穂絵画などを求めた。また、上流階梯の嗜みとして歴史や美術への造詣が深いことが求められる。市民階級の文化は「低俗なもの」として見ているものの、羊たちのためには保護するべきものでもあるとして保護する傾向がある。男は「国政や外交などの表舞台」を、女は「科学技術などの舞台裏」を、といった感じの棲み分けがなされていた。この棲み分けの傾向はそれなりに強く、女が国政の舞台に出るのも、男が舞台裏に行くのも「変わり者」「貴族らしくない」などと思われがち。
 d-市民階級は、男女間でかなり厳密な差があった。女は男に従うものという「良妻賢母」思想が強く、独立した女=貴族の女のイメージ。(良妻賢母って東洋だよねっていうツッコミは無しで)富の格差は、市民の間ではそこまで開いておらず、また「金を持つ者は社会的なインフラへと寄付するのが美徳」という古代ローマ的価値観があった。そのため階級を跨ぐ紐帯が形成されやすく、また道路などの交通網も整備されていたことから「国民国家」のありかたの土台が出来上がりつつあった。伝統的な戸主制(家父長制)は農村地域では見られるものの、都市地域では完全に崩壊。また農村地域の家父長制にしても封建制度と混じり合い、「惣」のような地域社会となっている。交通網の整備と都市圏での仕事の拡大に伴い都市地域では大家族の崩壊が見られ、核家族化が大いに進行する。技術的な革新が進みつつあったこともあり職種に基づく伝統的身分制度の崩壊も進んだ。文化的には活版印刷の普及で識字率が向上、子供の9割前後が本を読める状態に。また技術革新により仕事が消えていく中で自由主義の勃興が起こるも普及はしない。いまだに「忠孝」や「遺風」などが中心的な価値観だった。
 ※参考までに。これらは古代ローマ的な「美徳」と中世的契約、近代的価値観とが奇妙に融合している。この世界だと、古代帝国が宗教的権威を用いる前に緩やかな崩壊を遂げたのが原因。

 ・少女の時代
 a-若い世代の市民は貴族を「一つの職業」とみなす傾向が強い。理由としては、急速な社会的変革の中で統治権の売買などが行われ、資本家あがりの「新貴族」が生まれたこと、旧来の貴族の大半が没落したことが挙げられる。これらが合わさり、貴族はもはや「畏敬の念」を抱くに足る存在ではなくなっている。成り上がり貴族に対しては、「旧来の価値観を打破した者たち」という肯定的な見方と「金を搾り取ってくる悪魔」という否定的な見方が存在。旧貴族に対しては、いまだに何となく畏敬の念を抱く人も多い。
 b-貴族という概念が崩壊し、「統治権を持つ者たち」程度の意味しかなくなったことで貴族文化・価値観は大きく変化。資本家層の成り上がり貴族が登場し、彼らによって国政を奪取されたことで、市民は「羊」から「金を搾り取られる対象」とみなされるようになった。また貴族社会と官民合弁企業の癒着が大いに進み、貴族の「高潔な倫理」は崩壊に至る。
 c-貴族文化として奢侈が大いに進行。質実剛健で貴族としてはやや質素だった旧来の貴族に対して、成り上がり貴族が自らの優位性を示すために豪奢な生活を送ったため。この裏側には、旧貴族の文化的資産、倫理に対して「絶対に勝てない」という階級的憎悪心(ルサンチマン)がある。これらの事情もあり、上流階級への富の一極集中が加速。資本主義、金権政治の進行が起きた。資本家はもともと商人社会、つまりは男性社会に生きていたため、貴族社会の男女不平等がむしろ拡大する。文化的には金に物を言わせるものが流行った。
 d-市民文化としては、都市圏では男女の解放が急速に進んだ。急激な技術革新を前に伝統的な価値観はついていけず、職種に基づく身分制度とともにほぼ消滅。一方であらたな文化が誕生する暇もなかったため、非常に軽薄な文化(いわゆる「パンク」)が形成されている。価値観の急激な多様化、個人主義の表層的な需要などの多くの問題を抱える一方で、様々な文化、価値観が交錯する。

 大体こんな感じで。あとは話にこれらを少し絡める、具体的には没落貴族や今の若者たちとの会話を通じて変化を表現する感じになりますね。
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 カナデに関しては、まー背景とかは考えてます。ただ、すでに時代も移ろったわけだし「許嫁」はないかなあ。むしろ逆に、親から婚約のあれこれを言われるのが嫌で都市に逃げ出して、そこで良い男をひっかけるほうが良さそう。でも、あんまりカナデはストーリーのメイン部分には絡んでこないほうが良いかなって思ってます。あくまでも物語のテーマは「主人公の旅」なわけだし、カナデはその同居人に過ぎない。ふとした時に別の価値観を提示する、それくらいにとどめておきたいですね……。
 あと、カナデはどちらかといえば「婚約にも結婚に囚われない自由な女」で居てほしいっていう。主人公とリアは婚約の中に幸せを見つけ出した(【運命的】)のに対して、カナデは自由の中に幸せを探す(【人間的】)っていう形で対比したいなって思ってまして。だから、バリバリのSFとか陰謀的な話とか、カナデの婚約絡みは無しかなあ……。
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 ムジカ・ピッコリーノ、懐かしい! 小学生の頃にNHKで放映されてましたね、あの頃は良さが全く分からなかった……。ラピュタ、いつか見たいと思いながらも見れてない。
 アップルフェルラント物語(あとラインの虜囚)ってスチパン系なんだ、知らなかった。今度読んでみよう
 スカイ・クロラはタイトルだけ知ってますね、親から勧められたけど本屋さんで見つけられなくて読むの断念しました。意外と日本人作家もスチパン系書いてるんだ……ちゃんと調べて読んでみよっと。

 さて、だいぶ長々書き連ねちゃいましたがコメントありがとうございました! また気になることがあったら、遠慮なくコメントいただけると幸いです! ( ̄▽ ̄)ゞ (←この顔文字可愛いですね……)

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