>ワイバーンを爬虫類ではなく巨大なトンボ型の風のモンスター
トンボって確かそのまんま英語でドラゴンフライって言いませんでしたっけ……そっちのほうが格好良くないですか?
>サイクロプスをマンモス型の氷属性のモンスター
フォーチュン・クエストで一つ目のマンモスを見て「サイクロペシアン・ウォーマンモスだ!」「そんなモンスターいましたっけ?」「いや、今適当に名前つけた」というネタがありましたがな……
この作品では「モンスターポケットミニ図鑑」に載っていないモンスターが出た場合は、こんな風に適当な仮称だったり詳しい人から直接聞いた名前だったり、イラストも図鑑所持者のキットンが手描きした風にわざわざ鉛筆タッチで掲載されていたりします。このへんの地味に細かいところがフォーチュンクエストらしいところなんですけどね……
ガンダムでもホワイトベースのことをジオン軍は「木馬」、エルメスを連邦軍では「とんがり帽子」と呼んでいたり、「誰がどんな意図でもって名付けたか」が重要な時もあります。先述したシルフェイド幻想譚も、人間側は「トカゲ人」、彼ら自身は「竜人」と言っている(英訳するとリザードマンとドラゴニュートくらい違いがあるわけですが……)。この敵味方での認識の齟齬が地味にリアリティを生むケースがあって、私はそういうのはけっこう好きなんですが。
的確な名前をつけられていないって、言葉を大事にしない人だと思われてしまうかもしれませんからね。言葉が商売道具の小説家にとっては痛い思いをするかもしれませんから、少し気にしたほうがいいんではないのかと思いますが。