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タイトル:物語中途に置ける物語の進行パターンの変更についての返信 投稿者: サタン

基本的には何も問題ありません。
逆に、パターンが作れるほど続けてる作品であれば、そのパターンを意図的に崩すことで読者の興味を惹きつけるということが可能です。
このパターンが見えやすいのは推理モノでしょう。
古今東西、基本的に主人公である探偵役の元に依頼がくる(ないし問題に巻き込まれる)という形がスタンダードで、物語によって多少変化はあっても、探偵役は冷静に観察して、その相棒が事件を嗅ぎ回り、相棒の行動は犯人にひらりとかわされ、そこへ探偵役が犯人を追い詰める意外な一手を打つ。だいたいこんな感じでしょう。
こうしたパターンは、読んでりゃ当然読者は「コイツが次の依頼人か」とわかってしまうものなので、まあ別にそういうのは予想されても問題ないのだけど、意図的にパターンを崩すことで先の予想をさせないようにする、ということが出来ます。
例えば、「探偵役が犯人を追い詰める意外な一手を打つ」となれば後は話が解決へ向かうのはわかりきってます。
ところがそこへ「犯人とは別の敵役による横槍が入る」などパターンを崩すと、予想されていたものが覆るので、まさに予想外の展開、という形になります。
探偵役は自分から事件を探したりしないもので、基本的に巻き込まれることが一つのパターンです。なので、例えばコナンでは怪盗キッドなど「主人公が自分から首を突っ込みたくなるキャラ」がいたりすると、巻き込まれるパターンではないことがわかるので、こういう話は人気があったりします。

ただ、コンセプトがあり、それを曲げることになる場合は慎重になったほうが良いでしょう。
例えば恋愛系でしょうか。
恋愛におけるキャラクターの行動というのは基本的にそのキャラの性格・感情によるところが大きいです。
「悪友に強引に」などという展開は、「強引にされたら断れない」という主人公のキャラクターあってこそ説得力がある展開です。
「勇気がない主人公は好条件良展開に恵まれるラッキーボーイだけど、告白する勇気がないからいつも失敗する」というパターンがあるとすると、これはそのパターンそのものがこの作品の個性であり物語の主旨なので、このパターンを崩してしまうと話の展開がガラッと変わってしまう。
だから、「いろいろ経験して主人公は告白する勇気を持った。成功するかわからないが行動的になりチャンスがあれば告白しようとする」という形に持ってくと、話が変わっちゃうしキャラも変わっちゃう。
こうなると、それはもう物語終盤の「物語をたたみに来てる」という展開になる。
話が変わった、キャラが変わった、というのは物語を通して「成長したんだ」という形になるわけですね。
なのに、話がなかなか終わらずグダグダやったり前のパターンに戻したりしたら、「成長した」というのは一体なんだったんだ、ってことになる。

また、ワンピースの例を出されていますが、その例は「開拓者に転向」とそもそも話の主旨が変わっているので、「パターン」の問題じゃないです。

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