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タイトル:ラノベの一般読者層の知性レベルは、テレビの想定視聴者くらいを想定すべきか?の返信 投稿者: あざらし

テレビの番組作りとは目的が異なりますので、想定読者の参考にすべきではないと思います。

>そもそも現代のテレビ番組が、どういう層を対象にしているかというと、小学生高学年レベルの知力を対象レベルとしている。~略

これは全くもってその通り。
ただ『なぜ?』が必要なお話です。
テレビのチャンネルってのは無料と有料に分かれますよね。ここで書かれている『現代のテレビ番組』は、電通とあることからも俗にいう民放放送局を対象とした話しでしょう。
民放、無料放送においては、番組を見て欲しいのではなく、CMを見てもらうことが最大の目的です。
放送している番組はそのための手段であり、目的ではありません。
仕事上広告会社とも関わりがありますがクリエイティブとは真逆のお仕事です。どっちかというと制作サイドとは喧嘩する方が多いです。そうやってバランスをとってくれます。

>「日本のTVドラマは小3の語彙力で書けと言われます」

視聴者ではなく、スポンサーを向いてする仕事です。
無料放送局とCMスポンサーの理想を夢のようなレベルにすると『CMのみを流しっぱなしで視聴者が釘付けになって見てくれ、広告効果で商品がバンバン売れる』こうです。広告代理店は無論、放送局もスポンサーもウハウハですが、法的にもそういうわけにはいきませんから番組を作ってます。(意地の悪い言い方ですよ)

加えて、広告というのは『誰に見せたいのか?』というのが付きものです。自ずと対象が絞られる商品、たとえば(男性向け・女性向け)なんて最たるものですね。
ターゲットが存在しますから、どうしても番組もそれに合わせたものになります。ターゲットを決めるというのは、言い方を変えれば『それ以外の人を切る』という側面もあります。

スポンサーからすれば『足きり』は出来ればしたくないことですが、ターゲットを絞る上で致し方ありません。
ここからさらに『難しさ・理解しづらさ』で足きりをしたくないので、必然的に『誰でも楽しめる番組作り』が求められる、単純にはこういう形です。

視聴者から見れば『番組を楽しむための費用はスポンサーが払ってる』ということですね。視聴者以前にスポンサーが好むというのが大前提です。
内容はどうあれ、商品ターゲットとなる層が見てくれさえすれば成立します。
ぶっちゃけ視聴率さえ稼げれば面白いドラマを作る必要なんてありません。
ではライトノベルの単行本は、誰がお金を払って読んでいるでしょうか?

>P「視聴者から『難しい』ってクレームが来るんだよ」

これも同じですね。
正しくは「視聴者から来たクレームをスポンサーが過度に気にすることもあるんだよ」でしょう。

>はあちゅう氏の電通の先輩が言う「偏差値40の人向けPR」を解説。

当たり前ですが広告屋さんの方式ですね。(良い悪いの話しじゃなく)
多数決至上主義で、これもまた正しく間違いではありませんが、ひとえに『面白い』を作る方式じゃありません。
これで面白くなるなら、日本のテレビドラマだってもっと良質なはず。

>偏差値40程度の人達は ~中略~ バイクに乗ったり、

おいおい。(御茶ノ宮 悠里さんの言葉じゃないのに失礼。おもわず出た言葉そのままです)
多数決至上主義ってのは、こーいうトコです。
ライダーのひとりとして私怨が混じっちゃいますが、ひどい話しだ。高校からの友人でアグスタ乗りは医者だし、ベスパをこよなく愛してるヤツは誰でも知ってる大学で教鞭を執ってます。
そもそも休日にツーリングしてるライダーなんて珍しくもありませんが、ソコソコ金のかかる趣味ですから、ある程度の収入を得る背景を持つ人が多いです。サラリーマンなら示す意味として世間一般の想定偏差値だと思いますよ。
もちろんリンク先のお題として大多数を語るのは当然ですが、それ以外の視点がスッポリ抜けた話しをクリエイティブな執筆に持ち込むのは、ちょい違うのではないでしょうか。

小説において『面白い』は少数を向いてても良いんです。
だってですね、テレビ番組とはそもそも考え方が違います。
『赤字は絶対に避けないと出世できない。視聴率10%を死守! だから嫌われる要素を徹底的に排除して面白くなくてもいい。最低ラインを確保できる材料をそろえよう』民放のテレビドラマにおける主流ってこういう作り方です。視聴率はキャストやら話題性を煽ることで予め予定されるものです。

視聴率ってのは競争です。
もちっと細かく書くと『キー5局、19時』という時間枠の中だから競争が発生します。録画視聴ってのもありますが、基本的にチャンネルAを見てる人は、Bを見ない(見られない)から競争が発生しますよね。
時間枠がなければ、競争からは(無くなるとはいわないが)縁遠くなります。

読者は「漫画とラノベ、どっちが面白い?」なんて競争しませんよね。ラノベAとBでも同じこと。
これは「面白ければ、どっちも読む」これだけのことです。
少数ウケであり大ヒット作がなくとも『この著者の本が出たら必ず買う』という熱狂的ファンが一定数いてれば成立します。名前は出しませんが、ラノベでもちょくちょくいらっしゃいますよね。

ラノベ読者は『今月は一冊しか読めない!』
こんな制約はありません。
普通は小説AもラノベBも、漫画だって映画だって生活を乱さない範囲で時間が許す限り好きに楽しんでます。
どっちも好き、どれもが好き、で正解です。

>上記を踏まえたうえで、ライトノベルの一般読者層は、上記のような特徴を持つ人々と考えてもよいと思いますでしょうか?

大前提に対して否定的な見解を書きましたが、偏差値も似たような話になります。
たぶんこれ、偏差値って間接的に関係しているように見えるだけで、直接的には無関係のように思います。

偏差値が低いというのは勉強が苦手、つまり『勉強が習慣になっていない(という環境で過ごしてきた)』という話しですね。
”仮に”このいいまわしをご質問に当てはめさせていただくと、
『ライトノベルの一般読者層は、勉強が習慣になっていない(という環境で過ごしてきた)人々と考えてもよいと思いますでしょうか?』
こうなっちゃいます。(もちろん『偏差値』に挿入した部分は私の言葉ですが)

>後者を支持するならば、どれくらいの知性を想定すべきだと思うでしょうか?

昼間っから一杯やって顔を赤くし、ソファーに寝そべってのんびりと余暇を過ごしているメンサメンバーを想定して欲しく思います。
いや、冗談抜きで読者は『じっくりと読む』ということが普通に出来ます。
映像作品と異なり、クエスチョンマークが浮かべばページを戻ることもできます。
もちろん『その小説がおもしろければ、』ですが、知性で壁なんてできません。
ラノベにおいては『読者は賢い、でもライトに読みたい時もある』それだけで良いのではないでしょうか。

いずれにせよテレビとは第一義が異なる以上、同じエンタメであっても小説とは根底から全く異なりますので比較すべきではないと思います。偏差値云々については率直にドン引き。
存在しないスポンサーではなく、読者を向いて執筆して欲しく思います。

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