R15・R18というのは、繰り返しますが基準であって正確に計測できるものではありません。
性的表現の若年層への影響には配慮するべきでしょうが、そうは言っても実際にどんな影響があるのか突き詰めて考え始めたらそう簡単に結論なんて出ませんよ。また逆方向から「表現の自由」という反論を投げかけられることもあるので、この領域はうかつに触れると両極端から挟み撃ちの攻撃をされかねない危険地帯です。なので冷静なオトナは無難な線引きをしてお茶を濁しているわけです。
……という独り言はさておき、修正されたプロットについて。
確かに表現はところどころ和らげられていますが、ストーリーの本筋は同じように見えます。微妙な点があるとしたら、SM要素とラストで性交渉が成立していることではないでしょうか? その両方を露骨に描いたら、さすがにアウトだと思います。前者(SM要素)については、性的なものを想起させない書き方をすれば読者はSMだと気づきません。そういうテクニックもあると思います。しかしストーリーの他のところに性的な描写が散見されるようだと、本質があからさまにになってしまっていくぶん危険な感じが漂うかもしれません。
プロットを拝見すると、女性の方の好きそうな要素が見え隠れしているようです。チョイ悪な感じのイケメン男子。M視点のSM性。心理戦過剰ぎみな人間関係。愛の成就へのあこがれ。少女マンガやハーレクインに共通してみられる特徴かなと感じました。
ちょっと脱線しますが、以前、創作されている女性とメールで意見交換していたことがあるんですね。で、こちらが『O嬢の物語』の話題をふったら、「その話に愛はありますか?」と。ちょっと考えてから「あると思います」と答えたら、「それなら私はOKです」。
これは印象的でした。愛があればハードSMでもよいと。
性的描写がかなりきわどいと思える作品でも、求める本質はそういうパッションなのであれば立派な創作かとは思います。ただ、要素のいくつかを隠し味程度にとどめるテクニックにも目を向けた方がいいかもしれません。