あえてしゃべらせるのが好き。
むかし流行った、在日朝鮮人の青年の苦悩と青春をつづった【Go】という金城一紀の小説では「」付きの言葉でしか苦悩をしゃべらせていませんでした。
「朝鮮も日本も糞だからオレはアメリカ人になろうと決めたんだ」
「そうか・・・・俺はスペイン人だったよ」
とか
「先生!僕たちは国家というものに守られたことはないです」
とか
不器用でいいんです。つなたい、棘だらけの本音が突き刺さるのがいいんだよ。
一生懸命ことばにして伝えてやればいい
「だってさ、言葉にしないと伝わんないでしょ?」
そう笑う顔は、夕日の眩(まぶ)しさのせいで、どうしても私には見えなかった。
みたいな?