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タイトル:人数についての返信 投稿者: サタン

「キャラクターの数」で数えれば、人数が多くなったって別に問題ありません。
推理小説では容疑者が5人いれば探偵役と被害者役を含め7人になりますし、探偵役にヒロインをつければ8人になります。
じゃあ容疑者を減らせば……となれば、話の幅が狭くなるので正しい判断ではないでしょう。
あるいは群像劇の場合、一人の主人公に対して2~5人以上のキャラクターをつけて1グループとし、これが3・4グループあったりもします。
単純計算で6~20人のキャラクターが出て来ることになります。

ここで考えるべき「キャラクター数」というのは、「目立たせたいキャラクター」という意味で考えれば良いと思います。
当然のこと主人公はこの筆頭で、ヒロインやサブキャラクターと続いていきます。
これが8人以上いるのはキツいし、作者の技量的にもアマチュアクラスなら5人くらいを上限にみたほうが良いと思う。

というのも、新人賞くらいのページ数を考えると単純に計算して12万字を5人で割って一キャラあたり24000字しかページを割けないんですよね。
実際は正確に5等分ではないしキャラ描写以外にもストーリーを進行させなきゃいけないページ数も考慮するから、この数字は理論値ですらないけど、あくまで考え方としてそうなるって話ね。
たぶん実際にキャラ描写に割けるページは、主人公以外はこの半分以下になるでしょう。
そうすると、8キャラもいたら、相当上手くないと確実にキャラ描写が足らなくてキャラを出しきれない。
登場回数が少ないのにインパクトのあるキャラもいるけど、こういうのは相対的だから全キャラで同じことをするのは出来ない。

サブキャラのキャラ描写に執心して主人公がおろそかになったら、絶対に主人公空気な状態になるでしょ?
ヒロイン主体の巻き込まれ系を書いてる人は、ヒロインが目立ちすぎるためにここで悩んだりもするけど、これは単純にキャラ描写のページ配分やヒロイン主体にせざるをえない物語構成に問題があるんだけど、主人公以外に「目立たせたいキャラクター」が多すぎるとこうした問題を併発していくことになる。

なので、キャラクターが多いこと自体には問題ないけど、「目立たせたいキャラクター」が多いのは問題です。
雪夜刹莉さんの場合、「その章にしか登場しない」とあるので単に「キャラクターが多いだけ」の話で、問題ないんじゃないかと思います。
「キャラクターが誰だかわからない」のは、まあ極論ですが、読者が正確に誰なのかを把握する必要はないので、そのキャラの立ち位置さえわかれば話は通じます。
例えば「前世のキャラ、敵役」とわかれば問題ないので、工夫次第でどうとでもできます。
前世のキャラは名前の印象が古風だとか横文字だとか、話題に上がれば「◯◯か」と名前だけで呼ぶのではなく「裏切り者の◯◯か」と書いてやるとか。
読者の理解は話が通用する程度に理解してくれれば問題ないので、そう思えばどうとでもなります。
その工夫がある以上は、キャラクターの数が増えまくったところで別に問題ないでしょう。

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