第4研究室 創作に関するQ&A 07P | トップへ戻る |
だまさんからの質問  
 二次創作を書くに当たっての注意点、留意点、心得とは? 
 
 うっぴーさん、ファンタスティックフォーチュン2の二次創作アロランディアの凶星、読みました。
 なんだか、もう、描写のレベルがぶっ飛んで高くて、ため息がでます。さすがの一言に尽きますね。
 アクアの、ヨハンへの一途な想い。読者も応援したくなるなる。
 そして、ソロイの顔面に一発右ストレートをぶち込みたくなるなる(おぃ)。←こんな風に読者にとことん嫌われる悪役、いつか書きたいです。
 水無月さん、「銀魂」の二次創作『顔見知りとばったり会った〜』、読みました。
 もうすでに感想付けましたが。僕がいろんなサイトで読んできた、原作を知っている二次創作の中で、最後まで読むことが出来たのは水無月さんのあの作品が初めてです。
 楽しく読めました。いままで僕がこことは何ら関係のない他のサイトで出会った二次創作といえば、それはそれは(自主規制)
 前置き、だいぶ長くなりました。本題です。
 僕は単純と言う名の付いた粘土のカタマリなので、お二人の作品を読んで、「よし、自分も二次創作にチャレンジだ」という短絡的な考えに至りました。
 そこで。
 二次創作を書くに当たっての注意点、留意点を教えてほしいです。
 質問、抽象的すぎますね。もう少し崩します。
 例えば、原作の設定をどこまで尊重するか、のバランス。
 原作に縛られすぎて、ストーリーもまんまの作品を読んだとしても、原作を知っている方にとっては何にも面白くない。かといって、マイ・ドリームに突っ走りすぎると、誰もついて来られなくなる。
 例えば、原作を知らない方向けの、世界観や設定の説明。
 これをおろそかにすると、知らない読者は即逃げしますからね(汗)。
 だいぶ、厚かましいですが、「俺ならこうする」的な、皆さんの『二次創作作家の心得』が聞きたいです。でわ。


● 答え ●

 だまさん、私の小説を気に入ってくれたようでなによりです。
 もしツマラナイと言われたら、所長としての立場がないなぁなどと思っていました(笑)。

 私は原作を知らない人にも楽しめる域の作品を目指しています。

 二次創作を書くのは、原作を知るもの同士の内輪での楽しみという目的の方がほとんどでしょうが、私の場合はその作品を広めたいという目的で書いているのですね。
 そちらの方が人の輪が広がるでしょうし、真の意味での作品へのリスペクトになるでしょうから。

>例えば、原作の設定をどこまで尊重するか、のバランス。
 原作に縛られすぎて、ストーリーもまんまの作品を読んだとしても、原作を知っている方にとっては何にも面白くない。かといって、マイ・ドリームに突っ走りすぎると、誰もついて来られなくなる。

 ↑コレについてですが、私はあまり深く考えていません。

 要はおもしろければ官軍なのです。
 原作の設定を無視してようが、妄想に突っ走ってようが、
 クオリティが高ければ読者は評価してくれます。


 ネット上の二次創作が低レベルなのは、自分が楽しむことだけに囚われて、読者を楽しませようという意識持っていないことが原因でしょう。
 エヴァンゲリオンの二次創作投稿サイトの管理人さんと話をしたことがあるのですが、小説になってないような作品を送る人が大半だそうです。
 あまりにひどいので、ある一定の基準を超えていない人の作品は掲載しないことに決めたとか……
 市販のライトノベルにもファミ通ゲーム小説というジャンルがありますよね。せめて、あれぐらいのもを書こうという意識でのぞめば問題ないのではないでしょうか?


紅月赤哉さんの意見
 どうもです〜。紅月赤哉です。
 僕は「Kanon」の二次創作から小説を書き始めた口ですけど、書いたものといえば……

「原作キャラのシナリオ後の話」
「原作キャラ揃ってのオリジナル」

 くらいですよ。原作の設定に縛られすぎといっても、原作のキャラ設定はそのままでストーリーはオリジナルにすればあまり読者は気にしないと思います。
 抽象的なんですけど「キャラクターへの愛」があれば違和感を与えることなく書けると思うんですよね。
 言ってみれば違和感が出ないような分を書けるまでその原作を読み込む、見るをすればいいと思います。
 おそらく細かな点で違っていたとしても、そこまで駄目だ! と思えるような作品は出来ないはず(でもだまさんはそういう話を読んできたのか……うーん)。
 あと原作を知らない方向けうんぬんですけど、基本的に二次創作を読む方ってその作品が好きな人が読むと思うんですけど。
 だから僕は、原作が分かる人が読めるような話しか書いていませんでした。
 知らない読者を引き込ませるために小説を書くか、知ってる読者を面白い! と言わせるような話を書くか。
 これはだまさんがどちらを取るか、ですよね……多分前者を取るのでしょうけど。
 僕としては知らない読者にまで読んでもらおうとは思わないほうです。

 僕の「二次創作作家の心得」はキャラクターを愛すること。

 ただそれだけです。
 何故既存の設定で小説を書くのか。
 おそらく、基本的に原作より面白いものは書けないと思うのですよ。やっぱりプロの方の作品を使っているのですから、それより面白い作品を書けたら原作者の顔が立ちませんし(笑)
 原作より面白い物を書けないなら何故書くのか。
 やっぱりその話が、登場人物が好きだから。
 ただ、それだけだと思います。
 乱文失礼しました。


maoshuさんの意見
 はじめまして。
 同じく「君が望む永遠」の二次創作を書いています。
 あと、2、3日ほどで自分の送った作品がアップされそうで、批評がすごい気になるところですが。
 前置きはこれくらいにします。
 二次創作で注意することは、うっぴーさんが二次創作部門の規約で書いていました、原作が知らない人でもわかる設定にすることです。
 もっと、わかりやすくいうと、
 原作を知っていればわかるから、その部分は省略しているというような、そういう自己満足のような小説になりやすい傾向があると思います。
 知り合いで二次創作を書いている人には、何人かそういう傾向がありました。
 紅月赤哉さんの意見を批判させてもらいますが、(紅月赤哉さん、すいません)確かに言っておられることは、うなづけますが、

 キャラクターを愛することだけでは物足りなさがあります。

 付け加えるならば、なぜそのキャラクターが好きなのか、それを人物描写の文章に入れることで、萌えキャラというイメージを読者に持たせることができるのではないでしょうか。
 といっておきながら、近々UPされる二次創作には、人物描写がありませんでした。
 だから、どういう顔立ちなのかがわかりづらく、キャラクターを愛することが難しいといまさらながら感じています。

>基本的に二次創作を読む方ってその作品が好きな人が読むと思うんですけど。
確かにそうですね。だから、受け入れるためには、どうすればいいのかが難しいところです。

 二次創作は、別名SSともよばれています。ショートストーリー、またはサイドストーリーの略です。
 お互い書くのは難しいと思いますが、これからがんばっていきましょう


紅月赤哉さんの意見
 maoshuさん、批評オッケーですよ〜。
 上の文、自分の考えを全然言えてないなぁと気づいて、しかもこれが第四研究室に載るなんて! と恐ろしくなって、まとめた考えを書こうと思います。

・書くスタンス
「知らない人にも読んでもらう」
「知ってる人に読んでもらう」
 大まかに分けるとこの二つだと思います。で、どちらでもいいかなと思ってます。
 ただ両方書くにも僕は思っていることがありまして

「一次創作を十分に書けるレベルの文章力」

 が必要だと思っています。

・設定の描写、人物描写
 設定の描写はどちらのスタンスでも必要だと思っております。前者では無論、詳しく。後者では軽くでも。
 後者の例を上げると……「原作のラストで不治の病に倒れ、奇跡的に助かったから、これから一緒に過ごしていこう」というキャラと主人公の二次創作を書くとして、そういうラストから後の話なんだ、というのを書いておくのは必要だと思うのです。
「あの死の病から助かって数ヶ月うんぬん」など。
 もちろん、前者のスタンスではもう少し詳しく書くべきですけど。
 次に人物描写ですが、以前このサイトに掲載されていた二次創作長編があったのですけれど、うっぴーさんの皆さんに分かるようにという努力の結果からか、僕は凄いのめりこめました。人物描写も詳しく書かれていましたし、キャラクターをイメージしやすかったです。
 でも、僕がもしそのキャラクター達を知っていて、うっぴーさんが人物描写を詳しく書かなかったとしても、僕はその作品を「自己満足」と思えなかったでしょう。
 それは、ストーリーと設定がしっかりしていたからだと思ってます。
 これは「知ってる人に読んでもらう」という側から見ていますけれど、二次創作を書く人読む人、出てくるキャラクターがどんな容姿か、どんな性格なのかを大体理解していると思うのです。
 だからこそ「このキャラこんなこと言わないよ」と言う人もいるわけで。
 おそらくmaoshuさんやうっぴーさんが言っておられるのは

 「設定」と「人物」両方を、
 ないがしろにしている二次創作を書く人が多いということだと思います。


 僕は幸い、そのようなオンライン作家さんにはほとんど会ったことがなかったので最初はあまり納得できなかったのですけれど。
 ないがしろを防ぐには、先ほど述べた「一次創作を十分に書けるレベルの文章力」が必要なのだと思います。
 それを前提として、二次創作を書くには「キャラクターを愛すること」を心得として持たなければいけないと思います。
 最初とかなり違う意見になったかなぁ……すみませんです(汗)
 こうしてみてみると、maoshuさんやうっぴーさんの意見と同じ気がしてきました。
 違うのは僕が「知っている人に読んでもらう」側ということで、その場合はさほど人物描写をしなくてもいいのではないか、と思っていることです。
 分かっている人達にとって大事に思うのは

「既存のキャラ達が原作の雰囲気を壊さず書かれているか」
「原作の雰囲気をその作者の色で書き上げているのか」


 だと僕は考えます。
 失礼しました。


だまさんの返信
 紅月さん、maosyuさん、うっぴーさん。返答感謝です。ありがとうございます。

>紅月赤哉さん
 「キャラクターへの愛」。おをををぉぉ!(感嘆の声)。
 確かに、読者も原作のキャラがどれだけ忠実に再現、描写されていて、どれだけキャラが自分の妄想(あるいは、それに近いイメージ)に近く書き込まれているか。読み手の求めているのって、そういうのなんだな、と。そういえば、水無月さんの銀魂の二次創作でも、真選組速く出てこないかな〜、と待ちわびている自分がそこに(汗)。
 紅月さん、考えをとてもわかりやすい形式でまとめてくださって、感謝の気持ちでいっぱいです。

>両方書くにしても「一次創作を十分に書けるレベルの文章力」が必要だと思っています。
>「設定」と「人物」両方をないがしろにしている二次創作を書く人が多いということだと思います。

 僕がなんとか言葉にしようとしていたことを見事に代弁してくださいました(汗)。

 
『妄想』という原材料に、何の加熱処理も加えないで、
 調味料もかけないでお客の前にドン、と出されても「食えるかぁ!」と客は拒絶する。


 それをわかっていない二次創作作家が多いと思うんですよ(だま、謎の熱弁)。

>分かっている人達にとって大事に思うのは
「既存のキャラ達が原作の雰囲気を壊さず書かれているか」
「原作の雰囲気をその作者の色で書き上げているのか」

 これも、まさに『秘伝』と言うべき心得ですね。心に留めておきます。
 紅月さん、どうもありがとうです!

>maoshuさん
 そうなんですよね。

 自己満足のうちに終わってしまう。二次創作は、それが一番危ういんですよね。

 またもや偏見かも知れませんが、原作の設定知ってる前提で書き始めると、どうも小説の基礎をおろそかにしてしまいがちになりそうで。
 いや、これはあくまでも僕みたいな初級者の場合の話ですけど。
 世界観を拝借出来るわけですから、自分はその部分に頭をうんうん言わせる必要はなくて、書くのが簡単だから、初級者が二次創作に手を出しやすい。……と、僕の仮説です。
 追記。maoshuさんの投稿された作品、後で読みたいと思います。批評も付いちゃます(強制イベント)。

>うっぴーさん
 所長という立場は、あらゆる面から見て、大変そうですね(汗)。僕らの投稿と同じ、ある程度軽い感覚で小説アップ出来なさそうですからね。
 「おもしろければ官軍」。うをおおぉぉぉ!(感嘆の声2)。
 紅月さんといい、うっぴーさんといい、ダーツで20点ゾーンの核心に突き刺すようなすばらしい心得の伝授。あぁ、だまは今すごい得しています(笑)。
 僕もそれらを心にとめて、いつの日かうっぴーさんのように普及活動にいそしみたいと思います。
 ……何か、当の本人が勝手に締めたみたくなってしまいましたが、もう少し他の方の意見、心得的なものを聞きたいので、どうか引き続きご教授願います。


maoshuさんの意見
 人物描写や情景描写が必要と言っておきながら、自分が書いた二次創作は、それが出来ていないと叩かれているmaoshuです。

 紅月赤哉さん私の作品に感想ありがとうございます。返答は、別スレで行います。
 前置きは置いときまして、紅月赤哉さんの意見はかなり参考になりました。

>「知らない人にも読んでもらう」
>「知ってる人に読んでもらう」

 確かに、この2つのどちらかで書くスタンスは変わっていきますね。
 後者だったら、原作知ってる人のみお読みくださいですし、前者は、原作知らなくてもどうぞですし。
 多くの二次創作を書いている人は、前者のほうだと思います。でも、書く中身が後者になってますし。それじゃ、鎖国のような感じになって、他の人の気持ちが無視されるのが問題点です。
 そうなる原因のひとつが、だまさんが言っておられるような、設定が既にされているから、初心者が書きやすいということだと思います。
 だから、人物描写や設定描写、世界観が無視されたような小説が出来てしまうのではないでしょうか。

 対策のひとつとして、やろうと思っていることは、
 誰も知らないゲームの二次創作で行こうと思っています。それと、どうすれば、わかってもらえるのかを常に推敲途中で考えることで、改善されると思います。
 そして、書く上での問題点がふたつあります。
 ひとつめが、メインヒロインがいると、章ごとで、主人公視点になったり、ヒロイン視点になったりすることです。
 「Kanon」で言ったら、第1章が祐一で、第2章があゆで第3章が名雪に視点が移って、第4章から最後まで祐一になってるパターンです。
 自分が書く場合は、最初から最後まで主人公視点で行きますが、感情阻害という観点から考えるとどうなのでしょうか。
 もうひとつは、影の薄い人物をさりげなく登場させるには、どうするのかです。
 Kanonで言ったら、北川がこれにあたりますね。
 ほとんどの二次創作を見てると、登場させなくてもいいんじゃないのというくらいに、北川のような脇役が登場しています。「君が望む永遠」でも慎二というキャラがいますが、ゲームの最後で、この慎二が一緒に写真に映っています。だから、登場していることになりますが、
 違和感なく、登場させるのが難しいところです。
 だから、紅月赤哉さんが言っておられた、「一次創作を十分に書けるレベルの文章力」が必要だと実感しています。


水無月さんの意見

 こんばんわ、水無月です。だまさんに創作意欲を与えて、封印を解いてしまった張本人です。
 では、参考までに僕の考えを。
 二次創作は著者の心構えだと思います。
 紅月さんも仰っているように、
「知らない人にも読んでもらう」
「知ってる人に読んでもらう」
 このどちらをとるかで、出来栄えが大きく変わります。
 ファンサイトなら、後者でも通じます。レベルが低くても納得できます。
 彼らは小説を書いていると言うより、自分が愛しているキャラを書いているのですから。


 小説を書くのであれば、当然前者を選ぶべきです。

 僕は二次創作を書くとき、原作を浴びるほど読んで(又はプレイして)世界を完璧に自分のものにします。
 そして書くときは「自分はオリジナルを書いている」と思い込む。
 そうすれば原作を知らない人に対して説明不足になったり、知ってる人にしかわからないネタを飛ばすこともない。
 既に決まっている人物設定や世界観におんぶにだっこでは、自己満足の域を出ません。
 自分が書いた二次創作が駄作では、自分が好きな作品を自分で汚していることにもなりますし(実際に言われました)。
 う、読み返してみるとなんだかかなり偉そうに語ってるような……まあ、あくまでも僕の考えなので。
 それでは。 


だまさんからの返信
 水無月さんに封印を解かれて、あげくに先日チャットの封印までも解いてしまったアホンダラです。
 水無月さん、貴重な意見どもです。特に、

書くときは「自分はオリジナルを書いている」と思い込む。

 これぞ心得と言わんばかり。毎日寝る前に、三回復唱したいぐらいの心得です(やりすぎ)。
 皆さんのおかげで、だいたい心構えというものが分かった気がします。

>自分が書いた二次創作が駄作では、自分が好きな作品を自分で汚していることにもなりますし

 原作を汚さない程度にがんばります(汗)


ラインさんからの意見

 うっぴーさん『アロランディアの凶星』拝見しました。
 発想が凄いです!
 アクアが改造されていった時には「ちょーっと待って!!」と憤りを感じたのですが、「と、とりあえず最後まで読むのよ」と言い聞かせ、読み進めました。
 そして「あぁ、これが好みの差、というやつなのね・・・」と。
 冷静に読み返せば、ソロイの態度もヨハンの態度も、当然だと思えました。
 自分好みの展開ではないにも関わらず、納得のいく小説です。
 そう思えるのはやはり、根本の設定がしっかりしているからなのでしょうね。
 これまでファンタ創作は、女の人(←たぶん)が書いたものしか読んだことがなかったので(正直なところこのゲームにハマっている男性がいるとは思ってなかったです)好みが自分と似ていたのかもしれないですね。
 感想はBBSに書き込もうかと思ったのですが、前の方(二次創作を書こうの巻。)の書き込みを読んで止まってしまいました。
 討論的な場に顔を出したことがないもので、あのレスの後に二次創作の感想を書く勇気が・・・。
 掲示板を読んでいて、「私って閉鎖的だなー」と痛感しました。

 二次創作はオリジナルで見ることの出来なかった萌えシーンを、
 自己満足のためのみに作るのだと思っていたので、
 「知らない人にも読んでもらう」という考え方があることにびっくり。


 私は、書いている二次創作の元となっているものを知らない人は自分のサイトに来ることはないと信じていたので(←登録している検索サイトやWebリングがすべて二次創作モノなので)。
 そして、自己満足であるからには「ついてこれる方のみ一緒に楽しみましょう」なスタンスでして。
 あぁ、なんて閉鎖的!
 そんな事情もあり、ライトノベル作法研究所に書いてあることを読むことは、ネットでの閉じこもり体質(いや、オフラインでも閉じこもり気味ですが)の改善にもなっているように思えます。
 ええっと、長々と馴れ馴れしい口調ですみません。
 これからも通わせていただきますので、よろしくお願いしますね。
 ではでは〜〜〜。


NOAHさんからの意見
 
二次創作に関して。
 私は読み専なので、あんまり偉そうなことは言えないんですが。
 またしても、皆さんの意見を拝見して、ふんふんと思いまして。
 なんか、まとめのようになってしまうでしょうけど、許して下さい。
 やっぱり

 根本的に絶対不可欠なのは、原作やキャラへの愛でしょう。


 っていうか、それが二次創作の一番の動機ですしね。
 但し、
 
 いくら愛があったとして、実際的な部分で、
 最低限の文章技術がないと読むこと自体が辛いのは事実です。


 基本的設定は全て原作から拝借出来てしまうので、その点で初心者が手を付け易いというのは十分あると思います。
 言ってしまえば、手抜きというか手軽というか。
 自分の書きたいシチュエーションさえ考えればいい訳ですから。
 そういった意味で、作りが多少荒かったり。
 また、内輪的な、自己満足に陥りがちになってしまうのは、どうしても仕方がないことだとも思います。
 だから、ファンの身内ネタとしてだけでなく、もっとこの作品を知ってもらおうとする姿勢で書こうとすれば、本当にそれは一次創作のつもりくらいで臨まなければならないんでしょうね。
 それから

 読み手として、「キャラが原作の雰囲気を持っているかどうか」
 は非常に気になる所です。


 とは言え、これの判定は個人差がある気がします。
 書いた二次創作の傾向にもよるでしょうし。
 単なるパロなのか、原作補完なのか、年齢制限付なのか、はたまたパラレルモノなのか。
 私は二次創作モノを読むのも好きですし、書き手さんも否定はしません。
 でも、書き手さんに対して、最低限持っていて欲しいなと思うのは、原作者に対する謙虚さです。
 原作やキャラへの愛があるなら、心配することもないんでしょうけど。
 結局、著作権侵害に抵触していることに変わりはありませんから。
 この発言で、不愉快に思われた方がいるなら、すみません。


Hitoさんの意見
 ファイアーエムブレム聖戦の系譜で二次創作をしています。Hitoと申します。

 『二次創作は、いろんなやり方があるから、面白い』と思っています。

 いろいろな作者がいるのと同じように、いろいろな読者がいます。
 あなたの好みに突っ走って構いません。ついてきてくれる人、必ずいます。
 むしろ、あなたの好みがちょっと変わっている方が、突っ走った時に「こんなの待ってました!」と言われる世界です。
 
 だいたい、二次創作の大半が、男性キャラと男性キャラがなんとやら、ですよ。
 妄想の暴走だけで作られていると言っても過言ではない世界ですよ。
 まあ、それだけが二次創作、と言えるわけではないですが、何らかの原作に対する妄想が広がる、だから書いてしまう。それが二次の本質だと思います。

 だから、まずは、『自己満足』を目指すのが一番だと思います。

 書くことによって自分の胸中にある原作への飽くなき愛情をぶつける。
 好きなキャラにこうして欲しい、こんなふうになって欲しい、とかでもいいのです。
 自分の欲求を満たすことにより、もしかしたら共感してくれる人が出てくるかもしれない。
 原作内のキャラの魅力にはまる人が出てくるかもしれない。そうなったら凄くうれしいものです。

 もちろん、原作の魅力を伝えるべく、知らない人にも分かるように書くんだ! という意気込みがあるなら、しっかり設定などを入れ込むことは必要です。
 しかし、自分のささやかでちょっとコアな願望を満たすべくショートストーリーで書く場合、私はいちいちキャラの人間関係や世界などを説明したりはしません。
 そういうのは原作に沿って話を進めたり、ある程度長めのアフターやサイドストーリーなどを書く場合にするといいと思います。


香奈さんからの意見
 こんにちは、マイナーな二次創作サイトをぼそぼそ運営している香奈です。
 私なりの意見を書かせていただきます。

 皆様が既に書かれている通り、
 キャラクターとその作品を愛することは基本中の基本です。
 あと小説として読める域に達していること。
 ですがこれだけでは物足りないです。

 最近の二次創作は似たり寄ったりの話ばかりなので正直面白いと感じません。
 ならば他とは一味違う作品にすればいい訳で。

 たとえばですが、
 学園パロ、「AとBがもし○○だったら」みたいな話は書きません。だってどこにでもあるから。
 私がやっている二次創作で言うと、もう擬人化多いんですよ、「ああまたか。そしてまたこの設定かい!」っていうくらい。イラストだと擬人化って個性が出ますが、小説だと個性はあんまり強調されませんし。キャラが一緒ですから、どうしても。

 だから他とは違う作品を書くことが大切だと思います。
 少し飛びぬけててもいいです。ぶっ飛んだ設定の方が読者様は新鮮に感じると思います。
 新鮮な設定かつ文章がしっかりしていると、二次創作の場合ウケがいいです。


 まとめると、
「どこにでも転がっている二次創作にしない、そして小説として面白い域に達していること」
 これが私の心得です。基本中の基本も忘れずに。

 では、これにて失礼します。



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はやしさんからの質問  
 主人公の方向性について 
 
 こんばんは、はやしです。
 さて、最近執筆中に悩んでいることがあります。
 うっぴーさん曰く、読者は主人公に自分を投影させる。故に、正義がなかったり、あまりに歪んだ主人公はNGとのこと。
 うまく言えないのですが、本当にいけないのでしょうか? 極端な例ですが、一旦自分が決めた利己的な信念に基づき、必要があれば友人でさえその手にかけるような主人公はNGなのでしょうか?
 皆さんの意見お願いします。


● 答え ●

 主人公は読者が共感できるキャラクターにしなくてはなりません。
 そうでないと、感情移入どころか嫌悪感を感じてしまいますからね。
 しかし、必ずしも正義の味方である必要はありません。自分なりの信念を持ったダーティヒーローというのもあります。

 悪事を働く場合は、それを行うための大義名分――
 動機を共感できるものにしていればOKです。


 例えば、金のために強盗をするとします。
 これが単なる金銭欲なら、誰も主人公に共感してはくれません。
 しかし、主人公に重病の妹がいて、薬を買うためにやむなく強盗をするというのならどうでしょう?
 それなら「うう、いい兄貴じゃないか」と、ホロリときちゃいますよね。
 これは悪事を行う動機が、妹への愛だからです。
 友人を手にかけるといった場合でも、それが恋人を守るためだとか、より多くの人の命を守るために仕方なく……というのであれば、納得できますよね。
 こんな風に、主人公が世間から見て悪人の場合でも、悪を成す動機が愛や友情といった共感できるものならOKです。


紅月赤哉さんの意見
 どうも。紅月赤哉です。
 確かに読者は主人公に自己投影をさせるでしょうね。思い切り第三者だと読みきれない気がします。
 でも僕も故に、正義がなかったり、あまりに歪んだ主人公はNGとまでは思いません。ただ、それにはその主人公がどうしてそんな考えを持つようになったのか。

 一般的に言われる「普通の人」とはどこが違うからそういう考えをもつようになったのかを、
 読者に伝えられなければきっと読者は離れてしまうと思います。


 文章力が必要って事でしょうか。
 あと、そんな主人公を書くためには自分が「何が一般的に正義と言われることなのか」など世間一般の常識を勉強しないといけないかなと思います。
 参考になりましたでしょうか?


魚の骨さんの意見
 こんばんは、魚の骨です。
 読者から共感をもたれなくてはいけないというのは実際のところあります。
 感情移入できないからです。
 正直私は一人配役に読者の媒体となりえる、まともな人間が入っていれば問題ないと思われます。
 周りがどんなに悪くて歪んでいても読者は一人のまともな人間がいればそこを窓に世界がどう歪んでいるか見ることが出来るからです。
 まあ、物語り次第だと思います。
 個人的にはNGではないと考えます。


模造品さんの意見
 どうも、模造品です。
 やはり読者は主人公に自分を投影させますから、あまりにも歪んだ主人公は受け入れられないのではないかと思います。
 紅月様がおっしゃるように、主人公がその答えに至る過程で、読者を納得させるものがあれば、恐らく大丈夫でしょう。
 納得は共感にもつながりますから、筋が通っていれば、読者は付いてきてくれるはずです。多分。
 それでは、役に立たない事ばかりで申し訳ありません。模造品でした。


クッパさんの意見
 こんばんは。クッパです。
 実は私、その手の話を書いてある所に投稿したら『感情移入できない』と大バッシングを受け、挙句の果てに電撃一次落選してしました(汗)
 やはり正義が無かったり、歪んだ主人公はNG、というのは間違いないようです。

 ただ私が思うに、主人公が歪むだけの動機があればOKだと思います。

 利己的な信念であっても、友人を裏切るのもOKだと思います。
 動機さえしっかりしていれば大丈夫ではないでしょうか。
 例えば友人を裏切って殺す場合でも「お金のため」ではNGですが「恋人を蘇らせるための生贄にする」とか「誰かを守るために仕方が無く」とかならOKかと……

 ただ歪んだ動機を主軸に描く場合、それが納得できるだけの心理的な葛藤と、
 そうせざるをえない濃密な物語設定が必要だと思います。それを描ける描写力も。


 そうしないと読者も納得しないでしょうし。読者が納得する=感情移入できる、ですので。
 でも、こういうものをテーマとして上手く書き上げられれば新人賞受賞も夢では……
 余計なお世話でした。それでは。


たなべさんの意見
 宿題が一瞬で出来てしまう魔法を覚えようとMPを上げている、たなべです。
 僕は別にいいと思いますよ。たとえ主人公が悪だとしても。
 よく考えてみてくださいよ。
 例えば、「スクラップドプリンセス」 (世界を滅ぼす妹を守る主人公の話)主人公、思いっきり悪です。
 例えば、「イリヤの空、UFOの夏」(好きな人の為に世界は滅んでもいいと考えた主人公の話)主人公、最後は悪です。
 例えば、「世界が破滅するとしてもお前といっしょにいたい!」とか言ってる主人公。
 思いっきり悪です。
 しかし、これらの主人公は悪なのに悪と感じさすことが出来ません。
 それは、主人公の目的がはっきりしていて醜いものじゃないからです。
 例えば「スクラップドプリンセス」を例に上げてみましょう。
 もし、この話の主人公が、妹を守る為でなく、世界を滅ぼす為に妹を守っていたらどうです?
 読みたくないでしょ?

 そういうことです。主人公は悪でもいいんです。
 ただし、主人公を動かすものは読者が共感を得れるものがいいと思います。


 訳わからん文章を長々と、すいませんでした。
 でわあ!


はまさんの意見

 ドラマ中での人物造形に関してボクは、モチベーションと行動との一貫性が重要だと考えています。

 だから、非道な行動を取る理由や必要性を、
 本当に読者に感じさせられるのなら、問題はないのではないでしょうか。


 また逆に大したことのない理由で、好き勝手するようなキャラには善悪どちらにせよ、読者は感情移入できないでしょうし。
 ムカついたからとか、肩がぶつかったから、と言う程度の理由でついうっかり人を殺すような人間には、誰も同情してくれません。
 でもこれが、残虐な独裁者に家族を皆殺しにされてから十数年、ずっと復讐の鬼として生きてきたような男が、どうしても必要があっての行為なら、読者も「しゃあねぇよな」と感じるはずです。
 また人は、歪んだ側面も持つ存在です。
 でないと、悪役に感情移入する理由が説明できません。
 ボクなんて、某アニメの「見ろ、人がゴミのようだ!」と言うセリフに爽快感すら覚えたクチです。

 だから重要なのは、倫理観の真善美ではない。
 人の持つあるがままの姿を忠実に描き出せるか。
 行動の理由を、説得力を持って読者に納得させられるか。だと思います。


 確かニーチェは、人生の評価基準は善悪ではない、
 美しさや純粋さこそが人生の評価基準であると、言ってた気がします。うろ覚えですが。
 文学とは(ある程度まで)善悪の彼岸に属する存在ではないでしょうか。
 ま、ボクも歪んだ人格のキャラ好きですし。


壊人さんからの意見
 どうもです。
 自分は、ぶっ壊れたキャラが大好きな変質人間なんで、世間様とは多少・・・というかだいぶ歪んだ考えになってしまうんですが(汗)
 正義がなくても、歪みまくっていても、それでもウケている主人公って、結構いませんか?
 ブライトライツ・ホーリーランド、GOTH、フリッカー式、クビキリサイクル、デスノート、この辺の主人公って、正義(主観じゃなくて客観の)も乏しけりゃ、歪んでないとはとてもじゃ言えない人格を有してらっしゃる方ばかりですが、読者に見放されるどころか、熱狂的な支持を集めています。
 なんでか。
 自分が思うに、別に自己投影できなくとも、魅力さえ出せれば問題ないのではないか、もしくは、別に正義なんぞなかろうが、人格歪んでようが、問題ないのでは?と愚考します。
 まあ、問題は、その魅力がどうやったら出せるのかって事なんですが(汗)
 あと、はやしさんの、

>一旦自分が決めた利己的な信念に基づき、必要があれば友人でさえその手にかけるような主人公

 というタイプの主人公として有名なのに「ベルセルク」 のガッツ、そして「ラグナロク」のリロイがいますね。
 その他にも、さがせばごろごろ出てくるかと。
 演出しだいで、いくらでも生きる設定だと個人的には思うんですが・・・・
 以上、主観と偏見にまみれた意見ですが、述べさせてもらいます。
 長々と板汚し、すいませんですた。


だまさんからの意見
 
 歪んだ人格の主人公、僕はOK派ですね。
 てかむしろそっちの方が好きかも(これは超私的ですが)
 人間は必ずしも「悪」の側面を持っています。感情移入できないことはないと思います。
 また、一般論でいう悪を貫く主人公。

 
その行為に足る動機、理由があったなら、
 読者(もっと大きく見ると世間)への強い訴えかけにもなります。

 
と、もろ持論なんですが。
 ええと……適例が見つかりません(汗)。ラノベあまり読んでないからなぁ(おぃ)。

 『クロスファイア』 なんてどうでしょ?
 僕の心の師・宮部みゆきさんの作品なんですが。主人公、人殺しです。
 人を焼き殺しちゃいます。
 しかし、その主人公は、悪を裁く断罪者となる、それが私、能力者のさだめだ、と強い信念の元動いています。
 とまあ、名作と呼ばれている作品の中にもそういう主人公いますから、いいんじゃないでしょうか?
 ただ、この手の作品の主人公、多くは死という結末を迎えているような気がします。
 肯定ばかりで終わらせたらいけないからでしょうか? 詳しいところはわかりませんが。


ミユウさんからの意見

 私が好きなマンガから引用しますとですね、
「善でも悪でも最後まで貫き通せた信念に偽りなどは何一つない」
 と言うわけで、

 行動が一貫していることが第一だと思いますね。

 行動原理というのでしょうか、それが最も大切でしょうね。
 ファーストガンダムなんか見てると、敵も味方もそれぞれの戦いをしているんですよね。
 そして自分が正義だと信じている、と。
 ただ傍から見て正しけりゃいいんじゃないぞ、と言う具合に。


猫十字 八万さんからの意見

 こんにちわ。「猫十字 八万」です。
 僕は、つじつまさえ通っていれば、悪でもザコでもなんでも構わないと思います。
 そもそも、こちらに掲載されていることは、セオリーであって、

 あっといわせる作品を書きたいなら、
 既存の枠に捕らわれない発想が必要だと思います。

 セオリーを守ることは正しいのですが、正解ではないはずです。

>極端な例ですが、一旦自分が決めた利己的な信念に基づき、必要があれば友人でさえその手にかけるような主人公はNGなのでしょうか?

 僕は↑これOKだと思います。むしろ歓迎です。これはこれとして面白い話が書けると思います。


結城一さんからの意見

 私としては別に歪んでいてもいいと思います。
 ただこれはあくまで私は気にしないというだけのことですが。
 どうしてもそういったキャラクターを描きたいのであれば、主人公を常識人にして他の登場キャラクターを個性豊かにするというのも手だと思います。


ハデスさんからの意見
 どうもです。
 個人的な意見ですが、主人公に一貫した何かがあれば問題ないと思いますよ? 
 すでに皆さんが書かれていますね。
 ただ、歪み方にもよるでしょうね。その動機に読者が共感できるか、それだけのものを描けるか、要は力量次第だと思います。
 頑張ってください

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水無月さんからの質問  
 物語を盛り上げるためには? 

 どうも、水無月です。質問をしにやってきました。
 掲示板でもいいかと思ったのですが、なんとなくこちらで。
 先日僕が新人賞の間に送った作品
 「男には喧嘩をするたびに一回り成長する不思議な法則がある」
 に、こんな感想が書かれていました。

『なんと言うか全体の流れ。緊張と緩和、タメと引き、といったほうがいいでしょうか。それがやや欠けているような。
                〜(中略)〜
そのため、ここぞ! という場面であと一歩乗り切れない。盛り上がりが足りないような、そんな、なんだかものすごくもったいない気分になるんです。』

 どういうことを言われているのかはわかります。しかし、どうしたらより物語が盛り上がるかわかりません。他の方々からも同じ意味合いの感想をいただいているので、どうにかしようとしているんですが……。
 ご教授ください、お願いします。


●答え●

 わかりました。では、物語を盛り上げるためのテクニックをお教えしましょう。
 これは第1研究室『ストーリーの作り方のヒント』でも紹介しているのですが、まず物語をおもしろくするためには

 主人公の目的とソレに対する動機の強さが必要です。


 物語とは主人公が目的を達成する課程を描いたモノです。
 よって、この目的が不明瞭だとなにをしたいんだかわからない話になります。
 また、目的はあるけれどソレに対する動機が弱いと、緊張感のある話になりません。
 例えば、妖怪を退治する話を考えてみましょう。
 1つは、妖怪退治を生業とする屈強な男が日々の糧を得るために戦う話。
 もう1つは、家族を妖怪に殺されたごく普通の少女が、懸命な努力の果てに仇を撃つ話。
 どちらがおもしろそうに思えますか?
 おそらく、大部分の人が少女の話に興味を引かれるのではないでしょうか。
 これは、目的に対する動機の強さの違いです。

 また、弱者が強者を打ち負かすという展開に、人はカタルシス(快感)を覚えます。

 勝って当然の相手と戦っても、おもしろくもなんともないのです。
 自分よりはるかに強大な敵に対し、知恵や勇気を絞って戦うからこそおもしろいのです。
 この辺を理解せずに、主人公を最強で無敵に設定してしまうと緊張感の欠片もない話になります。
 妖怪退治のプロフェッショナルが雑魚妖怪を倒しても、当然すぎてツマラナイのですね。
 物語のおもしろさは、主人公の目的に対する動機の強さと、それを妨害する敵の強さに比例します。
 もちろん、あまりに敵を強く設定して、主人公が絶対に勝てないような状況を作ってしまったら本末転倒ですよ(汗)。

 さて、ここからが重要です。

 展開の山となる第一関門を突破した主人公の前に立ちはだかる次なる難所、
 第二関門は、第一の挑戦をパスしなければ決して挑戦できないよう設定しましょう。


 前の関門の通過が、次の関門の通過条件になっていれば、ドラマは次第次第に緊張感を増し、クライマックスに向けて怒濤の盛り上がりを見せるようになります。
 これができれば、物語全体の流れ。緊張と緩和、タメと引きといった問題も自然に解消できます。
 例えば、先ほど挙げた妖怪と戦う少女の話を考えてみましょう。

まず、妖怪に家族を殺される。(動機)
 ↓
仇を取りたい。(目的)
 ↓
妖怪退治のための厳しい修行を受ける。(第1関門)
 ↓
晴れて、妖怪と戦うための力や仲間を手に入れる。(第1関門突破)
 ↓
雑魚には勝てるようになったが、妖怪の大ボスを倒すためには家宝の霊刀がどうしても必要だ。
 ↓
でも、霊刀は敵に奪われしまった。(第2関門)
 ↓
努力の限りを尽くして、霊刀を取り戻す。(第2関門突破)
 ↓
ソレを使って妖怪の大ボスと戦う。(最終関門)

 王道的なストーリーですがこんな感じですね。
 ドラマが盛り上がりに欠ける気がしたら、こんな風にプロットを作って、ここで紹介した法則があてはまっているか確認してみるといいでしょう。

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