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優奈さんからの質問
どういう冒頭が良いの? こんばんわ、スレ立ては二回目になる優奈です。 このサイトで冒頭の大切さを知ったのですが、正直今書いている私の小説は冒頭最悪です。 いきなり背景描写から入ってその後に世界観説明……これほど最悪な冒頭はないでしょう。 どうして最悪なのかはわかっているのですが、 どうしても上手い具合に修正することができないのです。 皆さんから見て、どういう冒頭が良くて悪いのでしょうか? 私的な意見で結構です。 あと、もう一つ質問なんですけど、冒頭ってどっからどこまでが冒頭なんでしょう…? それでは。どうか、宜しくお願いします。 ● 答え ● 時給800円さんの意見 冒頭がどのくらいかといえば、まあ人によって意見は違うからなんともいえないのだけど、 最初の1ページ、もしくは最初の10行だけは、一見さんでも読んでくれるはずと期待出来るので、 最初の1Pで何をするかはもっとも重要になる。 最初の1Pで顧客をひきつけられたなら、 粗筋と同程度の5ページもしくは100行2000字までは読んでくれる可能性がある。 ということで、粗筋の最長であるところの「5ページ」もしくは、 「100行」もしくは「2000字」のどれかが冒頭なんじゃなかろうかと俺は思う。 人によって判断は変わると思うけど。 で、冒頭にはアクションを入れたりするね。 そういうアクションがダメな場合は、主人公が困っているシーンであるとか、 とにかく何らかの問題を冒頭で発生させるといいと思う。 永久本さんの意見 初めまして、永久本と申します。 では早速私的な意見を。 自分から見て良い冒頭とはやはり、 「退屈せず、非情に興味のそそられるもの」 ですね〜。 ダラダラと続いてしまうと、読む気が失せてしまいます。 いきなり目覚ましいシーンが飛び出してくると、そのまま一気に読むことが多いです。 例えば戦闘シーンや、その直前(出撃シーン?)、 ミステリものだと最初の殺人事件のシーン(緊迫感があるものは○)、 後は後半のシーンを冒頭に持ってくるなんて言うのもありますね 対して悪い冒頭ですが、先ほども述べたとおりダラダラと続く物や、 意味不明なもの(これが比較的多い)は評価が低いです。 冒頭に主人公らしき人と悪役らしき人が延々と専門用語を使いつつ言い合っていたりとか、 自分は嫌いですね。 「なぜ○○をしたんだ、アッシュ!」(○○は作中の専門用語) みたいなノリの奴です。初っ端からこういう感じだと気取ってると思ってあまり読みません。 それと冒頭の範囲は、自分は「プロローグ」や「序章」とか言われる最初のあの部分だと思います。 ただ、各章ごとの出だしの文も非常に大事だと思いますよ〜。 また普通なことしかいえないのですが、以上です……。 参考になれば幸いです。 ではでは。 むらちゃんさんの意見 優奈さんこんばんは。 冒頭の長さですが僕は二ページを基準にしています。 電撃やMFは文庫になる前提の書式で応募するようになっていて、 そのときの一ページが文庫本の二ページになります。 特に理由はなく気になったら、見開きの二ページくらいを読むかなと思ってます。 冒頭について僕がよく使うのは対立です。 これは爆笑問題のラジオを聞いていたら、太田さんが熱く語るときがあって、 「面白さっていうのは対立なんだ」とおしゃってました。 考えたら、彼等がやる漫才はボケとツッコミで対立していて、アクションはもちろん、 恋愛も男と女、ミステリーも犯人と探偵など対立関係にあります。 それを聞いてから僕は、主人公がいて誰か(何か)と対立している場面を常に描くようになりました。 もし何も対立するものがない場合は友達と口喧嘩をするようにしています。 今日見てきた映画「ラブ☆コン」はこのいい例だと思います。 同じクラスの男女が口喧嘩をするだけで、こんなにおもしろくできるっていうのがすごいです。 原作の漫画も面白いのでもしよかったら読んでみてはいかがでしょうか。 それでは少女漫画好きなむらちゃん(男)でした(笑) 峰しずくさんの意見 こんばんわ。 うん。確かに冒頭は大切です。 作家が書く小説ではなく、ライターが書く記事なら、最初の数行が勝負だといわれています。 もちろん小説も最初の数行が大切ですが、10行くらいの部分も大切だし、 1ページくらいの部分も大切だし、そうして徐々に読み進めてもらって、 いわゆる序章やプロローグにあたる部分を読み終えてもらうことが出来たら、 まあだいたいはOKなのではないでしょうか? > このサイトで冒頭の大切さを知ったのですが、正直今書いている私の小説は冒頭最悪です。 > いきなり背景描写から入ってその後に世界観説明……これほど最悪な冒頭はないでしょう。 情景描写から入って世界観説明という進め方が、イコール最悪とは僕は思いません。 だって、僕もそういうの書いてるし、最悪だなんて思いたくないじゃないですか。 実際の冒頭の例は、書店で立ち読みでもすれば、いくらでも勉強することができますから、 そちらを参考にしていただくとして、僕の書いたものを披露しておきます。 よそから持ってきたものだと著作権が問題になりますからね。 自作のものが「良い」などとは申しませんが、 さすがに「最悪」ではない程度のものではあろうかと思いますんで。 ===ここから=== 敷き詰められた芝生が太陽の光を受けてまぶしく緑に輝いている。 そのまぶしさとは対照的に、枝葉の広い木の下には涼しげな木陰が広がり、 噴水が潤いを僕たちの心にもたらしていた。 古めかしいレンガ色の校舎は、この中庭とのコーディネートによってデザインされたものだが、 実際はハイテクを駆使した最新鋭の機能が詰め込まれている。 そもそも、太陽の光も植物達の緑も、人工的にコントロールされたものだ。 空気も。 温度、湿度から、風まで。 地球から遠く離れたこの星に人類が住み始めたのは、ええと……、何年前だっけ? 歴史の授業で習ったけれど、忘れてしまった。それほどの昔である。 具体的な年号は忘れたけれど「開拓物語」は記憶に刻みつけられている。 それは、僕達この星に住む者にとって、代々伝えられる誇りの物語だ。 過酷な環境の中で、宇宙服に身を包み、 地球の3倍はあるという重力に苦しめられながらの「開拓」。 最初の都市は、空調コントロールが完璧に施されたドームの中に建造された。 ドームは徐々に拡大され、また同時に新しいドームも建設されて、それぞれが連結される。 いまではこの星の大気そのものを「ドーム」とする星全体の空調コントロールが可能になったから、 目に見えるドームは存在しない。 もちろん重力もセーブされている。地球に住む誰かがある日突然この星にやってきても、 何の問題も無いはずだ。 なにもかも地球風に整備されたこの星で、僕たちハイスクール生は、戦闘技術を学んでいた。 ===ここまで=== 一応、簡単な世界観と、主人公のおかれている立場の説明をしているわけで、 ドキドキハラハラな展開も、とっぴなエピソードもなにもありませんが、 これはこれでアリだと思ってるんですけど。 またまた自作例で恐縮ではありますが。 ==ここから== ドバイを経由してカサブランカに降り立った僕は、ゆっくりと駅へ向かった。 まず市街地へバスで出て、それから歩いて駅へ、という具合だ。午後1時を少し回っている。 日差しはきつく、熱いというより皮膚がひりひりと痛い。 しかしせっかくのモロッコにもそう長くいられるわけではない。 休日だって多くはないし、最終目的地はスペインである。 ==ここまで== 淡々と「僕」の行動を書き示しただけの冒頭です。 工夫のひとつも入れていなければ、 「朝起きて、歯を磨いて、顔を洗った」というのにも匹敵する文章ですよね。 ここに入れた工夫は、「外国の地名」をいくつか並べる、ということ。 それも、ニューヨークやパリ、といったメジャーな地名ではなく、 そういう地名のところでは何かが起こりそうだな、と思わせるところを自分なりに選んだつもりです。 ドバイ・カサブランカ・モロッコ・スペインなど…… それと、描写を最小限に絞ったこと。 午後一時の強い日差しのことだけしか書いておらず、 町並みや人々の営みなどなにも描写していません。 これが僕なりの工夫だったわけですが……。 どう評価されるかは、優奈さんしだい。 んぼさんの意見 ういろうを食べ過ぎました、んぼです。 さすがに一本食いはきつかったです。 自分は、一ページも読みませんね。 最初の一行、これが全てです。 これで引き込めねば、続きを読む気を起こしてもらえない、くらいの気持ちで書いています。 けど、簡単じゃないですね、実際w 冒頭の区切りですが、この辺は区切り無く流れるように話が進むのが理想だな、と思っています。 構成の問題で、そうもいかない場合もあるんですけどねw うーん、やはり自分の好きな作家さんとかのを参考にするのが、一番いいような気がします。 参考にならずすみません。 青々さんの意見 人が本能的に興味を引くのは「ミステリ」と「サスペンス」と聞いたことがあります。 ミステリは「どうして?」「なぜ?」といった疑問や謎。 サスペンスは「どうなるの?」という期待や不安。 一行目に上の二つの要素を入れると、比較的興味を引きやすいと思います。 最初の一行にサスペンスの要素は難しいので、ミステリの要素が入れやすいです。 △ 借金を苦に、まだ若い背広姿サラリーマンが首を吊って死んでいた。 ○ 死んでいた。 男――首を吊った男だ。若い。 背広姿のサラリーマンが自殺した理由は借金苦だった。 設定や世界観を書かなければならない場合でも、 上手く上の二つの要素を入れると興味を引きやすいかもしれません。 △ 世界には青と赤の月があって、二つは交互に昇る。 今日は赤の月の日――夜空が赤黒く澱んで見える、人々からも嫌われる日だ。 ○ 夜空が赤黒く澱んでいる。 赤の月の日は青の月の日と違って、人々からも嫌われていた。 一行目で「どうして赤黒く澱んでいるんだろう?」と思わせる書き方です。 と、書いてみましたが、本当に興味を引けるのか……自信はありません(苦笑) 面白そうだったら一度試してみてください^^ Cさんの意見 これで450マイルの年になった。 ……とかいう文句で始まるSFがあったと思うんですが、書名も作者も思い出せないなぁ(苦笑)。 こんばんわ、Cです。 私は、勝負は冒頭の一文だという立場です。 「……450マイルの年って何だよ!」って突っ込みたくなりません? マイルって本来は距離単位なのにですよ。つかみは非常識なくらいが私は好きですね(笑) 自分が短気なせいか、1〜2ページでその作品が面白いかどうか即断即決しちゃうんで。 最初のインパクトが重要です。 ポイントは「とりあえず説明は後回し」ってことでしょうか。 たとえば新聞とか雑誌とかもそうですよね。 「タレントの○○、女子アナと熱愛発覚!」とか、先にキモの部分を書いちゃう。 デート中なのを見つかったとか実は1年くらい前からつきあってたとか、 お互いどこに惚れたとか説明は後から来るんです。 読者を引きつけるという点で、週刊誌とか勉強になりますよ。 小説も、おいしいところから切って出してほしいと思いますし、 自分の作品でも心がけてるところです。 あと冒頭の分量は、作者さんが決めればいいと思いますよ(笑) コトナさんの意見 いつもながら個人的な意見ですみません。 戦闘シーンなどがあると、続きを読む気になりますね。 ただし本編と無関係の、ただの戦闘だと冷めます。 (例・とある魔術のインディックス、月と貴方に花束を) あと、は主人公の言葉が永延と並んでいるのも好きですね。 読んでいてどんな内容かかなり気になりますし。 (例・ハルヒ、半分の月が昇る空) 少なくとも地の文が並んでいると、気力を削がれます。 やはり楽しそうな本という印象がないからでしょう。 セリフがなければ、新人賞に送るにしても、ウェブで掲載するにしても致命的になるかと。 冒頭ですが、第0章、もしくはそれに準ずる本編以前の文、かなと考えています。 ですから10行でも2ページでも50ページでも構わないです。 魏延さんの意見 戦闘シーンが王道らしいですが……。 愚生はセリフと倒置を使った短文が多いです。 > ある朝のことだった。 > この何とも陳腐で、平凡な出だしを発端として、出会いは起こったのだ。 >――朝の電車内に、一匹の黒蟻がいた。 こんなのだったり、 > 俺はただ殴っただけだ。それも報復、言い換えれば正当防衛だ。 > 襲われたから盛大に返してやったんだ。一体何が悪い! >……そう言うには相手が悪すぎた、かも知れないが……。 だったり、 >「……環境問題はそこまで深刻なのか」 >「はい。それはこの場の状況が最もよく表しているでしょう」 > 議員は振り返り、その手は視線の先を薙ぎ払うように動いた。 だったり。 拙い例を三つも続けて申し訳ないです; まあ、こうすれば説明や描写から入るよりは幾分かマシなんじゃないかな〜と。 冒頭は大抵一文〜五十文ぐらいかと思っています。 人によっては「冒頭三文で面白さが分かる」という人もいるぐらい。 なのでそれぐらいでキめるぐらいの意気込みで書いた方がいいかもしれません。 ザイさんの意見 初めて投稿させていただくザイ、と申します。では早速。 私が良いと思う冒頭は、日常のようなものなのだけれど、どこがが違っている。 おかしくなっている。違和感(伏線)がある。こんな感じですね。 わかりにくくてすいません……。 あとそれと、地の文がずっと続くのもありといえばありです。 地の文がずっと続くということは、物書きのだいたいの能力がわかってしまいます。 なので文章力に自信があったり、独特の書き方で、 読者を引き込めるのであれば地の文もありですね。 冒頭は小説のなかで最も大切と言っても過言ではない部分なので、 やはり冒頭には多くの力を入れたほうがいいです。 ありきたりではない冒頭を。 ありきたりでも、そこにちょっと味を加えて、読者をぐいっとひきこむ、そんな冒頭を。 冒頭の長さについては……。私は2段階に分けて冒頭を読みます。 最初は文章力を確かめる。これはすぐにわかるので5行あれば十分です。 次はストーリー、中身を確かめる。これは私だったら10ページぐらい流し読みしますね。 場合によっては2、3ページでやめたりしますけど。 まあ、それで面白そうだったらじっくりとその先を読んでいきます。 ですから冒頭の長さは私の場合ですけど、けっこう幅があります。 1〜10ページです。参考にならなくてすいません。 |
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