第4研究室 創作に関するQ&A 174P | トップへ戻る |
ワタルさんからの質問 2007年
 完璧すぎる主人公は良くない?
 
 初めまして。携帯から失礼します。
 いつもこの掲示板を小説を書く際に参考にさせてもらっています。
 皆さんに質問があります。最近、携帯小説を読んでいて気になることがあります。
 それは、
「やたらと完璧な主人公が多い」
 ということです。
 ひどいと思ったものでは、
「百メートルを七秒で走り、十歳でハーバード大を卒業した超美少年」
 という主人公がありました。
 人間ですかあなた、と言いたくなります。
 主人公を活躍させるためには、ある程度の才能は必要だと思うのですが、
 これはやりすぎではないでしょうか?
 それとも、こういった最強人間が活躍する小説は私が面白くないと思うだけで、
 他の読者は面白いと思うのでしょうか?
 皆さんの意見が聞きたいです。


● 答え ●

らじがくさんの意見
 どうも、らじがくです、ワタルさん、以後お見知りおきを^^

 早速本題……っと、その前に、一言。
 小説なのですから何でもありです、そりゃもう地球が無くても、人が居なくてもいいのですからb

 とまぁ、本題へ
 私は、主人公が超人なのは……ちょっと、共感もできませんし、
 当然そうなれば感情移入もできません。
 まぁ、端的にいえば、読みません。えぇ、キッパリといえますね。

 例えば、現在アニメ化されたハルヒやら、シャナ、ゼロの使い魔、半月……
 数え上げれば無数にあるでしょう、そんな、主人公達を考えてください。
 全員、基本ヘタレ……いや、ちょっとそれでは語弊がありますかね、

 まぁ、簡単に言えば一般人なのです。
 それゆえ、感情移入もしやすいのです。


 ちなみに、超人の王道、仮面ライダーですかね……。
 アレを小説にして、面白く書ける人は居るのでしょうかねぇ……。
 そんな感じだと、私は思います。

 漫画だと、超人は結構ありますしね(ぱにぽに等)
 とりあえず、書き手の実力が物を言うのではと思いますよ?

 最後に、私だったら、冒頭で引き込まれない限り、そんな小説読まないかな?です
 では、意見になったかは不明ですが、ご参考になった事を願って^^


松本理或さんの意見
 松本の意見は参考になるのだろうか、最近不安に思っています。

 キャラクタの個性としての天才は魅力的です。
 何をやらせても上手にやっってのけ、失敗をしらない正に天才。
 そういったキャラが小説において出てきても何ら問題はありません。
 主人公を補佐するような役割として持ってくればいいスパイスになるかもしれません。
 (実際に戯言シリーズでも赤色が活躍していらっしゃいますしね)

 しかしそれが主人公になった場合は話が別です。
 主人公は、どこかで一度挫折したりして、それを乗り越えるから面白いのです。
 出てくる困難を難なくこなしていれば物語として成り立たないといっても過言ではないでしょう。

 また
> 「百メートルを七秒で走り、十歳でハーバード大を卒業した超美少年」

 これに関しては『リアリティ』の無さが問題です。
 ギャグとしてこんな主人公を作るのなら、上手く調理すれば可能でしょうが、
 シリアス路線でいく場合、こんなキャラが出てきたら滑稽でしかたありません。


ぺーさんの意見
 7秒……。
 世界新どころの話ではありませんね。
 うーん。どうなんでしょうか? おもしろいかどうかは読んでみなくてはわからないですけどね。
 その設定を見る限りでは、おもしろそうとは思えません。
 その設定が成立する世界を描けているかどうかだとは思いますが。

 限界値の設定は非常に重要です。魔法が出てきたとして、
 どこまでのことが可能でどこからが不可能か。これを読者に提示する必要があります。
 そうしないと、何が起こっても「魔法で何とかするだろ」という感想を持たれてしまいます。
 もちろん、結果的には、なんとかするのでしょうが、読者には「一体、どうなるんだろう?」
 と思わせたいものです。


sakuraさんの意見
>  「やたらと完璧な主人公が多い」
>  ということです。

 
 いいんじゃないんですか?完璧な主人公がいても……。
 何か欠点を作ったり、読者が共感できる性格にしたらいいですし。

>  ひどいと思ったものでは、
> 「百メートルを七秒で走り、十歳でハーバード大を卒業した超美少年」
>  という主人公がありました。
>  人間ですかあなた、と言いたくなります。

 う〜ん少し作った感じがします。

 「才能や能力を隠す」「中の上上の下の成績(手加減)」とか
 「嫉妬される」「憧れられる」「ライバル視される」とかものは考えようです。


仁ノ河一城さんの意見
 どうも、仁ノ河です。

 ありとあらゆる作品に共通する評価基準は唯一つ。面白いか否かです。
 主人公がどんなに完璧超人であろうと、作品が面白ければそれでいいんです。
 気に食わない主人公なら作品自体も面白いと思えないですから。


 なので、設定上の能力、つまりカタログスペックを持ち出して云々言っても、
 大した意味はありません。
 特撮ですが、初代仮面ライダーの主人公はIQ600の天才です。
 しかしこのIQ600という数値、知能指数の計算方法から言ってありえません。
 人間の限界を超えているというのではなく、
 喩えるなら100点満点のテストで300点を取るようなもので、
 世界最大の演算能力を持つスーパーコンピュータにIQテストを受けさせても出ないはずです。
 研究中の量子コンピュータが完成しても無理でしょう。
 そんな謎設定を持つ仮面ライダーは、今なお多くの人に愛される名作となっています。
 ワタルさんの懸念が正しいなら、
 仮面ライダーシリーズは第一作で打ち切りになっているはずですよ。

 どこで聞いたのかは忘れましたが、強く印象に残っている言葉があります。
「漫画家は、自分より頭のいい天才を描けない」


 漫画に関する話題だったので「漫画家」となっていますが、ここを「小説家」に変えても同じです。
 不思議なことに、十歳でハーバード大を卒業した天才であっても、
 作者が十歳でハーバード大を卒業していない限り、
 その設定に見合った頭脳を持ち合わせることはできないんです。

 自分も設定を考えるのは好きですが、実際に作中へ反映されない設定なんて飾りです。
 偉い人にはそれがわからんのですよ。
 単なる装飾品に目くじら立てる必要はないと思いますね。


黒尻尾の駄猫さんの意見
 通りすがりの野良猫です。
 オイラなりの答えを残します。

 例に挙げて頂いたものから寺沢武一の「コブラ」を思い出しました。

 宇宙海賊コブラ。作中であまり海賊やっているのを見た事がないのですが、
 彼は100メートルを5秒フラットで走り、握力400キロを誇る凄い肉体の持ち主で、
 左腕には意志をエネルギー化して発射し、軌跡が曲がる光線銃サイコガンを有し、
 宇宙最速の変形宇宙船タートル号に乗っています。

 頭も切れる、女性にモテる。完璧な主人公です。

 故に彼じゃなければ対処不能な強力な敵や異常な事態が多数降りかかります。
 大スペクタクルですよ。冒険活劇の連続でとてもわくわくして読んでいた事を覚えています。

 フィクションですし、エンタメです。
 大いに楽しむためにもそういう主人公もありじゃないかと思うのです。
 007のジェームス・ボンド、マトリクスのネオ。
 およそ超常的な能力の持ち主の主人公はたくさん居ます。
 勿論その逆で、容姿も冴えず、何の取り柄もなく、むしろドジで間抜けな主人公もたくさん居ます。

 善にせよ、悪しにせよ主人公ですから他とは違う特徴があって、
 目立つ事はよいのではないかと思うのです。


 まあ、作中で生かせないなら単なる記号に終わりますが、
 生かせるなら色々居ても良いと思うのですが、どうでしょうか?
 ではでは。


ガルバさんの意見
 久々に投稿するガルバです。

 主人公を最強人間にして活躍させる小説も別に良いと思います。
 結局の話、主人公と物語が上手くかみ合ってこそ面白い小説になると思います。
 反対に、最弱人間を主人公にしても良いと思います。
 そうすることで、主人公の悩みや、主人公の努力を書くこともでき、物語の深みが増すと思います。

 ワケの分からない意見かもしれませんが、僕はこんな感じの意見です。


グニルさんの意見
 こんにちは、グニルといいます。結構久しぶりに書き込みします。
 
 物語を書く上で、主人公にある程度の才能を持たせたり、
 ある程度の特別な環境(誰かと恋をしたり、など)に放り込む必要がある時はあると思います。
 
 なぜなら、主人公が全くふつうのどこにでもいるような人間であるならば、
 話を展開させることが難しいし、なにより面白くないからです。
 もし、ワタルさんがおっしゃるような才能の持ち主を登場させるのであれば、
 彼の行く手を阻むものが必要になるでしょう。恋人が振り向いてくれないとか、
 彼を超えるような何かが現れたとかそんな感じの何かしらの障害が必要だと思います。
 才能が我が物顔でのし歩いていくのを見てもなにも面白くありません。
(少なくとも、私は面白くないです)
 
 才能を持って生まれた人間でさえも、壁にぶつかり、
 その壁を何かしらの努力をして越えようとする姿を私は面白いと思うでしょう。

 
 どんな小説でも、キャラクターに私のような凡人でも何か近しいものがなければ、
 感情移入しようにも土台無理でしょう。
 だって、私にはタンスとか電子レンジとか私よりも年下で、
 ハーバード大学を卒業できる人間の気持ちは理解できませんからね。
 
 かなり有名な話ですが、週刊少年ジャンプという雑誌がありますが、
 ジャンプで『読者に好きな言葉は何か?』というアンケートをとったそうですが、
 その言葉のベスト3は『努力、友情、勝利』だったそうです。
 思い出してみれば、なかなか思い当たる節はあるでしょう。
 ドラゴンボールやスラムダンクは、良い例ではないでしょうか?
(現に私は、H2とかあひるの空とかむっちゃ読んでます。なかなか面白いですよ)

 つたない私の意見が参考になれば幸いです。グニルでした。


んぼさんの意見
 私見万歳。

> 「やたらと完璧な主人公が多い」

 ぶっちゃけ、これって「作者が自分の(あるいは異性の)理想を過度に投影するから」でしょ?
 プロ作品はそこらを理解した上で作られますが、アマチュアでは……。
 当然、そんなものに客観性など期待出来ませんので、自分としてはパスします。
 スルーです、華麗に、舞うように。


緋蓮さんの意見
 最近、ここに出没するようになった緋蓮です。よろしくお願いしますm(__)m

 完璧な主人公が多い……ですけど、果たして本当に完璧でしょうか?
 あることには特化してはいるが、別のところに弱点はあると思います。
 あと、何かしらに特化しているということは、
 逆にそれはネックにつながってくるのではないでしょうか?
 例の『百メートルを七秒で走り、十歳でハーバード大を卒業した美少年』ですが、
 ほぼ確実に他のキャラから妬まれると思います。
 (良し悪しのどちらにせよ)誰かに付け狙われるかも知れません。
 もしかしたらその主人公は、自分と他の人とのギャップに頭を悩ませているかも知れません。
 
 そのようなネックをうまく使うかどうかの方が重要かと思います。

 ようは、面白いかどうかに主人公がスゴイかどうかは関係ないと思います。
 長くなりそうなので打ち切ります(汗)
 参考になるかどうかわかりませんが……


緑葉さんの意見
 ワタルさんはじめまして。緑葉と申します。
 おそらくそれは対象年齢の違いではないでしょうか。

> 「百メートルを七秒で走り、十歳でハーバード大を卒業した超美少年」
 
 この少年が自身の英知を総動員してフェルマーの最終定理に挑むお話、
 であれば誰も読まない気がします。
 が、この少年が何らかの媒体を用いて誰かと戦ったり、
 突然異世界に飛ばされ冒険に出発したりと、
 まぁ言ってしまえば週間少年ジャンプ的な(3大テーマ「努力」「友情」「勝利」などです)
 ストーリーでしたらウケる年齢層も存在すると思います。
 また、

> 人間ですかあなた、と言いたくなります。

 仰りたい意味合いはわかるのですが創作作品に
 「登場人物は人間でなければならない」などという規則はありません。
 小説ではなくなってしまいますが、そこを疑ってかかるとアンパンマンが読めなくなります(苦笑
 もっと具体的には空飛ぶ人間の話、
 剣と魔法の世界で勇者になってしまう人間の話などに覚えはありませんか?
 超人的な能力を手に入れる段階が異なるだけで、
 内容的に自然なものであればそれは名作たり得ると思います。


国下夏草さんの意見
 どうも今日は、国下です。
 面白い話題ですので、参加させていただきます。

 私は主人公が極端に強い話も好きですよ。
 
 例えば『スーパーマン』とか『BASTARD!!』なんかですね。
 両方とも小説(小説版もありますけど)でなくてすみません。
 
 でも彼ら、カル=エルやD.S(主人公)が敵を易々と薙ぎ倒し、
 一般人には到底救えない災害から人々を救ったりするのも良いのですが、
 私が好きなのは『極端に強い主人公』だけではないのです、きっと。
 そもそも彼らのストーリーにおいて主軸が置かれるのは、戦闘や頭脳プレイといった
 『一般人が頑張って為す何か』ではないのです。
 だってそこはもう完璧なんですから、大した障壁ではありませんよ。
 普通の人間と彼らでは、やること為すべきことが違うので結果的に物語にも隔絶が生じるのです。
 
 ですが彼らには彼らなりの悩みがあります。それが一見完璧に見える彼らの『欠損』です。

 しかもそれは、一般人の私達にとっては案外簡単なモノだったりもするし、
 そうでなくても理解はできるモノです。(そうでなくては駄目……というのもありますが)
 ソレを埋めようとする過程は、それなりに面白いのではないでしょうか。
 
 まあ、そうでなくとも超常の神々なんかに私達に近い感情を与え
 『人格神』にしてしまった北欧神話や、
 人は神に似せて作られたという聖書なんかの例を見るからに、人智を超えた存在に対する憧れ、
 それに重ねたい自分というのはもしかしたら本能的に存在するのかも知れません。

 結局何が言いたいのか……と(笑)
 まとまりませんが、ま、面白ければなんでもアリです。
 ですが、『真に』完璧な主人公の紡ぐ物語が果たして面白いのか(反語)、ということです。
 あるいは脂さんのおっしゃるようにギャグとしては面白くなると思います。ま、一発ネタですけど(汗)
 きっとワタルさんの嫌いな完璧主人公には悩みすら無かった……んでしょうね。
 (と書くと、そんなバカなという気もしてしまいますけど)
 まあ、彼らに一般人と同じハードルを与えても仕方が無いですから、
 ソレを如何に容易に飛び越えて『スゲーだろ!』
 という風に見せる小説は駄作と言わざるを得ないです。
 ですが、超人、天才をヒーローとする物語を一概に否定してしまうのも
 勿体ないことだと思いますよ?
 彼らの物語には一般人の物語とは一味違う何かが秘められているはずですから。

 駄文でした、すみません。
 それではまたいつか、御縁がありましたら。 


桃さんの意見
 自分も完璧すぎる主人公は嫌いです。けど

> 「百メートルを七秒で走り、十歳でハーバード大を卒業した超美少年」

 7秒で走ったりハーバード大を卒業できるほどの知能がある事について、
 何か秘密があればおもしろいんじゃないのかな?
 ありきたりだけど魔法使って身体能力を向上したりとかさ、実はカンニングのプロとか(笑)

 漫画の話ですけど「武装錬金」という漫画の作者は担当者に
 「少年漫画の主人公はやっぱり特別な力がないと難しいのでは?」と言われたそうです。
 漫画の話です。


克さんの意見
 こんにちは〜克です。
 一般的な才能を持たず非凡な才能を持つ主人公が好きな現在テスト勉強中野郎で〜す。
 (現実逃避してます

> 百メートルを七秒で走り、十歳でハーバード大を卒業した超美少年

 おそらく脚がすごい筋肉量なんじゃないでしょうか(笑
 十歳でハーバート大学卒はわかりますけどね
 僕は超人的才能より、非人才能の方が好きです。
 と、いうか最近のはそんなのばっかな気もしますが…
 『主人公へたれor非凡理論』でも打ち立てましょうか(笑
 
 空想科学読本というのをご存知でしょうか?
 あれでは漫画等のありえない(ような)シーンを実際に実現するとどうなるか?
 みたいのを書いた本です。
 有名なので言えば「ドラえもん」のタケコプターを使ったとしたら人間はどうなるか?
 答えは全身の皮膚が裂け、弾け飛び、眼球などからどんどん飛んでいってしまいます。
 なぜならあのサイズで人間を飛ばそうとするととてつもない回転数が必要になり〜〜〜〜。
 と長くなるのでやめます(どうでもいいことですがヘリコプターの羽の回転数は、
 扇風機の羽の回転数より少ないとトリ○アの泉で言ってました)
 そういった感じにリアルな思考をされる方ならその現実離れを楽しめないと思われます。
 ギャグの設定だ、と笑うかもしれませんが。
 とにかく、シリアスめな話であれば超人的能力は避けたほうが無難かと思います
 非凡な才能であれば(様は特殊能力、異能)ありえない設定で書いても、
 違和感は無く進むと思います。
(ゼロの使い魔のガンダールヴとか、うえきの法則の「ゴミを木に変える力」とか、
 月姫の「直死の魔眼」とか)
 なんか話が上手くまとまってないですね。ごめんなさい。
 本当に散文すぎ! 克でした。


北野卵さんの意見
 こんにちは。今まで寝ていました、卵です。
 明日から大学だっていうのに、黄身が腐っていそうで怖い。

> 百メートルを七秒で走り、十歳でハーバード大を卒業した超美少年

 この主人公に肌が弱くて一日二時間しか外に出られない、
 アニメオタク、超常現象オタク、夢はUMA(妖怪でも可)を見つけること、周りに難儀な家族がいる、
 などと設定を付け加えれば少しは面白くなるかな。

 主人公はアメリカから日本に帰ってきた。目標は日本独自の超常現象をこの目で見るため。
 しかし、そんな主人公を待っていたのは、企業と陸上からの勧誘だった。
 家族は全員それに「さあ、金を稼いでこい」と大賛成。
 ご近所は日中部屋に閉じこもって夜にしか外出しない主人公に不審の目。
「まあ、あそこの息子さん。頭は良いそうなんだけど、少し危ないんじゃない。
 もしかして、最近の通り魔と関係があるのかしら?」
 そんな主人公の前に、通り魔のカマイタチが現れる。
 頑張れ主人公。企業や陸上の勧誘から逃げ、家族を説得し、
 周囲の不審の目をかいくぐってコミケに行き、夜な夜な心霊スポットを歩き回りなららも、
 なんとかカマイタチの正体を暴くのだ。

 ……なんか面白そう。誰か書いてくれないかな?


世羅 悠一郎さんの意見
 世羅 悠一郎と申します。
 プロの書いた小説か、アマの書いた小説家で意見が分かれる所ですが……。

 とにかく、鼻についたっていう事は、水が合わなかったんでしょうね。
 人の許容範囲には誤差がありますし、面白くないと感じたら面白くないと思っていていいんですよ。
 つまり、そうした突飛な部分をカバーするほどに内容を面白く感じなかった、と言う事なんですから。

 ここはポジティブ思考で行きましょう。
 つまらないと感じた原因が解っているなら、それを自分の糧にしようじゃないですか。


 そのまま放置して、時間を本当に無駄にすることはありませんって。
 小説を書こうということは「無ければ創ればいいじゃない」と実行する行動でもありますし。
 引き摺るだけ損ですよ。


レリエルさんの意見
 初めましてレリエルです。

 最強人間が活躍して面白かったのは中学一年生くらいまでですかね。
 そんなのが面白いのは本当に子供か少年の心を忘れていない大人だけで、
 ライトノベルでウケるとは思えません。

 少なくとも、主人公が単純に完璧超人なのはよくないでしょう。
 感情移入できる気がしません。


 人間、似た欠陥を持つ人間に対する感情は二つあって、
 傷のなめ合い的な好意と、近親憎悪だそうで。
 近親憎悪はあんまりないでしょう。
 よっぽど理性的で向上心の強い人でないと。

 経験的にですが、僕の親友と言える人間はみんな僕と似た様な欠陥を持ってますし、
 僕が好きなキャラクターも似た欠陥を持ってたりします。
 完璧超人への憧れなんて子供にしかないものではないでしょうか。

 「百メートルを七秒で走り、十歳でハーバード大を卒業した超美少年」が主人公なら
 二十歳で死ぬ運命とか、人間関係に悩んでたりにして精神的飢餓を描いたりするべきで、
 そうでないなら敵役(恋愛ものなら恋敵、とか)が妥当な立場かと。

 以上、欠陥人間大好き人間からお送りしました。


ことはさんの意見
 こんばんわ。寝不足のくせに無駄にテンション高いことはです。
 私も松本理或さんと似たような意見なのです。主人公でなければいいと思います。
 私の書いている物を出すのもどうかとも思いますが、ちょっと主人公とヒロインの設定を一部。

 主人公・・・ヘタレくんです。双子の妹とヒロインに対しては特にそれが顕著に出ます。
 頭は非常によいのですが、
 のほほんなヒトでいつもヒロイン(と妹と時々母親)に振り回されています。
 そして常識人(自称)です。ちなみにお坊ちゃん風な美少年(分かりにくいでしょうか)。
 ヒロイン・・・傍若無人(主人公にのみ。そして愛情ゆえなのです)、
 「人間嵐」と主人公に恐れられて? います。
 頭がよくて美少女、時々ボケたりノリのよさで好かれています。
 一部の人間には思い切り恨まれたり憎まれていますが。
 そして魔法に近い物(ちょっと魔法とは違うのです)を使います。
 悩みなんてあるようにはみえないし実際殆どありません。
 おカネもいっぱい持っています、体力も尋常でないのです(つまりは喧嘩も強い)。

 これでもしもヒロインが主人公だったりしたらどうでしょう。
 私的に面白くありません。私自身が主人公に感情移入の感が強いということもあるのでしょうが、
 主人公に対して以外には欠点らしい欠点は一部の人間
 (喧嘩を売ってきた奴)に恨まれたりしている事だけのこのヒロイン、主人公にできません。
 主人公になったら見てて腹立ちます。私がですが。
 皆さんはこんなヒトが主人公だったらどうですか?

 最強だったり完璧だったりする人は主人公でないほうが楽しめると思います。
 少しの飛び出た所、それをブチ壊すかのような欠点があるといいかと。


 私のような初心者めの人間が何をほざいているのかと思いつつ失礼いたします。


カイトさんの意見
 え〜、ただいま趣味で執筆中のカイトです。ええ、ド素人です。
(ここに書き込むのも初めてだったり……)
 
 質問に関してなのですが、私から言えば『他をどう生かすか』にもよると思います。

 
 「百メートル七秒、ハーバードを十歳で卒業」とありましたが、
 これに何らかの理由をつけるだけでも、多少は良くなると思います。
 どのような物語であるかにもよりますが、極端に例えれば「実は主人公は人外だった」など。
 元々人間らしかぬことになってるのですから、これだけでもある程度納得できると思います。

 完璧超人を主人公にするか否かについてですが。
 
 個人的な意見として、「全てにおいて完璧である」というのはマズいと思います。

 やはり「完璧にする部分」を限定した方がいいかもです。
 例えば今回の事例を考えると、「知力体力は凄いのに実は臆病」など。
 元来の性格のせいで本来の利点を生かしきれず、
 そこを他のキャラたちに支えられながら乗り越える、とかいう物語ならば、
 少なくとも自分は最後まで読んでみようと思います。
 
 やはり何かしらの弱点が在ったほうが感情移入しやすいですし。


 色々個人的な偏見も混ざった気がしますが、要するに「味付けが大事」ということです。
 まぁド素人中のド素人の意見ですので、スルーしてくれてもかまいません。


有蛇さんの意見
 半人前の有蛇です。
 ここではカイトさんと軽く意見が被っている部分もありますが発言したいので発言します。
 他にも似たような質問の答えに被っているかも知れませんがそこら辺は許してください。

 僕は完璧すぎる主人公は存在しないと思っています。

 例えば「長身、美形、秀才、運動神経抜群、武道優秀者、服や髪型のセンスも抜群、
 男女ともに人気があり友達も多い」なんていう完璧設定のキャラAが居たとしましょう。
 
 そのAが好きな相手Bが、背の低い人が好みだったら、
 Aが客観的にどんなに優れていようと、Bにとっては完璧な人間ではなくなるのです。


 確かに客観的、世間的に見れば完璧を九乗したような人物であろうと、
 主観で見ればどこかが完璧じゃ無くなる可能性があり、つまりは完璧な人間とはあり得ないのです。

 僕の尊敬している西尾維新先生がジャンプで原作を担当している『めだかボックス』では、
 主人公の『黒神めだか』が通う高校の理事長が「完璧な人間」を作ろうとしています。
 そこでめだかは「たとえ完全な人間が作れたとしても、もしも完全な人間になれたとしても、
 不完全さが欠けてしまう以上完璧とは言えない」としています。

 どこをとっても誰から見ても完成された物というのは、人間だろうと人外だろうと作り出せないのです。
 それこそ完璧ではない人間の頭如きの中で作れる物ではありません。


 上を完璧に無視してワタルさんの上げた例に触れます。
 「百メートルを七秒で走り、十歳でハーバード大を卒業した超美少年」という主人公で、
 その少年が不細工な少女しか愛せない自分は馬鹿なんじゃないかと疑問に思い、
 それを大学で超美人な女(主人公に好意を寄せている)と研究する何て設定なら
 意外と面白いのではと思います。

 これなら頭の良さは、自分が可愛いと思う子が世間から見たら不細工と気付くほどの知能であり、
 研究する為の力です。また超美少年なので年上の美人に好かれてもまだ納得ができます。
 足の速さは不細工な女の子をみたらその子を追いかけて百メートルを七秒で走るなどにすれば
 あくまでも意味のある設定に出来ます。

 つまり客観的に完璧でありながら、
 どこかに悩みだったり欠点だったりがあればそこがおもしろさになります。


 『灼眼のシャナ』で言えば、シャナは戦闘や能力的にはもの凄く完璧に近いのに
 悠二との恋愛事になると駄目になる部分が作品として面白いのです。

 そこにアマチュアだからとかプロだからとかは関係有りません。

 だから僕は書くジャンルによっては完璧な人間(ワタルさんや小説で出てくる程度の)は
 居ても良いと思います。

 かなりの乱文で読みづらかったらすみません。
 最後まで見て頂き有り難うございます。


ひろっさんさんの意見
>100mを7秒で走り、10歳でハーバード大を卒業した美少年。
 私に言わせると、完璧の定義からはやや外れている感があります。

 長々と語ってもいいのですが、手っ取り早く理解していただくには、動画サイトで『TAS』という単語で検索し、知っているゲームの早解きを見るのが手っ取り早いでしょう。
 本当の天才がやることは、凡人にはああいう風に見えます。

 ハーバード大を卒業したからって、10歳であの境地は不可能ですよ。
 体も鍛えているようですから、大人でもぶっ倒れるような過密スケジュールのはずです。
 まあ、要するに凡人の思考を理解できないのではないかと、私は思うんですよ。
 完璧な人間に認定されるには、凡人の思考を理解することは絶対条件ですからね。

 それではこの辺で。
 何かの参考になれば幸いです。

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