春日さんからの質問
　異世界に召喚された主人公の保護
　
　初めまして。春日と申す者です。
　早速ですが、質問させていただきます。

　異世界召喚のストーリーを考えているのですが、
　主人公及び主人公を発見した相手にどういうリアクションをさせるのかが、
　なかなか決まらず行き詰まっています。

　一応、「主人公は怪しまれると思い自らがこの世界の人間ではないということを告げず、
　嘘をつく（記憶喪失など）。それを哀れんだ異世界の住人が主人公を保護する」
　という流れで書いてみたのですが、どうもしっくりきません。

　主人公が嘘をつくのはまあいいだろうと思うのですが、
　こうも容易く見知らぬ人物を保護するものだろうか？　
　これはご都合主義ではないのか？　と考え始めるとどうも筆が進みません。
　そこで、皆さまの意見を伺いたいと思い書き込ませていただきました。

　ちなみに、主人公は
・異世界に連れて行かれるということを承知の上で召喚された
・召喚される世界がどのような世界か、大まかに説明されている
　という設定になっています。

　それでは皆さまのご意見をお待ちしています。


● 答え ●

かわかみさんの意見
　わが身に置き換えてみることをお勧めします。
　
　『あなたは戦国時代の日本に召還されることになりました』

　言語も大分通じないし、服装も価値観も今とはぜんぜん違う。
　同じ国だけど、別世界に近いと思いませんか？

　さて、戦国時代にもし現代人が召還された場合、上記のような事情もありますから、
　嘘をついたところですぐにばれると思われます。
　ただし、(わたしの考えでは)そんな人物でも、
　かつてないほど日本人がオープンにだったあの時代の人たちなら、
　好奇心と興味から保護するのではないでしょうか。南蛮人扱いかもしれません。

　これが江戸時代なら別です。完成された閉じた社会。戸籍調査も完璧、
　警察機構も完備された社会に現代人が召還されても、役所へ引っ立てられて首を斬られるか、
　島流しが関の山じゃないでしょうか。

　要は、召還される世界による･･･といったところかと。
　
　参考になれば幸いです。


Veilchenさんの意見
　春日さん、初めまして。

　ご質問のことですが、「事情がありそうな人がいてもおかしくない世界」
　にするというのはいかがでしょう？

・戦災なり天災なりで恐慌状態（ちょっと記憶が混乱してたり）の難民や戦士が結構いる。
・民族や宗教の対立で迫害されている人々がいる（主人公は出会った人と同じ陣営の振りをする）。
・逃亡奴隷・脱走兵など、見つかるとまずいけど、もっともな理由があって逃げてる人たちがいる
　
　等々。どうも逃亡系ばかり思い浮かんでしまいますが……。

　主人公が召還先について知っていて、言葉や服装などが合わせられるのならば、
　どうにかなりそうな気がします。
　嘘をついて保護してもらうことへの心苦しさや、
　そうまでして召還される説得力のある理由や必要性についての描写があれば、
　読者――少なくとも私は納得できます。

　少しでも参考になれば幸いです。
　執筆、頑張ってくださいね。


嶋さんの意見
　初めまして。

　私の作品も異世界召喚に近いですね。
　元々居た都市から遠く離れたアメリカ東海岸の街に行きます。言語も生活習慣も違う。
　しかも、行ったきりで帰れない。

>「主人公は怪しまれると思い自らがこの世界の人間ではないということを告げず、
　嘘をつく（記憶喪失など）。それを哀れんだ異世界の住人が主人公を保護する」

　言語の壁は？　私なら、先に異世界召喚された人を作りますがね。


>・異世界に連れて行かれるということを承知の上で召喚された
>・召喚される世界がどのような世界か、大まかに説明されている

　ご都合主義臭がするのは私だけでしょうか？
　主人公にとって異世界に行くことに利益があるのでしょうか？


卯月さんの意見
　こんばんわ。卯月です。

　結論から言うと、私なら容易く保護させます。
　なぜならそうしなければ話が進まないからです。

　方法としては保護される前に何か事件や危険に巻き込ませるなどして、
　結果的に敵ではないと相手に認識させます。

　自分が危ないところを救ってくれた人間を邪険に扱う人はまずいないですし。
　もしくは保護しなければまちがいなく死ぬだろうと思わせるかです。
　本当に困っている人を放っておける人間というのは少ないですし、
　打算でもお人好しでもとりあえず保護させます。

　ご都合主義でも、それが必然である流れを作ればよいですし、
　クライマックスならまだしも冒頭でご都合主義と言っていては私は小説で何も書けません。
　この場合はお約束といったところでしょうか。

　とりあえず、パターンを幾つか書いてみて自分で一番しっくり来るものを選ぶのが吉です。
　もしくは、その出会いのシーンを後回しにして先に他を書いてからじっくり練るのもありです。
　一所で止まっているより良い考えが浮かぶかもしれませんし。

　ではこれにて失礼しますが、まとまりのない文ですみませんでした。


ニッケルさんの意見
　作者が保護したいのなら、保護するに足る説得力をもってそれを書く。
　それだけですよ。

　日本縦断をしているとでも聞けば、旅人さんなんだなぁと、
　ある程度は迎え入れることは、現代日本でもあり得る話です。


ハチマンさんの意見
　はじめまして、春日様。

＞それを哀れんだ異世界の住人が主人公を保護する

　この保護してくれる異世界の住人が人情に厚いという描写がなされれば、
　記憶喪失の人間を保護するというのは、特におかしくはないと思います。

＞こうも容易く見知らぬ人物を保護するものだろうか？　これはご都合主義ではないのか？　

　保護する人物にとって、主人公をを保護したことで得られるメリットがあれば、
　別段ご都合主義とはあまり思いません。


ヴィルアスさんの意見
　具体的なアドバイスは避けますが、理由をつければご都合主義ではなくなりますよ？
　たとえば、主人公を発見した相手の命の恩人やら何やらにしてしまえば楽です。
　そのほかの交渉も容易に出来ますから。

　まー、このように不自然ではない理由付けをすればいいわけです。

　これ以上は自分でお考えください。


ＳＨＩＮＯさんの意見
　恋人を発見した、みたいでいいんじゃないですか？
　見たとたん、人生（世界の）救世主ですよ〜。
　一目惚れの恋人みたいな感じでいいかと？


黒羽さんの意見
　春日さん、はじめまして。
　私も新参者ではありますが自分の一意見を……

　宗教の面から見てはどうでしょう？
　仏教には功徳という『善行によって徳を得る』という概念があります。

　このような概念を持つ宗教が信仰されているのであれば、
　別段ご都合主義とは思われないのではないでしょうか。
　ただ、春日さんの中で既に世界観が確立しているのならば、
　その世界観を崩すことになるので、なんとも言えませんが……

　あまり参考になりそうにない意見でしたが、少しでもお役にたてれば幸いです。
　執筆がんばってください。


クロウドさんの意見
　今まで見ているだけでしたが初めて書き込みます。クロウドと申します。
　今後ともよろしくお願いします。

　さて、私の意見ですが、その世界あるいは地域が、どんな人間であれ、
　助け合いをしなければ生きられない場所に設定するというのは如何でしょうか？

　私は九州人ですが、北海道の田舎の方に住んでます。
　初めての冬の時に、牧場の親方が吹雪で帰れなかった人を、
　いともあっさり泊めて食事もさせた事は、結構驚きましたし、
　今時代に駆け落ち・夜逃げしてきた身身許不明者にも同様でした。
（もっとも、考え直す様に説得はしてましたが）

　現在日本でも、北海道のような局地ではそんな懐深い人もおりますし、
　助けられなければ、楽に逝ける環境です。
　そうしたある意味苛酷な環境設定は特色付けにも良いと思います。

　乱文乱筆失礼。クロウドでした。


富士山さんの意見
　FF�]では主人公ティーダが似たような感じですね。
　FFで例えると、「シンの瘴気にやられた人間はおかしくなる。」
　そんな設定を組み込めばどうですか？

　あと「保護所？」的な存在。警察みたいな、大使館みたいな、
　そんな機関をつくればいいんじゃないですか？
　でも、主人公が正体を隠すということは、その世界で人間召還は普通じゃないんですかね。


獅子兵さんの意見
　こんばんは、作家志望のぐうたら学生、獅子兵です。

　異世界の召還師かなんかに召還される。近年(？)よく見られますね。
　例を上げるなら「ゼロの使い魔」とか「魔王様と勇者の私」でしょうか？
　私はかなり「サモンナイト」や、その作品のキャラクターデザイナーである
　「飯塚武史氏」の作品全般が好みですね。

　閑話終了。重要なのは『被召還者が珍しいか否か』ですね。

　異世界から召還される人が多いのなら「ブレイブストーリー」の様に
　「被召還者を保護する施設」もあるでしょう。
　もしも珍しいのなら「モンスターハウス」よろしく主人公は一生懸命状況説明するけど
　「なんだこいつ？」と思　われるのが関の山でしょう。

　相変わらずの駄文ですが、参考になれば幸いです。


美央さんの意見
　こんにちは、美央です。
　気になるタイトルがあったので、いつのまにか手が……。
　はい、大好きです。こういう話。
　
　異世界に召喚された主人公が、その世界を救ったりする話で、
　パッと頭に浮かんだのはコーエーが発売している女性向け恋愛ゲーム、
　ネオロマンスシリーズの『遙かなる時空の中でシリーズ』です。
　このシリーズは、龍神の神子として異世界に召喚された主人公（というかヒロイン）が、
　異世界『京』を救うゲームです。そして、神子を守る八葉と恋愛する、和風恋愛ファンタジー。
　
　あ、「この人恋愛に飢えてんだな〜」とか思わないで！　
　確かにそうだけど！　やったことは無いから！　アニメを見ただけで！
　脱線してしまってすいません。

　皆様のご意見からいけば、問題は二つほど。
　一つ目は、言葉の壁があるのではないのか。
　二つ目は、質問内容ですが、こうも容易く見知らぬ人物を保護するものだろうか。
　皆様の意見に無かった解決法らしきものがありました。
　今から解決（なのか？）していきたいと思います。

　例として、遙時１（長いので略します）の話の流れでいくと（アニメのほうで）、

　ここから、微妙にネタバレです。

　まず、謎の声を聞き、主人公、茜は井戸に近づきます。
　このとき、通学途中の詩紋君と天真君も一緒です。
　そして、井戸の中へと吸い込まれてしまう（ギャーーー！）。
　茜が目を覚ませば、異世界です。
　そこで、何かと怪しまれて、追い掛け回されます。
　最終的に、龍神の神子の力を発揮して、神子だと分かり、捕まえることになるのですが……。

　はい、言葉の壁に激突！
　しかし、言葉は皆通じるんです。
　京は平安時代が舞台です。普通、言葉は通じないですよね。
　そして、この前気付きました。その世界は異世界だった！（ビックリ！）
　異世界なら、平安時代と似ている、というだけで、全く別の世界ですよね。
　ということは、外来語は無いけれど通じるていどの言葉にすれば、言葉は大丈夫です。
（現に、八葉の中でメガネキャラが居ました。京出身のキャラで。あれ？　なんか関係ないような）
　これで、言葉の壁はなくなります。

　そして、捕まった茜は、保護されます。
　うわ〜、あっさりですね〜。
　アニメの中の皆さんは、物凄く優しい方々なのですが、ついさっきまで怪しんでいた相手を助けますか？
　しかし、理由はちゃんとあります。
　それは、保護する側に利益があるからです。
　相手は龍神の神子。この京を救う存在です。保護する側にも利益があります。

　この遙時１では、以上の理由で二つの問題は解決します。
　質問タイトルからいくと、召喚された先は異世界。
　平安時代とか奈良時代とか、実際にあった世界とは違います。
　ということは、この世界ではこういう言葉だとか、ここの服装はこうだとか、
　作者の思うままに考えていいのです。
　そして、その主人公が召喚されるということは、何か理由があるのですよね。
　この遙時１では、京を救う龍神の神子。つまり、京に利益があるわけです。
　保護するのにも、納得がいきます。

　ただし、私の解決法（提案かな？）は、話によります。
　言葉は大丈夫ですが、保護する利益のほうで。
　主人公が手違いで召喚されたなどであれば、保護する側に利益はありません。
　そこは作者にお任せです。

　なんか、質問からずれているような気が……。
　以上で挙げた方法からいくと、嘘つく必要ないですもんね。
　すいません。

　ついでに答えておきますが、
>・異世界に連れて行かれるということを承知の上で召喚された
　
　この設定からいけば、主人公にも利益がないと、不自然です。

>・召喚される世界がどのような世界か、大まかに説明されている

　　嘘を吐くのなら、ここで言葉遣いと服装をどうにかしましょう。

　長々と眠たい文章すいません。
　まとめてみれば、

・異世界なのだから、作者が世界を考えていい。
・保護する側に利益があるのなら、保護されても不思議ではない。
　
　つまり、
・不自然ではない理由を付けましょう。

　参考になれば幸いです。それでは。