第4研究室 創作に関するQ&A 353P | トップへ戻る |
藤岡竜郎さんからの質問
 主人公の口の悪さはどこまで許されるか?
 
 はじめまして藤岡竜郎と申します。こういう場を訪れたのははじめてです。
 この若輩者をよろしくお願いいたします!
 さっそく質問に移りたいと思うんですが、
 多分俺の処女作になるんじゃないかと(なったらいいな)思う作品の主人公についてです。
 
 その主人公の設定なんですが、幼少の頃に強大な力を得たせいで親から引き離されたり、
 むやみやたらにちやほやされたりで性格が歪んでしまい、自分しか信じない自信過剰タイプです。
 彼にとって「力」はすべてなのですが、それを失って一人になってしまったところに、
 ひどく脳天気でお人よしな少女と出会って真人間に矯正されていくという話で……
 あれ? 話ズレてますね。すんません戻します。

 ようするに「自信過剰な奴の口の悪さ」を主人公に付加したいのですが、
 その加減が分からないんです。
 最初はファンタジーによく出てくる戦闘マニアとか、
 チンピラなヤンキーとかを考えてたんですがそれでいいのかと思い、ここの扉を叩いた所存です。
 どうか皆様の海より深く樹海よりも広い大賢者のような知識を俺にも分けてくださ〜い!


●答え●

安眠妨害禁止区域在住の猫さんからの意見
 キャラクターに合うならどれだけ汚くても問題はないと思います。
 ただ一つ注意して欲しいのは差別用語に類する言葉です。


 このご時世、そういうのには過敏に反応されますので、ある程度注意を払うことをお勧めします。
 その範囲内であれば、最も物語の進行やキャラクターイメージに合う喋りを選ぶのが良いと思いますよ。
 主人公であっても必ずしも、読者に好かれる必要はありませんし、
 言葉だけではなく態度でも印象はかなり違います。

「ふざけてんじゃねぇよ! 殺すぞ!」
 アクマは刃物のように鋭い眼光で、生徒たちを射抜くと、ぺっと床に唾を吐き捨てた。

「ふざけてんじゃねぇよ! 殺すぞ!」
 アクマは顔を真っ赤にして、振り上げた拳をわなわなと震わせると、
 潤んだ瞳で精一杯生徒たちを睨みつけた。

 ただ質問の設定を見る限り、根底にあるのは孤独であり、
 同時に自分は優れて居なければならないという劣等感がある気がします。
 ですから、人を見下し、だけど本当は恐れている口調になるのではないかと。

「君がボクに勝つ? ありえないね。君の脳みそには蛆が湧いているんじゃないかい? 
 ああ、それも無理か、湧く脳みそすらないんだからね」
「てめえが俺に勝つってか? クハハハ……笑えるぜ、虫けら風情が俺様に勝つ気でいやがるとはな!
 クハハハハ、笑えすぎる、傑作だ」
 
 自分のキャラクターがどういう人間なのかを把握すれば、
 きっと大体の台詞は浮かんでくると思います。

 
 そこでこれは汚すぎる。いや意外といい奴じゃね? と思っても、
 それもキャラクターの個性ですから良いと思いますよ。


サイラスさんからの意見
 どうも、処女作(公に出すという意味)作りたいが就活、論文でできそうもないサイラスです。
 僕もその手の主人公を考えたのですが、書いたことはありませんが、できそうな方法を1つ。

 まず、普通に主人公のセリフを書いてみてください。
 次にその中で、ここを過激な表現にしたり、言葉を汚くしたほうがよいなと思うところを、探し出しあとは、
 それを過激に、口汚く変換して見てください。
 それとこの手の主人公の注意点は変化、成長がわかるようにしておいてください。
 さもないと、読者から共感を得られない最悪の主人公になりますので、ご注意を……


TOCさんからの意見
 どぉも、TOCです。

 口の悪さに限らず、途中で性格が変わるキャラは、口調の変化が難しいですよね。
 私も同じような小説を書いていますが、台詞にブレが出てしまい、頭を捻る毎日です。

 さて、そんな私ですのでアドバイスできるか分かりませんが、注意ポイントをば。

 吹き溜まりに育った主人公A
「てめぇ、頭膿んでんじゃねえのか?」
 生まれの良い主人公B
「お前、頭が悪いな」

 と、善悪以外の主人公のキャラ設定でも、口調は全然違うものになります。
 私はそのキャラ設定を壊さないさじ加減で、言葉を選んでいます。

 主人公A、キャラ崩壊例(チンピラ化)
「てめぇ、頭膿んでんじゃねえのか? ああっ?」
 主人公B、キャラ崩壊例(ニヒル化)
「お前、頭が悪いねぇ」

 自身のキャラがしっかり確立している事が、大事だと思います。
 では、良き処女作を生み出してくださいませ。


榊 ユウさんからの意見
 こんにちは^^

 某ゲーム関連事業の方は
「ゲームだと全年齢が対象になるので『ぶっ殺す!』とかすら使えないが、
 マンガ・小説だと『ぶっ殺す!』は序の口で、それよりももっと過激な表現が出来る」
 と言われていましたから、
 過激は過激で極めてしまえばよいのではないでしょうか?


 さすがにテレビで弾丸音(バキューンバキューン!)が
 連続するような言葉(性的にも嫌悪するもの)は控えるべきだと思いますが
 「単純な口の悪さ」(チンピラとか)なら、
 「死ね」「ブッ殺す」は基本装備と考えています。

 他の方が書いていらっしゃいますが、
 「ニヒル」というのもありますし、
 「嫌味ったらしい」「乱暴者」というものもあります。
 幼い頃からの自信過剰なのであれば、
 「嫌味っぽい」という要素は必要じゃないでしょうか。
 自信過剰=人を見下すということにも繋がりますから。

 普通の人が「そんなことも出来ないのか」というところを
 (嫌みったらしい)「やっぱり出来なかったな?(嘲笑)」
 (乱暴者)「出来ないんだったらやるな! ブッ殺すぞ!」
 な感じになるんでしょうか。

 ……んー、分かりにくい説明です。
 役に立てなくて申し訳ないです;;
 頑張ってください^^


しゃんテンさんからの意見
 こんにちは、しゃんテンと申します。はじめまして。

 口の利き方についてですが
 口の利き方にも、その人がどういう人生を歩んできたか? どういうものを見聞きしてきたか? 
 というのが関ってくると思うのです。


 たとえば、一人の人間の言葉遣いを考えたとき、
 その人の言葉遣いは、親兄弟、友達や地域の人々、
 あるいはテレビや本やインターネット…さまざまなものから影響を受けているとおもうのですね。

 たとえば、アニメを全く見ず、身近にアニメを見る人がいない人の口から
 「萌え〜」という言葉はでてこないですよね?

 乱暴な言葉遣いでも、生まれたときからその言葉遣いではない以上、
 彼の人生の中で遭遇したものの影響を受けていると思うのです。
 だから、彼の人生、彼がどういうことを体験してきたのか、どういう人々に会ってきたのか、
 を作中の中で書くかどうかは別にして、細かく想像したうえで、
 彼の言葉遣いを考えるという方法もあると思うのです。
 
 もしくは、「こういう言葉遣いをするひとはどういう人生を歩んできたのか?」とかんがえて、
 彼の人生を細かく作り、そして再び言葉遣いを考える…という方法もあると思います。


 このサイトの「登場人物たちのプロフィールを作り設定に厚みを加える」
 というところも参考になるかもしれない、なんて思いました。

 登場人物の書き方は非常に難しいです。
 私もうまくかけないし、私自身の考え方があっているとは限りませんが、
 こういう考え方もあるよということで。

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