第4研究室 創作に関するQ&A 427P | トップへ戻る |
龍乃光輝さんからの質問
 誤字脱字の防止方法
 
 初めまして。長編で作品を投稿しています龍乃光輝ともうします。
 今回お聞きしたい事はタイトルの通り誤字脱字についてなのですが、
 どうも私は推敲が苦手で誤字脱字だらけの作品を出してしまいます。
 自分では無いと思って投稿しているのですが、
 読んで下さった人からは誤字脱字が多いと言われて落ち込んでいます。
 
 皆さんが行っている誤字脱字防止法があれば伝授してください。
 幾度とやり方を教えてもらって推敲しても改善できないのです。


●答え●

mayaさんからの意見
 こんにちは、はぐれ戻り中のメタルまやと申します。

 わたしは、他人の作品に対する誤字脱字チェックには厳しいのに、
 自作に対しては甘いというダブルスタンダードを持っていまして、
 しばらくの間、それでずいぶんと悩んでいました。
 最近、誤字脱字は必ずするものなのだという無我の境地に達したことで、さほど気にならなくなりました。
(そもそも作家が誤字脱字をしなければ、「校正」を専門的にする方の仕事がなくなってしまいます!)

 というわけで、そんないい加減に過ぎるわたしから、
 わりと真面目かつ実践的な誤字脱字などのチェック方法をお教えいたします――


【誤字脱字の種類について】
 「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」との名句のとおり、
 まずは誤字脱字とはどういうものかを考えてみましょう。

1)語彙のミスについて
<1>・誤字について
  1. ひらがな・カナの書き間違い
  2. 漢字・送り仮名・英数字などの書き間違いや誤変換
  3. 言葉の書き間違い  例)誤:エクセトラ → 正:エ【ト】セトラ

<2>・脱字について
  1. ひらがな・カナの抜け落ち
  2. 漢字・送り仮名・英数字などの抜け落ち

2)語法・文法のミス(誤用)について

3)小説作法のミスについて 
 例)冒頭一マス空け、「――」、「!」、「!!」など

 といったふうに大まかに三つに分けることができます。


【誤字脱字が起こる原因について】

1)ケアレスミス → 主に上記1)が該当します
2)覚え間違い・うろ覚え → 主に上記2)と、上記1)のうち<1>の3.が該当します
3)そもそも知識がない → 主に上記3)が該当します


【誤字脱字への対処について】

 以下の対策が上げられます。

1)作品をプリントアウトし、ペンなどで一字一句、傍点などを付けながら音読すること
2)ワードなどのエディトリアルソフトの校正ツールを使うこと

→これら二つの作業によって、「ケアレスミス」は少なくなります。
 (ちなみに、出版社の校正は1の作業を何人かで回し読みする形で延々とやっています)。

3)他人にチェックしてもらうこと
→「覚え間違い・うろ覚え」や「知識がない」場合、自分ではチェックしきれません。
 ケアレスミス以前のミスだからです。
 そのため、第三者に確認してもらうと言うのが大切なこととなります。


【ワンポイントアドバイス】
 誤字脱字は推敲を重ねれば少なくなります。

 そのため、ケアレスミスなどが出やすい状況と言うのは、推敲がうまくできないとき――
 つまり、原稿の締め切りに追われているときや、
 作品がどうにも調子良く書けずに読み返す気がなかなか起こらない場合、
 あるいは逆に、これは自信作だと興奮していて冷静になっていない場合などに起こりがちです。

 大切なことは――、時間をかけてゆっくりと推敲すること以外にありません。
 冷静かつ客観的に原稿を見ることができれば、少なくとも、ケアレスミスはなくなります。
 あとは、信頼できる作家仲間を持つことでしょう。


 参考になりましたら幸いです。


萩鵜あきさんからの意見
 細かい違い云々はありますが、デザインも小説も基本文字校正なので、
 大きな会社のプロ校正手法をいくつか挙げます。

1)出力する。

 モニターだと絶対に見落とします。出力しましょう。ちなみにうちの会社でも何度も出力します。
 校正ができないからではなく、モニターだと絶対に見落とすからです。


2)出力した用紙にチェックを入れる。

 一文字一文字をダーマトウ(色鉛筆みたいなやつ)で潰します。
 ビーって線を入れるのではなく、1文字ずつペケ入れするのです。
 時間はかかりますが、これが確実です。


3)ダブルチェックを行う。

 一人で作業していると難しいのですが、2の作業を二人でチェックします。
 一人目で落とした赤字を二人目で見つけ出すといったかんじ。

 本来、制作側が誤字脱字のチェックを行うのはあくまで
 『指摘されるまでもなく見つけられる間違いを正す』チェックであり、
 人に見せる為の校正や、印刷するための校正には不向きです。というか、普通制作は校正しません。
 素人は校正スタッフなんているはずもなく、自分でチェックするのは仕方のない事ですけどね。


4)赤字入れ(3)をやったあとに、しっかりなおっているかチェックする。

 出力用紙に赤字を入れて、それをチェックを入れながら潰します。
 潰し終わったら再出力して『アオリ』という作業があるのですが、小説でそれをやるかは不明。


 長くなるので端折りましたが、上記がお金をもらっているプロの仕事の流れです。
 他の会社では違うところもあるでしょうけど、
 全国展開している会社の知識が元なのでまあ間違いはないでしょう。


 さすがに一人でできる限界というものも存在するので、
 他のレスにもあるように『日をあける』や『音読する』なども併せるとさらに精度が増すでしょう。

 ちなみに私は滑舌が悪く音読が苦手なので、
 アクロバットの読み上げソフトを使って読ませています。
 これをするだけで簡単な誤字脱字は見つかります。

 誤用に関しては、知識を知った風にならず一つ一つ調べて言葉を使う。としか言えません。
 自分が使った事がある言葉でも、調べた事のない言葉は必ず調べましょう。


 オーソドックス
 オードソックス

 脳内ゲシュタルト崩壊を起している可能性があります。

 オールドソックスなんて描いてしまったら、ただの臭い靴下です。


 以上、よくオーソドックスをオードソックスと間違える萩鵜でした。


REDさんからの意見
 「一太郎」 や「ワード」の文書訂正機能を利用するのが確実です。
 ビジネス文書の校正を行うための機能なので、
 セリフなど日本語的におかしな部分が大量にひっかかって困りますが、
 誤字脱字の洗い出しにも十分使えます。

 一太郎はワードより安いですし、日本語の扱いに関しては上に思います。
 なにより日本語IMEのATOKはMSIMEと比較にならないほど快適ですので、
 文書作成を行うなら持っていて損は無いですよ。


 学生ならアカデミックパックも選べますし。


かのもはしさんからの意見
 何度も何度も見返すだけです。

 それ以外にありません。


吊られた男さんからの意見
 おはようこざいます。

 そうですね、近頃はワープロソフトウェアも進化してある程度の誤字脱字は修正できるものもあります。
 どうしようもないのなら探してみればどうですかね?


 後は少しずつ修正していくしかないでしょう。
 私は少し書いて、見直して、また少し書いてを繰り返してます。
 そうやって何度も見直せば間違いは少なくなるはずです。


ひすいさんからの意見
 どうも、ひすいと申します。

 誤字はともかくとして、脱字は音読で結構気づけるのでは?
 上手く行けば誤字にも気づけるかも知れませんし。
 あとは、ワードとかの指摘を参考にする、などなど。
 まあ、いずれにしても一番必要なのは根気よく確認する、ということでしょうね。


にねさんからの意見
 おはようございます。

 自分も誤字より脱字が多いにねです。
 PCで打っている内に、いつのまにかdeleteを押してたり^^;

 さて、誤字脱字はやっぱり、「時間をあけてから見直す」が有効ですよ。

 自分の場合も、書きあがったあとすぐに推敲すると
 見つけることが出来ないんです。
 書いた文を自分で覚えている為、頭の中で勝手に間違っていない文で読んでいるみたいで。

 ですから、時間を置いて<1週間以上、望ましいのはひと月ほど
 読み直すと、かなり発見できますよ^^


かなTさんからの意見
 まあ、注意しながら何度も繰り返し通読することが肝心なんでしょうが、
 そういう僕も、しょっちゅう誤字脱字だらけの水泳大会をやらかしてしまいます。
 なんだろう……本人の頭のなかには正しい形の腹原稿があるじゃないですか?
 で、それと比べながら実際の原稿を読むわけなんですが、
 
 そしたら多少の誤字脱字なんかは脳が勝手に補ってしまって、腹原稿の通りだと錯覚してしまうというか。

 まあ、言い訳ですけど。いや、でもありますよね、なんかそういうのって。
 例えば……「国語、算数、理科、社今」と列記しているのを見たら、
 思わず最後のを”社会”と読んで、実際の字は”今”なのに、
 見なれた単語の並び方なもんで脳が勝手に予測して”会”と錯覚してしまうとかいうことが。
 クソっ、俺の目はフシ穴かよ!

 いや、まあまあ、ということは他人の目に見てもらえば良いということなのかな。
 傍目八目とか言いますしね、他人の頭のなかにはこっちの腹原稿なんてないから、
 腹原稿通りに実際の原稿を錯覚するなんてことは起きないでしょうし。
 環境さえ許すなら、投稿前に誰かに読んでもらえば良いのかもしれない。

 ところで……文章を点検して誤字脱字を訂正すること(もしくは、点検すること)を、
 良く「推敲」と言いますが、推敲はそういう語句の訂正じゃなくて、
 語句の選択のことを言うような気が…。
 例えば「『美しい女』と書いたが、やっぱりここは『うるわしい女』にしたほうが文章に深みが出るかな……
 じゃあ、そうしようか」的なことを言うような気がします。

 ちなみに語源は昔の漢詩人が「『僧は推(お)す、月下の門』と書いたが、
 ここの”推す”は”敲(たた)く”にしたほうがカッコイイかも。
 んー…”推”と”敲”と、どっちにすべきか…」と悩んだという故事から。

 そういうわけで僕は、当初「もっと推敲して下さい」と言われるたびに
 「そうか。もっと感性を磨いて美文をこころがけんとイカンのだな……」と思っていました。
 そしたら、全然違ってました。


tikuさんからの意見
 こんにちは、tikuと申します。

 結論から言うと「労力」と「時間」がどうしてもかかってしまうように思います。

 ただ私感ですが、時間をおけばおくほど読み返したときに誤字脱字に気づきやすい気がします。

 つまり、締め切りまで時間があるのでしたら、
 一日、二日、原稿を寝かせてから読み返すのが有効かと思います。


 逆に締め切りまで時間がないのでしたら、労力がかかりますが、
 赤ペン片手に、一字一字押さえるというか線を引くというか、
 そんな感じで脱字がないか、誤字がないかとみていくのが有効かと思います。

 あと裏技っぽいですが、ほろ酔いの状態だと、
 正常な状態では見落とす誤字や脱字に気づくことが私はたびたびありました。
 他のひとはどうなんだろ……?

 というのが私の意見です。
 ご参考になれば幸いです。執筆がんばってください。


みずさんからの意見
 こんばんわ、みずと申します。

 プリントして線を引きながら見直すのが、一番シンプルで確実ではあるのですが、
 モニター上で済ませたい場合、書式を変えると印象が変わるので気づきやすくなると思います。
 私は、横書きで書いたものなら、縦書きに書式を変えて見直したりします。


まこきちさんからの意見
 改善法ですか……、
 ズバリ! 生活態度を見直すことです。
 いろいろなことをキチンとしていくうちに、なぜか誤字脱字も減っていったりするかも。
 具体的にいうと、もし玄関で靴をそろえる習慣がないなら、そろえ始める。
 もし机の上がちらかってるのなら、整理整頓する。そんなことをすればいいかも。

 余談ですが、いろいろの仕事において
 誤字脱字をたくさん入れてくれる方に限って、納期守ってくれません。
 だから誤字脱字が多いというだけで信用できなくなっちゃうこと、あるのですっ。T_T
 いろいろとキチンとしていくのは必須かもしれません……。
 えっ、えらそうにっスイマセンっ。

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