ライトノベル作法研究所
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  4. 歌詞を掲載するのはNG?公開日:2012/09/07

サイト・ランキングで目立つための小説紹介文の書き方

 トバリさんからの質問 2012年09月06日

 お久しぶりです。トバリです。
 質問のあるときにしか出没しないな、とかそんなこと言わないでね。

 で、質問です。
 自分はサイトを持っておりますが、こう……小説の説明文を書くのが苦手なのです。
 サイトの小説案内ページでも、ランキングサイトでも、紹介文がいまいちパッとしないor文字数オーバーといった具合に、うまく紹介文を書くことが出来ないのです。
 小説のセールスポイントを書いていたら、あれもこれもと詰め込みすぎて文字数が足りない、異世界物なら、世界観、展開、なにを書いたらいいのかすらわからないといった状態で、もうお手上げです。

 みなさまはサイト、ランキングでの紹介文の書き方はどうされていますか?
 自分はこうやっている、こうすればいいと思うなど、アドバイスをしていただけたら幸いです。

●答え●

かの あきらさんの意見2012/09/06

 読み手として返信しちゃいます。
 個人的な感想なのと、大手検索サイトだとだいたい書いてる事なので、スルーでもいいかも・・・
 読む前にほしいなぁと思う情報がありまして

☆400字原稿用紙換算でいいのでどのくらいの枚数なのか
 (文字数でも良いです)

☆完結しているのかどうか
 (シリーズものだと作品内部で続きを思わせるフラグの有無、もしくは前作を読んでいるのを前提としているかどうか、というのもほしいです)

☆ファンタジーとか、現代ものとかのいわゆるジャンル

 これら三つは明記してるかどうかで、読もうという気持ちに大きく影響したりします
 特に二つ目の完結してるのかどうか、という点は完結と書いていて、実際はシリーズでしかも中途半端に終わってる
というものに遭遇するとその人のサイトには二度と行かなくなります。
 数行も必要ではないので、ここだけは最後でいいので絶対いれてほしいなと思います。

 本題の説明文ですが、ジャンルとかがある程度書いてあれば他はそう必要なかったりします。
 オープニングストーリーのさわりがあって、あおり文句なんかあればもう十分です。
 それが自分の読みたいものであれば即ポチします、時間がなくて読めないときはブックマークです。
 逆に私が書くこの文章みたいに長いと疲れます・・・。

 世界観や設定ならばジャンルのとこにキーワードっぽく、異世界、恋愛、ファンタジー、戦争、ドラゴン、とかで十分です。見た目の派手さよりも、実直を心がけていただければうれしいです。

 上記をふまえた上で「シンデレラ」で書いてみると
『今日は王子様の花嫁を探す舞踏会の日、わたしだって行きたいけどお継母様が許して下さらないの、そしたら魔女が現れて・・・?!』

 読み手に疑問を抱かせてみたりとか、こういうあおり文句を嫌う人もいるのですが、ネット小説のサイトやランキングでの紹介文って一種の広告ですから、作品を読んだら謎が解けますよってくらいでいいんじゃないかと・・・。

 文章を短くするのが苦手だとお見受けしました、(私とおなじですな)ごらんのとおりそこについては助言できるものがありましぇん、申し訳ないです。

 言えるとしたら、他人にこれってどういうお話?
 って聞かれた時に、ネタバレなしでどう答えるかって事ですよね。

 例文が下手ですね、すみません
 何が言いたいかというと、《嘘ではないが真実すべてではない》
 というのが広告の基本でしょう、なんです、はい・・・・。

トバリさんの返信(質問者)2012/09/06

 こんばんは、かの あきらさん。

 枚数と完結か否か、あとジャンルですね。
 この三つで読もうかどうかが変わるのですね……恐ろしい。

 枚数は連載中で書けませんので、紹介文の最後に連載中と記入することにします。
 しかし、完結と書いて中途半端って、そんな詐欺まがいなサイトが本当にあるんですね。

 オープニングストーリーをまとめるのが下手なんですよ(苦笑)。あおり文句も思い浮かばなくって。
 短く、簡潔に小説の情報を伝えることが大事なんですね。うん。メモメモ……。

 確かに、ランキングでは結構なあおり文句が使われてますよね。
 嫌う人がいるんですね。でも、どっちかっていうとあおられたほうが読みたくなるような……。

 はい、文章を短くまとめるのが大の苦手です。
 こればっかりは国語の授業をまともに受けなかった自分の責任ですから、かの あきらさんが謝られる必要は全くないです。寧ろありがとうございます。

 いやしかし、シンデレラだってかのさんの例文を見ますとちょっと興味を惹かれますな。
 嘘ではないが真実すべてではない……ちょっとこれを参考にがんばってみます。
 貴重な時間を割いて意見をくださり、ありがとうございました。

足助さんの意見2012/09/06

 いいですね、個人の小説サイト。わたしも昔ハマリこんだ覚えがあります。最近は大手の小説投稿サイトに押されて活気を失っているように思えますが、また賑わいを見せてほしいものです。

 さて、ランキングに登録するさいの説明文ですね。
 これは「そのサイトにはどんな小説があるか」を示す案内板であり、同時に、読んだ人間をクリックさせるための文章でもあります。

 前者を意識して書いている人がほとんどですが、プロからいわせれば、重要なのは後者です。

 小説を書き慣れた人間はコピーライティングに精通していることも多いです。あらすじの書き方で実力をはかる人も少なくないでしょう。現代ファンタジー、恋愛、魔法、剣「連載」「週一更新」このような羅列をよく見ますが、これらはただの要素でありジャンルです。キャッチになっていません。そんなものはリンクで辿れといいたくなります。

 まずはキャッチコピーの存在意義を意識することから始めましょう。

 市販のラノベを例にするとわかりやすいです。裏表紙にあるこうがい。帯の惹句。究極的にはタイトルもそうです。ぞくにいう「キャッチコピー」ですね。いかにして買い手をつけるか。その本のセールスポイントを主張できる、限られたスペースであり、手段の一つです。

 基本は「短い文章でひきつける」こと。

 小説と同じです。
 だらだら長ったらしくつづった文章より、
 スマートでリーダビリティに優れ、かつ内容に富んだものの方が好まれます。

 では手始めに、自分の小説(サイト)に関するキーワードを羅列してみましょう。
 些細なことから大きすぎることまで、どんどん書いてください。
 コピーライティング、とくにキャッチコピーは、固定観念にとらわれないことが大事です。
 百とおりくらい出すつもりでやってみてください。

 次に、自分の小説のセールスポイントを強く自覚しましょう。

 キーワードのなかから、読者を強くひきつけそうなものを探します。
 類語辞典を使うのも吉です。インターネットもどんどん利用しましょう。

 そして、ひねりだしたキーワードを使って文章を作ります。
 あるいは、そのキーワードを説明するための文章を作ります。
 完成度は気にせず脈絡もなく作ることが重要です。
 柔らかくなった頭でどうでもいい文章を量産しましょう。

 最後に文章同士をつなぎ合わせたり、部分部分を削ったり、否定にしたり二重否定にしたりと考え、比喩や隠喩はどうかなと試行錯誤して完成形に近づけます。
 大事なのは文章に「一貫性」を持たせることです。

 あれもこれもと詰め込みすぎて焦点がぼやけるのは絶対にNG。
 「○○が○○する話」これがわかるとシンプルにまとまっていいです。

 実際にラノベを手にとってみてください。
「平凡な主人公はある日突然~~~な女の子に出会って!?」のような、ボーイミーツガール系のラノベは傾向が特にけんちょで、「少女に出会って」なにが始まるのか、その娘はどんな性格であり外見なのか、主人公の立ち位置がどう変化していくのか……そのあたりのセールスポイントの違いがよくあらわれています。

 最後に。
 プロの仕事にいちゃもんをつけるのもどうかと思いますが、最近はとくに、内容のない小説が増えてきていて、コピー自体にも魅力がないものも多いです。「女の子と出会ったからなんなの?」「好みっぽいキャラが出てきただけで買ってくれると思うなよ?」と眉が八の字に曲がります。

 内容がどうだろうが、多少は誇張になろうが、キャッチコピーとは好奇心と購買意欲をかり立てるようなものでなければならないとわたしは思っています。ラノベは刺激的な要素が多いので、そのへんの広告よりはコピーがつけやすいはずです。頑張って多くの人を引き込めるような文章を考えてみてください。
 ぐだぐだと長文を失礼しました。

トバリさんの返信(質問者)2012/09/06

 こんばんは、足助さん。
 もしかして足助さんもサイト運営されてたんですか?
 確かに最近は投稿サイトのほうが勢いづいてますよね。でもランキングにも良作が埋もれてますから侮れませんよ。

 そうなんですよね、クリックさせる文章。ようするにどれだけ惹きつける文章かってことですよね。
 キャッチコピーの存在意義……はい! 先生!

 言われてみればラノベってそういったキャッチコピーが目立ってますよね。
 帯のうたい文句で何冊の本を買わされたか……。
 短い文章で惹きつける、これは自分にはなかなか難しいですねぇ(苦笑)。
 しかしキャッチコピーってそういうものですよね。長いキャッチコピーなんて、読む気にもなりませんし。

 キーワードの羅列、ですか。
 ちょっと言われたとおり百を目標に搾り出してみます。
 その中から読者を惹きつけるものですね。
 で、それらのキーワードで文章を作る……なるほど。これなら自分にもできそうです!
 その中でも読者に伝わるようにシンプルを目指せばいいのですね。ちょっと頑張ってみます。

 言われたように本棚のラノベを見てみました。
 確かに物語の概要とセールスポイントがわかりやすくまとめられてますね……さすがプロ。
 まぁ、時々足助さんも言われてるようななんだこれ? ってやつもありますけど
 どれも一言でぐっと目を惹くものになってますね。
 ちょっとラノベの帯を参考にして紹介文を書いてみようと思います。

 貴重な時間を割いて意見をくださり、ありがとうございました。

カインφ型さんの意見2012/09/06

 読者としては、(私個人の感覚から言えば)、雰囲気が分かればいいんじゃない? と言う程度です。本文を読めば分かることをいちいち書く必要はないでしょ? と思ったりしてしまいます。○曜サスペンス劇場のオープニングでもシーン出し過ぎ感ありますよね。

 あらすじ書くとかは論外です。
 いや、さすがにそれは書かないですかね。

 えーと、個人的には、登場人物が語りかけてくるようなのが好きです。
 あくまで一読者の意見。

トバリさんの返信(質問者)2012/09/06

 こんばんは、カインφ型さん。

 読者さんの意見がとても嬉しいです。
 自分はどうしても作り手からの見方しか出来ないので。

 雰囲気ですか……。
 確かにコミカルに書いている紹介文なのに、中身は意外とダークだったなんて結構ありますからね。
 ああ、あの○曜サスペンス。確かに犯人以外のストーリー大概見ちゃったよってオープニングありますね。

 あらすじは、長くなっちゃうんであんまり書かないですかね。

 語りかけてくる紹介文……む、難しい(苦笑)。
 でもそっちのほうが世界観とか雰囲気はわかりやすいかもですね。
 いえいえ、読者様からの意見、とっても感謝です。

 貴重な時間を割いて意見をくださり、ありがとうございました。

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