ライトノベル作法研究所
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  4. 作者と主人公の性格の不一致公開日:2012/09/09

自分とはかけ離れた性格の主人公をどう動かす?

 クリスケさんからの質問 2012年09月05日

 以前、「丸尾末広先生にハマり物語が思いついたものの、しっかり清書するに当たり問題が山積みである事を思い知り行き詰ってしまった」と言う旨を相談させて頂いたクリスケと申します。その節はご回答下さった方々、本当に有り難う御座いました。

 今回はまた別の悩みを相談させて頂きたくお邪魔致しました。(長文失礼致します。)

 その話には主な人物として、性格が真逆なAとBが居ます。
 前にも申し上げましたが、話を下書きした当時は小説を書く為のノウハウやセオリーなどまるで心得ていなかったので、文章の中での視点がブレまくりでした;(Aの心情を描写した直後にBの心情を描写してしまったり……)――とある本で視点は固定した方が良いと書いてあったので、「主人公は感情移入しやすいキャラの方が良い」と言う自論(←あくまで“自論”です)に基づき、“A”を主人公にして清書をしようと思いました。ところがここで新たな問題が発生してしまいました……。

 その本には「主人公は目的を持って行動する」「“目的”と言うのは作者がその物語で伝えたい事」と書かれていました。何が問題かと申しますと、Aの性格が受動的で内向的、いわゆる“うじうじ”したタイプなので、A自身には目的など無かったのです;
 「作者が伝えたい事」と言っても、丸尾作品にハマッた勢いだけで創った話なので、こちらも明言はしにくいです;

 その事を友人に相談したら「“B”を主人公にしたら? 行動的なキャラの方が話を勢い良く引っ張って行くよ」と提案してくれました。しかしそれはそれで厄介なのです。何故かと申しますと、Bは境遇や才能に恵まれた“勝ち組”でそれ故に自信満々、と言う、私自身とはかなりかけ離れたキャラなのです(苦笑);
 なので「こんな時どう考えるだろうか……」と推し量るのが結構難しいです。しかも「“主人公”と言うものは好感を持たれなければならない」と言う事も本に書いてあり、それを意識し過ぎるとヘンに優しくなってしまい自分で考えても気持ち悪くなってしまいます(苦笑);

 皆様は、ご自身の性格とかけ離れたキャラクターを描写する時、どう言う風に思考を巡らせていらっしゃるでしょうか? それとも主人公はやはりご自身と近いタイプのキャラクターにされるのでしょうか?

 ご助言頂けましたら幸いに存じます。宜しくお願い致します。

●答え●

あまくささんの意見2012/09/05

 おはようございます。

>皆様は、ご自身の性格とかけ離れたキャラクターを描写する時、どう言う風に思考を巡らせていらっしゃるでしょうか?それとも主人公はやはりご自身と近いタイプのキャラクターにされるのでしょうか?

 まず、ここに回答します。
 私の場合、主人公にすえるキャラは「性格の根本に近い部分で、何かしら自分と共通点のある人間」にしています。主人公となると作者は性格の深いところまで理解している必要があると思うので、自分とまったくかけ離れた人間は書きにくいです。

 主役以外のキャラで、自分と性格の違う人物を描写する時は。
 これまでの現実経験、読書経験などから、「このタイプの人間が、こういう行動をとったり思考したりするのは、こういう理由や原因があるのかな?」と考えたことが色々あるわけですね。そういう蓄積の中から人物造形をすることになります。

 次に、例として説明されている内容について。

>Bは境遇や才能に恵まれた“勝ち組”でそれ故に自信満々、

 一般論としては、そういうタイプのキャラは主人公には向かないかもしれません。欠点の少ない人間は物語的にはつまらないですし、「勝ち組で自信満々」というのはストレートに出すと反感を持たれやすいでしょう。
 物語の内容によっては「スペックの高い自信家」という主人公もアリだとは思いますが。

 B君の場合は自信のよりどころが本人の才能や努力だけではなく境遇にも恵まれている点が好かれにくい理由の一つ。そして、「勝ち組ゆえに自信満々」というのは言葉を変えると「鼻にかけている」ということです。そういう諸々の属性は、むしろ典型的な悪役・脇役のキャラクターづけではないかと。

>Aの性格が受動的で内向的、いわゆる“うじうじ”したタイプなので、A自身には目的など無かったのです

 Aがそういう性格ならば、そういう内向的な性格を克服するという「目的」を与えることもできますよ。

 ただ、丸尾末広テイストな作品が、主人公が成長するタイプのストーリーとマッチするかどうかは判りませんが。その問題はスルーして考えを進めます。
 Bは一言でいうと「イヤミなキャラ」だと思うんですね。そして、Aと性格が真逆。
 Aは「うじうじ」しているかもしれませんが、そういうキャラにも探せば美点は見つかるものだと思います。例えば「やさしい」とか、「自分に自信がないから普段は引っ込み思案だけれど、イザという時には(恋人や親友を守らなければならない時、とか)勇気を出せる」。そんなような事だと思います(例として書いているので、ちょっと陳腐なのはお許しください)。

 そういうAの性格の特徴を、Bの「優秀ではあるけれど、他人の痛みがわからない」などの隠れた欠点と対比させながらストーリーを進行させる。

 そんなふうに考えて行けば、消極的な主人公であってもストーリーを引っぱっていってくれると思います。あくまで考え方の一例ですが。

 最後に。

>「作者が伝えたい事」と言っても、丸尾作品にハマッた勢いだけで創った話なので、こちらも明言はしにくいです

 「作者が伝えたい事」は、小説を書く上で必須かどうかはわかりませんが、あった方がストーリーを纏めやすいのは確かだと思います。
 そして、「伝えたい事」は作品を構想する当初から作者が持っている必要はなく、後付でかまわないと思います。ストーリーを作る上での有効なツールの一つと割り切ってもよいのではないでしょうか? 

 ただ、後付の「伝えたい事(テーマ)」を取ってつけたようなものにしないためには、「主人公としっかり絡めること」は重要なんじゃないかと思います。

 そのためのコツみたいなことで唯一私が知っているのは、主人公の過去のトラウマとか心に秘めた傷や願望と関連づけることでしょうか。(私が知っているのはそれだけ、ということで、全てではありません)

砂虫さんの意見2012/09/05

 主人公がいくらかは書き手に似るのは仕方ことなのかもしれません。

>性格が真逆なAとB
>Aの性格が受動的で内向的、いわゆる“うじうじ”したタイプ

 今回の場合は、シャーロック・ホームズ役とワトソン役で解決できそうな気がします。

Smanさんの意見2012/09/05

 書き終えてみれば主人公は作者の分身でした、と後書きされてる作家さん・漫画家さんをよく見かけます。ですが、何度か作家さんに会ったことがありますが、作品を読んで「きっとこんな人が書いてるんだろうな」と想像した真逆の性格の持ち主だったなんてこともよくあります。

 自称ホラー作家が、芸人みたいに面白くよく笑う人だったり。
 「着信アリ見た? 着信アリ。自分の番号から電話かかってきて、あれおかしいな、って何度もケータイをパカパカ開け閉めしてたら――ケータイ壊れちゃうんだよ。こわ~」とか。
 当時は折りたたみ式のケータイが主流だった……懐かしい。

 まあ、性格に表裏があるというワケではありませんが、人には誰しも「自分はこうありたい」と思う理想の自分がいると思います。
 そういうのは得てして、気弱な人はリーダーシップのある人に憧れるし、根暗でしゃべり下手な人間は陽気に笑う快活な人間に憧れたりするものです。

 だからこそ、作風と作者にギャップがあるにも関わらず作者は「自分の分身です」と言っていたりする。
 そういう意味では多くの人が自分に近い主人公像を選択しているのではないでしょうか(自身の性格に近いという意味ではない)。

 さて、関係ない前置きが長くなりました。
 本題は「自分と性格が違う主人公をどう書けばいいのか」ですが、クリスケさんの作品には都合よくAという自身に良く似た(?)キャラクターがいるようです。
 ならば話は簡単で、Aという自分が行動した際に、クリスケさんはBに何をして欲しいのかを考えれば良いと思います。

 学校にてクラスのグループ分けでいつも一人ぼっちになってしまう子がいたら(ひどい例えだw)、その子はきっと「誰かグループに誘って欲しい」と思っているハズです。
 だったら主人公のBは一人あまってしまった「彼」が笑い者になる前に声をかけて快く迎え入れるべきでしょう。
 主人公の思考も同じように「こういうふうに考えていて欲しい」と思うことを書いてやれば良いと思います。
 意地悪でいやらしい性格の持ち主だったら、その逆を考えていけば良いかと。
 ……まあ、あまりやり過ぎと予定調和みたいになってしまうので、物語のスパイスとして時には理想を裏切る形で書くのもリアリティを生んで良いのではないかなと思います。

 また、「知人をモデルに書いた」なんて話もありますが、いくら友人知人とはいえ、完全に知り合いを再現出来るわけもありません。結局は作者が「知人にはこういう行動をして欲しい」と、要するに願望を書いているだけなのだと私は考えています。
 再現できるわけないんだから、「知人はこうする」ということばかりを考えて書いていたらそのうち再現しきれなくなって筆が止まる……ってのは未熟な私の浅慮かもしれませんが。

 徹夜明けなので取留めのないことを長々と書いてしまっていますが、ものすごい極論で言いますと、自分と違う性格の人間を、「こういうふうにしてほしい」という願望を元に、多重人格みたいに自分の中に別の性格の人を作ってしまうことです。

 極論から少し身近な言葉に直すと、役者がするように「役を作れ」「役になりきれ」ということです。

 それと、ちょっと気になったのですが、

>「“B”を主人公にしたら?行動的なキャラの方が話を勢い良く引っ張って行くよ」と提案

 ライトノベルとしては友人の提案は正しいと思うのですが、

>丸尾作品にハマッた勢いだけで創った話なので

 丸尾末広先生の作品は漫画ですが、小説に例えるとライトノベル的ではないような……

 長文ついでに。
 どうせなら、AとBの視点を交互に織り交ぜて両方書いちゃえばいいんじゃないでしょうか?

カズトさんの意見2012/09/05

 本題の「自分と性格が違う主人公をどう書けばいいのか」については割愛させていただきます。
 他の方が素晴らしい意見を仰っていることですし。
 わたしはあなたのお悩み全般についてアドバイスするので、今後の創作活動の参考になれば幸いです。

>>Aの性格が受動的で内向的、いわゆる“うじうじ”したタイプなので、A自身には目的などなかった。

 ……受動的で内向的、うじうじしたタイプだから主人公に相応しくないなんておかしな話です。

 例えばラブストーリー。受動的で内向的、うじうじしたタイプが主人公の恋愛モノなんて腐るほどあります。
 それとA自身には目的などなかったというのも奇妙な話。恋愛モノなら主人公の目的は恋愛成就。推理モノなら主人公の目的は事件解決。このように題材が決まっていれば主人公の目的なんか勝手に決まります。
 主人公に目的がないなんて、あなたは一体なんの小説を書きたいのかさっぱり分かりません。

 一つ思ったのは、あなたは本で書かれていたことや友人の言葉を鵜呑みにするだけで、自分なりに考えることや解釈することを放棄してるってことです。

 というのも実はわたし、もっと根本的なところが気になっているんです。

>>”目的”と言うのは作者がその物語で伝えたい事
>>「作者が伝えたい事」と言っても、丸尾作品にハマッた勢いだけで創った話
>>A自身には目的など無かった

 仰るとおり主人公とはあなたを写す鏡。
 そしてわたしはクリスケさんの文章から”信念”とか”ゆずれないもの”みたいなのを感じません。

 この掲示板を利用された経験があるらしいので、以前の質問「話に一貫性を持たせるには?」も拝見させていただきました。やはりわたしの印象は、あなたが”影響されやすい性格ではないか”ということ。
 以前の質問でも、やはりあなたは友人の意見に流されて話の整合性を失っています。

 基本的に流されやすい性格はダメ、と言いたいのではありません。
 それはあなたの個性です。自身の個性を無視して振る舞うことは好ましいことではありません。
 ですがあまりに次から次へと影響されることもまた、好ましいことではありません。

1.丸尾作品にハマッた。
 ここまではいいんです。創作の世界ではよくあること。

2.ある本を見てまた影響される。
 初心者なのでここまでは許容範囲でしょう。小説の基本を学ぶことは有意義です。
 本の中身を鵜呑みにせず、あなたなりに考えることができれば、よりベストですが。

3.その事を友人に相談したら。
 クリスケさん本人もこういう風に客観的に見ていったら気づいてきたかもしれません。
 ここらへんから雲行きが怪しくなるんです。

4.そして今度はこの掲示板に意見を求める。
 正直、ここまでピョンピョン”他にすがる”というのは本当によくありません。
 先ほどアイデンティティの話をしました。自己がない、信念がないというのも一つのアイデンティティかもしれませんが、ぶっちゃけ今のあなたのアイデンティティはどこに消えたのでしょう。

 ここで質問してもあなたの根本的な悩みは解決することはありません。
 小説とは自己表現の場です。小説家はとりもなおさず表現者のことです。

>>“目的”と言うのは作者がその物語で伝えたい事。

 本にはそう書かれていたんですね。
 これは言いかえると”あなたのアイデンティティを表現する”ということ。
 例えば、わたしとあなた、二人に「死ぬまでの一週間」というお題が与えられたとしましょう。
 わたしはコメディタッチに書くかもしれないし、あなたはしんみりとした感動路線で行くかもしれません。

 小説の方向性とは、あなたの好み、人生経験、信念、伝えたいこと、その他もろもろから選択されるものなんです。あなたはまだ表面的なことで悩んでいますが、あなたの本当の悩みはアイデンティティに欠けることです。

 このままではあなたは近い将来、何度もこの掲示板に助けを求めると思います。

ミトリさんの意見2012/09/05

 自分と全く違うキャラしかかけません(笑)
 こんばんはミトリです。

 私がキャラを書くときは必ず作品にあったキャラを吟味して選択します。

 以前なにも考えずに書いたら筆が進まない進まない。

 それからはどうしてこのキャラでなくてはダメなのか。
 他のキャラにしたら何故ダメなのか。
 物語とキャラを噛み合わせるにはなにが必要なのか。
 自分とは違う?知るかボケ!
 と言う結論に達しました(やく半日

 私は自分を写すために作品を書いているわけではない。
 作品を通して自分の描きたい世界や考えを伝えたい。
 とそう真逆に考えたんですね。
 そこに自分の存在はない、在るのはキャラが生きる世界。
 だったら自分と違くてもいいじゃないか、聡明でも優しくても残酷でも狂ってても、必要だからこそキャラは在るのだと。だったら言い訳せずにキャラと向き合い私も成長しよう。
 そう考えてから筆が走るようになりました。

 わたしの場合はこんな感じです。
 参考にならない?寝起きですから勘弁で
 それでは駄文失礼しました(かしこ

文長さんの意見2012/09/05

 最終的には自分はどうしたいか、自分は何が書きたいかがモノを言うのですし、他者の言葉や反応を考える以上にそうした点をきっちり詰め、これまでインプットしてきた作品や自他の人生経験を踏まえ、書きたい方向性や物語をはっきりさせた方がすっきりすると思います。

 で、キャラの件で書かせていただくと、一番見落としてはならないのは、境遇や才能に恵まれた人間が必ずしも内向的な人間以上に“勝ち組”であるか? という点。
 例えば「金と地位さえあれば幸せになれる」なんて言葉、違和感を感じませんか?
 絵本にだって書いてあるようなシンプルかつ大切な点です。

 友達がそんなにいなくても心の底から分かり合える大切な親友がいたり、趣味や取り組みなどに没頭できているならそれはある意味充実していると言えるでしょう。
 凡人より境遇や才能に恵まれた人間と言えども、自分と同等かそれ以上に恵まれた人間との競争を日々強いられたり、挫折や孤独を味わったり、様々な物事に対して人並みかそれ以上に悩んでいたりしても全く不思議ではありません。

 うじうじした内向的なやつより外向的なリア充の方が絶対に幸せだ、なんて、そんなことはないと思います。持たざる者は持てる者を妬みますが、持てる者にも持てるがゆえの苦労や悩みがあります。

 作者はそうした個人の多様性を踏まえた上で、うまくデフォルメしたり設定づけたりして、キャラクターを創出しなければならないと思います。
 明朗闊達なキャラだから悩みなんかない、と作者が思えばその通りになるし、明朗闊達なキャラだが実は、と作者が思えばその通りになるのです。
 作者自身が感情移入できるかどうかはその後で考えればいいと思いますが。

 主さんは少々問題を表層的に捉えすぎているところがあるように思いました。

カインε型さんの意見2012/09/06

>「主人公は目的を持って行動する」「“目的”と言うのは作者がその物語で伝えたい事」と書かれていました。

 それは、あくまでひとつの見方でしかない気もします。
 無理に目的を作っても、不自然にしかならないことも多いし、それに「“目的”と言うのは作者がその物語で伝えたい事」だというのは、なにかが違う気がします。小説にテーマを持たせるのはいいと思うのですが、そういう主張を入れてしまうと、小説というのが、ただ短い訓話を運ぶだけの乗り物になってしまう気がするのです。

 小説はそれ自体に価値があり、中身の「目的」はあくまで「志向」という程度でいいのではないでしょうか。

 もしくは、作者自身が、そのAにどうなってほしいか。どういう結末を迎えてほしいのか、それを実現するためにAはどういう目的を持つべきだろうか? と言う風に思考実験していくのもいいかもしれません。

 つまり、書いていけば、その内分かってくるんじゃないかな…とか。もちろん、何度か書き直さないといけないかもしれないですが。(面白いモノを書こうとするときには、手間を惜しんではいけませんよ)
 なんちて。なんか偉そうですいません。

 てゆうか丸尾末広先生かぁ、そりゃあ、影響受けますよねー(^o^)v

たぬとさんの意見2012/09/07

 目的を持って行動する事というのは「生きる事」も含まれます。そのAさんがどのように生きているのかはわかりませんが、受動的でも何だかんだいって日常を過ごしているのなら、目的を持って行動している事となります。
 強く意識しすぎなくてもいい部分だと私は思います。他の本だと、作者が意図的に伝えたい部分を組み込むと、堅苦しい話になるというのも見たことありますし。

> しかも「“主人公”と言うものは好感を持たれなければならない」と言う事も本に書いてあり、それを意識し過ぎるとヘンに優しくなってしまい自分で考えても気持ち悪くなってしまいます(苦笑);

 好感を持たれなければならないという部分には疑問を感じます。
 好感を持つ読み手は多種多彩で、凶悪犯罪者が好きな人もいれば、聖人君子のような心を持った人が好き、という方もいます。

 現に売れている作品の主人公でも「こんなの嫌い」という方は相当いらっしゃいますし。

 私の意見ですが、この部分は無かった事にしてしまう方がよろしいかと。
 どのキャラが好きになるかどうかは、読み手次第です。書き手は「そのキャラの性格が歪まないように作り上げる」のが重要なのではないでしょうか。
 妙に優しくなるより、強気なら強気で自分の意見を押し通す。その方がキャラとしての個性が輝くと思います。

> 皆様は、ご自身の性格とかけ離れたキャラクターを描写する時、どう言う風に思考を巡らせていらっしゃるでしょうか?それとも主人公は、やはりご自身と近いタイプのキャラクターにされるのでしょうか?

 自分に近い、似ている、ではなく「共感出来る」キャラクターを主人公にします。

 私の例をあげますと、私は歳を取って歩けなくなった人の気持はわかりません。
 でも、活発的な人だったら共感できます。

 こんな感じですね。イメージ出来るかどうかが、重要だと思います。

 わかりにくくて申し訳ありません。

ゆーき。さんの意見2012/09/07

 えーと、まず質問文が論理問題みたいですね。
 要約すると、

 内向的なキャラを主人公にしようと思っていたが、友人からは「別のキャラクターのほうが主人公に向いているのではないか?」と言われた。
 しかし、そのキャラは自信満々な勝ち組系で自分とはあまりにかけはなれていて、中心人物として描くのが難しい。
 ということでしょうか。

 個人的には『内向的なキャラクターの動かし方』を知らないだけじゃないかと思います。

 手っ取り早いのは『憧れを持たせる』ことでしょう。
 どんなに内向的な人物でも「ああ、あんな人になりたいなあ」と思えるような体験があれば、自然と憧れの人物に向かって動き出します。

 たとえば、
「小さい頃心臓の病気で死にかけたところを医者に助けてもらった。だから医者になりたい」
 とか

 実際に最近のテレビで見たのでは
「津波で流されて死にかけたところを救助隊に助けてもらった。自分も人を助ける職業に就きたい」
 というのでしょうか。

 『夢をもつ前に、まず憧れを持て』という言葉もあります。

 小説だけに限ったことじゃなくて、リアルでも『憧れ』は強い動機になるのではないでしょうか。
 ……あるいは逆に『恨み』というのでもいいかもしれませんが(笑)

 あとは、内向的な性格のポジティブな部分を考えてみるといいかもしれませんね。

 外向的な人は『すぐ行動ができる積極的な人』というポジティブな面を持っていますが、『深く考えないために同じ間違いを繰り返す』や『物事の本質を理解できないため、感情的になって失敗する』というので意外と深く悩んでいたりするものです。

 僕個人は内向的な人、外向的な人。
 それぞれに適材適所があって、自分の活躍できる場所を探すことが大切なんじゃないかな、と思っています。

 ですので内向的なキャラには『内向的であることによって輝けるポジション』を用意してあげることが、また一つの解決策じゃないかと思いました。

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