ユウダイさんの質問 2012年11月25日
書き方の作法で「ドォォオオン!」等の擬音は好ましくないとありましたが、「Aは直ぐ様鞘から刀を引き抜いた。同時に『シュリン』と、この刀特有の木の擦れる様な音が響いた」というのは擬音を使っているから駄目なのでしょうか?
●答え●
擬音が必ずしもダメとは思いませんが、何故避けるべきかと問われれば「チープなイメージがあるため」です。
そもそも音を文字で表すのが難しく、文字として見た時に見栄えが悪いのもあります。
ギャグ・コメディ・幼児or児童向けなら問題無いと思いますが、シリアスな場面では雰囲気を壊すでしょうね。
私自身、擬音は使わないように意識して書きますし。
で、その例文だと
>「Aは直ぐ様鞘から刀を引き抜いた。同時にこの刀特有の木の擦れる様な音が響く」
といった感じで大丈夫かと思います。
「木の擦れる様な音」と比喩表現をつかっているので、あえて擬音を付ける必要はないでしょうね。
『擬音が有るからダメ』ではなく『擬音を使わない文章』を考える事、また『どう使えば擬音を活かせるのか』を考えるのも重要でしょう。
趣味の域から出ないのであれは、まぁ好きにすればいいと思いますよ。
こんにちは。
おおむね夜霧様と同じような意見ですが、現実として笑いを抑えきれないようなコミカルな音ってありますよね。
たとえばアイドリング中の単気筒バイクの音は、遠方から聞くと「ペケペケペケ……」と現実に聞こえるもんです。
たとえシリアスなシーンでも、滑稽な音や奇怪な音に関しては、あえて擬音語(それも思いっきりヘンな)を使って異質さを表現するのもありかと思います。
> 擬音を使っているから駄目なのでしょうか?
ダメということはありませんし、好ましくないから使ってはいけないというわけでもありません。
ですが、ガガーっと書くよりシャッシャって感じでスゥーっと書いたほうがシャンとしてていいと思うですよ。
わかります?
わかりませんよね。
むしろ、爆発しているなら「ドォォオオン!」って感じの音があることくらいわかると思います。
重要なのは「わかりやすさ」だと思うので、「ドォォオオン!」というのがどういう音だったのか、耳を劈くような音だったのか、地鳴りがするほどの低い轟音だったのか、はたまた遠雷が響くようなものだったのか、というのを書くべきだなと思います。
音というのは文字で表現できないものですから、実際の音を擬音のように直接書いてしまうとチープというか、無理してる感というか、要するに合わない。
だったら、その音を読者がイメージしやすいよう誘導してやる文章を書いたほうが物書きらしいじゃないですか。
しかし、最初に書きましたが、だからといって絶対にダメというわけではありません。
「なんの前触れもなく突然に爆発音がした」なんて場合には擬音で表現したほうがわかりやすいかな、と思います。
なので場合によりけり。ただし使いすぎは厳禁って感じだと考えています。
>「Aは直ぐ様鞘から刀を引き抜いた。同時に『シュリン』と、この刀特有の木の擦れる様な音が響いた」
例文ですと、私なら、すぐさま刀を引き抜き、Aは構えた。木が擦れるような音が静かにこだまする。シュリンと、木刀とは違って空を裂くような鋭い音だった。
あえて擬音を使いましたが、こんな感じに書きます。
うーん、「裂く音」ってなんか甲高い感じになっちゃってますね……まあいいや。
ダメとは思いませんが、どう使うかでは一寸余計なのではないかと思ってしまいました。
私も偶に使います。
今使って見て、ポイントが減少中です。
とててててとてととてとてと
てててててとてとてととてと
とととととてとててとてとて
そんな足音と共に、ヒラヒラと白いモノが裾をたなびかせながら、すっと曲がり角へと消えて行く・・・
三歳の男の子の足音として表現してみましたが・・・
余り受けは宜しく無い様で・・・
まぁ、脳裏に浮かぶがままに使って見ました。
何となく楽しくなって使って見たのですが・・・
まぁ、楽しむ為に使っているので、気にしない事にしています。
・・・気にはなりますが・・・
気にしては駄目だと、思い込んでいます。
安易に使われると安っぽく。
もう少し違う表現方法が有るかと、他の方に思われたりするのではないでしょうか?
連想する音と、実際に聞いた音との違い。
爆ぜる・割れる・砕ける。
どれも破砕音ですが、違った音に聞こえるかと・・・
どんな音を連想するかでも、違いが見られます。
擬音は、その連想する音とのミスマッチを生み易くなり、相手を物語りから引き離し易くしてしまう。
折角、掴み掛けていたモノから、安易に乖離しやすくしてしまうのでは?
一寸酔いが回って来たので・・・
参考になるかは判りませんが・・・私はこの様に考えて見たので、参考までにどうぞ。
駄目なんてことはありません、が。
擬音は、チープとか安っぽいとか幼稚とか、ネガティブな印象がありますけど、なにより「書き手として」あまりに安易なんですよね。
アニメとか漫画なら、“音”を表現することは簡単です。
そこを、敢えて“字”のみで表現すると決意したからには、安易に擬音に逃げず、「どのような」音なのか表現すべきである、というのが僕の立場です。
逆に言うと、
> 「Aは直ぐ様鞘から刀を引き抜いた。同時に『シュリン』と、この刀特有の木の擦れる様な音が響いた」
は、わざわざ擬音を挟む必要性を感じません。
「木の擦れる様な」と、擬音に頼ることなく、字によってしっかり表現できているからです。
しかし、擬音を一切使わないというのも、面白みがありません。
僕は好んで「すらりと刀を抜く」「どうと倒れる」「ごうと炎が燃え上がる」「しんと静まり返る」というように、擬音語や、やや擬態語に近い擬音語を多用します。やや古風な表現かもしれません。
その方が臨場感を出せる、迫力のある演出ができる、と判断しているからです。
一度「なぜ」擬音を使うことが好ましくないのか、とことん考えてみてください。
そうすれば、いずれ「擬音を使うのは好ましくない」という考え方から離れて、「擬音を使ってもいいんだ!」という境地に至ることができますよ。
はじめまして。
僕が思うに
擬音語はその場の雰囲気を一変させる力を持っていると思います。
それは悪いことではないです。
使い方次第によっては、とても魅力的で良い効果が出るものもあるんじゃないかと思います。
とはいえ、自分も擬音については考えがよくまとまってません!
擬音はつかっていけないことはないです。
効果を考えて使いましょう。
「ドォォオオン!」を書けば、読者の脳裏には漫画の絵で「ドォォオオン!」の書き文字が浮かぶでしょう。
あなたの作品が、読者の脳裏にそういう映像を思い浮かべることが望ましいものなら、それでよいです。
「シュリン」もそうです。
もし、漫画の絵ではなくドラマ仕立ての画像を思い浮かべてほしいなら、シュリンと書かずに、「木の擦れる様な音が響いた」と書けば、読者はそのようなドラマの中のようなリアルな音を想像してくれます。
もっとも、刀を抜いただけで音が響くというのは大げさすぎて、どういう刀なのか想像できるか疑問です。
小説を書くときに自分が想像した音と同じ音を読者に聞かせようとがんばるのもよいですが、似たような音なら読者の好みの音を想像させるくらいの幅をもった描写の方が、結果的に読者に負担をかけずに楽しんでもらえます。
成る程、擬音を使わない文章ですか。
『擬音を活かすポイント』、『擬音ではなく表現で描くポイント』で別けるということでしょうか?
使ってはいけないことは無いが、使う場面や、タイミング等で使い分けるということですか。
使っては駄目というわけではなく、場面や描き方によって使い分けるというのが最適なようですね。
本当にありがとうございました。まだまだ未熟者ですので、度々お邪魔させて頂くことになるかもしれません(笑)
まぁそんな感じですね。
『比喩が使える音』は擬音を使わず、比喩表現で十分だと思います。
逆に擬音を使う時は『比喩出来ないような音』や『完全に不意を突いた突然の音』は擬音で構わないと思います。
また大きな音は比喩、小さな音は擬音でも良いかもしれませんね。
大きな音を擬音化するとどうしてもチープになりますよね。
交通事故の場面で衝突音を「ドォォオオン!」と擬音化するより、「まるで落雷の様な轟音が~云々」と比喩化して書いた方が洗練されたイメージを持つでしょう。
反面、小さな音は短い文で済むので違和感は少ないです。
「彼は懐からスッと名刺を出した」とか、比喩を使うまでもない音は擬音化しても良いと思います。
あとは場面ですかね。
日常的で穏やかな場面では擬音を使うけど、緊迫したシリアスな場面では比喩を使うとか。
そのシーンの雰囲気で使い分けるのも良いかもしれません。
まぁ擬音と比喩の使い分けなんて明確なセオリーやルールは無いので、各々の作風で使い分ければ良いと思いますけどね。
文章能力を向上させるには『読んで覚え、書いて慣れる』が基礎にして極みだと思いますよ。
そもそも此処の掲示板の質問や悩みなんて、商業作品をしっかり読んでれば自己解決できるモノばかりですしね。
では、蛇足失礼しました。
どうも、サイラスと申します。
擬音についてですが、僕はアリだと思います。特に動きなどの動作を表すというときには、擬音が読者にとってわかりやすいケースがあるからです。というのも、ラノベの読者(2012年時点の10代)は絵本とか児童文学よりも、ゲームやアニメといった動く絵に慣れていることが多いため、擬音で動作を表したりするのが有効なことがあります。(その反面、感触や色彩や語呂というのには、ちょっと鈍いかなと思います。)
それと、これは蛇足ですが、今までのラノベの擬音の使い方は、一行だけや、行が空いていたりして、余白が多いせいかチープに見える節があります。
では。