かうにっくさんの質問 2013年01月30日
初投稿させていただきます。作品を投稿したことはないのですが、当サイトの情報を見て創作の参考にさせていただいているかうにっくと申します。
唐突ですが、ご相談及びご質問を……
現状、私はあるラノベレーベルの新人賞に応募し、受賞は逃したものの編集部から連絡を頂き、『担当者付き投稿者』という中途半端な立ち位置にあります。
しかし、担当編集者様にいくつか別の作品を読んでもらったところ、「自分の担当としては難しいけど、次の選考に混ぜてみて、他の編集者がこれで戦いたいというなら……」と評価され、今度はプロット段階のものをやり取りしているのですが、頭ごなしに全否定的な回答をされてしまいます。
例えば、「SFはダメ」「歴史モノ・時代モノはダメ」「女主人公はダメ」「学園日常モノはダメ」「でも、学園が出てこないのはダメ」等等……はっきり言って、私の得意分野は完全に封じられてしまいました。
最終的には、「あなたは一般でやったほうがいいかも。そちらの編集部を紹介しますか?」とも言われ……
このままやり取りを続けると、本文すら書けないストレスの溜まる日々が続きそうです。
そこで、質問です。
1. ライトノベルには、この担当者様が否定するような要素が多く含まれる人気作も多くあると思うのですが(私はそのあたりが好きでした)、それはもう時代遅れということでしょうか?
それとも、これはレーベルカラー、もしくは担当者様の個人的な見解なのでしょうか?
まさか「担当を変えてくれ」などとは言えないので、一般文芸を紹介してもらうか、それとも別のレーベルの新人賞に正規手順で応募したほうがいいのかなとも悩んでいまして。
2. 私のような『担当者付き投稿者』といった人は多いのでしょうか?
チャンスを頂いている身ではあると思っているのですが、指示に従うままだと「書きたくないものを書く」状態になってしまう予感がしまして……
以上、よろしければご意見、ご回答頂きたく思っています。
●答え●
ライトノベルではありませんが、書籍を数冊、商業出版で出している者です。
編集者は、売れ筋の本を常に研究しており、売れるタイトルの市場調査なども行なっています。
彼らは売れる本を出すのが目的で、作家の芸術に付き合う気はありません。
また、一つの本の質をトコトン高めるより、とくにかく数撃って当てる戦略を重視しているので、売れそうな傾向の本を乱発します。このため、一人の作家にじっくり向き合ってくれる編集者は、ほとんどいないです。彼らは複数の仕事を同時進行させており、とても忙しく余裕がありません。
作家業は担当編集者との二人三脚というイメージがあるようですが、これは過去の牧歌的な時代のものです。実績のない作家に時間を割いて、じっくり話し合ってくれたりはしません。打ち合わせの時間は大事にしましょう。事前に質問したことや言いたいことなど、整理しておくと良いです。
短い締め切りで、編集者の求める内容の原稿を書き、自分のできる限界まで質を高めるための努力をトコトンやります。その結果、もし売れなかったら、使えない作家として切られます。
せっかくチャンスを掴んだのでしたら、まずは担当編集者の意見を受け入れ、とにかく本を一冊出してみることをオススメします。
もし、多少なりともヒットしたら、次からは大事に扱ってもらえます。意見も聞いて貰えます。
売れなかったら、切られるだけなので、心配ありません。そうしたら、また別の出版社で再挑戦しましょう。
そこまでいったなら、本来は自分で考えるべきです。
というか、一般に移るかどうかもレーベルや担当の見解も、貴方の作風・出版社のレーベルカラー・ダメ出しの理由など全てが不明では、答えようがありません。
そして現実をしっかりと見てください。作家はビジネスです。
書きたいものを売れるように書けないならば、書きたくないものでも書くしかありません。
ちなみにはっきり言いますが、一般文芸はラノベの数倍厳しいですよ。
担当の意見が正しいかより、ちゃんと会話してますか?
こんばんはミトリです。
自分はこうだから譲れない。
本当にそうですか?
得意な分野は全て封じられた。
本当にそうですか?
あなたの話を聞く限り、自分の意志が強く、 全く会話にもならない状況に近いと思われます。
何故担当からそのように言われたのか。
時間があるならよく考えてみてください。
その上で、結論を自分で出すべきです。
一度全力で意見をぶつけ合ってみてください。
一人でうじうじ考えても、時間の無駄です。
また、得意な点が封じられたと感じるならば、得意な点をどうやったら生かせるかを話し合うべきです。
それでも固い頭が柔らかくならないなら、行き着く所まで頑張ってみてください。
どんな言葉を並べようともこの世は結果が全て!
是非結果を出せるように頑張ってみてください。
駄文大変失礼しました(かしこ
はじめまして、日光侍良里と申します
担当さんがついた事、おめでとうございます。ただ手放しに喜ぶことができないため、このような質問をされたのだと思いますが……
申し訳ないですが、私なりに考えたことがありますので、かうにっくさんの質問を一旦無視して書き込みをさせていただきます。辛辣な意見もありますが、どうか寛容な心で考えてみて欲しいです。
まず、あなたの担当さんについてです。
最初に考えるべきは、その担当さんは、あなたにデビュー、よしんば売れっ子になって欲しいと考えているはずです。そうなれば、出版社は儲かる、担当さんは評価が上がる、かうにっくさんは目標達成でみんなハッピーです。人間的に欠陥があったり、よっぽどひねくれていない限りは、理由もなくかうにっくさんの案を否定したりしないでしょう。
それと、デビューも確定していない方にベテランの編集者が付くとは少々考えにくいですので、その担当さんは若手か、もしくは編集者としての経歴が浅いのではないでしょうか。
出版社としても担当さんに経験を積ませたいと思っているはずです。そうであるなら、臆することなくあなたが見せた作品のどこがダメなのか、なぜそう思うのか、ダメな部分はどう変えればいいのか、担当さんの考えを聞いてみてはどうでしょうか。
私のイメージですが、作家と担当編集者は二人三脚だと思います。担当さんは出版社から給料をもらって、あなたの作品を世に出すに足るかどうかを判断する責任を負っているプロなのですから、「なんとなくダメ」というのは許されないと思います。そんな感想しか出ない担当なら、ネットに掲載して感想を求めたほうがマシです。明確な論拠と共に説明を求めてみてください。
お互いが何をどう考えているのか、意見を交わすことが最重要だと思います。
もうひとつは、出版社から見たあなたの立場です。
新人賞に応募した作品が受賞は出来ないながらも出版社の目にとまったのですよね。つまり、受賞できるような完成度の作品ではない(本当に失礼な言い方で、申し訳ないですが)にしても、なにか光るものを感じたということだと思います。
言い換えれば、出版社からすれば、あなたの作品は駄目でもともと、ものになれば儲けものということで、私の好きな野球で例えれば、ドラフト下位、育成選手ということでしょう。
担当さんはコーチみたいなものです。まだ経験が浅いうちは、コーチの助言を素直に聞いてみるのもありでしょう。もちろん、行き詰まったらその度に助言を求めたり、自分はこうした展開の方がよいと思うがどう思うか、などの助言を求めたりするのが良いでしょうが。
長々と書きましたが、その担当さんは、意地悪をするために派遣されているのではありません。あなたに良い作品を書いてもらうために派遣されています。ただ、その担当さんがあなたにとってお話にならないのであれば、運が悪かったと思って諦めて別の新人賞に応募するか、ダメもとで担当さんの変更を頼むしかないでしょう。
最後になりましたが、担当がつくなんて私のようなワナビには羨ましい限りです。努めて客観的に書いたつもりですが、ひょっとしたら嫉妬の気持ちをもって書いた部分もあるかもしれません。もし、そのような部分があると感じましたら、無視していただいて構いません。
かうにっくさんが良い作品を世に出すことができるように応援しております。
この書き込みが、かうにっくさんの一助になれれば幸いです。
こんばんは。こんな質問にまともに答えられる回答者が何人いるのやら、と思いながら参上。はじめまして。
1、レーベルカラーかもしれない。
個人的な見解ではないと思います。おそらくライトノベル系編集者の共通認識かなぁ。
ツイッターか何かでプロ作家に質問してみたらどうだろう。榊先生あたりなら答えてくれるかも。
2、s社かな。。。まあ拾い上げをひとつの賞につき一人とカウントしたらまあまあの数になるような。フェルミ推定してみては。。
3、ついでに、担当に対して疑心暗鬼のオーラを出して接しても得られるものはないと思うのでそのへんは注意した方がいいかも。
おそらくストーリではなく表現力を買われてるんじゃないかと勝手に想像してます。女性だろうし、編集者の一般文芸云々発言から察するに。逆にストーリーはアレなんじゃないかな。つまりその、アレげな感じ。。。
編集者は別に作家と喧嘩して得られるものないので、変なことは基本言わないと思いますよ。純粋にあなたの文章を多くの人に読んでもらって本、買ってもらいたいっていうだけだと思います。当然売れない路線じゃ困るわけで、sfとか売れないので、当然没になるわけです。
一度書きたくないモノ書いてはいかがですか。食わず嫌いなだけかもしれませんよ。
タブレットで書いてるので書くの疲れてきた。ここらで失礼します。
その編集者はあなたにとても期待しています。
あなたの中から新しいパッションがでて来ないか、プレッシャーを与えて様子を見ているのでしょう。
他の編集者うんぬんというのも、プレッシャー作戦の一環です。
クリエイティヴな業界ならどんな業種でも普通にあることです。
その辛さを乗り越え、自分をギリギリまで追いつめる事で新境地を開き、みんなプロになるんです。
かうにっくさんは今まで社会に出られた事はないのですか?
今の飽和状態のラノベ業界で生き残るには自分なりのウリが絶対に必要です。
頑張って、乗り越えて下さい、死に物狂いでウリを掴んで下さい。
あなたの未来はあなたがつくるしかありません。
実際のやりとりを見聞きしたわけではないので、相談文だけからの推測になりますが、おそらく担当さんが正しいかと思います。
商業作品は自分の趣味のためにあるわけではないですし、売れ筋を追求するやり方・意見はプロ作家としてはやはり参考にすべきではないかと思います。厳しく言うと、自分のしたいことをするだけで売れない作品を作る人はアマチュアで活動すればいいわけです。
『売れない』とは『赤字を出す』ということですので、担当側としても売れそうにない作品に安易にゴーサインを出せないのは、理解できるのではないでしょうか。
その視点から見ると今回の相談からは、「どうしたら売れるのか?」という意見を担当さんが考えて提示してくれているのに、かうにっくさんはその意見の真意を汲み取らず文句を言っている、という印象を受けます。
1、ぶっちゃけて言うと、本質的に『売れ筋の研究』が足りないような気がします。
僕の意見ですが、『SFモノや歴史・時代モノは市場にニーズが少なくて実力や作者そのもののブランドがないとファンが付きにくい』からダメ(少なくとも初手で出すにはリスクが高すぎる)なのでしょうし、『メイン読者は男子中高生だから女主人公だと感情移入しにくくてハードルが高い』から女主人公は安易に進められない。
『学園の日常モノはすでにたくさんのプロが市場で展開しているから差別化できないと生き残れない』(またベストセラーが出しにくい)からダメ。けれど『学園は舞台として優秀(中高生は学園にいるから想像しやすい)だから入れておくのがベスト』。
……などなど、言われたことの裏を考えると、それなりに筋は通っていると思います。
要するに、どれもやり方として一捻りが必要で『新人には難しい』から否定されるのだと思います。もっと厳しく言うと、『実力不足を見抜かれている』のではないかと思います。なので、「できない・不利である」などと弱音を吐く以前に『売れ筋』をしっかり考えて担当さんに提示してあげるのが一番じゃないかな、と思います。
あるいは、本当に向かないのでしたら一般への転向もアリだとは思います。でも現時点では向かないのではなくて、努力不足・アイデア不足なだけだと思いますが……。
2・僕はアマですが、知り合いに一人います。でも、色々あって今はフリーのようです。
なんだかんだいって面倒見てくれているだけ、ありがたいと思いますよ……。本当に見捨ててたり、いじわるしているだけなら連絡とかもなくなるでしょうし。対応してくださっているだけ、まだ可能性があると信じてもらえているのではないでしょうか。なんとなく、その人は良い担当さんのような気がします。
と、プロ手前ということですので、多分に厳しい意見となりました。
しかし、新人の99%が数年でいなくなる、と言われる厳しい世界です。
甘い意見や優しい意見で心を慰めてても生き残れないんじゃないかと思います。
でも、せっかく門を叩けたのだし、叩けるだけの実力があるのだとは思います。
甘えや言い訳を捨ててもう少し真摯に戦ってみたほうが、個人的にはいいのではないかと思います。
では、駄文失礼しました。
結論が出てしまってるみたいなのですが、ちょびっとだけ。
もし手持ちのネタがすべてダメだしされて、もう何にも思いつかない、ということでしたら、一度、練習作なんだという気持ちで、人気ジャンルの組み立てをする、というのはどうでしょう?
例えば、ファンタジー、中世風学園物、魔法一切ナシ、研究中の事故、とかとかとか。
すみません、上級者の方に初級のアドバイスなのは承知しているのですが、苦手なもしくは嫌いなジャンルをいかに面白く見せるか。そこを考えてみるのも一興かと。
書きたい話が書けないので、ジレンマを感じるかもしれませんが、練習なんだ、と思えば意外に楽しくならないでしょうか?
デビューではないのですから、ある意味いろんな実験が出来る良いチャンスだと思いますよ。
こんばんは、では早速。
まず質問への返信ですが。
1、に関しては、その編集さんの考えではあるでしょうが、それはその編集さんの独断というわけではないでしょう。
少なくとも、その編集部内で好むものにはそういった傾向があるのではないでしょうか。それに文句をつけることはできません、なにせ向こうも商売ですから。
で、ですね。
小説家というのは、個人事業主です。
別に出版社の社員というわけではありません。
あくまで作品は、作家のものです。出版社さんとは協力関係ではありますが、下についているわけでも師事しているわけでもありません。
極端な話、その出版部が自分に合わないのであれば、この話は無かったことに、としてもかまわないわけです(もちろん、円満にお別れするべきではありますが)。他の新人賞に送るのもありです(その場合は礼儀として一言ことわりをいれるべきですが)。
逆に、どうしてもそこで、自分の意思どおりの作品を出版したいのであれば、その編集さんに自分の作品を売り込みましょう。
そちらの意向とは違うけれど、この作品はこれだけ面白く、読者もひきつけられるのだと、説明するのです。
あなたの作品を、あなた自身が自信を持って売り込めないのであれば他の誰がやってくれるでしょうか。
その編集さんも、かうにっくさんの作品の趣向に合わせて別の編集を紹介してくれようというくらい親身な方なのですから、話を聞いて相談するくらいのことはしてくれると思いますよ。
2 に関しては、分からないです。
ではでは。