ライトノベル作法研究所
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  4. なぜわざわざ売れ線を外しに行くのか?その2公開日:2013/03/04

なぜラノベ作家志望はわざわざ売れ線を外すのか?その2

トータスさんの意見2013/03/01

 初めまして、トータスと申します。
 私個人の場合は、と言う事でお応えさせて頂きます。
 私の場合は、二次作品ですが、主人公を幼児にして見ました。

 何故そうしたのか、と言う事に対しては、真面目に遊んでみた結果だと。
 真剣に遊ぶ事を考えた結果が、これなら面白そうだといった考え方からでしかないかな?

 格好の良い主人公が、格好良く活躍する。
 もしくは、格好良くはないが、一転して活躍する時は、格好良く見える。
 ならば、自分もと考えてそうして見た結果、何となく違和感を覚えるに至った。
 自分が描きたいモノでは有るが、納得が行く出来には程遠い。

 だったら、遊ばせよう。共に、遊んで見ようと、考えて見た。
 遊ぶ時、真剣に、真面目に遊べたのは何時だったか?
 今は、暇潰しに遊んでいる様な感じになっている。
 幼い頃ならば、遊ぶ事に真剣で有り、真面目に楽しむ事を夢中になれた。
 ならば、子供返りしたつもりで一緒に遊ぼうと・・・

 そんな気持ちで、真剣に遊び、真面目に楽しんだ結果が、主人公を幼児にして、その世界を縦横無尽に走らせることだった。

 まぁ、その結果は、実験的なモノでしか無い、と酷評されもしましたね。
 但し、その仕草が可愛らしいと、楽しんで貰えた方も・・・
 私は自分が楽しみたいから、作ります。

 他に無いから、自分で作ってみようと!

 需要は無い!
 供給先・作り手も見当たらない!
 だったら、自分が楽しめるモノを!
 尚且つ、それを楽しんで貰えるならばと、公開して見ます!
 それが面白いと、楽しいと、真剣に、真面目に考えた結果だから!

 あとは、今の時勢が嫌な方向に向かっているかと思えてしまったから・・・殺伐とした現実よりは、何となく、こんな物語りが有っても良いかなと・・・

 ほのぼの出来るモノを作ってみたかった。
 なので、売れる売れないを考える事無く、楽しむ事を最優先した結果です。
 ゲテモノかもしれない、一部の人しか楽しめないかもしれない。
 でも、私は私が楽しみたいから、書いて見る。
 書けたから、公開して見る。
 それで面白くない、イヤなモノを見たと思う方は、そっと目を逸らしていて貰えればと、考えても見ます。

 ブログを作り、そこでだけ公開していれば良いと言われた事もありますが、それはソレ、気にしていたら何も始まらないので・・・
 敢えて目を逸らす事も・・・

 拘る理由は、真剣に、真面目に、楽しみ、遊びたいから!
 ただ、これだけかな?
 そうする事が出来る方法として、それがあったから、そうしてみただけです。
 それを受け入れるか、それ以外を目指すかは、各々が考えるべきかと・・・

 私はこう考え、実行して見ています。
 その結果、どうなるのかは、その事を覚え、悟る事が出来ればと考えます。
 後悔するよりは、実行して見てから、後悔するべきかと・・・
 後から、悔いる事が出来れば、その事を理解出来るかな?

 出来たのであれば、次へと進む事も出来るだろうと・・・
 後戻りは出来ませんので、進んで見るべきかと考え続ける事しか出来ません。

 枠や囲いが有ってこそ、その中を自由にできる。
 そこからはみ出してしまえば、形を保つ事も難しい。
 そこから更に、形作る事が出来れば、それは新たな枠や囲いを作る事かな?

 型無しは、型を成してこそ、型無しなのでは?
 新たな型であるから、型が無いモノの様にも、見えるのでは?

 禅問答の様な答えを返す事になってしまいましたが、これが私が考えた答えなので、そのままにさせていただきます。

 こちらは名前の通り、頑固で親爺な鈍間な亀なので・・・
 自分なりの考え方でしかありませんが、思うがままに、思い浮かぶがままに、返させて頂きます。
 では、また何処かで・・・

FORさんの意見2013/03/01

 市場調査とはなんでしょうか?
 無節操に出版されているラノベをかたっぱしから読んで、流行を後追いすることですか?
 だとしたらここの住人はともかく、最近デビューしてる人は確実に市場調査とやらを徹底してやったのでしょうね、だからデビューできたんだろうし。

 質問者さんが言いたいのは、つまりラノベには王道/スタンダード/文法/流行があるのだからそれにしたがってやりゃいいじゃん、なんで奇を衒ってまでつまらん作品を作るの?ってことなんだと思います。

 その質問に答えますと、投稿者は今スタンダードとされているものにそもそも魅力を感じていない、流れを変えたいと思ってるんじゃないですか。

 角川系のラノベ新人賞の下読みでは投稿作のジャンルがSFというだけではじかれると、ラノベ作家の方がつぶやいていましたし、そういう悪しきスタンダードならぶっこわしちゃえと考える新人がいてもおかしくありません。

 というか僕はそういうやつだし、そんな流れがもっと盛り上がればいいと思います。もちろん単に王道を外れてもゲテモノしかできないというのはホントその通りなので気を付けたいですね。

カクテルさんの意見2013/03/01

 名前があがっていたから、というわけでもありませんが。

 個人的な話で恐縮ですが、RPG的世界を忌避しているつもりは毛頭ありませんよ。むしろ、私の中でのファンタジーの基本はRPGです。子供の頃から楽しんできたFF、ドラクエ、テイルズシリーズといった有名なシリーズにヒントを得て書くことは多々ありますし。

 私は現実に即した正確な描写にこだわりがあるわけじゃなくて、うまく空想できないから現実の歴史になんとかヒントを得ないと書けないだけなんです。娯楽を重視したいのはやまやまですし、正直堅苦しいことよりヒロインにどんなぱんつを穿かせるか考えてたほうがよっぽど楽しい性分です。

 ただ、どうしてもスルーできないんですよ。本編に関係ないことだろうが、なんかはっきりしてないと足場がふわふわしてる感じがして非常に気持ち悪いんです。だから本当は早く書き進めたくても、色々突き詰めないと先に進めなくて……。
 なので少なくとも私の場合は、私個人の性格のせいだということでご了承願います。

 心の底から本格的にこだわってる方々は、大なり小なりそれが好きだからやっているんじゃないですかね。そこまでする人なら、売れ線外れてることくらい分かってやってると思いますけど。

 あと私はここ数年、ずっと趣味でライトノベルを書いていますので……自分で書きたいことを書いてきただけの人間なので、書きたいものだけ好きに書くことができないプロを目指す気は全くないし、売れ線とやらもあまり気にしたことがないですね。

 それで自分の考える『楽しい』に共感してくれる人がいたらいいな、という気持ちでネット上に作品を公開させて頂いております。

 こんな風に考えてる方はそこそこいる気がしますね。
 ま、ホントにスゴイ人なら売れ線外れてよーがなんだろーが面白けりゃプロになれちゃうのは既に証明されてますからね。お前はただの甘え野郎だと言われてしまえばめんどいので否定する気もないです。

 純金さんも仰るように、べつに作家になることや売れ線に興味が無い方も多々いらっしゃるんじゃないですかね。
 作家になるためには、副業ができないから今の仕事を捨てねばならない方もいるでしょうしね。私もその一人ですけども。

 あと熟女はゲテモノじゃないです。

RAGING ARさんの意見2013/03/01

 面白い話ですね。興味がそそられました。
 売れない作品を貫く方は売りたくて作品を創作しているのではなく、もとから売る気もない方なのではないでしょうかね。

 さて本題。
 理由は「そのときはそれが一番だった」からと、「それを書きたいから」ではないでしょうか。前者は衝動的理由、後者は確信的理由。信念がなかろうがあろうが、それは当人に聞くのが一番です。

 また人を楽しませたいのか(能動的理由)、自分が楽しみたいのか(受動的理由)、あるいは評価されたいだけ(他動的理由)なのかも重要です。

 では私は何か。
 一定の信念を守りつつ人を楽しませる。仕組みは随時考えれば良い。必要なのは作品におけるフックなのだから。
 面倒な描写や煩雑な背景はかるく触れるだけです。必要なのは配役の姿なのですから。
 バックボーンとフックさえきちんとすれば、細かいところは読者の創造性に任せることは可能です。
 大切なのは目の前の当たり前だけは無視しないこと。

 言い忘れましたが、私は売れるかどうかは二の次です。
 売れる法則が必ずしもエンタメ性を秘めるかは別ですから。

natsuさんの意見2013/03/01

 仮にプロのラノベ作家としてデビューしたら、それは考慮しなければならない問題なのでしょうが……。
 私の勝手な意見ですが、ラノベ書きの人間というのは、大きく分けて二種類いると思っています。

 一つは、とにかく何でもいいから作家になりたいタイプ。
 彼らはデビューをすることが第一目標ですから、ジャンル選択時も迷わず萌えやファンタジー路線を選ぶでしょうし、細部に至っても他作品の真似をするだけで済むでしょう。

 そしてもう一つは、特に作家を目指しているわけじゃないけど、自分はこういうものが作りたいという理想の作品像が明確にあるタイプ。
 このタイプは私もそうですが、市場で売れる売れない、選考に通る通らないを基準にして作品を作っているわけじゃないんですよ。
 もし仮に読者へのサービス要素を入れるとしても、これが書きたいという根本的ところは譲れない。

 作品への強いこだわりや熱意が、執筆時の大きな原動力となっているわけです。それがないと書けない。

 『ここの住人は売れ筋を無視し過ぎてはいないか』とのご質問ですが、ここの利用者の大半は後者であると思うし、私も後者なので、あまりその質問をすることに意味はないと思われます。

 何にせよ、しょせん鍛錬中の身である私たちは、試行錯誤を繰り返しながら自分の小説を形作っていくことしか方法がないのです。
 そのためなら他者に意見を借りながらやっていくのだってありだと思いますし、この掲示板の意義も十分にあると思います。

 今、萌えに関するジャンルは既にネタ切れの時代を迎えています。新たな分野を開拓するか、よほど珍しいキャラや展開でもない限り、仮にデビューできたとしても売れるようになるのは難しいでしょう。

ラノベに王道ありさんの返信(質問者)2013/03/01

> その質問に答えますと、投稿者は今スタンダードとされているものにそもそも魅力を感じていない、流れを変えたいと思ってるんじゃないですか。

 今のスタンダードに魅力を感じないならラノベ以外の道に進めばいいと思うのですが…一般文芸にならそういう作品はいっぱいあるでしょうに。

 底辺 従助さんと仏樹鴨子に続き三度目ですが、そういう人たちは具体的にラノベに何を求めているのでしょうか?
 おっさん主人公(「シブいおっさん」ならともかく、うだつのあがらないサラリーマンや老人を主人公にされても…)や非処女ヒロインやピーマンの名前にこだわるファンタジーを求められてもどうしようもないですよ。

アンデッドさんの意見2013/03/01

 そもそも萌えキャラってチープで陳腐じゃないですか。
 だから基本的に真似したいと思いませんし、上っ面をなでた様な真似するとしたら、あえてその想定をした上で作品の性質としてやります。
 つまり大事なここぞって時には真似はしません。

 萌えというのは本来受け手が自発的に享受するものでした。
 なので送り手がそれを狙うと、どうしてもチープで陳腐になると思ってます。

ALFさんの意見2013/03/01

 王道ってなんでしょうね。
 私はこう考えます。

 時代の先陣を切ってきたプロ作家たちが作り上げた物語の流れやキャラクター、展開や設定など、それぞれすべて。

 ようは、当時は斬新な発想でも、それが何度も使われることで王道となっていくんです。
 王道ってのは決して固定化されたモノじゃないんですよ。どんどん増えていくんです。

 だからこそ、さらなる面白い、世に認知されていないような光る設定を必死こいて考えるんですよ。
 で、それがいつしか認められ、受賞し、面白さのベースとなり、最後には王道になるんです。
 だから、出版社側は口を酸っぱくして言うんです。

 あなただけにしか書けない、個性的で光り輝く作品をお待ちしています、と。

 ということで、あなたは王道というモノの定義を誤っていると、私は思います。

獅子莉さんの意見2013/03/01

 萌えキャラが型と仰っていますが、それはなぜですか?
 ラノベができた当初から萌えキャラはいましたか?
 いませんよ。いたのはドラゴンをも跨いで通る快活破天荒なカッコいい女の子です。

 作家が悩みぬいて考え出したキャラやストーリーや設定、それがその時代の世に認められたから、そのまま王道にシフトするんです。

 ……とか言っていたら、前の方がおんなじこと書いてるじゃんw
 ということで、以上です。

ひろっさんの意見2013/03/04

 売れ筋を外そうっていうのは、結局のところ売れるためですよ。
 売れるために何が必要かっていうのは、結局のところ目立つことです。
 だから設定が突飛になり、妙な方向でハードになったりする。
 すべては、

『読者に手に取って最初の数行を読んでもらうため』

 これに尽きると思います。

 出版社が押すほどいい作家は、そもそも文章が面白いんですよ。
 それだけで何の付加価値もなしに読めてしまいます。
 ただ、同じ題材、同じネタの小説が並んでると、手に取ろうって気が起きなくなりませんか。
 だからこそ、「お?」と思えるようなタイトルやネタが必要になってくる。

 他の掲示板にもよく書かれていますが、『どんな傑作でも読まれなければ駄作以下』です。
 突飛なタイトルをつけるなら、突飛なネタに走っても、ハードな内容にしても、結局のところ『売れ筋を外す』ってことになると思いませんか?

 まあ、こんなこと言ってますが、私にはそもそも『売れ筋』って考え方がよくわからないんですよね。
 今からこのネタで書くぞって書いても、小説として完成する頃には、往々にしてブームが過ぎ去っているものです。
 小説を書くのって時間がかかりますからね。
 だから、本気で『売れ筋』を狙うなら、次のブームを先読みしなければならない。
 そういうこともあって、『売れ筋』を意識することにあんまり意味を感じないんですよね。
 私見入ってますけど。

 大体こんな感じです。
 何かの参考になれば幸いです。

唯斗さんの意見2013/03/04

 興味深い内容だったので、回答させていただきます。
 まず、「売れ線」というのは誰が決めて、定めたものなのか。
 それを考えてみてください。

 自分の答えだと、それは「買い手」です。

 小説も商売の一つですから、売り手と買い手には深い関係があります。
 売り手は、買い手の求める作品を書くのが一番理想なのかもしれません。
 しかし、買い手の求めるものは時がたつにつれ変わってくるものです。

 そして、変わるには何らかのきっかけが必要なわけです。

 小説に限らず、どんな企業も「オリジナル」を求める会社が最近では多くなってきたように思えます。
 つまり、ある特定の商品の質をあげていくよりも、もっと真新しいものを作り上げる方が、画期的なのではないか。
 ということでしょうか。

 世間の流れに合わせるのも必要ですが、その中で自らが新しい分野を切り開く、という意志があるならば、それもありかと思います。

 ただ、だいたいそういうことに本気な方々は市場調査くらいしっかりやっていて、そのうえで、どうすれば少し邪道の自分の作品を世間でウケるようにしていくかを考えているのではないでしょうか。

 あくまで、個人的な意見です。

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