空音凛さんの質問 2013年05月03日
題名通りの質問なのですが、私はプロットを練らずに小説を描いています。
というのも、自分はプロットを作るのが大変苦手です。ほとんど縦横無尽に筆を走らせ、始終暴走させています。何が苦手なのかというと、どこまで書いたら設定になるのかがよく分からないのです(おまけにその設定を整理し、まとめるのも苦手)。ここはこうしなきゃ、あーしてこうしなきゃ、読者に面白いと思われない――と考えすぎてしまう悪癖があります。
それで、けっきょくは途中で放り投げ、書くのをやめてしまうのがオチです。
つまり、何が言いたいかというと、欠点の穴埋めをしようと思えば思うほど身動きが取れなくなってしまうのです。矛盾をなくそう。すごい物語にしよう。プロットを練ろう。
技術が身に着くほど、柔軟なアイデアが枯渇してきているように思われます。ここはいっそ、自分の書きたいことを思うままに書く方がいいのかな? と思ったり……。
悩んでます。たぶん、スランプです。
そこで質問なのですが、プロットを練らずに書いている小説家なんているんでしょうか?
また、スランプ陥ったときの脱出方法を教えてくださると幸いです。いっそのこと思うままに書き進めていくのもある種の方法なのでしょうか? アドバイスお願いします。
●答え●
書かなくても大丈夫な人は、きっと頭の中できれいに整理されているんだと思います。
それができない凡夫は、紙の上なりテキストデータに起こすなりしないとまとまらないのがオチなのです。
書き直し連発やそもそも執筆に至ることができない(今まさに!)というのは自分も同じです。
これはほぼ自分だけなんでしょうが、私は現在冷却期間を置いています。今までなら新作ゲームをだら~っとプレイしての繰り返しで後が続かない……という状況が続いていました。
ただ、今はちょっと違います。食事の時間を削って、自分なりの方法論というものを文章として起こしています。
私が執筆開始までにモタモタしているのは、構想で必要な作業とその手法がまるで分かっていないからではないのか? と思うようになりました。
そこで、効率を良くするため今まで考えてきたスタンスを整理したり、商業作品などの分析から小説の構造などを理解することに務めています。
骨子さえ分かれば、後はアイディアとオリジナリティで肉付けしていけば良い……という寸法です。
実際に効果が出るかどうかは微妙ですが、日頃思っていたことでもあるので、ペースはかなり早いですね。無論というか、このサイトのコンテンツも大いに参考にしております。
私が知る限りでは、茅田 砂子と言う作家さんはプロットを練らずに書いているそうです。
著書のあとがきにそういった記載があったので・・・
私自身もプロットなどは余り意識した事は無いですね。お陰で酷評されたりしておりますが、気にしてしまったら何も出来ない質なので、気にしないで思い浮かぶがままに、思い描けるがままに・・・勝手気侭にやらせて頂いております。
それが原因で読者を酷く怒らせてしまう事も多々ありました。
それを気にしてしまうとまた堂々廻りになってしまうので、気にしない振りをして、気にならない体を装って見ます。
書けない時は書かない。書けそうな時は幾らでも書く。
無理して書くより楽しんで書ける方が楽しいし、気楽に書けるので、私は気楽に楽しむつもりで描いて見ます。
まぁ、思うがままに、思い描けるがままにをモットーとして、私は活動しておりますので、そう言わせて頂きます。
プロットを練らずに書いている人は……います。まぁ、それも個々のスタイルなので好きにするのが一番です。書いて作品のクオリティが上がるのであれば書いた方がいいし、そうでないのなら書かなくてもいいものです。
ちなみに、現段階ではスランプの一歩手前といった印象を受けました。色々な人に言っている気がするのですが、創「気にしすぎ」「考えすぎ」というやつです。
一度落ち着いて、深呼吸してみては?
書き続けていれば自分に必要なものも分かってくると思うので、そのときになって考えればいいことだと僕は思います。
ということで、好きなようにやってみてください。
面白いって人によるので考えすぎるとダメですよ。
熟女ハーレムのサスペンスラノベがあっても、いくら話が面白くても、熟女マニア以外に読む人は少ないでしょう。
私は観察の意味でも面白そうだから読みますけど、特定の層が好きな濃い萌えを連発すると、インパクトはあっても大半の人は引きますよね。私はあまり気にしないし、むしろこれに萌えられるのってなんでだろうと興味をもつんですけど、引く人が多いですね。
私も濃~い萌えがあって、こだわり抜いたプロットで小説を書いてますが、グロいうえにいろいろ斜め上な展開なので、絶対私以外面白くない!!とよく自己ツッコミしてます。きっと生涯、誰にも見せないですね。
別の小説の冒頭三ページで、血と殺人鬼を出さずに、他人にトラウマを残したことがあって以来、いろいろ封印してるんです。グロい話ばっか読んでる人だったんですけど、なんかこう、適度なグロさとかわかりやすいスプラッタが好きだったり、それが好きな自分が好きだっただけで、生理的・精神的両面に来るグロさはダメだったようです。グロ好きにもいろいろいるんですね。
なので、今は反省して「思うままに書かない」ようにはしてます。前は面白いってなんなんだよ!!とスランプになったりもしましたけど、今はグロを禁じ手にして脱出しました。
プロットなんてだいたいでいいし、主人公がかっこいいと読み手に思わせるほうが大事ですよ。
小説家だと、プロットを書かない人の話を聞いたことがあります。でも、頭の中で組みあがってるからいらないって印象でした。
設定が多い作家さんのプロットをちょっと見たことがありますが、めちゃくちゃこまかかったですね。
とりあえず、設定に固執しすぎないようにするのはどうでしょうか。
宮部みゆきさんもプロットは練らないらしいですね。
推理作家の内田康夫さんもプロットは用意しないと聞きます。
確か、犯人もトリックも何も決めてない状態から書いてくけど、書いてる途中で作者本人が犯人やトリックに気がつくとかなんとか。
プロットを書き起こさない作家さんは、けっこう多くいると思います。しかしだからと言ってプロットが必要ないわけではありません。
小説を書き慣れてる人はわざわざ下書きをする必要がないとその程度の事です。
詳細なプロットを作る人もいますが、プロットとは物語の要点がわかればそれで良いので、起承転結を4行で「あれがこうなってこうなる」と書いておけばそれで充分です。
空音さん、み~っけ!
うっす! カエルっす。
「プロット」という語が創作過程の一部として重要性を認知されていることは論を待ちません。無視はできないでしょう。というか、頭の中で練るにしても、テキストに起こすにしても、プロットを「練らない」ことはあり得ないでしょう。だからそれは「悪癖」ではありませんよ。
とは言うものの「設定」と「プロット」の微妙な違い、自分自身良く分かってなかったりするw
だって僕50枚以上のやつ書いたことないしね。プロットとか設定メモとか書いたことないもん。気楽なもんです。ひゅひゅ~♪(口笛)
でも空音さんは長編書いてるし、メモ作った方が良い気がします。あなた、ちょっとうっかり屋さんなところあるしねw
作業の工程が行きつ戻りつして、ぎくしゃくしてしまう状況でしょうか。「身動きが取れない」っていうのはそういうことかな。考えてばかりで煮詰まって、書き進めない。それがストレスなのでしょうから、勢いで突っ走るほうが精神衛生上好ましいかもしれません。提案として、次の手順を。
1 漠然と構想が浮かんだら、ガーッと全部書いてしまう。
2 それを読み返しながら、簡単なあらすじを作る。
→順序が逆になりますが、これがプロットになります。
本文よりも客観的に俯瞰できませんか?
3 プロット自体に矛盾がないか、プロットが本編に効果的に反映しているか点検する。
4 矛盾、足りないところ、余分なところを修正(推敲)
20枚程度までなら、上記2と3は頭の中でできます。自分で気づかないところもあるから、投稿室の感想人に指摘してもらうという従来のやり方でも良いと思いますが。いずれまた戻ってくると期待してますのでw では。
うお。キャラ違いすぎて別人かとおもった。あれ、別人?
こんにちは。おもしろそうなテーマなので、ぼくも書いてみますね(あ、etunamaといいます。はじめてじゃないんですけど、わすれてるかもですし、一応自己紹介を)。
ただまあ、参考にならないでしょうけどね。ぼくは空音さんみたいに長編書いてませんし。で、ぼくはへたくそですし。はい。
まあでも、参考になるかもしれないので、一応書いてみます。
とりあえず質問に答えます。
・プロットを練らずに書く小説家はいるかどうか。
これはいないです。プロットとは構成のことです。どのような物語にするかの考えがなければ作ることはできません。
質問の意味が、プロットを紙に書いて整理することであれば、大勢いるでしょう。そもそも昔の小説家などはほとんど紙に書けなかったのではとおもいます。今ほど紙が安くないですしね(さらに言えば昔の物語などは、構成のたくみさを感じることが少ないです)。
ぼく個人の話であれば、プロットを紙に書くことはほぼないです。作品の材料を書くことはありますが、それを整理することはしません。
ぼくも昔長編を書いたことがあります。プロットは書きませんでした。とくに問題なく書けます。おもしろいかどうかは別ですけど。
ただ、設定についてはちゃんと書きました。どういう世界観であるかということですね。これはさすがに無いときつかったです。ないと単純に書けない。
・スランプになった場合の対処法について
これはなんとも言えないです。どうなんでしょうね。
ただ、今回のケースではとくに問題ないかとおもいます。
空音さんはいまも書けているということですよね。でもおもしろくないんじゃないかと考えて、途中で止めてしまう。
問題を整理します(あくまでぼくはこのように感じました、ということです)。
読者に面白いと思われないのではないか、ゆえに止めてしまう。よってスランプである。
であるのならば、上記の問題が解決すればスランプは脱出できます。
……うん。まったく参考にならないですね。
でも一応あがいてみます。
とっくに見たでしょうが、ラ研のコラムにある『創作のモチベーションを維持する方法』でも読みなおすのはどうでしょうか。なかなかに励まされますよ。あくまでぼくはですが。
あと、ぼく個人の話ですが、ぼくなどはいっつも低評価です(ぼくはしっかり覚えてますよ。あなたに-30点を入れられたことを……)。
でも気にしないことにしました。ぼくは好きなものを書こうとおもってます。そのほうが続きますし、気持ちも楽です。だからあんまり、そういう読者のこと考えてうんぬんってスランプはないですね。
新参者の意見です。参考になれば幸いですが、ならなそうですね。ごめんなさい。
ぼくの意見は以上です。失礼します。
確か、伊坂幸太郎氏は、最初の頃はプロットなんてまったく書かなかったらしいですよ。
それであのオーデュボンとかロジック的なモノが書けるんだからすごすぎる。
要は、頭の中に構築さえできていればプロットなんて必要ないと思います。
プロットは端的に言えばメモですから。
単に妄想を書きだしているだけです。
また、プロットを詰め過ぎるとそれだけで満足したり力尽きてしまって、本文を書ききれなくなる人は大勢いるようです。
かくいう私もその一人なので、最近はかなりざっくばらんにしかプロットは作らないようにしています。
スランプに入ったのなら、それは成長のチャンスですよ。
新しいアイデア捻出のためにネットサーフィンしてもいいし、どっか散歩してもいいし、とにかく小説のことを考えながらも行動は小説から離れてみるといいです。
体ごと行う気分転換は大事ですよ。
ではでは。
はじめまして。
なんとなく自分にも通じる質問のような気がしたので、勝手な考えですが述べさせていただこうと思います。
> 題名通りの質問なのですが、私はプロットを練らずに小説を描いています。というのも、自分はプロットを作るのが大変苦手です。
自分も昔は……いえ、なかばそういったタイプですので、その気持は良くわかります。読む人のことを考えて書きすぎると、今度はいやになってきたりしますよね。
> つまり、何が言いたいかというと、欠点の穴埋めをしようと思えば思うほど身動きが取れなくなってしまうのです。
なんだかすごく共感する状況ですね……。
> そこで質問なのですが、プロットを練らずに書いている小説家なんているんでしょうか?
いると思います。
「戦闘城塞マスラヲ」などの林トモアキや「これはゾンビですか?」の木村心一、「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」などの入間人間は、どこかでプロットは考えずに書き始めると言っていたような気がします。
確か、村上春樹もそうだったような気が……。
プロであれば、そんなに珍しいことではないような気がします。
> また、スランプ陥ったときの脱出方法を教えてくださると幸いです。いっそのこと思うままに書き進めていくのもある種の方法なのでしょうか? アドバイスお願いします
そうですね……。
一度書くことをやめてみるのもいいのではないかと思います。スランプの時期に無理やり書く必要はないのではないでしょうか。充電期間ということで、好きな作品を読みゆっくりと休まれるのも一つかと思います。
また、人に読んで頂くのでなければ好きな様に書けばいいのですから、しばらく投稿するのをやめて自分の好きなように書きまくってみるのもいいかと思います。その上で、これなら投稿してもいいレベルにあると思ったものがあれば、それを改稿して投稿すればいいのではないでしょうか。
なんだかまとめきれていない意見になってしまいましたが、何かの参考になれば幸いです。