活火山さんの質問 2013年06月06日
どうもこんばんは。活火山です。
最近思うことがあるので、質問に来ました。
まず、私のことを語ると、作品を作るうえで、私はあまり奇抜なアイディアを思いつくほうではありません。
なので、さまざまな作品や本、映画などから自分の作品にとりれられそうな要素を探して、シナリオを弄繰り回しています。
そうしているうちに、最近私の中では、
「先が読めてしまってつまらないのでは?」
という疑問が沸いてきたのです。
私はウェブで小説を書いていたころ、どれだけ読者の予想を裏切れるかを考えて書いていたのですが、後になって読み返してみると、自己満足レベルでしかないことに気づいたのです。
しかし、今でも読者の予想したようなシナリオ運びにならないようにという思いは消えていないです。
皆さんはシナリオを書く上で、読者に先の展開を感づかれたり、予想通りのシナリオ運びになってしまうことについてどう思っているでしょうか?
●答え●
ストーリーで裏切るのは、もはや限界いや臨界なのでしょうね。
私は物語を観たり、読んだりするとフローチャートが脳内に浮かんで、先の展開を予想してしまう癖が染み付いていて純粋に楽しめなくなっているのですが、それでも面白い作品はたくさんあります。
その面白い作品のどれもが会話や行動に揺さぶられ、展開を意識しない物でした。
キャラだのみ、会話ありきなのは、今も昔も変わっていないと思いたいけれど、先が見えてきた感もありますね。
しばらくは、ファンタジー+経済学のようなミスマッチ中心なのかなと予想してますが、さて、どうなるんでしょうねぇ・・
安定の予定調和ってのも案外捨てがたいんですよね。
予想通りに進むのも、意外に気持ちいいものです。
最後まで読んで下手に裏切られるよりは、精神的に安定します。
ただ、飽きさせないテクニックは必要かもしれないけど。
最後まで読んで、ヒロインが実は非処女でした!なんて裏切りはきついです(笑)
こんばんは。メカデスです。
先を読ませる展開を意識しつつ、その展開にあたって、その登場人物なら右の道を取るか、左の道を取るか……それを読者に考えさせる、というのもおもしろいと思います。
例えば、アニメ作品のコードギアス、漫画作品のDEATH NOTEなどは、視聴者にストーリーの進み方を考えさせるのが前提であると思います。登場人物の性格や行動パターン、些細な描写の数々がその思考のための材料ですね。
だから、展開のパターンを外す視聴者、当てる視聴者とおおよそ二手に分かれますね。全員のふいを突くということは考えない方がいいと思います。
あまりにも強引な手段を取るなら、活火山さんがおっしゃる通り、結果、読者の自己満足という不消化な事態を避けられないでしょうね。
話が逸れかけていますが、つまり、『先を読ませない』という色を一番のセールス・ポイントにしたいなら、逆に、展開を感づかれたり、予想通りだと思われたりするのは、提示した謎が謎として成立しているという状態だとも言えるので、ある意味その作品は成功しているということにはならないでしょうか?
ただ、あまりにも簡単過ぎる内容だとチープで、つまらないものだと評価を受けますよね。
活火山さんがどのような難易度のストーリーを創作してらっしゃるかは分かりませんが、やるなら徹底的に。ただし、読者に快感を与えるという試みは忘れないでください。つまり、それは、予想通りの展開だ! = 私って聡明な読者なのかも…‥と喜ばせたり、予想を裏切られた! = このストーリーはよく出来てるなぁ……と喜ばせたり、という感じですかね。
ただこの両者、どちらにどれだけレベルをふるのかは、活火山さんの創作の方向性ですので、慎重なさじ加減をなさってください。
偉そうな物言いになってしまい、申し訳ありません。
僕の意見が少しでも活火山さんのお役に立ったなら幸いです。
奇想天外か、王道かですね。
私としては奇想天外の方が好きです
飽きが来にくいので…。
ただ奇想天外にこだわるあまり、突発的過ぎて物語がわからない、めちゃくちゃ、と言う作品もあるので扱いは大変ですね。
王道も勿論好きです。
王道は、飽きが来やすくはありますが、物語としては安定するし、予想が当たった!と喜んだりします。
ただ扱いによってはありきたりになりかねないので大変ですね。
王道は手順過ぎたり、あまりにありきたりだとちょっと…ね。
個人的には適材適所でしょうか。
片寄り過ぎず染まり過ぎず…これが私的に心がけていることです。
先の展開がわかっていても、中身が充実していれば満足できると思います。自分が思い当たるのが『Fate/Zero』 かな。
無論、予想の斜め上をうまくいけば、これも面白いものとなります。これで思いつくのは、銀魂かな。
重要なのは、意外性ではなく、先がわかっても面白い、予想外の展開でも納得できる。この辺りではないでしょうか?
僕は逆に、先が読めるようにシナリオを展開させます。というか、正直なところ『先が読めない作り』というものを諦めているので、ありきたりとも取れる展開を基本として構成を組んでいきます。
その中で、人物同士の関係であったり本文中で書き起こさない設定などを加えて伏線を張り流れに波を作ったり、物語に含まれた普段とは違った側面を読者に感じてもらったりしています。まぁ、あくまでもそういう意図があるだけで成功しているかどうかは定かではないのですが。
ちなみに、どうして読めない展開を諦めているのかというと、ファンタジーだったりホラーだったり、大概の物は過去に書き尽くされているわけです。だから、今更見たことのない展開っていうのは難しい。
さらには、全く読めない展開にしてしまうと読者がついてこれなくなると感じるからです。
想像してみて下さい。全く先の読めない物語……きっと僕がそんなものを目の当たりにして抱く感想は「意味不明」です。
そのまま本を閉じちゃいますね。だから、ある程度は先の読める展開というのは読者にとって行うべき配慮の一つなのかも、と僕は思います。
……行き過ぎれば本当に面白みのない作品になっちゃうので、下限は必要ですけどね。
ヒネリの利いたショートショートや、どんでん返しが待ち受けるミステリー作品は、読者の想像を覆すことに重点がおかれています。書く側も、いかに読者の裏をかいてやろうかと張り切るところでしょう。
これが骨太の大河作品になると、読者の観点はだいぶ変わってきます。
「不幸つづきの主人公。せめてラストは幸せになってほしい」
「主人公とライバルの実力は互角。この勝負、どっちが勝つんだ?」
「うおぉぉぉ! ヒロインへの誤解は解けるのかぁ!?」
「悪役よ、お前はよく頑張った。少しくらい報われてもバチはあたらんよな」
……と、読者の興味の対象は、意外性のあるストーリー展開から、登場人物の安否にシフトします。むしろ話がキレイにまとまると、頼むから余計などんでん返しで茶をにごさんでくれぇ! と、懇願するようにさえなります。
読者との知恵比べも面白いですが、作者も読者も納得できるシナリオづくりが大切なポイントだと思います。
こんにちは、トータスです。
予想されないシナリオ運びですか。
私の場合は二次なので、丸判りだと思われます。
オリジナルな展開を盛り込む事もありますが、基本的には原作通りに展開するシナリオです。
先が読めるかであれば、何とか裏切れているのかなと、考えては見ます。
ぶっ飛んだモノをブチ込んで、狂っていると言われたり・・・
私はこうしてみたいと言った願望を組み込んで見ると、意外性として見られる事に繋がるかと思います。
何がしたいのか、何を訴えてみたいのか、何を考えているのかなども思い浮かべると、一寸違った答えが導き出せると考えています。
参考になるかは判りませんが、私はこの様に考えてみていますので、参考までにどうぞ。
詐欺師の論法では、9割の真実に1割の嘘がコツだとか。
意外性も似たようなものだと思いますよ。
>ファンタジー+経済学ってのは、最近増えてますよね。ちょっと私には何が面白いのかわかりませんけど。
ミスマッチの利点はストーリーで裏切る代わりに、薀蓄で話を逸らすことが出来るということです。
例えば、「もしドラ」だと話自体は青春スポーツもので単純なストーリーですが、「マネジメント」を引用することで単純さを解消しています。
「はたらく魔王様」ではハンバーガー店の仕事内容を詳しく描写し、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」では千葉を押したりと、大技小技の逸らすギミックがよく効いてると私は思っています。
興味があることなら、なるほどと思えるだろうし、そんな知識必要ないと思っても本筋を隠す蓑になるのではないでしょうか?
こんにちは、雷です。
> 作品を作るうえで、私はあまり奇抜なアイディアを思いつくほうではありません。
> なので、さまざまな作品や本、映画などから自分の作品にとりれられそうな要素を探して、シナリオを弄繰り回しています。
ああ、僕も似たようなものですね。
僕自身「王道好き」で「ハッピーエンド至上主義」なものですから、奇抜なアイデアよりも、オーソドックスな物語運びに偏重しがちです。
そんな僕ですが、「読者の予想を裏切ってもいいが、期待は裏切ってはいけない」とも考えています。
ただの言葉遊びにも思えますけどね。
たとえば、
世界に混乱をもたらす魔王を倒すために、とある国の王が、かつての英雄の子孫である少年を勇者として選び出し、魔王討伐を命じる。
旅立つ勇者に、王国軍最強の戦士と、教会イチバンの回復魔法の使い手である僧侶が同伴することになる。
さらに勇者の幼馴染ヒロインが、持ち前の世話焼きな性格と攻撃魔法の才能でもって、勇者にムリヤリついてくる。
旅の果てに、世界に混乱をもたらしているのは魔王ではなく、邪神の仕業であることが発覚する。(予想の裏切り)
僧侶が勇者を殺そうとして、戦士が身代わりに命を落とす。じつは僧侶は、邪神の信徒だった。(予想の裏切り)
ふたりきりになった勇者とヒロインだが、魔王が新たな仲間になることを申し出る。(期待への応え)
勇者とヒロインそして魔王は見事に邪神を打ち倒し、帰国した勇者とヒロインは結ばれる。(期待への応え)
ひっじょ~に、ありきたりで陳腐なプロットですが、じつはゲイだった戦士によって勇者がホラレタうえに、ヒロインと魔王がいい仲になってネトラレルとかは、意外性はあるかもしれませんが、イラナイ展開ですよね。
すくなくとも僕は御免です(笑)
そんな展開にするくらいだったら、いっそ開き直って、読者の予想通りに物語を書きます。
まあ、これは極端な例ですけど。
僕はこんなことを考えたりしながら、物語をつくっています。