バカモンさんの質問 2013年07月13日
こんばんは、バカモンです。今回も雑談みたいな質問なので交流用掲示板でやるべきか悩みましたが、一応創作に関係する事なのでこちらに投稿させて頂きます。
「ヒロインの理不尽暴力」に関しては、たびたび議論になっていますよね。これに関しては意見がほとんど出尽くされており、僕がまたここでスレを立てたところで今更新しい意見は聞けないだろうと思います。
そこで今回は見方を変えた質問をさせて頂きたいと思います。それは
優しいヒロインは何故当て馬にされてしまうのか!?
これです(笑)
ラノベで優しいヒロインVS暴力ヒロインだと、何故か高確率で前者が負けるんですよね。皆さんも見たことありませんか? 心優しい幼馴染が何年も朝起こしたりご飯作ったりして頑張ってきたのに、ある日突然やってきて殴ったり蹴ったりあんたは奴隷だとか言
い放ったりする転校生に主人公をかっさらわれてしまう展開。
勿論作品内でちゃんと順序を踏んでいれば後者が勝つ事も十分あり得るとは思うのですが、こうも判で押した様に同じ展開ばかりだともう「ラノベ主人公はMじゃなきゃいけないとか言う縛りでもあるのか?」と思えてきます(笑)
ちょっと不思議に感じたので質問させて頂きました。皆さんのご意見を聞かせて下さい。宜しくお願いします!
●答え●
そりゃあ、ソッチのほうが需要があるし、みんなに受けているからでしょう。
ラノベに限ったことではありませんが、ダメな子ほど可愛いんです。欠点がないヒロインなんて、ヒロインの範疇に入りません。
優しいヒロインなんざゴマンと溢れてます、それこそ暴力的なヒロイン以上に。
優等生で誰からも愛されるヒロインが主人公と結ばれるより、欠点があって立場も不遇だけど主人公が大好きというヒロインの方が需要があるし人気もあるのです。
優しいヒロインなんて、ラノベの主人公で言うところの、優しいだけが特徴の優柔不断野郎で誰がこいつに惚れるんだという主人公と同じです。もとより勝ち目がないんです。
技術的な話をするなら、優しいヒロインには特徴がありません。特別秀でた部分がない代わりに全てが平均点です。そんなヒロインを誰が好きになるんですか。
……あ、でも、私も優しいヒロインが好きです(笑)
ハーレムものが定着する以前は優しいヒロインが正統で、暴力ヒロインは負ける構図がよくあった気がします。
十数年前、私は「ツンデレはサブキャラでこそ輝く」と思っていましたし。
まあ現在は、ツンデレはヒロインになれないという考えが改められただけで、でもサブにいたほうが可愛いと思う、という考えは変わってないのですが。
普通なら暴力女よりも優しい女の子のほうがずっと魅力的でしょう。
現実なら、どっちを取るかと聞かれれば断然優しい子でしょう。
でも物語なので、人間関係において何かアクションを起こそうと(作者が)思うと、どうしても暴力女のほうがイベントが作りやすい。
よく言うギャップもあるし、暴力女のほうが行動的だし、何かのイベントを放り込めばすぐに物語になって返ってくる。
こうすると、主人公がMじゃなきゃならないってワケじゃありませんが、必然的にそういう展開になってしまうのでしょう。
そして、同時にやはり必然として優しいヒロインが当て馬役になってしまう。
当て馬役にでもならなきゃ出番ないし。
優しい正統ヒロインから暴力的なヒロインへの移行があって、暴力ヒロインは存外組み立て易いという実際があって、更に「受け身な現代男子」という読者層から、主人公(読者)が自分から動かずともヒロインが強制してくれる。という精神的に楽な側面もあるのでしょう。
つまり、暴力ヒロインは物語のレールを敷いてくれる存在なわけですね。
でもさすがに、バカモンさんも仰ってるように「判で押した」図が多いですから、そろそろこういう図式も一新したいものですね。
ラブコメ関連の質問とみて飛んできました。
> 優しいヒロインは何故当て馬にされてしまうのか!?
単純に、物語に動きや幅が出やすいからじゃないでしょうか。
優しいヒロインや幼馴染って、元々主人公を好きだったり、好きでもあまり行動に動かさなかったり、作者にとって使いにくいんじゃないでしょうか。
純粋に恋愛だけを描いたものよりも、ファンタジーやら奇抜な設定やらを混ぜたラブコメの方が多いのと、多分事情は同じじゃないかと思います。
……いちご100%は、断固東城派です(関係ないですね
自分もすでに述べられている方々と同じく、不安定なヒロインの方が、主人公や物語が動かし易く、結果、くっつくに足るエピソードが自然と構築される感じでしょうか。
ドラえもんののび太に対するしずかちゃんのように、放っておけないから、一緒にいる、というのかな。
また昨今のギャルゲーは、ヒロインが問題を抱えていて、なんぼというところもあります。
あと、片方が優等生ヒロインじゃないと、泥沼の三角関係が避けられなくなります。実際に、ヒロインの片方が諦めきれず、壊れたり、壊れかけたりする姿は、見ていて胃が痛くなります。
そうした泥沼の代表格は、ホワイトアルバム2というゲームかな。心理的に追い詰められた優等生ヒロインが、記憶や認識に障害を起こしますから。
恋愛でとことんまでいくと、限りなく残酷で後味の悪いものになります。
ストーリーははドラマティックな方が、主人公の目標は高い方が、ボスは強い方が面白くないですか?
暴力ヒロインを落とす話の方が単純に盛り上げやすいんだと思います。
泥沼回避のため身を引いてもらうにも、優しいヒロインを当て馬にする方が楽ですし。
あと、自分だけかもしれませんが、魅力的な優しいヒロインだと「主人公氏ね」になってしまうことがありますね。
献身的なヒロインに見向きもせずふらふらと別の女に流されて、ってかなりむかつきます。
回答する前に言いたいのですが、個人的に若干文章にザワつきます。
質問するのはいいんですけが、なぜ質問したのか、創作にあたって何に困っているのかが明確でないと、回答の方向性に困ってしまいます。
一般的な流行やパターンが嫌いなら、自分で優しいヒロインが主人公と恋仲になる作品を書けばいいだけの話です。我々は物語を作る側の人間です。流行に乗る側ではなく流行を作ったり、先取りしたりする側の人間です。自分の作りたい物が既に存在する流行にそぐわないからと言って、わざわざ流行に則って書きたくないもの書くような人間ではないでしょう。
その上で、自分で書こうとしたけどストーリーやキャラが作りにくかったからアドバイスが欲しいとか、作って読んでもらったけど良い評判を得られなかったから改善すべき部分を探したいとか、そういう相談だったら分かります。
しかしそのあたりの自分なりのしっかりと考察を提示していないままなので、質問の体をとった現状批判に見えしまい、「言いたいことがあるならはっきり言え!」と感じてしまいます。
第一、主人公が幼馴染とくっつく作品なんて探せばいくらでもあるのに、なぜわざわざそうでないものを取りあげたのかも疑問です。
私の思い違いだったり過敏反応だったら大変申し訳ございません。
で、ここからが回答です。
まず、普通の恋愛が読みたいなら恋愛物の小説を読めば良いわけです。
ラノベは「ライトノベル」の名の通り、「お手軽に」非日常やファンタジーや恋愛を楽しめるノベルです。
で、ラノベは魅力的なヒロインという様式美的な要素が必須です。これは物語が云々というより、出版する側が時代の流れと共にある程度読者層(=ターゲット)を絞っていたり、アニメ化等のメディアミックスを視野に入れていたりするという商業的な事情があります。
例えるなら、子供向けのロボットアニメやヒーロー・特撮物では、玩具販促の為に様々なギミックや追加装備が登場するようなものです。無論例外はいくらでもありますが。
さて、ラノベの強みは手軽に非日常を楽しめることと言いましたが、特徴的なヒロインというものはいわば非日常の象徴なわけです。
暴力系に限定されていますが、奇天烈系、天然系、特殊な体質で組織に追われている系、なんでも良いです。主人公を変わり映えしない毎日から引っ張り出してくれる存在、それがラノベのヒロインです。当然彼女に関わることで物語のスケールも大きくなります。
そして、幼馴染なり同級生なり、普通の女の子というものはその逆で、日常の象徴と捉えることができます。
その対比の中で、主人公は日常から非日常に移行していくので、特徴的なヒロインがラノベのヒロインたりえるわけですね。
でもこれは枠組みやスケール、象徴の話であって、仮に相手が幼馴染や普通の女の子であったとしても恋仲になる過程には様々な非日常があるはずです。
なので、ラノベでそういうことを書きたいなら、その点に気をつけて非日常をクローズアップして書けばよいのではないでしょうか。
小説におけるストーリーとは、主人公の成長を描いていることが多いですね。
特に若者向けのストーリーではその傾向が顕著です。
男子の場合、母親のように世話を焼いてくれる女性から卒業して、自分と友に世間の荒波と戦ってくれるパートナーの女性を必要とするのは、少年の成長を描いている側面があると思います。
単なる流行り廃り。
単に読者の年齢層の需要が、献身的な女性よりも、ジェットコースター的な女性を求めてるからではないでしょうか。
漫画では、わりと高年齢層向けだと献身的な女性に軍配が上がっているような気がします。
むしろ、気が強く自我を前面に出している女性は確実に負けますね。
それ以外は単なるロリコンなので問題外。
ラノベはティーン向けなので仕方ないかと。