■質問2015/01/19
投稿されてくる梗概はプロットのようなものが多い?
●ジジさんの回答
いちばん多いのは、小説の背表紙などに記載されている「あらすじ」と称するもの――アオリです。
ストーリーラインやオチ、物語上で重要なターニングポイントが記載されていないので、下読みとしては辛いものがあります。
あらすじにはストーリーライン(物語がどのように進行し、どのような展開を経てエンディングへ至るのか)を、端的に書いてください。そして、その中にはターニングポイントとなる事件、最後にはオチを、言葉を濁さず、きっちり明記してください。
こちらが欲しいあらすじは、応募者に対する期待感を増すためのアイテムではなく、本編を読みながら参照できる設計図です。
とにかくあらすじはドラマチックである必要はありませんし、むしろあってはならないものですので、その点を念頭に置いてもう一度ご確認ください。
■質問2014/07/04
公募原稿において、章題を付し、その目次(1ページ)を冒頭に載せたことがあります。下読みにとって、多少なりとも「読みやすさ」に寄しますか?
●ジジさんの回答
目次についてですが、応募作は「あらすじ+完成した原稿(物語)」になりますので、目次は必要ありません。
また、我々が知りたいのは「正確な作品内容」ですので、読みやすさを考えていただけるならぜひ「あらすじとして機能しているあらすじ」という設計図を添えてやってください。
■質問2014/03/31
今、新人賞用に五編からなる連作短編を書いています。
そこで思ったのですが、連作短編のあらすじはどのように書けばいいでしょうか。
●ジジさんの回答
既存の世界観でないなら、「○○な異世界」などと端的に前置きし、連作短編の流れ(それと一本一本がどうつながっていくのか)を時系列で説明してください。これは箇条書きではなく、段落替えのほうが無難です。
キャラの設定も「剣士」や「○○の異能力を持つ(キャラ名)」などと、最小限の説明で十分です。
■質問2014/03/29
自分はあらすじを書くのが苦手なので、どう書いたらいいのか迷っている次第です。
●ジジさんの回答
基本的には全体の設計がわかればいいので、物語の時系列に沿って「○○がこうなり、それによってこうなってこう展開してこのように決着」という感じで書いてください。細かい伏線は必要ありませんが、大きな展開につながる伏線は盛り込んでください。
■質問2013/10
あらすじとかは独自性が出せるようかなり頑張ってます。
●ジジさんの回答
あらすじに独自性、というと、小説の裏表紙なんかの内容紹介のような感じにしていますか?
あれはあらすじと書いてあってもあらすじではなく、「あおり」という読者に買ってもらうためのおもしろ宣伝文です。
これは間違えている応募者の方が多いのですが、あらすじとはあおりではなく、誰それがこういう事件に巻き込まれてこういう人の協力を得てこんなふうに事件を解決してこのように終わる、という物語の設計図のことを言います。
もしあらすじにあおりを書いているなら、次からはあらすじを書いてください。設計図があれば、応募者の方が作品でなにを書こうとしたのか、いつでも参照できますので、応募者の方にとってもお得なはずですので。
■質問2013/07
あらすじは規定は1000文字程度だが、改行をした方がいいか?
空白も文字数に含むので改行をすると、あらすじを書ききれない。ビッシリ詰めて書くと悪印象になるか?
●回答
1000文字で足りないならば必要以上の内容を書いている可能性がある。まずはそこを見直し、上手く纏められた上で足りないならば、段落以外を改行せずに詰めて書いてもよい。
■質問2013/07
複雑なトリックが登場する「ミステリー小説の梗概」について、推理小説の梗概には、メイントリックの詳しい説明をいれたほうがよいのか?
大がかりな物理トリックの場合には、かなりの字数をトリックの説明にさかねばならないように思える。殺人トリックのくわしい内容を伏せてかいてもよいものか?
●回答
ミステリーの場合、犯人動機トリックなど隠せる部分は隠し、最後に注意書きをした上でネタバレする、というのが良いと思われる。
トリックに関しては長くなる場合説明は不要。時間差トリックを使った、など大まかに分類出来そうな名称でも書いておけば十分。むしろ不要ともいえる。
■質問2013/07
梗概を書くときに嵌りやすいミスとは?
また、「梗概にはこの情報を外してはならない」というものは?
うまく梗概を書くコツは?
●回答
あらすじを上手く書く努力は大事だが、気を遣い過ぎる必要はない。
あらすじについては色々とアドバイスされると思いますが、あくまで参考資料。
絶対に正しいという書き方もなく、送られてくる書き方も様々、物語の流れが追え、結末まで書けていれば問題ない。
■質問2013/07
下読みの時には、「概要」をどれ位考慮して読むか?
●回答
本編の参考資料として読むことが多い。
面白そうに書けていれば本編を読む意欲も沸く。
あらすじが面白そうな作品を先に読むという下読みもいる。
あらすじは上手く書けていればそれだけ加点される。
■質問2013/07
どのような「あらすじ」が理想的か? 口語で書かれたものでも良い?
●回答
書き方については下読みの間でも意見が分かれる部分だが、物語の核心部分に触れる場合には注意書きをした上で書くのが無難。
書き言葉で書くべき。あらすじの書き方だけで落とすことはない。
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