ライトノベル作法研究所
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  4. ラノベ作家にモラルなど必要ない?公開日:2013/09/29

ラノベ作家にモラルなど必要ない?作品と人格は別?

  fuwaさんの質問 2013年09月22日

 『神様のメモ帳』などで有名な人気ライトノベル作家の杉井光先生が2chに

>至道とか日日日とかそういう安定ウンコ量産機はけっこう巻数出させてもらえるのですよ

>前から思ってたがサイトの作りがほんと下手くそだな
>講談社公式のクソ仕様

>榊ってさして売れないのをスピードでカバーするタイプ

>橋本はガチの精神疾患(よくネットで見かける煽り目的の池沼認定じゃなくて本物の)

 などと日日日先生、榊一郎先生、橋本紡先生などの陰口や講談社の悪口を一ヶ月間だけでも相当数書き込んでいたことが分かりました。そして、自分の作品はさりげに持ち上げていました。
 すでに杉井光先生は、ご自身のサイトで謝罪を済ませた後ですので、それについては特にないのですが。
 一つ疑問が浮かびました。

 ラノベ作家にモラルなど全く必要ないのでしょうか?
 個人的にはモラルも必要だと思うのですが、意外と擁護の声も多いようです。

 私は擁護派の言う「作家と作品は別人格」という論調も一理あると思います。
 ただ、それはそれとして、たった一ヶ月間でこれだけ誹謗中傷を繰り返していたとなると、被害に遭った先生方や出版社が相当数に上るのは確実で、それを思うと、単純に作家と作品は別物ですよね、とは割り切れないように思います。

 皆さんはどう思われますか?
 ラノベ作家にモラルとか常識って必要でしょうか?
 それと「作家と作品は別人格」なのでしょうか?

●答え●

 人気のラノベ作家と言えど人間で、モラルが低いというより、心が弱かったのだと思います。
 自分を脅かすライバルの作家さんや出版社のことが気になって仕方なかったのですね。
 でも、誹謗中傷をネットでまき散らして、これが公になると、「信用できない人」のレッテルを貼られて、仕事は減るでしょう。
 自分の悪口を陰でコソコソ言っている人と、付き合いたいと思う人はあんまりいません。フリーの作家は、仕事の人脈も大事になるので、公私問わず交友関係が減るのは痛手になります。
 なので、ラノベ作家にもモラルは必要です。

sureさんの意見2013/09/22

 作家に限らないと思いますよ…。
 人として常識とモラルは重要です。
 ただマナーの無い作家なんだと思いますよ…。
 批評と非難は全然別問題ですからね。

 作家と作品は別人格と言う事もほぼないです。
 完全なコピーでない限り絶対性格は出てきます。多かれ少なかれ。
 それを読み取るのはかなり難しいですが。
 解釈によっても変わるし。

 多分、身も蓋も無い言い方ですが、作家の作品が好きだから認めたくないんだと思います。
 モラルと常識が無くていい人はいません。
 作家とてそれは当たり前です。

由紀田ルマさんの意見2013/09/22

 僕の意見としては「必要だと思いたい」、ですね。必ずしもモラルのある常識人からしか面白い作品が生まれない、と言うわけではありませんから。
 ただ、業界で長く付き合いを広げていこうとするのなら、間違いなく必要となってくるでしょう。これは光の当て方次第ですね。
 どういうラノベ作家にとってモラルが必要なのか、と言う話です。

 それから作家と作品は別人格か、と言う問いかけですが、僕は同じ性格をしていると思っています。もちろん、必ずしもひねた作家からねじ曲がった作品が生まれると言うわけではありませんが、個人の嗜好と言うものは大抵現れてくる物です。
 一般には同人格と言えるのではないでしょうか。

文長さんの意見2013/09/22

 ちょっと前話題になりましたね。
 同業者や会社を誹謗中傷しまくってたのがバレて平謝りだなんて余りにも小物というかお粗末というか……。
 そういう大失態も含めて皆さん買う買わない好き嫌いを判断されると思います。

 作品があまりおもしろくなくても魅力的な人だとわかれば買うことはあるかもしれないですが、作品が多少おもしろくても評判の悪い人はどうしても敬遠してしまいます。
 ラノベ作家に限った話ではないと思いますが、モラルが必要かどうかと言うより、少なくとも常識とモラルある人が嫌われることはほとんどないと思います。

デルティックさんの意見2013/09/22

 私が思うに社会という世界には一つの天秤があります。
 天秤の片方に乗っているモノは常に決まっています。
 「利益」です。
 社会は利益によってまわっています。生活するための給料も、会社の利益から発生しているからです。

 「モラルの低い作家の態度での損失」と「作家の作品による利益」
 要はこの二つが天秤に乗った時にどちらに傾いているかというだけの話です。

 どんな作家でも出版社から「利益」<「損失」と思われたらもう終わりです。
 今回の件で杉井氏に関しては、自ら「損失」に重りを置いたわけですから、天秤の傾きを維持するのは大変になると思いますよ。

サイラスさんの意見2013/09/22

 こんばんは、サイラスです。

 僕は、必要だと考えています。理由は、社会では、割符みたいなもので、モラルやマナーを心得ているという割符を持っていると、社会は、尊敬と権利という割符を与えて、生存や保護という取引を成立させることがあるからです。
 杉井氏は、これの割符を放棄したがために、謝罪しなければいけなくなり、さらには、作家としての信用も失うことだろうと推測されますし、もっと悲惨な想像は、誹謗中傷した作家に訴えられて途方もない損害賠償や慰謝料、下手したら、命も捕られるということも有り得ます(まあ、これはない可能性が高いですが)。

 また、、この事件では、重要なのは、匿名だからといって口汚く他人の批判をするということは、社会的には致命傷なることであり、僕らは、それを忘れてはいけないとことかな。
 「作家と作品は別人格」というのは一理あります。但し、それは、作品の評価をする時のみだけです。それ以外は、作家の行動が、作品に致命傷を与え、せっかくのいい作品も、作家のお粗末さで台無し、他のラノベ作家さんも、こんな程度の低い人なんだとレッテルを貼られる危険性があり、ラノベも目指す人も少なくなることも有り得ます。
 そのことを忘れないように、我々は、常識、モラルというのを弁えるべきです。特に、ラノベは、メインの読者が10,20代のこれからの日本を担ってくれる若者です。その若者に背を向けられるような行為は、ラノベ作家はしてはいかんと、老婆心ながら思う今日この頃です。

 では。

Rainさんの意見2013/09/22

 何が言いたいか分からんぞ……
 そもそも「作家と作品は別人格」がどういう意味かは知らんが、モラルの無い人間が社会に受け入れられるとは思えん。「作家に」ではなく「人として」必要なのではないかと思うのだが。

ぐるるさんの意見2013/09/22

 ラノベ作家の条件としてモラルは必要ないですが、人間としてモラルは必要です。
 つまり、ラノベ作家である前に人間であるのだから、誰でもモラルを持つべきです。
 特にラノベ作家であるから、他の人間以上に必要だとかは思いません。
 fuwaさんが提示した例は、明らかに人間としてのモラルを失っています。

 それと、作家と作品は別人格、ですか。
 人格の定義がよくわからないので保留しますが、「作者の行動が直接的に作品の評価に関わること」はおかしいかな、と思います。

紙飛行機さんの意見2013/09/22

 こんばんは、紙飛行機です
 モラルは関係ない、であってほしいですね。見てのとおり、僕はネガティブ人間でモラルの欠片もないですから……自分のことを安定ウンコ量産機、と胸を張って言えるので。

 作家と作品は別人格、まさにそれですね。僕の作品のキャラは皆、ポジティブですから。同じ人格なら、もっと鬱々とした、一種の精神破壊兵器になっているでしょう(笑)
 多分、それでいいと思います。面白ければ良いんですよ、きっと。
 というか滅茶苦茶面白いけど、それを作った人は―ー―って作品、時々ありますからね。

トータスさんの意見2013/09/22

 人であるのであれば、モラルや常識は必要でしょう。
 ラノベ作家だから、と言われるのであればそれは痛い人でしか無いかと。

 本来、内に秘めておくべきモノを見えないまま、見せないままに開示しやすくなった事で起きた事かと。
 秘める事が出来るからこそ、それを糧に出来ますが、それを開示したのであればそれは毒に変わってしまうかと。
 自家中毒を起こし、それを作品に反映させられるのなら良いのですが、外へまでその毒を撒き散らしたのであれば、害毒かと。
 その分別が付かない方なのかもしれませんね。

 作家と作品は繋がっていてこそかと思われます。
 別だと考えられるのであれば、それは他人が書いたとしても変わらないのでは?

 それまでの作品が良いから、何をしても構わない。
 作品と自分は別だから、何を言っても構わない。

 それは本末転倒かと。
 以前、と言っても覚えている方も少ないかと思われますが、人気の漫画家が過去に事件を起こして連載を中止された事があります。
 その作品はあと少しという人気絶頂のクライマックスで中断され、そのまま記憶の片隅に、あるいは抹消されてしまった。
 楽しみにされていた方を裏切る行為でもあり、その後も色眼鏡で見られる事になるかと。

 私はその事を覚えているので、絵を見て復帰したんだと思いましたが、その人の過去を覚えているモノですから、また如何にかなるのでは? などと危惧していたりします。
 屈折したコンプレックスという名の毒を内に秘めたままどう変質させ活用するのか、それが出来なかったから外へと撒き散らし、害毒へと変えてしまったのでは?

 作家として内に秘めた毒を変質させ、作品へ生かしてこそ別モノとして捉えられるのでは?
 それが出来てこそ、モラルがあり常識も兼ね備えている作家さんかと。

 私はこの様に考えて見ました。

ゴパヒゼギラさんの意見2013/09/22

 私もモラルは必要だと思います!

 ただし、世の中は残酷なのです。
 才能さえあれば、多少の無礼やでかい口は許されるのです。
 得はないと思いますが、人格に比例して腕がよくなるとは限らないですし。

 私だって尊敬する作家さんがよくない行動をしたって擁護するかもしれません。尊敬しているのは作家さんの腕なわけですし。
 しかし理想としては、天才は性格も天才です。
 それに現実的にモラルがないとちょっと優れた程度の凡人は重用されないと思います。

 あと、「作家と作品は別人格」だと思います。ドラゴンボールとアラレちゃんの作者が同一人物だと知った時はショックでした……。

飛車丸さんの意見2013/09/23

 作家という括りでなら、求められるモラルは「盗作をしないこと」だけです。

 他の部分は、それこそ殺人犯だろうがサイコパスだろうが、何でも構いません。実際にいますし。
 といっても、ラノベ業界ではまだそういう事例は聞いたことががないですから、確実に同じとは言えません。が、それでも出版業界である以上は、似たようなもんだと思いますよ。

 作家と作品云々は、不可分でありながらも別個なものです。
 一概に答えの出るものではないでしょう。

smanさんの意見2013/09/23

 芸術家には変人が多いと言いますね。
 作家で代表的なのはマゾッホとサド侯爵でしょうか。
 モラルとはちょっと違うか。

 でも、好きな作家のエッセイなどを読んでみると、作家としては素晴らしいけど、少なくとも友人としてコイツと付き合うことは私には無理だな思うことが多いです。

……というか、そもそも自己表現の一つである小説という創作活動をしている人間が、作品に対して言葉を交わし、世辞や慣れ合いなしにまともな議論なんかできるわけないじゃない。

>たった一ヶ月間でこれだけ誹謗中傷を繰り返していたとなると、被害に遭った先生方や出版社が相当数に上るのは確実で、それを思うと、単純に作家と作品は別物ですよね、とは割り切れないように思います。

 私は擁護するつもりはないのですが、「被害が大きい」から「割り切れない」に繋がる理屈がちょっとわかりません。
 モラルを問題視するなら被害の大小は関係ないのでは。

>ラノベ作家にモラルとか常識って必要でしょうか? 
>それと「作家と作品は別人格」なのでしょうか?

 人格と作品の面白さは別腹ですね。関係はあるだろうけど、作家なんだからどんなクソ野郎でも面白ければ問題ないです。
 ただ、それで仕事が続けば。の話でもあります。
 一緒に働いて気分のいい作家と悪い作家がいたら、どうしたって良い作家のほうに仕事が来ます。
 仕事を依頼する方だって人間ですから。
 でも、そんな人格を無視してでも、担当がストレスで胃に穴を開けてでも「面白い作品」のほうが優先されますので、ようするに「面白い」こそ正義が作家の全てだと思いますよ。
 人格なんてものは、作家にとって評価外の項目です。

萩鵜あきさんの意見2013/09/23

 こんにちわ。萩鵜あきです。
 世界的に有名なデカルトは、溺愛していた娘が亡くなりました。その後、人形にフランシーヌと名付けて溺愛したそうです。これは有名な話しですね。
 知り合いの某作家さんに話を聞いたのですが、あるライトノベル作家がとにかく酷いそうです。(名前はいろいろと問題になるので伏せます。どう酷いのかもしかり)

 社会に出ると、どうしてこんな人間のゴミみたいなのが部長とか社長なんだろう? ということはままあります。半沢がテレビで受けたのは、そういうクズをふるぼっこするストーリー故で、誰しもが胸に抱いたカタルシスを解消してくれるからでしょう。つまり、局所的なものでないということです。

 モラルのない人間は世の中に多数います。モラルがなくてもある一定の役職についていたりします。あるいは、突飛な才能を持っていたりします。
 有名なのは、レイチャールズでしょうか。盲目の天才と呼ばれた彼は麻薬中毒でした。
 世界に比べると日本はある一定の立場にある人はモラルもきちんとしていてほしい、と思う傾向が強いです。

 さて、上記を踏まえて話を進めます。
 まず、作品・作家にモラルは関係ありません。それはレイチャールズのような例で判っていただけると思います。

 作品に作家の性格が出る云々は、人によるとしかいえません。
 その人をどう判断するか、その人を判断できる立場か、その判断は正確か? 他人の評価や色眼鏡など、バイアスはかかっていないか?
 誰がどの角度からどのように対象を判断するかによるので、答えようがありません。一般的にそう言われているようだ、としか言えませんね。ただ新人賞だと自分を描いたほうがよりリアリティが出るので推奨されているようです。

 誰にでも当てはまる某かを、この作家の性格が出てるね、と勘違いする可能性もあります。バーナム効果みたいなものですね。

 あと一つ勘違いされていらっしゃるようですが、「作家と作品は別人格」は擁護じゃありません。

 最後に。
 作家にモラルが必要か? という点ですが、社会に出るなら誰でもモラルは必要です。上記でも書きましたが、日本はとくにどんなに素晴らしい実績を上げていても、モラルが欠如していると判断された瞬間に、過去の栄光が消えてしまう傾向があります。故に、日本で人として生きるなら、敵を作るつもりがないなら、他人を不快にさせない程度のモラルは必要かと思います。
 作家もそのなかに含まれていますが、作家だから必要だということはありません。

 作品が良いものであればあるほど、良い人物が書いているのだ、という考えはロマンティックだとは思いますが、プラグマティックではありませんね。

ラノベの王女様さんの意見2013/09/23

 ある程度のモラルは必要よね。
 よくあるワナビみたいに、誰彼構わず「あの作品はクソ」「作者は低学歴」「ラノベはヒエラルキーの底辺」なんて連呼されても、読者からしてみればうざったいだけよ。

 とはいえ、人間は聖人君子じゃないから、時には愚痴ったり不満を吐露したりする場合もあると思うのよ。それくらいは許容範囲でもいいかな、って。あたしはね。
 じゃないと馴れ合いしかできなくなっちゃうわ。

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