ライトノベル作法研究所
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  4. ライバルキャラにギャグは合わない?公開日:2013/12/05

シリアスなライバルキャラにギャグは合わない?

 ケッタコルツァさんの質問 2013年11月26日

 えっと、私は今度の作品で主人公のライバルを作って見たのですが、強敵でもあり、主人公とは考えが違う存在であり、且つギャグを誘発する様なキャラクターを目指していましたが、友達に、ギャグとシリアスは共存し難いので分けた方が良いと言われました。

 あ、作風自体はギャグもシリアスも問題無いと思います。
 私はライバルが二人になるのはどうなんだろう、と考えていますが…。

 それで本題となりますが、ギャグシーンとシリアスシーンを使い分けて一キャラクターにするべきか、シリアス担当とギャグ担当に分けてしまうべきか…
 或いは片方を削るか、皆さんならどうするか、聞かせてください。

●答え●

寝子さんの意見2013/11/26

 シリアスなシーンではシリアスに、ギャグシーンではギャグを、とシーンごとに書き分けられれば問題ないのでは?

 もう少し具体的に言いますと、シリアスなシーンで主人公との考え方の違いでぶつかるなら、ギャグシーンも主人公との考え方の違いを使って書けば良いと思います。
 例えば、ラーメン屋で二人がばったりと会ったとします。
 主人公は醤油ラーメンが好き、
 でもライバルは塩ラーメンが好き。
 こんな設定があったとして、それで言い合いをさせればギャグになりませんかね?

 若輩者の意見で申し訳ありませんが、ギャグとシリアスを書き分けられれば問題ないと私は考えます。

あまくささんの意見2013/11/26

 反射的にパッと思い浮かんだのは『ルパン三世』。
 あれは作品自体ギャグとシリアスが共存しているので、キャラもそんな感じです。
 要は、作風がマッチするかどうかの問題だと思います。

現役サッカーさんの意見2013/11/27

 僕自信はライバルにギャグをやらせることは殆どないけど、ワンピースみたいに敵キャラにギャグの要素を持たせて成功してるのも多いし、ギャグとシリアスを1キャラでやらせるのはありだと思う敵にギャグをやらせると憎めないキャラ的な印象になる気がするから、そういうキャラにしたいなら入れた方がいいと思う。
 逆に進撃の巨人みたいに親のかたきレベルの敵ならいれない方がいいかなとは思う!

高海さんの意見2013/11/27

 友達のことも作品のことも知らないので何とも言えませんが、「ギャグとシリアスを分けた方がいい」というのは別にライバルを2人にしろという意味ではないのでは?

 で、単体のライバルにギャグもシリアスもやらせる場合ですが、ギャグシーンでさんざん軟弱に描いておきながらシリアスシーンで「付け入る隙もない強敵だ」とか言われても「お前らこいつの弱点知ってるだろ」でご都合主義に見えますし、終盤にいきなり真面目ぶらせてもギャグキャラとしての価値が消えますので、ギャグ状態でも強いキャラが理想ですね。

 ギャグっぽいシーンとシリアスっぽいシーンを適当に継ぎ接ぎすれば、ギャグとしてもシリアスとしても面白いものになるわけではありませんので、その意味で共存させ難いというのは事実でしょう。

サラシナコハルさんの意見2013/11/27

 メインヒロインをボケ担当にしています。サラシナコハルと言いますよろしくお願いします。

 シリアスの度合いにもよるかと思います。
 199X年。世界は核の炎に包まれてしまえば世紀末覇者が生まれると思いますし、何も起きなかった平和な日本だったら「あたたたたたたあたたた、温めますか?」とかいう拳だけじゃ生きてはいけない世界になったりすると思います。
 この二つの世界が同時に存在することは難しい(というか無理?)と思います。

 ギャグとシリアスが一緒になっている物でいえば銀魂があると思います。
 主人公もその周りもみんなボケたがりでツッコミ役もボケるので……バランス難しいと思いますが。

 銀魂では人気のあるシリーズはギャグとシリアスの度合いが通常運転の場合と逆になっていると思います。
 シリアスな話なのにバカばっかりやってたら読者は離れて行ってしまうと思います。(何をやっているのか、何をやりたいのかわからなくて)

 作品の雰囲気がどの程度のギャグやシリアスを許容するのかよく見極める必要があると考えているので、貴方のご友人に作品を見せた時、共存しにくいと思われたのではないでしょうか。 

ギャグやシリアスどちらかを許容できないという作品や作風というものはあまりないと思います。
 作品の世界観がどの程度許容するのか、そして「どのタイミングであれば良いのか」ということを考える必要があるのではないかと考えます。

 たとえば、

 心の臓を一突き。剣が刺さったまま倒れる男。その男を見て、
「そういえばさ、この間焼き鳥屋にいって内臓のセットを頼んで食べたんだけどさー、そこに鳥の心臓ってのが入っててうまかったんだよねー」
「マジで? どこの焼き鳥屋?」
「新柳橋一丁目交差点前はっけ用意ビル前駅から徒歩3分のところー」
「名前なげぇよ!」

 面白いかどうかはさておき、こういう会話をしていたらどうでしょうか。面白いかどうかはさておき。

 心臓を刺されてピンチというときに余計なギャグを入れて話を混乱させることに意味は、ほっとんどありません。

 シリアスとギャグの共存は「難しい」かもしれませんが「不可能」では無いと思います。
 ギャグやシリアスの質やタイミングを考えて書けば大丈夫だと思います。

桜色さくらさんの意見2013/11/27

 シリアスなキャラ、ギャグなキャラ、といった風に、きっちり分けてしまうのは、いいやり方ではないと、私は考えます。何だか、記号的なキャラになりそう。

 常にシリアスな人間なんて、いる訳ないし、常にふざけてる人間もいないでしょう。いたとしても、ちょっと人間味はないように思います。ギャグ担当だからといって、シリアスシーンでギャグを言いまくるんじゃ、雰囲気ぶち壊しですし、そこは空気読めよ、って話になります。

 私の場合は、どんなキャラにも一度くらいはギャグを言わせますし、反対にどんなキャラにも真剣な表情をさせます。
 参考になれば幸いです。それでは。

飛車丸さんの意見2013/11/27

 そもそも二元論で語るものではないです。
 また、キャラを作ったはいいがどうしてもギャグパートで使えない、というのならまだしも、作る前からああだこうだ言っても仕方ないです。

雷さんの意見2013/11/27

 ケッタコルツァ!さんが具体的にどんな作品を書き、どんな人物を描いているのか分かりませんが、他の方々とのやりとりを見ていて、シリアスシーンとギャグシーンとで、その登場人物の言動に一貫性があるのかな、という疑問を抱きました。
 僕も、自作の物語でコミカルな場面とシリアスな場面とを書き出すことが多いですが、登場人物たちの言動には、ある程度の一貫性を持たせています。

 明るく朗らかなキャラは、シリアスな場面でも明るく振る舞わせて、物語の雰囲気が重くなり過ぎないようバランスをとってもらっています。

 真面目で冷静なキャラは、たとえコミカルな場面でも自分のキャラを簡単には崩しませんし、たいていはツッコミ役に徹してもらい、周囲が暴走するのを溜息つきながら見守っています。

 逆にここぞというときには、明朗なキャラにも思い切り深刻そうな顔をさせますし、真面目なキャラも場の空気を読んで(あるいは流されて)はっちゃけたりします。
 ただし、それを読者がキャラの“ブレ”ではなく“多面性”ととらえてくれるように気をつけてもいます。
 たんなるニュアンスの問題でしかないんですけどね。

 お友達が懸念しているのは、そういうライバルのキャラの“ブレ”なのかもしれません。
 いや、正直よく分かんないすけどね(笑)

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