ライトノベル作法研究所
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  4. どうすれば毎日4000文字の原稿量が書ける?公開日:2014/07/06

どうすれば毎日4000文字の原稿量が書ける?

 ラノベの王女様さんの質問 2014年06月22日

 小説投稿サイト「小説家になろう」の作品を調べてみると、一話あたり3~4000字あって、作者によっては毎日そのペースで投稿する場合が。
 どうすればあたしにもそこまでの文字数が書けるようになるの?

●答え●2014/07/03

バカモンさんの意見2014/06/22

 まずは短い掌編でも構わないから作品を書けるようになるところから始めましょう。

久遠未季さんの意見2014/06/22

 書きたいものがあるから書けるのです。
 なので、文字数を書けるようになるためには、書きたいものがなければなりません。

 あくまでも私の推察ですが、ラノベの王女様さんの場合、そうした『書きたいもの』がないのではないでしょうか。
 もちろん、人間誰しも多少は自分の趣味趣向や意見を持っているわけですから、全くないとは言いません。
 ただ、それを他人に上手く説明できない――あるいは説明するのにどのような論拠を重ねれば良いかが分からないでいる状況なのだと思います。

 一般論だけを並べてもあまり解決には結びつかないと思うので、もう少し具体的に書かせてもらいます。
 最も簡単な方法は、知識でも技術でも何でも良いので、『これだけは誰にも負けない』といものを持つことです。
 そして、その『誰にも負けない』ということを活かして小説を書けば、先に述べた論拠を重ねる云々をすっ飛ばして、あっという間に数千字は書けてしまうことでしょう。

 非常に有名な話ですが、漫画の神様と称される手塚治虫は医学部出身の漫画家だということを活かして、かの名作『ブラック・ジャック』を生み出しました。
 あまり詳しくない私が言うことではありませんが、手塚治虫の作品は単行本に収めると一桁の巻数になるものが多いですが、『ブラック・ジャック』は二桁出ています。
 素人意見でもしかすれば的外れなのかもしれませんが、これは手塚治虫にとって、医療というのが『誰にも負けない』ものだったからではないでしょうか。
 人気もあって連載継続ができたからという理由もあるでしょうが、何よりもそれが『誰にも負けないもの』であり『書きたいもの』であったから、大量に書くことができたハズです。

 ちなみに、参考までに私の場合はその時々の気分によって、書ける量に相当な差違があります。
 気分が乗って、書けるだけの時間と暇があれば、一日に二〇〇〇〇文字は書けるのですけれどね。
 ただ、そもそも『その時々の気分(書けるような気がするとき)』というものの正体を冷静になって考えてみると、要は『書きたいものがある(と思い込んでしまっている)』状態だったりするのですよね。
 逆に言えば、『そのときの気分(書けないような気がするとき)』というのは、本当に書きたいものがあるのに『書きたいものがない(と思い込んでしまっている)』状態なわけです。
 斯様にして、私のようにある程度書きたいものが明確になっている(つもりである)人間であっても、それが分からなくなっている(ような気分になっている)ときもあるわけですが……まあ、それは余談ですね。

 ともあれ、現状のラノベの王女様さんに必要なのは、『書きたいもの』を明確にすることです。
 その具体的かつ簡便な方策として『誰にも負けないこと』を見つける――あるいはどうしてもなければこれから身につけていくこと――が必要なのでしょう。
 書こうと思えばいくらでも、それこそ短編小説と同じぐらいは書けるのですけれど、さすがにこれ以上長々と書いても脱線してしまうので、このあたりで区切らせて頂きます。

飛車丸さんの意見2014/06/22

 日々の積み重ね。
 何でもそうですが、地道な努力なしでの上達はありえません。
 ある日唐突に、というケースもありますが、これも積み重ねたものが一気に花開いているだけです。
 貴方はしょっちゅう、これを読めあれを読めといいますが、あれらは「努力し続けている人のための本」であって「努力しなくても済むようになる本」ではないです、ここで得られる回答も同様ですよ。

たこやきさんの意見2014/06/22

 展開は遅くてもいいんだ。伏線や謎は気が向いた時に回収しよう。
 ストーリーは単調でも問題ない、好きなように書こう。文章も読めればいい。
 完成したらどっかの賞に応募してみようかな、もしかしたら受賞するかもしれない。
 みたいなことを考えて書けばよかです。

 PV数上位は作家としてやっていけるぐらいの実力があるので、以上のような考えとは違います。
 もし王女様が賞に応募されるなら連載でも賞を意識して、規定ページ数で物語を終わらせることが大切に思います。
 小説家になろう作品は、その多くが読んでいて長いと感じるものです。
 ページ数無制限であることで気が緩み、ストーリーや構成が大味になっており、物語に対して文章が多いです。
 また連載を意識するあまり、似たような掛け合いや展開に逃げて満足してしまっています。
 そして連載で読むのと、一度に全部読むのでは違います。
 とある座談会で、毎日更新されるTwitterをまとめて読むようなものと仰られていましたが、上手い言い回しだと思います。
 はじめのうちは賞に送るつもりなら、賞に送る作品を書かれた方が良いです。

 もし文章力の問題で書けないとお困りなら心配いりません。
 あるレベルまでいくと文章が書けると感じる時があり、それはわりと早い段階で訪れます。その文章は小説家としては未熟で、見た瞬間に文章力を判断されてしまうものですが。それで満足してしまっている方がほとんどなのも事実です。作品が長いと言われてしまう理由は、物語を構成する文字、文章に同じ問題が現れます。
 綺麗な文章や読みやすい文章とは違います。
 1行に必要な情報だけをきちんと纏めることができる技術です。

 こんなことに気をつけてくださいというアドバイスです。
 何かの参考になれば幸いです。

Smanさんの意見2014/06/22

 私の場合はせいぜい一日4000字くらいです。
 多いときは6000~1万くらい書くこともあるけど、稀です。最低でも2000は書くかといった感じで、3000とちょっとくらいが平均かなと思います。

 しっかりとプロットをたてるか、でなくとも話の流れを決めておくか、ともかく前もって次の展開を考えておけば後は面白く書くだけなので3・4000くらいは書けます。
 このとき、自分が作ったプロットや次の展開に疑問を抱かないことがコツです。
 ここで矛盾に気が付いてしまった場合などには「あとでなんとかすりゃいいか」と流さなければ、そこで筆が止まり、執筆が遅れるだけです。
 生まれた矛盾や疑問を読者に気づかれないよう後から修正、つまり上手く後付けする技術も重要だと思うので、それを練習する機会に恵まれたと思いましょう。

 また、書き慣れない頃は「先の展開は決まってるけど書けない」ということが往々にしてあるでしょう。
 これは単純に執筆不足なだけで、例えばシステム設計は完璧に構想出来てるけどそれを実装するプログラミング技術がない、というような状況です。
 やり方も方法論も理解しているけど、慣れてないから組み立て方がわからないだけです。
 個人的な見解だけれど、物語を読むときに分析癖がある(これは私)人や、読書量だけは人より多いといったタイプの人がここでドツボにハマりやすいと思います。
 要するに、分析したり読書量があったりで身につけた知識量は多いが、その知識量に見合う実践に乏しいので、知識から設定や展開は思いつくけど(先の展開を決めることはできる)、実践が乏しいから書くことができない(文字で表現することができない)。というわけです。

 知識と実践経験が吊り合っていれば、展開さえ決めれば自動書記もまんざら比喩表現じゃないほど筆は動きます。私の場合は1万字以上書ける日なんかがまさにそれ。
 知識に見合うだけの実践を積みましょう。
 知識に見合うだけの文章が書けなくて筆が止まってしまうときは、箇条書きでも良いと開き直って、美しい文章を書こうなどとは思わないことです。経験浅い人が文章を意識しても、読者にとってはクドくて読みづらいだけだったりしますから。
 こんなものは、意識しなくとも経験を積めば自然に書ける。

 ちなみに、私はプロットは作りません(設定やらキャラ相関なんかを含めた設定集的な意味でのプロット)が、どういう話なのかあらすじ程度のストーリーラインは必ず作っています。
 なので、設定とかよりも展開を決める事が重要なのかなと思います。

トータスさんの意見2014/06/22

 その物語をどうしたいのかが明確に見え、その為に必要な事柄が揃っているから、そのペースを維持する事が出来る。

 あとは時間配分と環境。
 一日の内、物語にどれだけの時間を費やす事が出来るのか、それが許される環境であるのか次第かと。
 かと言って、それにかまけて公務を疎かにされるのは頂けません。

 四六時中その事を考え、コツコツと積み上げ、その準備が整い次第、一気に書き続け、息継ぎを忘れるほどに費やせるという自信が必要かと。
 あとは、予め積み上げたモノを切り崩す様にタイミングを決めて投稿しているのかもしれませんね。

 先ずは継続して書き続ける事でしか、それを成す事が出来ないとしか言い様が有りません。
 根気の無い方には難しいし辛いと思われますよ。
 根気が有ってもそれはそれで、出来るかどうかはそれぞれです。

 貴女の紡ぐ物語を読みたいと思ってくれる相手に対して、礼を尽くせる事も大事かと。
 読み手全てに対し礼を尽くせとは申しません、中には害意を持って茶化す方も居られます。
 認めない方もまた居られます。
 それでも続ける事が出来れば、出来るようになるのかもしれませんね。

 さて、参考にされるかは分かりませんが、こちらをお返ししたいと存じます。
 この様に尋ねて頂ければ、こちらとしても気持ちが荒れずに済むのでありがたいかと。
 あとは纏めて一言でも構わないので、礼儀を持って頂ければと。

m2さんの意見2014/06/22

 こんにちはm2です。
 3000字というのは、普通の書き手であれば1~2時間で書ける文量ですが、物語を書いたことがない人には難しいかも知れません。
 ではどうやって物語を書くか? ハウツーなどを参考にしているというのは、以前からの書き込みで知っていますので、あまり効果はないように思えます。

 簡単な方法を1つ。
 まず、状況から書きます。
 梅雨なら、「今日も朝から雨が降り続け、昼になっても空は雲で覆われてる。」としましょう。
 それについて主人公はどう思ったのか、気分が悪くなったのか? ワクワクして外に飛び出したくなったのか? リアクションを書きます。
「これから友人に会いに行く予定なのだが、面倒になったので、電話でキャンセルしようかなどと考えていたら、玄関の呼び鈴がなった。」としましょう。
 そこに立っていたのが、友人ならば、その友人は怒っていたとか泣いていたとか、容姿や状況を書いてみましょう。

 このように1つの事柄からつなげていって、それが何につながるのか? が物語というわけです。
 初めは短くてもよいと思いますので、書き始めるてみてはどうでしょう。
 先に書いたことを伏線に落ちをつければ形になりますよ。
 掌編、短編、中編、長編とステップアップしていけば良いのではないでしょうか?
 ではでは~!

みきおさんの意見2014/06/22

 かのサイトの作品の場合、作者様の事情もあるでしょうが
「ある程度まで書き終えている作品を毎日小分けに投稿している」
 という方もいるでしょう。あまりお気になさらぬことです。

 毎日そのくらいの文字数を書くには、というならば一日の暇な時間に頭の中でプロットを作っておき、「ちょっと仮眠を取った後に」プロット通りにまとめて書いていくというスタンスを私の場合はとっております。
 毎日やれるわけではありませんが、調子のいい日なら4000文字くらいですかね。

ラノベの王女様さんの返信2014/06/22

> 貴方はしょっちゅう、これを読めあれを読めといいますが、あれらは「努力し続けている人のための本」であって「努力しなくても済むようになる本」ではないです、ここで得られる回答も同様ですよ。

 完璧主義のあたしには耳が痛いわ……

飛車丸さんの意見2014/06/23

 努力をしない完璧主義者はいません。
 少なくとも私の知る限り、完璧主義者というのはその全員が「完璧にすると決めたならそのための努力は惜しまない」人間でした。
 貴方が貴方自身を完璧主義と言うのは、努力に対し怠惰である自分を許すための方便です。

寝子さんの意見2014/06/24

 自分ルールを作って自分を縛ることをお勧めします。
 これは私の例ですが、私は一日4500文字以上(自分の限界+1000文字くらいが目安)書くようにしています。
 もしかけなければ、食事も取らず睡眠も取りません(ここら辺は自分で調整してください)。

 女王様は完璧主義者のようなので、意外と効くと思いますよ。
 これになれてくれば、一日4500くらいなら余裕を持って書き上げられるようになります。
 もちろん、最初のうちは学業をかなり犠牲にしましたが……

ラノベの農民さんの意見2014/06/24

 「小説家になろう」にはダイレクト投稿というシステムがあります。
 そして「ダイレクト投稿では、可能な限り完結した作品の投稿を推奨しております」のような注意書きがあったはずです。
 ですから一話ごとの文字数が多い作者さんはほとんど、すでに完結した作品のストックがあると思います。
 それを小分けにして投稿なされているのでしょう。

トニオさんの意見2014/06/28

 良いものを書こうと考えているよりも、テーマを決めて、とにかく何でもいいから書いてみることをおすすめします。

 単語だけでもいいです。文になっていなくてもいいです。つながりがなくても、矛盾だらけでも、恥ずかしくてとても人にみせられないものでもいいです。できるだけ考えないでどんどん書いてください。

 不思議なことに、そういうガラクタを書いているうちに、なぜかちゃんと書きたいものが見えてくることが多いです。それが見つかったら、一気に書き上げてみてください。

 王女様はラノベマーケティング本を読んで理想が高くなりすぎているのが現状ではないですか? 高い理想はモチベーションを高めますが、実行力への障害にもなりえます。自分で自分を非難することが増えるからです。自分が変なものを書いても非難せずに、許してあげた方が執筆ははかどると思いますし、その方が理想へ近づく道だと思います。

 あえてガラクタを書くという準備運動をおすすめするのは、理想で固まってしまった脳と手をリラックスさせる効果があると思うからです。
 飯田一史さんも、「つくるときは楽しく! 最初からうまくゆくわけじゃない。次に生かそう」とおっしゃってましたよ。

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