ライトノベル作法研究所
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  4. 二重表現に注意公開日:2011/12/30

二重表現に注意

 二重表現とはセンテンスに新しい意味を追加せず、元の意味を繰り返している語句です。

 「上に上がる」「下に下がる」「普段の平熱」「馬から落馬」「国の建国」などといった文章が二重表現に当たります。
 「上がる」というのは、上に行くことに決まっているので、「上に上がる」という言い方はしません。
 落馬とは馬から落ちるコトを言うので、「馬から落馬」という言い方は変です。

 二重表現は不自然かつ意味のない文なので、使ってはいけないのです。

 文章を書く際、知らず知らずに使ってしまう危険が高いのがこの二重表現です。
 プロの作家やライターでも、ついうっかり使ってしまって校正で修正されることが、しばしばあるようですね。
 以下、二重表現と、修正例をいくつか上げます。

× 夏山の登山をやります。
○ 夏の登山をやります。

× 一緒に協力する。
○ 協力する。

× まず、第1に。
○ 第1に。

× 補足説明を追加する。
○ 補足説明する。

× はっきりと、明言する。
○ 明言する。

× 最終結論。
○ 結論。

× 最後の結末。
○ 結末。

 一見、どこが重複なの? と思えるモノもありませんでしたか?
 文章を書き上げた際は、二重表現になっていないか良く注意して見直しましょう。

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