ライトノベル作法研究所
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  4. 「……」を多用しない公開日:2011/12/30

「……」を多用しない

 文章に余韻や含みを持たせるため語尾に「……」という記号、三点リーダーを使うコトがあります。
 これを使うことは悪くないのですが、

 多用すると鬱陶しい上、テンポが悪くなり、作者が自分の文章に自己陶酔しているように見えてしまいます。

●悪い例
 俺は彼女のことを、ボンヤリと見つめていた……
 胸元に大きなリボンの付いた赤いケープに、白いスカート……
 すらりと伸びた足は、タイトな黒いニーソックスで覆われている。
 腰まで届く長い亜麻色の髪は、丹念にキューティクルケアされて輝き、白いリボンのアクセントに添えられていた……
 人目を惹く強烈な美しさはないが、野原を飛び回る蝶にも似た可憐さがある……

●改善例
 俺は彼女のことを、ボンヤリと見つめていた……
 胸元に大きなリボンの付いた赤いケープに、白いスカート。すらりと伸びた足は、タイトな黒いニーソックスで覆われている。
 腰まで届く長い亜麻色の髪は、丹念にキューティクルケアされて輝き、白いリボンのアクセントに添えられていた。
 人目を惹く強烈な美しさはないが、野原を飛び回る蝶にも似た可憐さがある。

 「……」は、文章に余韻や含みを持たせたい、ここぞという場面で使うようにしてください。
 多用すると逆効果となり、文章が読みづらくなります。

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