なぜ人は眠るの?

睡眠の最大の目的とは、身体と精神の疲労回復です。

特に、大脳の休息が大きなウエイトを占めます。
人間の脳は体重の2〜3%と、重さとしての比率は低いのですが、脳が使うエネルギーは身体全体の使うエネルギーの20%にも及びます。
これだけ活動しているのですから、夜はしっかり休息を取らないと、働きが鈍くなっちゃうのですね。

大脳の中でも昼間の消耗が激しい大脳皮質は特に休息を必要とします。この休息に最も効果的なのが眠りなのですね。

眠りのもう1つの大きな役割は記憶の定着です。

私たちは、昼間起きている間に、膨大な、そしてさまざまな情報を取り入れています。寝ている間に脳は、その情報を必要なものと不必要なものに分けて整理しているのです。

また「寝る子は育つ」というのは昔から良く言われている諺です。実はコレ、本当のことなのですね。

深い睡眠中には成長ホルモンが分泌され、子供の身体が成長します。だから、小さな子供ほど、夜は早く寝るようにしなくてはいけません。
大人の場合には、このホルモンが身体の組織の新陳代謝や再生をうながします。
「夜更かしは美容の大敵」「寝不足だと肌がボロボロになる」
という言葉を女性の間で良く聞きますが、これはそのためです。新しい細胞は、睡眠中に作られるのです。


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