ナルコレプシー

ナルコプレーは俗に「居眠り病」とも呼ばれます。不眠症ではなく、いつでもどこでも眠くなってしまう過眠症です。

ナルコレプシーには3つの症状があります。持続的な眠気の「睡眠発作」。
笑ったり驚いたり喜んだりといった、強い感情によって引き起こされる「情動性脱力発作」。
寝入りの際にリアリティのある幻覚が現れる「入眠幻覚」です。

特に深刻なのが、睡眠発作ですね。夜しっかり眠ったのにも関わらず、昼間になると耐えられない眠気が襲ってきて、いつでもどこでも眠ってしまうのです。会議中だろうと、車の運転中だろうと、恋人との食事中だろうと、商談の最中だろうと、お構いなしに眠くなり、そのまま眠ってしまいます。

この睡眠発作の恐ろしいところは、周りの人には怠けているとしか思えないため、人間関係が壊され、まともな社会生活ができなくなることです。

ただ、眠くなった時に10分〜20分ほど仮眠を取ると、気分がさっぱりして眠気が取れます。それでも、人によっては2〜3時間するとまた眠気に襲われるので、ナルコレプシーの人に対しては、周囲の理解と協力が必要になります。

ナルコレプシーは一般的に、児童期の後半から思春期にかけて始まります。ただ、それ以外の年代なら安心というわけではありません。

この病気は年齢に関係なく発症します。

症状として最初に現れるのは昼間の耐え難い眠気です。脱力発作は、それより2〜3年ほど遅れてやってきます。ナルコレプシーは2000人の1人の割合で発症します。気づかないだけで案外、身近にある病気です。
根本的な治療法は発見されておらず、患者は、一生薬によって症状を抑えるしかありません。


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