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13日、夜のことだった――
カン! カン! カンッ! と交錯するハイビームに照らし出された立方体の集積、いびつに積み上げられた巨塔の中腹から横向きに張り出すガウディ調のステップ。風吹く場所に立つのはボタン全開はためく白衣とこれでもかと波打つ金髪、真紅のボディコンワンピースがぼんきゅぼんなマッドサイエンティスト、その名はチョコパフェ・ホットココア、恐ろしいことに本名である! ドクター・『スッウィート』・ホットココアは文字通り見下すごみのような警官隊に向かって巨大メガホンで不敵に叫んだ。 「あははははは、いつもご苦労だな、いい歳してカワイイ名前のキャラメルラテ警部とその他ゆかいな警官隊諸君! よくぞこの移動要塞研究室『ラボラトリ・トリポリ・キレナ烏賊(イカ)』を包囲した! 褒めてやろうぞ!」 ハカセの動く城である移動要塞にはイカ型のくせに八本しかない巨大な足がついていて、囲まれた今はおとなしく停止している。 ちなみに警官隊と博士との距離はおよそ60m。 基本的に会話は絶叫だ。 きゅきゅっとブレーキ音、今にも跳びはねそうなフォルムの黒塗りシトロエンが駆けつける。黒のフェルト帽をかぶった警部が慌てて降りると、部下からひったくるように受け取った巨大メガホンで応戦した。 「おのれホットココア! ワシの名前はK・ラメルラ警部だ! そんな面白いこと言ったらまた娘が真似するだろうが! お前の犯罪は全国中継されているんだぞ!」 ライバルの登場に気を良くした博士は饒舌だ。 「いつも私のドラマティックでメロティックでドラスティックな研究成果を無償で全国中継してくれることに痛み入るぞ! すばらしきギヴ・アンド・テイク! 私がお茶の間に現れると視聴率とれるからな! あははははは、しかし今回はなぜ私の足跡が分かったのか、まずそれを聞こうか警部殿!」 双方、あいさつは抜きだ。こなれたやり取りである。 「簡単なことだ! お前の痕跡があるところかならず不可解な現象が起こる! ここ数週間、付近の商店街から警察に苦情が殺到していたのだ!『お店のチョコレートがやたらめったら美人の警察官に買い占められてバレンタイン間近の女の子たちが困っています!』とな! 苦情は複数の街から寄せられている! やたらめったら美人の警察官なぞ、見ての通り身内にいないからな、犯人は警官に扮したお前というわけだ! 地図でチョコの消えた街をプロットしたらお前のイカみたいな形のイカれた城の移動ルートが見えてきた――というか警察署前にのこのこ出てきたら誰だって分かるわい!」 そう。ここは国家警察の中央本庁前だった。報道陣にまじって多くの見物客もいる。警部へのブーイングやら博士へのファンコールやら、どさくさにまぎれて給料上げろとか高得点取りたいとか局所的にシュプレヒコールっぽいものも飛び交っている。 「警部殿のおつむでも私のあからさまな行動くらいなら読めるのだな! 正解だ、尊敬してやろうぞ!」 「くう! 毎回見透かしたように見下しおってからに!」 「もっと褒めてほしかったら、なぜ私がチョコを買いあさったのか推測してみるがよいぞ!」 「そのくせ盗むわけでもなく律儀に買い占めやがって! だが裏は取れているのだ! お前が買い占めたのはチョコだけじゃない、爆薬も一緒に買い占めたようだな! 答えは簡単だ、チョコの買い占めはバレンタインが近いことを見越したカモフラージュ、お前の真の狙いは爆弾テロだ!」 「ほっほう、爆薬のことも判明したのだな、そのうえカモフラージュまで見抜くとは! えらいぞ警部殿!」 「くは! ふた回りも年下の女に褒められたところで、全然うれしくないわ!」 「遠慮するな、ほんとはうれしいのだろ! だが爆弾テロはハズレだ! この、お・ば・か・さ・ん!」 博士の挑発的な美貌に、警部は顔を真っ赤にして怒鳴り散らした。 「貴様やめろッ! 毎度おなじみのセリフを娘がポーズ付きで真似するんだぞ! 家に帰って『パパの、お・ば・か・さ・んっ』なんて言われる父親の身にもなってみろ! 教育上お前の存在自体が悪影響だ! 今回だってどうせろくでもないことをたくらんでるに決まってる! チョコと爆弾、ワシの推理はこうだ! チョコレートと爆弾を一緒にラッピングしてバレンタイン当日にばらまく、これをテロと言わずしてなんだ! それ以前に貴様の存在自体テロだがな!」 「相変わらず面白い男だな、警部補殿!」 「警部だ! 勝手に階級を落とすな、地味にこたえる!」 「これは失敬した公務員殿! ところで私が買い占めたチョコは全部『チロルチョコ』だということは分かっているのだろうか!」 「え。……なに!? 板チョコじゃないだと!?」 すぐさま部下が耳打ちする。報告書はちゃんと読んどいてくださいって言ったじゃないスか、毎回自爆するんだから警部! と付け加える。 「くそう! 普通おかしいだろ、なんでチロルチョコがなくなったくらいで苦情が発生するのだ! 世の女性はどれだけ義理チョコを安くすませようとしているのだ!」 「チロルチョコでは爆弾と一緒に配ることはできないだろう! あははははは、あさはか!」 博士の高笑いが響きわたる。ヘリコプターのホバリング音にも負けないのは、メガホンだけではなく塔の外部スピーカーにもつながっているからだ。同様に警部の声も警察車両やテレビ局のマイクにつながっているので外野陣には負けない大きさである。 この捕物帳はすでに劇場型となってテレビ中継されるほど人気を博していた。警部と博士のゴールデンコンビが幸せな食卓に話題を提供してくれるのが毎度面白いわけだが、最大の原因はなんといっても派手なギミックをそのつど用意してくるマッドドクター・チョコパフェ・ホットココアのテレビ映りの良さにあった。彼女の人気を支える原因はもうひとつあるのだが、どのみち警察からすれば忌まわしい限りの人物だ。 対する警部は幾度も全国ネットで失態を犯しているので降格されても左遷されてもおかしくないはずだが、国民人気のおかげでむしろ警察内部にさえ失敗しなければいけない雰囲気があって、今なお博士事件の担当が続いているのだった。 深夜の活劇だ。あと数分で日付が変わる。 「ちなみに警部、私が買い占めたチロルチョコはいったいどのくらいの数になったのかね?」 「お前、自分で把握できないくらい買ったのか!」 そういう警部も部下から耳打ちされて答える。 「聞いて驚け、全部で8750万個だ! って8750万個!? チロル1個30円として……いくらだ?……なにぃ、26億2500万円分!? ちょっとは自重しろォ金持ち科学者がッ!」 「あはははは、我ながら散財したものよ! わざわざ円計算ご苦労!」 「くぅ、だがそのおかげで地方経済が活発化したのも事実!」 「私の道楽は自然と人様のためになってしまうので困りものだな!」 「しまった! ワシはなんでお前を擁護してしまったんだ!?」 「あはははは、世のためになることをしてるのだから、貧困層が私を擁護するのは決まってるじゃないかね!」 「暗にワシを薄給とののしりおってからに! だからと言って貴様の存在は褒められたもんじゃないがな! 茶番は終わりだ――そろそろ今回の目的を言ったらどうだ、チョコパフェ・ホットココア!」 うまいこと推理を放棄した警部の糾弾に、彼女は待ってましたとばかり両手を広げた。 そこへ、カカン! と、ヘリのサーチライトが降りそそぐ。 背後にある時計の文字盤が月の色にかわって彼女を彩った。 あと1分で深夜0時だ。 「ならばお答えしよう警部殿!!」 博士はスポットライトの中心で盛大に叫んだ。 「――これは純然たる奉仕活動である! 清純たる慈善事業である! すなわち、私から愛すべき警官隊ならびにこの街の住人に贈呈するささやかな贈り物である!!」 背後の白い巨塔が身を震わせた。轟々と内側から何かが響き、八本足に接地する地盤をも揺るがせはじめた。 観客も報道陣も警官隊も何が起きたかわからないまま揺れに翻弄される。 「私は人間が好きだ。あなたたちが好きだ。この世界の老人から赤ん坊までみんなみんな大好きだ!」 博士が叫び上げた、瞬間。 ぽふ―――ん、とふぬけた音で光球が天に向かって射出された。 「受け取りたまえ、私より愛と欺瞞を込めて!」 曳光。 炸裂――。ばっはーん。 それは途方もない高さに上がった巨大花火だった。 まず光の輪。遅れて波動のような音。 それは8749万9990個のチロルチョコレートがぎっしりつまった花束のプレゼントだった。 当然このようなバラマキ行為は立派な環境破壊なので良い子は真似してはいけない。 しかしながら博士の人気が衰えないもうひとつの理由、それは彼女が誰も傷つけない、むしろ愛情あふれる博愛主義者な側面にあるのだった。 そんな彼女だが、天才を一周して基本的にバカなので、その奇天烈な行動が警察をあおってしまう。もしかしたら深い理由があるのかもしれないが、その理由が本人の口から語られることは当分ないだろう。 花火は深夜0時ちょうど。2月14日、バレンタインデー。 その日、チロルチョコレートの雨が近隣の都市全体に降り注いだ。おかげで今年のバレンタインは、女子は義理チョコをあげる手間がはぶけ、同時に辛気臭い顔した男子もあんまりいなかったらしい。 ところで14日の昼ごろ警部のもとにカード付きの小包が届く。 「ホットココアばかり人気だが、ふむ、やはりワシにもファンがいるようだの。ははは」 差出人は不明だったが、中身はチロルチョコを10個積み上げて作ったタワー形のバレンタインチョコだった。 警部以外の誰もが思った。 カモフラージュ―― |
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作者コメント
バレンタインにチョコを送るのは日本周辺だけだということをスルーしてお読みください。 忘れてました。Dグレっぽく仮想19世紀が舞台ということで……。 このオチ、みなさんにきっちり伝わったでしょうか? 一読、ぜひよろしくお願いします。 |
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剣屋一刀さんの意見
拝読しました、剣屋です。+50点を入れます。 *雑談にやってきましたが、評価は適切と思っています。 翻訳小説に捻りを加えたような玖乃節が心地よい深夜二時。 精緻な文章を書こうとすれば書けるのに書かない玖乃さんには、頭が下がります^^ 御作は優秀な構成を取っており、三人称が完璧に成功しております。 玖乃さんの本領が一人称にあることは自明の理ですが、三人称になると、作品全体に客観性が加わり、一人称と比べて格段に読みやすくなっています。玖乃さんは三人称のほうが、多くの読者を獲得できると常々思っていましたが、今作でそれが確信に変わりました。 昨夜、ルパン三世が放映されていたので、視聴していたのですが、御作を読み進めているとK・ラメルラ警部が銭形になってしまいました 笑 批評というよりも、感じたことを。 これまで一人称の場合、地の文が遠まわしの言い回しであったり、突如アクセントとして挿入されるぶつ切りの形容詞や副詞などがあったのですが、今回はほぼ見当たらないですね。その代わりに御作では、一人称時での強い個性を放つ地の文を、見事にキャラクターの会話のみに収斂させています。 こういった作風のほうが、持ち味を十全に発揮できると思いますし、息切れせずに読者も読み下せるかと愚考します。もしかして――ですが 笑 とても楽しませて頂きました。玖乃さんは明るい作風がとてもお似合いですね。今後も期待しております。 フォルティッシモさんの意見 こんばんは、感想返しに参りました。 オチを理解するのに20秒ほど要しました。最初はチョコが爆発するのかと…… これは私の読解力のなさが問題なのですが。 二人の息の合った会話は読んでいて面白かったです。 読み返してみて思いましたが、ホットココアは警部にチョコを買い占めた理由を推測させたとき少し期待していたりするのでしょうか。そう考えるとその後のホットココアのセリフは警部のことを馬鹿にしているのではなく、ちょっとすねているともとれますね。 最後も警部以外にはバレバレというのが笑えますね。少し察しが良すぎる気もしますが、コメディなので気になりませんでした。 しかし、警部は子持ちなんですよね…… それを思うと少し切ないです。 ともあれ楽しませてもらいました。次回作に期待しています。 ただのすけさんの意見 拝読させていただきました。 すばらしい作品でした。 えー、これホントに10枚分あるんでしょうか。夢中になって読んでいたのか、気がついたら読了していました。 もっともっと読んでいたい、この世界を漂っていたい。 そんな気分です。 超・面白かったです。 以前の玖乃さんの作品ですと、情報雪崩と例えていいほどの過剰な情報量(私にとっては)に圧倒されてしまい、読み進めていくのが苦しく感じられる場合が多かったのですが、御作では見事なまでにそこが改善されていて、玖乃さんの今まで私が読んできた作品の中でも最高の、次元の違った読みやすさでした。 こうなると、玖乃節といいますか、玖乃さん独特の個性が互いにぶつかり合う事なく、軽やかで華麗なダンスを踊りまくって私を惹きつけてやみません。 ”対エスキモー戦争の後夜”辺りから、何か変わった感じがします。読んでいてとても楽しいのです。何か、壁を打ち破ったんではないでしょうか。 ただ、警部が爆弾テロだと推理するシーンには若干の違和感が。 > しかしながら博士の人気が衰えないもうひとつの理由、それは彼女が誰も傷つけない、むしろ愛情あふれる博愛主義者な側面にあるのだった。 博士が誰も傷つけない性格なのは警部も分かってはいるでしょうから、彼がそう発想するのは妙だと思います。 しかしそれは御作にとっては些細な事。 ラストのほほえましく、読んでるこっちまで少々照れくさくなってしまう静かで締まったオチもお見事!パーフェクトです。 私も剣屋一刀さんと同じように五十点をつけようか迷いました。 最高点をつけるかどうかで悩んだのは、リーロンさんの高得点掌編の時以来です。 しかし、やはり前述した若干の違和感を考慮してワンランク下げさせていただく事にしました。気持ち的には+45点です。 良作をありがとうございます。大変楽しい一時を過ごさせていただきました。 次回作も非常に期待をしてお待ちしております。 それでは失礼いたします。 浅水 優河さんの意見 こんにちは、浅水 優河と名乗らせて下さい。 読ませていただいたので感想を。 掌編の間で10枚というと読むのに少し労力が必要だったと感じてしまうのですが、御作はそんなことは感じさせないテンポで読み進める事が出来て驚きました。 そして、掌編ではなかなか見られにくいキャラの個性もはっきりとあらわしているあたり、相当な力をお持ちだと推測いたします。 内容ですが、コメディらしい部分を織り交ぜながらも最後にはきちっとしめて終了でしたので読んだ後味もよかったです。 ホットココアの心を最後に読んだ上でもう一度読み返すと、キャラの言葉の裏でどういう感情が渦巻いているのかを考えながら読む事が出来て、とても面白く感じました。 つたない感想ですいません。 ありがとうございました。 中行くんさんの意見 こんにちは。 拝読したので感想を書きます。 独特のアニメチックな絵を思い起こさせる技術の高い文章だと感じました。 設定もぶっ飛んでいてよかったと思います。 問題は読者がこの雰囲気が趣向に合うかでしょうか。 オチとしては僕はぱっと分かる読解力が無かったために少し戸惑いました。 この雰囲気だったらもう少しはっきり書いた方が合う気もします。 いや、わかりません。勿論今のままのでも十分ですので。 感想は主観かつ僕の気分次第になりますので、軽い気持ちで受け止めていただけると助かります。 それでは、次回作も期待しています! 団子さんの意見 こんにちは、妹がうるさい団子です。 面白かったです。 ルパンと銭型のような微笑ましい関係で、温かい気分で読ませていただきました。 ほとんど完成されている作品なので感想批評が書きづらいです……。 特に欠点はないんですよねぇ。 地の文がどうしても説明的で長くなってしまうので、お楽しみ部分である二人の会話が削られてしまうとこが残念と言えば残念でしょうか。現時点で十分厚みのある会話だとは思いますが。 えと、ぐだぐだの感想で申し訳ありませんがこの辺で失礼します。 んー、感想書くの難しいです……。 小野月 楓さんの意見 こんにちは、小野月 楓です。読ませていただいたので感想をば。 面白かったです! 腹を抱えて豪快に笑えるというわけではありませんが、クスクス笑いの絶えない作品でした。 ・気になった点とか。 >それは途方もない高さに上がった巨大花火だった。 まず光の輪。遅れて波動のような音。 それは8749万9990個のチロルチョコレートがぎっしりつまった花束のプレゼントだった。 チョコ溶けますよね? 落下とともにべしゃ、ってなると思います。 そういういかにもコメディなところも、この作品の魅力となっていると思うのですが、ただ、それは〜が並んでいるのは読むと違和感があるので、いただけないかな、と。私の言うことなのでスルー推奨です。 あとは……オチがちょっと分かりにくかったかもです。今もよく分からないのですが、あれは、博士の本命チョコだというオチなのでしょうか。そうだとしたら計三百円……超お手ごろです。 点数は普通に40、50つけてもOKなレベルの作品なのですが、ところどころで引っ掛かった部分があるので30点にさせていただきます。 それではこの辺で失礼します。これからも頑張ってください! kinoさんの意見 初めまして、kinoと申します。 拝読させていただいたので、感想でも。 いや、笑わせていただきました。 軽快なテンポで繰り広げられる会話がどんどん放たれてくるので、あっという間に読み切ってしまいます。 中年警部と美人怪盗。 二人の柔らかいキャラによる掛け合いの節々にセンスが見受けられました。 >「相変わらず面白い男だな、警部補殿!」 >「警部だ! 勝手に階級を落とすな、地味にこたえる!」 >「これは失敬した公務員殿!」 こういう、声出して笑うようなモノじゃなく、何と言いますか、腹筋を内側から殴るような笑い。 ホントに素晴らしいと思います。 見習いたいです…。 総じて楽しませていただきました。 冒頭、地の文、キャラ、オチ。 全てのレベルが高かったです。 私にとってとても参考になる作品でした。 以上です。 駄文失礼しました…。 エルナインさんの意見 パソコン越しで噴き出したせいで、PC画面がウーロン茶で汚れてしまったエルナインです。 いや……これは本気で噴きました。 個人的に、警部に耳打ちしてくれる警官がツボでした。 良い意味でラノベチックで、とくに言及すべきことがないです。 「バレンタインデー」というお題で、こんなぶっ飛んだシナリオが思いつける玖乃っちのセンスに脱帽です。こんな明るい作風、僕には書けません。 50点にしようか否か迷いましたが、ラストのオチまでのながれがどうしてもナレーションチックで、最後は苦心して掌にまとめあげようとした痕跡を発見してしまったため、その点が唯一の減点対象で40点です。 しかしこの作品、かなりの幅広い年齢層にウケそうですね。 エフェドリンさんの意見 こんにちはエフェドリンです。 ・面白かったです。もうそれだけ。それ以外に何も贈れない。 他に何を贈ればいいのマイスィートダーリン。 こういう『ぶっ飛んでいるようでちゃんと見えない枠に収まっている、はちゃめちゃなようで巧みに手綱の引かれたお話』というのは、自分が書きたいと思っているお話だったりします。 なのでこの作品は骨の髄まで幹細胞まで参考にさせてもらおうかなと。最近はお話をちゃんと組み上げようと意識しすぎてて、無駄にぶっ飛べなくなってますしorz うん、羨ましい。 ・文章の方は、毎度の如く滑らかに流れ迫る勢いなのですが、時折滑らかに滑りすぎて転びそうになったりします。とはいってもこの辺は、一文の短い、少々固めの文章が個人的に好みだからだと思いますので。うん、こういうオリジナルの文体は自分も身につけないとorz そんな感じの人間でも面白く読めたよ、でもちょっと落ち着けなかったよというどうでもいい呟きをここに。 【点数とか】 ・大事なことなので二回言いますが、面白かったです。世界観もキャラも掛け合いも展開もオチも。 素直に参考にしようと思う反面、どうして自分はこういうお話を書けないんだろうなと読んでいて情けなくなって苛つくくらいに。うん、バレンタインの夜だから素直に言ってもいいよね。 点数は40点。最高点なんて本当に最高のお話に出会えたときにしかつけないんだという、しょうもない野郎の嫉妬心が邪魔をしてしまって。色々ぶっちゃけてますが、書くことが特に見あたらない出来なのでこういうことしか言えないですマイダーリン。 下手な意見ですが、今後の参考になれば幸いです。 |
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