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阿良々木暦めがけて降って来た女の子、戦場ヶ原ひたぎには、体重というものがなかった!?

化物語


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 517
 おもしろいです! 34
 なかなか良いです 7
 ふつうです 1
 イマイチです 1
 おもしろくないです。 3
 買うと損します。 9

ジャンル現代ファンタジー
著者西尾 維新
出版社:講談社box(講談社)
発行年月: 2006年11月
フィルさん くまさん(女性) うさぎ饅頭さん(女性・15歳) 
小鳥遊
さん(男性・18歳)
 群守龍哉さん(男性・17歳) 黒蟻さん(男性)一押し!

■ 解説                               

 阿良々木暦(あららぎこよみ)を目がけて空から降ってきた女の子・戦場ヶ原ひたぎには、
 およそ体重と呼べるようなものが、全くと言っていいほど、なかった―!?
 台湾から現れた新人イラストレーター、“光の魔術師”ことVOFANと新たにコンビを組み、
 あの西尾維新が満を持して放つ、これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異。


■ フィルさんの書評                       

 史上最強のラノベ。なんていうか、ハイ。色々と最強すぎます。

 設定がわりと簡単で、すんなりと入っていける上に面白い。
 「空の境界」「灼眼のシャナ」などといった面白さではなく、純粋に楽しい作品となっています。
 まるでコメディでも見ているかのようなノリです、えぇ。

 ボケとツッコミで文章を確立しているんですよね。凄すぎます。

 西尾さんの作品はどれもこれも個性があって好きなんですが、
 これはその中でも笑いに特化したものだと思います。
 パロディ、下ネタ、ブラックジョーク……なんていうか、笑える要素を全部含んでいるんですよ。

 個性的なキャラクターが作り出すお笑いワールド。はい、本当にそんな小説です。

 出てくるキャラ全員が主人公。全員が全員輝いているんですよw
 声を立てて笑ってしまったり^^;

 ああもう何ていうか、ひとまず西尾さんのギャグのセンスに感嘆の連続でしたね。
 戦闘、恋愛(?)などの要素も一応含まれた作品ではありますが、
 やはり注目してしまう、または注目すべき点がこのギャグ要素だと思います。
 
 ラノベでギャグ要素を書く際、とても参考になります。


 もう一度言いますが、史上最強の作品です。この人の趣味は本当にヤバイです。
 アニメ化と同時に終わってしまうのが残念。
 永遠に続いて欲しい。そう思った初めての作品です。
 まずは上巻だけで良いので読んでみてください!


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 正直、全員好きです。

 上記したように、一人ひとりが主人公となっています^^
 
 その中でも特に好きなのをあげろ、と言われれば……やはり主人公の中の主人公、暦、ですかね。
 ツッコミのレベルが高すぎますぅ……
 彼女とのコントのような会話も最高すぎます><


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 ないです。

 終わってしまうことはとても残念です;;



■ くまさんの書評                        

 とにかく最高です。
 あとがきに書いてあるとおり西尾さんの「趣味」だそうですが…
 怪異でコメディで恋愛なのです。
  ↓ちょっとネタばれ

 ひたぎと暦の星空のシーンでは、思わずじーんとしてしまいました。
 バトるシーンも迫力ありで、駿河や撫子に巻き憑いてた蛇との戦闘シーンはハラハラさせられます。

 そしてなんといっても(?)コメディ要素でしょう!
 言葉遊びってスバラシイ!と思うほかにありません。


 抱腹絶倒の嵐でした。ビバ・ブラックジョーク。
 個人的には暦と八九寺のかけあいが一番好きです。
 駿河のキャラもうけます。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 暦かな? 皆好きなんですけど…
 突っ込みがステキです(笑
 やるときゃきちんとやってくれる「優しくてイイ人」なとことか。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 特にないです。
 敢えて言うなら、下ネタがダメな人は厳しいかも。




■ うさぎ饅頭さんの書評                     

 主人公の阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎのお馬鹿すぎる掛け合いが、とにかく面白いです。
 
 何ていうのか、ボケとツッコミがしっかり確立してるので、本当に笑える場面ばかりです。
 さすが関西(京都)出身作家って感じです。
 設定もまた変わってるんですよね。
 
ちょっとだけネタばれ

 戦場ヶ原ひたぎには「重さ」というものが無くて、
 体格は学生のものなのに、体重は5キロしかないんです。
 だから、身軽だけど力は全然無いから、服を着るのも一苦労なんです。
 そんな設定が、よく浮かんできたなって思いました。
 阿良々木暦も普通の人間じゃないんです。あえて言うなら「半吸血鬼」です。

ネタばれ終わり

 極端に言ってしまうと、この小説には「普通の人」が出て来ません。
 普通に見えても、「実は正体は……です」みたいな。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
  戦場ヶ原ひたぎと八九寺真宵。
 キャラが二人とも凄いです。でも大好きです。
 八九寺真宵という名前には凄くしっかりと意味がこもってるみたいです。
 最初は西尾維新らしい珍しい名前だとしか感じませんでした(笑)


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 第一話目の「ひたぎクラブ」では、
 ストーリーよりも「馬鹿な掛け合い」の方に力が入ってるっぽかったですね。
 でも次の「まよいマイマイ」では結構ストーリーも楽しめたかも。



■ 小鳥遊さんの書評                       

 ここまで笑えた本は初めてです。西尾維新は凄い。凄すぎる。

 なにが凄いのかと言えば、キャラ同士の会話。

 クセの強い強すぎるキャラクター達が織り成すバカな掛け合い。
 高度なギャグの応酬。漫才の台本でも読んでいるようで、とにかく面白い。
 読んでいると顔がにやけてしまい、それどころか声を出して笑ってしまいそうで、
 人前では読めませんでした。面白すぎる。

 アクションシーンやシリアスな場面などももちろんありますが、
 しかし僕はこのコメディだけでお腹一杯です。

 ストーリーも全体的に結構暖かい感じで、個人的には戯言シリーズより好きだったりします。
 最近笑ってない人に是非読んでほしい一冊です。


 上下巻二冊あるので、気に入った人には二冊とも読んでほしいです。
 爆笑必至です。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 超絶に印象に残ったキャラが二人います。
 是非二人とも紹介したいんですが長くなると嫌なので、簡単な要点だけを箇条書きで。
 ネタバレが入っているのでご注意を。

 まずは戦場ヶ原ひたぎ。
・自称ツンデレ
・いろいろ毒舌
・主人公を肉体的にも精神的にも嬲りまくって楽しむ軽サディスト
・ツンデレのくせに妙に素直。とにかく可愛い。
・けっこう危ない
 彼女の魅力を言葉で書き表す事は僕のボキャブラリではもう無理っぽいです。
 が、ネタバレですがこれだけは言わせてください。
 戦場ヶ原、蕩れ!

 続いて神原駿河(かんばる・するが)
・エロい。
・新機軸、褒め殺しキャラ
・とにかくエロい(爆)
 彼女と主人公の掛け合いはとにかく面白かった。僕の中では準ヒロインです。可愛いです。
 言動がいちいち下品です。会話大部分が下ネタです。それがいいんです。
 こんなキャラクター、いままでどんな小説にも登場した事は無いでしょう。
 とにかく、見てやってください。お願いします。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 すいません、見つけられませんでした。
 僕の中へとパーフェクトにツボへ入りました。
 オススメです。



■ 群守龍哉さんの書評                      

 熱く語るもなにも、今この文章を書いている時点でまた下巻が発売されていないんで、
 なんともいえませんが――。

                維新全開です。

 ある意味では戯言より戯言のような気もします(意味がわからん)。
 あとがきで著者が記しているように本当に馬鹿な掛け合いが多いです。
 しかもそれがほとんどスベッてないから凄い。

 凄いと言えばキャラクターのネーミング。
 戯言の時から凄い名前ばっかだったけど今回は飛びぬけているような気がします。
 阿良々木暦(あららぎこよみ)とか戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはらひたぎ)とか、
 なんか普通じゃないです。
 あと、忍野メメ。この人こんな名前だけどオッサンです。
 オッサンなのになんか凄い。維新版『京極堂』みたいな感じです。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 戦場ヶ原ひたぎ。
 なんとなく新しい感じのするツンデレ(?)
 それと意外と(と言うべきか?)豪快な性格と残忍性と嫉妬深さ。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 ちょっとマニアックなところ(怪異についてのどことなく京極夏彦を思わせる解説)。



■ 黒蟻さんの書評                        

 趣味で描かれた著者渾身の真骨頂。
 キャラの誰もが輝いている。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 神原駿河(これで良かったんだっけか?)
 こんな後輩、欲しい!

 まぁ、人を選ぶと思うけど。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 人を選ぶ。
 と、当り前なことを言っているとあれなんですが(-_-;)
 趣味で描いただけのことはあると思う。
 良かれ、悪かれ。
 とかなんとか。


■ 一言感想コメント                       

・貝木泥舟は、基本的には詐欺を働く悪役の立ち位置だが、付き合っていた女のために悪徳宗教を潰したり、とある事情で怪異になった少女を救ったりと、何だかんだで根は悪いやつではなさそうで好き。
2012/10/22

・メタな内容を多く含んだ会話や描写が面白かった。
 阿良々木暦の特異でシニカルなキャラクター性と、巻が進むごとに崩れていくキャラクター性が良い。
2012/05/03

・化物語は会話シーンに出てきた何気ないキーワードが本筋に掛かっている(例として偽物語のかれんビーで八九寺真宵が言った「飛んで火にいる不死の鳥とは〜」という台詞が後編のつきひフェニックスに関わってくる)点が良い。
2012/04/28

・阿良々木暦は、他のキャラクターのボケをきれいに拾いきっていて、ボギャブラリーが多い。
2012/03/14

・化物語のテンポの良い文章と、センスのいい掛け合いが好き。
2012/03/13

・設定がちゃんと考えられている。そのキャラ一人ひとりにスポットを当てて細かくやっている。キャラの掛け合いが面白い。先に未来の話をしたりして時系列をずらすところがうまい。
2012/03/13

・阿良々木暦が好き。どんどん変態になっていくけどかっこいい。戦場ヶ原さんを大事にしているところが良い。
2012/03/13

・ハーレムなはずなのに一話毎の登場人物の少なさ、少ないはずなのに、飽きない掛け合い。後キャラ良いよね。キャラの名前も。作者の言葉を信じるなら、才能、この場合数多くの読者との間にあるベクトルとしましょう。それが自分が楽しみたいが為だけに作ったからこそ、シンクロしたんだろう、きっと。
 戯言は第一巻で読み切っただけでそれ以降は読む気にもならなかったし。
2012/03/13

・撫子は可愛い。いちいち可愛い。まぁ、それが本人が望まないことでも、可愛いと思えてしまう。阿良々木は良いよね。姿を見せなくてもちゃんと主人公やってる。
2012/03/13

・描写より会話文が多いが、違和感無く読み進める事が出来る。
 また、読んでいて単純に面白い上に、何処か考えさせられる言い回しがある。
 キャラクターはそれぞれ奇人変人の域に入るほど立っており、記憶に残りやすく、面白く、あざとくない。

・阿良々木暦の何に対しても一生懸命なところが良い。

・丁寧に練られたキャラ設定、ギャグとシリアスの使い分け、物語を妨げない程度のメタ発言、自分の想像をはるかに超えた展開が面白いと思った。

・キャラ同士の会話のテンポが非常にいい。

・神原駿河。明るい体育会系変態系女子が今まで観た事無くて、非常にツボだった。

・独特の台詞回し、パロディの使い方等が自分のツボに嵌った。

・長編で主人公が複数。

・忍野忍が良い。外見は幼女なのに約600年生きている吸血鬼。
 主人公の従だが同時に主。
 外見と口調のギャップ。キャラクターの会話を見ていて楽しい。
 いわゆるツンデレ。設定、口調、外見などほぼ全ての要素が魅力的に感じました。
 キャラクター同士の会話が楽しくないと魅力を感じません。

・西尾維新さんによる軽快な一人称文体と、記号的な、かつ独創的な人物。
 ファンタジックでありながら現実的な世界観。
 腹を抱えて笑えるオチから、涙線を緩ます感動的なストーリーまで、古今東西のあらゆる感情を凝縮した宝箱のような設定。
 ブラックジョークやパロディネタ、メタ的なかけ合いなどはクスッと笑ってしまうような面白さ。
 そしてなにより主人公がカッコいい。ニヒルな厨二病患者のようでありながら根は熱血漢で困ってる人をほっておけない男の中の男です!
 この作品が好きすぎて、のこり160文字を全て愛情表現で埋め尽くしてもいいほどにラブです。ラブラブです。

・神原駿河が好き。女性キャラクターでありながら、かなりの頻度で下ネタを口にして、さらに主人公を褒め殺す。こんな後輩がいたら良いな。と本気で考えた事がある。

・西尾維新先生独特の、韻を踏んだ文章と、シリアスな展開になる前のギャグパート。
 そして何より、凄まじいインパクトのキャラクター達と怪異に読んでいて引き込まれた。

・キャラクター同士の掛け合いが最高!

・とてもよく出来たストーリーの構成と、会話のテンポの良さ。ただ、本当に面白かっただけで、いい作品かどうかは、未熟な私にはよく分かりません。私は、いい作品だと思いますが。

・もう、最初から最後までテンポがよく、声に出して読むとイイ!

・八九寺真宵と阿良々木暦の掛け合いが凄く好き!!

・独特の一人称、毒舌、ボケに対する鋭利な突っ込み、語呂のよさといった、文章自体の面白さと、
 キャラクターそれぞれの濃さがとてもいい。

・久しぶりに激しく感情移入できた、
 とにかく、そこに自分がいないことが悔しかったと気づいたときは、自分自身驚いた。

・とにかく、言葉遊び。自分ではなかなか思い付かない。
 後は、キャラクターに共感がもてました。

・文章であそこまで面白いかけあいがあり、キャラクターもいいキャラが多い。

・まず、あの一癖も二癖もある魅力的なキャラクターに、ググッとくるものがあった。
 全てのキャラがハマっていて、どのキャラも見劣りしない。読んでいてすぐに顔がニヤケてしまう。
 あと、西尾維新ならではの言葉遊びが面白かった。
 西尾維新の作品は普通の文章でも遊びが多いので、読んでいてとても楽しい。
 そして、話のまとめ方がきれいで、ただのご都合主義にならない、
 けれど納得のいくところがすごくいいとおもう。

・漫画並みかそれ以上に笑えた。

・話の内容や、会話のかけあいが面白いです。

・もう、最初から最後までテンポがよく、声に出して読むとイイ!
 八九寺真宵と阿良々木暦の二人で、理由はこの二人の掛け合いが凄く好き!!


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


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