↑目次へ戻る |
影〓光(シャドウ・ライト)
退魔を世業とする陰陽師の家系―『星之宮』の双子、姉の御影と弟の光輝。 陰陽術の才能溢れる御影に対し才能ゼロの光輝は、 偶然出会った魔術師に『精霊を視る能力』を認められ、独り海外に赴く。 そして約一年後、精霊術を習得し自信を付けて帰国した光輝は御影が案ずるのをよそに、 父からずっと蔑まれて受けた屈辱を返すべく試合を申し込む。 ―それが連続怪奇事件の始まりだった……。
読んでみるとこれがなかなか面白い。 文章の構成にアップダウンがしっかりあって、コミカルなシーンは面白く、 シリアスなシーンは緊迫して、バトルシーンは白熱の展開―― 漫画を読んでいる感じなので、読み味がスッキリしています。 でも真の面白さはそこではありません。 なにかって、今の人間が抱くであろう「弱さ」を如実に描いているからです。 この作品は主に「復讐」と「才能」、「家族愛」が主なテーマになっていて、 かなり主人公たちに共感させられます。 「復讐」はやっていいことなんでしょうか。 「才能」は必要なものでしょうか。 そして……「家族愛」のあり方とは何でしょうか。 そういったことを考えさせる作品です。
師匠と御影と光輝の三角関係がいいカオス具合で、 そこにさらに各巻に登場してくるサブキャラクターが入り込むことでその関係はさらに泥沼化に……
あと、どこと無く世界観が他の作品とかぶるとか、それぐらいですね。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||
戦闘城塞マスラヲ
無職で貧乏、宅配便の受取さえ緊張する対人恐怖症のヒデオ。 ひきこもっていた彼は電子精霊のウィル子に焚きつけられ、究極の武闘大会「聖魔杯」に挑む。 優勝すれば世界が手に入るこの大会に武闘家、軍人などの格闘スペシャリストと、 吸血鬼をはじめとする魔人あわせて3,024人が集結。 人生の一発逆転を賭け、ヒデオは風吹きすさぶ戦闘城塞に降り立つ。 「負け犬、返上!」無差別級バトルロイヤル、ここに開幕。
社会的な負け組、どうしようもない人間が、 運と機転とハッタリを武器に戦っていくという滅茶苦茶なストーリー。 ギャグもシリアスもありますが、私が好きなのはシリアスパート。 普段は駄目な人間がいざという時、駄目なりに気張る姿はひたすらにカッコいい! 最弱だからこそ、できることもある。 それを身を持って証明していく主人公と、そんな主人公をひたすらに支えてくれるパートナー。 お互いの信頼関係は、普通の恋愛などとはまた少し違った強い繋がりを感じます。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 主人公、川村ヒデオ。 別に派手な魔法が使えるわけでも剣で敵を倒しまくるわけでもなく。 すぐに引きこもるし精神的にも弱いけど。 それでも、苦しみながら吐いた独り言には、本当に惚れました。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 特に2巻において前作「お・り・が・み」の人物が出すぎる傾向が。 ここで挫折されると凄く残念です。 逆に言えば、前作を読んだ人にはとてもお薦めできます。
シリアスパートとギャグパートが巧く噛合っていて、 それでいてシリアスな空気を壊さない独特のリズムがつぼです。 最後までどう窮地を乗り越えるかワクワクしながら読むことができると思います。 以下ネタバレ注意!! 実は一番笑ったのは、一巻の初め(一番最初の冒頭)で主人公の記念すべき第一声 >(死のう) だったりします(笑。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? エリーゼ・ミスりライト。 最初の猫かぶりと本性のギャップが萌えるもというけます。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? しいて言えば ・前作「お・り・が・み」が分からないとよく分からない描写がある。 ・他の作品(例:ガンダムシリーズ、CLANNAD、他のスニーカー作品etc,etc・・・) にある程度精通していないと笑えないネタがある。 の2点だと思います。 それぞれは微々たる量ですが塵も積もれば何とやら。 上記の作品を全く知らないとところどころ微妙だと思います。
ハイスピードなギャグとバトルがたまりません。 戦闘の合間にも空気を壊さない素晴らしいギャグが入ります。 キャラも皆濃いです。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 主人公の川村ヒデオです。 人殺しと間違われるような目つきの悪いニートですが、やるときはやります。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 「お・り・が・み」のキャラが出てくるので、やや分かり辛いかもしれません。 ちなみに自分は今から「お・り・が・み」を買いに行ってきます。
2012/10/20 ・主人公ヒデオが個性的な登場をする。見せ場ではヒキコとは思えない思い付きと発想、機転の利かせ方で勝利を掴む。普段は駄目だけど、いざという時には格好良い。 ・川村ヒデオの、最初はヒキオタニートなのに、ハッタリにつぐハッタリでだんだん勝利を積み重ね、最後は男らしくなるところが良い。 あと、オタクとしての気持ちがかなり理解できるところ。 ・マスラヲは、三人称なのにあんなに笑えるし、最後の展開がもう熱すぎる! ・ヒキコモリでニートという設定のヒデオが、まわりの人たちに振り回されながらも 強くなっていく姿が好き。 ・なんの力も持たない主人公がハッタリや話術で相手を切り抜けたりとか、そんな主人公が時折見せる熱さが良い。コミカルなシーンも笑えますし、台詞回しや作戦の巧みさ、作品全体の勢いなどが好きです。また世界観が同じ作品が複数あるので、作者の作品を読みこんでると時折気付かされたり笑わせられたりして、そういう所が「戦闘城塞マスラヲ」の魅力だと思います。 ・主人公の川村ヒデオが最も好きです。普段はローテンションでダメダメなのに、戦闘の時の機転のきかせ方やいざという時のかっこよさが良い。また、元引きこもりニートだったことによるネガティブな感じが共感を覚えました。 たとえ死にかけようともパートナーの約束を守ろうとしたり、最終巻で見せた笑顔、たとえ死んでも誰も恨まず、むしろすべてのものに感謝をしていたあの姿勢。とてつもなくかっこよかったです。恐らく、川村ヒデオの魅力とは一言では語りつくせないものだと思います。 ・何の特殊な力や能力を持たない主人公が全力でがんばる姿に感動した。 ・ヒデオの普段はダメだけどやるときはビシっときめるところがよい。ラストの啖呵は惚れた。 ・世界観のよさ。適度な中二具合とキャラが立っているところが好き。 マスラヲは会話のテンポとラストがよい。能力の概念が好き。 ・作者が書く世界観が好き。 今までで一番、読んでいたら時間を忘れてしまう程面白かった。 先が読めそうで読めない、感じがまたよく、個人的にギャグ内容が好きです。 ・ヒキコモリ万歳!!!
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
蒼月のイリス
あらゆる願いをかなえることができる万能の力“一色”をめぐる戦いの物語─。 時間を止めることができる能力「停眼」を持つ桐生慎太郎は、 同じく戦いの参加者である相馬香澄から逃げる最中、 月の女神『麗しき月の夜』と同じ名を名乗る謎の美少女・イリスと出会う。 慎太郎を勝者にするためにやってきたというイリスは、さっそく慎太郎に“契約”を迫るのだが……。 強い思いを胸に剣を振るう香澄に、慎太郎は打ち勝つことができるのか!? そして絶対強者・新堂遊馬が二人の前に姿を現す─。 傍若無人な女神(?)のイリスをパートナーに、慎太郎の戦いが始まる。
まず、この話の主人公の桐生慎太郎のみならず、 皆が超能力的なモノを持っているがそれが万能過ぎず、良いです。 迷いを抱えながらも一色と呼ばれる力をめぐる戦いに参加する慎太郎が、 戦いをめぐって成長するのも必見です。
彼女だけが本当に自分のしたいことをしていて、 メインを張っている主人公や他のキャラクターを覆い隠すほどの魅力があると思います。
中には2巻が面白いという人もいるので是非2巻目まで読んでみてください。
|
||||||||||
|
|||
その小説、105円で売られているかも…… |
トップへ戻る |