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クビキリサイクル
理不尽な《首斬り》の横行する馘首(リストラ)時代。 絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が “科学・絵画・料理・占術・工学”、五人の「天才」女性を招待した瞬間、 “孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする! オーソドックスな本格ミステリのようで、 様式美(パターン)を信仰して疑わない作家ロボットにはゼッタイ創れない物語。 とっくに新時代は始まっている、と、今更ながら確信。 新世紀のイメージ維新志士が、メフィスト賞から最前線に出陣。 いーちゃん、いいじゃん。西尾氏、イチ押し。―――(清涼院流水) 工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友(くなぎさとも)(♀)とその冴えない友人、 「戯言遣い(ざれごとづかい)」」いーちゃん(♂)は、 「天才」の凶行を“証明終了(QED)”できるのか? 新青春エンタの傑作、ここに誕生! 第23回メフィスト賞受賞作。
孤島に集められた5人の「天才」女性が集まったことから事件ははじまる。 この作品でとにかく面白いのはキャラクター達の個性。 語り部である「戯言遣い」いーちゃん。 工学の天才美少女「青色サヴァン」玖渚友(くなぎさとも) 「人類最強の請負人」哀川潤(あいかわじゅん) 一度推理が完成した後、それを覆して別の答えが生まれる。 シリーズ丸ごとオススメです。 クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識 クビツリハイスクール―戯言遣いの弟子 サイコロジカル などなど
そこにいるだけで周りに影響を与える、存在。
興味を惹かれるタイトルだなと思いクビキリサイクルを読んでみたのが始まりでした。 巧みな言葉遣いの中に混じるジョークや、 個性的かつ魅力的なキャラクターたちにすっかり虜になっていきました。
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九十九十九
「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」 超絶のメタ探偵・九十九十九の魂の旅。 聖書/『創世記(ジェネシス)』/『ヨハネの黙示録(アポカリプス)』の見立て連続殺人を主旋律に、 神/「清涼院流水(せいりょういんりゅうすい)」の喇叭(ラッパ)が吹き荒れる舞台(ダンスフロア)で 踊りつづける超絶のメタ探偵・九十九十九(つくもじゅうく)の魂の旅が圧倒的文圧で語られる ”世紀の傑作”はついに王太郎の手によって書かれてしまった! 「ハァレルゥヤ!」
まあ、舞城先生の作品を読み終えたあとは大抵そう思ってますけど。 今回も舞城王太郎独特の殆ど推理をしないミステリが、例の如く超軽快な文体でつむがれました。 そしてあの四大奇書の一つを真似たような形式(匣。これってネタバレ?)。 どう考えても普通じゃ思いつきそうもない語呂合わせとトリック。 舞城ノワールと流水大説の融合は見事なものだったと思います。 九十九十九(オリジナル?) 他の世界の九十九十九を喰おうとするそのぶっ飛んだ様がなんとなくすきです。 これは舞城王太郎先生の作品全てに言えることなんですが、 下品でエロなところです。
こんなものを本当に私と同じ人間が作ったのか! あまりに複雑な世界観。 最初はあれ?あれ?と思っていたうちに、最後を迎えます。 すべての謎が解け、感動とスッキリが押し寄せてくるのを感じました。 しかも、本はかなり分厚い。 西尾維新さんの戯言シリーズがものすごく分厚いと思っていた私は、 それにもショックを受けました。 とにかく、ショックだらけの九十九十九です! 主人公の九十九十九です。 畜生、憎いねぇ、このこのぉー。と肘でつっつきたくなるぐらい。 あと、鈴木君と三人息子もさりげなく好きです。 鈴木君に幸あれ。 あからさまな性行為が描かれていること、ですかね。 子供だろうが、男だろうが、何の関係もなし! そういうところをちゃんと見ても平気、スルーできるという方のみにオススメできます。 あと、これは私の個人的な残念なところですが、作者さんの後書きがないことです。 これを書いた人は、一体どんな人なのか知りたかった・・・・・・。
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クビシメロマンチスト
鴉の濡れ羽島で起こった密室殺人事件から二週間。 京都、私立鹿鳴館大学。「ぼく」こと“戯言遣い・いーちゃん”が級友・葵井巫女子と、 その仲間たちと送る日常は、古都を震撼させる連続殺人鬼“人間失格・零崎人識”との出会いによって 揺らめき脆く崩れ去っていく―。そして待ち受ける急転直下の衝撃。 一つの世界が壊れる“そのとき”を描ききった新青春エンタの傑作。
「人間失格」といえば太宰治の名作を思い出しますが、 では現代の「人間失格」とは一体どんな人間か? とまあ、まず副題で引き込まれました。 いつものようにうだうだと過ごしていたら、いきなりほぼ面識の無い級友の誕生会に誘われ、 いつの間にか事件が起き、そしていつの間にか巻き込まれている。 この展開力は流石です。いつの間にか世界感に取り込まれてしいます。 途切れ途切れに現れ、主人公と接触し、忘れた頃にひょっこり出てくる 「人間失格」こと零崎人識の使い方が上手いです。 小説を読んでいるというより、ただ単純に世界に浸ることが出来る、 そう感じさせる文章が多々ありました。 軽くネタバレですが、真相を知った後にもう一段オチがあります。 途中で分かったような気持ちにさせられますが、最後まで読み切ると絶対に裏切られます。 気持ち良い位に的を外されます。それでも納得がいくあたり凄いです。 何よりも、驚くほど素早くページがめくれるという点が最高です。 長さを感じませんし読んでいて全く息切れしません。 一回目は爽快に読み、二回目はトリックに浸り、といった感覚で読めます。素晴らしい。
「○○○、ただし×××、みたいなっ」という微妙な比喩がツボでした。 読んだ後、しばらく真似をしていたのを覚えています。 あとはやはり零崎でしょうか。殺人鬼を好きになれるとは思いもしなかったです。
という感想も考え方によっては持てます。詳しくは本書で。 やはり西尾維新は感染力が強いので、読んだ後に個性が発揮しにくくなるのも欠点でしょうか……;
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