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これはまだ龍の翼に神秘があった頃の物語。遥かなる神々の領域を目指した挑戦者たちの記録

アイゼンフリューゲル


ジャンル SF
著者虚淵 玄
出版社: ガガガ文庫
発行年月: 2009年07月
本体価格 571円 (税込 600 円)
金田丸鉄三郎さん一押し!(男性)

■ 解説                               

 高速レシプロ機エトピリカの操縦桿を握りながらカール・シュニッツは目を懲らした。
 眩いほどに輝く一対の翼。鱗粉のように撤き散らされる光の礫。
 それは、未だ人類が到達できない領域の存在─虹龍の雄姿だった。
 「彼らが舞うあの大空の彼方は、痛みも悲しみもない場所に違いない」
 いまもなおカールはそう信じてやまない─。
 これはまだ、龍の翼に神秘があった頃の物語。
 遥かなる神々の領域を目指した挑戦者たちの記録。
 ニトロプラスの名作『吸血殱鬼ヴェドゴニア』『沙耶の唄』で知られる伝説のタッグが復活。
 完全オリジナル新作始動。


■ この作品について、熱く語ってください!            

 まだ一巻が出たばかりですが、あまりの熱さに目から汗が出ました。

 完全にやられました。
 今後の展開に期待大です。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 現時点では主人公のカールでしょうか。
 おそらくまだ登場人物が出そろっていないのでまだ分かりません。
 でも空に夢をはせる男……いいですよね。

 この作品はかなりレースシーンが熱いです。
 ネタバレになりますが、


 強さ=速さの龍達に科学の粋を結集して挑む技術者達の奮闘と、
 その結晶たるブリッツフォーゲルを駆るパイロット・カールのレースが素晴らしいです。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 正直僕はいらないと思いますが、萌え要素は皆無です。

 恋人は登場しますがそれでも皆無です。可愛い女の子が目当ての方はまるっきりお薦めできません。
 それとレシプロ飛行機からジェット機へと移り変わろうという時代ですので、
 当然の如く戦争が絡んできます。
 この辺をどう料理するのか、今後問われるものと思います。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-
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デイジー・ローズはお気に入りの薔薇園で3人の天使に出逢った。

暁の天使たち


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 44
 おもしろいです! 10
 なかなか良いです。 2
 ふつうです。 3
 イマイチです。 4
 おもしろくないです。 0
 買うと損します。 6

ジャンルSF
著者茅田 砂胡
出版社:C・novels fantasia
発行年月:2002年03月
本体価格 900円 (税込 945 円)
SHUさん一押し!(男性・16歳)

■ 解説                               

 デイジー・ローズはお気に入りの薔薇園で3人の天使に出逢った。
 菫の瞳と輝く銀の髪の、すさまじく丁寧で礼儀正しい天使。
 宝石のような緑の瞳と太陽の光を浴び黄金に光る髪で、恐ろしく口も態度も悪い天使。
 そしてもうひとり、黒い天使に―。


■ この作品について、熱く語ってください!            

 この作品は『スカーレット・ウィザード』、『デルフィニア戦記』の流れを汲んでいる話です。
 もうこれだけでファンにとってはたまらないものです。


 『デルフィニア戦記』、『スカーレット・ウィザード』のすぐ後で、
 キャラクターのこんな一面があったんだとか新発見ができます。たまらないです。
 そしてスカウィとデル戦記のキャラクター、
 人外な戦闘能力と性格を持っている人たちが、
 はちゃめちゃなことを一緒になってしでかしてくれます。

 しかしこの作品は分類が難しいです。
 魔法を使える人はいるわ、宇宙中を行き来できるわ、
 学園に主人公が通うことになるわ、まあ色々と凄いです。
 この作者の作品は繋がっているシリーズが多いです。
 
 ですから読んだことない人でも
 デル戦記→スカウィ→暁の天使たち→クラッシュブレイズと読んだほうがいいです!


 これは読まないと損です。読んだらもう熱中すること間違いなしです。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 シェラです。
 男なんですが、女にしか見えない。いやリィの忠犬にしか見えない。
 そんな人です。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 シリーズ物ですからデル戦記とスカウィを読まないとわからないところです。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


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現実と虚構の狭間にうごめく“アヴァロン”の恐るべき秘密とは!?

アヴァロン 灰色の貴婦人

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 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 12
 おもしろいです! 3
 なかなか良いです。 0
 ふつうです。 0
 イマイチです。 0
 おもしろくないです。 1
 買うと損します。 0

ジャンルSF
著者押井 守
初版発行 2003年 03月
MF文庫J(メディアファクトリー)
価格(第1巻)580円 (税込:609円)

永久本在好さん(男性・17歳) 七国山ノボルさん(男性・18歳)一押し!

■ 解説                               

 近未来――衰退していく社会の中、
 非合法のネットワーク体感ゲーム“アヴァロン”が人々を魅了していた。
 若者たちは電脳世界の戦いに自らを賭け、その刹那に生きる―。
 “戦士”「308」は傭兵として“アヴァロン”の中で日々の糧を得ていたが、
 かつて戦場で消えた友人の謎を追ううちに「灰色の貴婦人」と呼ばれる超戦士と出会い、
 やがてこの世界の謎と直面することとなる。
 ――果たして、現実と虚構の狭間にうごめく“アヴァロン”の恐るべき秘密とは!?
 同名映画の監督自らが「小説」として表現したアナザーストーリー。


■ 永久本在好さんの書評                     

 良く「しつこすぎる描写」みたいなものってありますよね。
 くどくどと長い、読むのが煩わしいようなものです。
 ぶっちゃけて言います。
 この本、人によってはその辺を感じます!(笑)
 中学生くらいの方にはとても読み辛いかも知れません。

 しかしながら、その描写や深い考察は、並の人が真似出来るものではない、と感じました。
 確固たる知識に基づかれたその説明は、読んでいて異様に引き込まれるのです。


 僕は、尊敬する田中芳樹先生著『銀河英雄伝説』が好きですが、
 一巻冒頭の歴史部分は実はだれてしまいました。
 長くて難解で、よく言われる「読者が興味の無い、知りたくない情報」をばっと並べられるからです。
 しかし、この作品は違います。
 この作品における物語の核である「アヴァロン」という仮想戦闘ゲームについて
 深く解説されますが、これがあるようで無い「分かりやすいルール説明」なんです。

 一度物語に引き込まれ、この説明を読み通していくと、もっと知りたいと思い始めて来ます。
 そしてこの説明は、きちんと読者の納得がいくまで続くのです。
 ここまで過不足のない描写は初めて見ました。
 再び引き合いに出しますが、「銀河英雄伝説」では、時たま描写にむらがあり、
 一撃で戦艦が撃破されることもあれば、直撃しても何てことない時もあります。
 これについての作中での言及はほとんど無く、
 僕は「防御シールドにも強力なものと弱いものがあるのかな?」と自分で仮説を立てていました。
 こんなことが全く無いんです。
 勿論、専門家の方なら幾らでも疑問は沸くと思いますが、一般の方では全然納得出来てしまう。
 そこが凄いと思いました。

 頻繁に見られる銃器についての薀蓄は、突然キャラクターが型番や通称を言うので、
 絶対的に必要な解説となっています。
 なんたって、キャラクターは会話の中で平然と「RPD、来い!」といったような事を言うのです。
 ちなみにRPDとは、とある軽機関銃らしいです(笑)
 当然、突然そんな事言われても読者は分かりませんよね。
 そういう時に、きちんと一ページくらいたっぷりとその武器についての情報が詰まっているんです。
 その辺りが、銃器について混乱しないように、
 という配慮に何とか留まっている(笑)のは凄いと思います。
 
 余計な、つまり作者の知識を披露しているだけじゃないかと感じるような部分は、
 ほとんどありません。


 物語の構成については、これも素晴らしいものであると思います。
 冒頭から「アヴァロン」の仮想戦闘空間内から始まり、
 早速、ゲーム用語や銃撃戦、戦術論が次々と飛び出してきます。
 それが展開しては収束され、ほとんどストレス無しに物語に入ってゆくことが出来ます。
 人によっては終わり方が釈然としないかな?とも思いますが、特に悪い締めではないと思いました。

 僕はこれを三時間以上読み続け、休憩無しに読破してしまいました。
 この一人称視点による卓越した描写は、大いに参考になると思います。是非ご一読を!



お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 全てのキャラクターの個性が極めて素晴らしく、どのキャラも良いです。
 敢えて言うならアッシュでしょうか。
 彼女は映画「アヴァロン」のその後という設定でこの物語に登場しますが、
 あの映画におけるかっこいいアッシュをイメージして読むと痺れます(笑)


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 最初にも書きましたが、やはり展開される理論の内容が戦術論などが多いため、
 興味の無い人はとことん退屈に感じる点でしょうか。

 しかし、少しでも興味があれば引き込まれていくと思います。
 それだけ濃密な物凄い語りです。

 


■ 七国山ノボルさんの書評                    

 同名の映画の監督自らが書いた小説版。
 だからといって侮ること無かれ。

 こいつはもう完全に一つの話として独立していやがる。

 基本的に主人公の一人称視点で物事は語られるのだが、そのモノローグの密度が異常に高い。
 銃器へのこだわり、アヴァロンのシステム、
 軍事理論、おまけに恐喝する者の心理や料理の味までとにかく濃密に語られる。

 作者自身が銃を撃った経験があるだけあって戦闘描写はとても臨場感があり、
 これは本当にゲームの世界なのかと疑う始末。
 それゆえ、普通のライトノベルと比べて読むと疲れてしまうかもしれない。
 しかしそれでも『五十ミリグレネードの殻を〜〜』とかいう料理描写は、
 この作者だからできることであり、
 まさに『銃とゲームとメシが好きな人には楽しめる』小説になっている。
 該当者は結構版数少ないと思うけどね。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 そりゃもう主人公でしょう。
 アヴァロン内部に限らず、
 日常にまで『地元優位の法則は防御に回ったときに発揮される』と、
 軍事理論を展開する様はすがすがしさまで感じる。

 結局は人を思いやってしまう弱さのようなものにも魅力があると思いねえ。

 まあ、二十歳過ぎてもゲームにばかり夢中になっている、なんだかなあな兄ちゃんだけど。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-
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