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時は大正十四年、帝都東京に突如不死身の怪人が現れた

帝都探偵物語


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ジャンル伝奇・歴史・時代
著者赤城 毅
出版社:光文社文庫(光文社)
発行年月:2003年02月
本体価格 552円 (税込 579 円)
黒白さん一押し!(女性・16歳)

■ 解説                               

 時は大正十四年、帝都東京に突如不死身の怪人が現れた。
 その正体は、狂気の元軍医が生み出した人造生命だった!
 父を想う可憐な少女の依頼を受け、心優しい青年探偵・木暮十三郎が立ち上がる。
 行く手に立ちはだかる憲兵大尉・横光の邪悪な陰謀。
 危機に次ぐ危機―そして涙を抑えきれない結末まで、一気に読ませる大活劇。
 鬼才・赤城毅、光文社文庫初登場!


■ この作品について、熱く語ってください!            

 探偵物語、と題されるこの小説ですが、実のところミステリ要素は少ないです。
 副題の『人造生命』……いわゆる『オカルト』要素の方があきらかに強い!!


 舞台は戦前の昭和。
 主人公は当時珍しい私立探偵。
 物語に引き込まれたら最後、昭和の独特な雰囲気に酔って酔って酔いしれるのみです。

 そして、この作品のもっとも良いところは「泣ける」というところだと思います。
 
 『人造生命』以外にも巻が出ているのですが、特に『さらば美しき魔女』はかなり泣きました!
 アクションもあれば、謎解きもあり、さらには泣けるだなんて……
 一石三鳥の話だと思いませんか!?


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 もちろん、主人公の木暮十三郎です! 
 その頭脳は眼を見張るほどで、どんな事件もたいてい解決できる……
 はずなのに、本人が面倒くさがり屋で浪費家なので、いつだって金欠なのです。

 
 彼が動き出すのは、今月の生活費が危なくなり秘書に急かされた時くらい。
 「仕事きらーい、めんどくさーい」な彼ですが、いざとなったら頼りがいのある『名』探偵になるのが、
 かっこよくてたまりませんっ!

 名探偵のツボがあるならこういうものだと思います! 名探偵はこうでなくっちゃ!!

 他には、助手の渡くんが美少年だったり、秘書兼恋人(?)のれいのさんが美人なのに、
 なぜか主人公だけは『平々凡々、悪くもなくよいとも言えない顔立ち』という設定もだい好きです!!


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 特にはないですが……強いて言うのならば、
 この作品がラノベであるかどうかとてつもなく微妙だということでしょうか(苦笑)


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

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世直し与力と評判の裏に隠された鬱屈した野望が牙を剥く時、庶民の血が流される。

虹の職人―影町奉行所疾風組


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ジャンル伝奇・歴史・時代
著者中里 融司
出版社:広済堂文庫(廣済堂出版)
発行年月:2005年11月
本体価格 619円 (税込 649 円)
yahoさん一押し!(女性)

■ 解説                               
 
 老中主座の水野忠邦が奨めている奢侈禁止令のため、
 江戸の街は重苦しい雰囲気に覆われていた。
 お蝶が絡繰時計を納めている飾物商の旭屋も商売が、上がったりであった。
 旭屋が抱えている虹職人といわれる幸吉も、想うように腕が振えなかった。
 そんな折、南町奉行所の与力の青木丈介から、
 長崎のオランダ商館のカピタンに贈る伝説の蓬莱山の玉の枝が注文された。
 だがそれは御目付役の兵頭帯刀が猟官運動の一環として
 次席老中の洞口摂津守への賂として贈られる品だったのだ。
 世直し与力と評判の裏に隠された鬱屈した野望が牙を剥く時、庶民の血が流される。


■ この作品について、熱く語ってください!            

 狂科学ハンターREIの中里融司氏の特選時代劇
 書き下ろしと言うことで、他では見れない一編です。
 時代的には文化文政の江戸。
 あとほんのちょっとで幕末になる、江戸文化華やかなりし、
 つまりはみんなが「江戸時代」で思い浮かべる一番代表的な時代で、
 金さんが北の奉行所に居て、南は鳥居。つまり「南妖怪」が腰を据えているころ。

 改革であちこち締め付けられて、みんなインケツになっているところで、
 陰で出し抜いて私腹を肥やそうとする者の陰謀が動き出す……
 市井に紛れ、江戸の人々を守る影町奉行所の影同心達は、罪無き人々を守らんと活躍する。
 まさに、「正統派時代劇」です。

 随所に江戸の風物や、生活などが描写され、江戸の町並みが生き生きと浮かび上がってきます。
 そもそも架空戦記で活躍している作者ですから、
 虚実の取り混ぜが上手く、物語に引き込まれます。


 ちょっと毛色が変わっていますが、これもまた、一つのライトノベルと言えるでしょう。
 とてもお勧めです。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 謎のくのいち「佐知」ですね。
 前半の陰謀の導入者。妖艶な美女でまさに闇に咲く徒花。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 時代劇であり、時代小説専門の文庫から出ているので、ちょっと漢字が多い事?

 でも、これをひらがなにされたら、雰囲気壊れますものねぇ(笑
 読む方はがんばってください


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

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