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マンハッタンに“不死の酒”が蘇るその時……!

バッカーノ!―The Rolling Bootlegs


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 128
 おもしろいです! 10
 なかなか良いです。 1
 ふつうです。 4
 イマイチです。 0
 おもしろくないです。 0
 買うと損します。 1

ジャンル:伝奇・歴史・時代
著者成田 良悟
初版発行 2003年 02月
電撃文庫( メディアワークス)
価格(第1巻)570円 (税込:599円)
ELEVENさん(男性) ナミさん(女性) 呟木心葉さん(男性)
雷真さん(男性・13歳) 桜花火さん(女性・14歳) 砂時計さん(男性・14歳) 
汐華ハイジさん(男性・23歳) 甘中楽朗さん(男性・14歳)
朱鷺さん 佐藤 友明さん(男性) 琴羽 葵さん(女性・13歳)一押し!


■ 解説                               

 禁酒法時代、ニューヨーク。
 裏組織“カモッラ”は重要な儀式を数日後に控えていた。
 泥棒カップルはグランド・セントラル・ステーションに着いたばかりだった。
 マフィアの三兄弟はちょっとした問題を抱えていた。
 チンピラの少年は思い通りにならない現実にムカついていた。
 職務に忠実な警部補はそんな彼らを疎ましく思っていた。
 そして、錬金術師の野望は200年を経て、未だついえる事はなかった。
 彼らはまだ、互いに関わりの無い者同士であった。
 このマンハッタンに“不死の酒”が蘇るまでは―。
 第9回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作。


■ ELEVENさんの書評                       

 キャラがものすごく多い!

 総勢90人以上の個性的なキャラが生み出す馬鹿騒ぎが面白く、
 時代の移り変わりや切り替えが多くて一見見ずらいと思われますが、

 最終的に話が噛み合ってるところは新鮮で、とても好感の持てる作品だと思います。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 仮装泥棒のアイザックとミリアです。

 彼らは基本天然で、チョコレート工場のチョコを盗んだり、
 美術館の扉を盗んだりと、1番個性が際立つキャラだと思います。
 十中八九この作品のユーモアはこの2人によって構成されていると言っても過言ではないです。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 特にはないですが、キャラが多すぎる点では読みづらいかも知れません。



■ ナミさんの書評                        

 著者のデビュー作であり、電撃ゲーム小説大賞(現/電撃小説大賞)金賞受賞作であるバッカーノ。
 この作品は多くの人物が登場し、『不死の酒』をめぐって繰り広げる賑やかな群像劇。

 『不死者』と『人間』の物語のこの作品はアニメ化・ドラマCD化済み。

 未完結。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
  エルマー・c・アルバトロス。
 「笑顔中毒者(スマイルジャンキー)」である彼は、笑顔のためなら――手段を選ばない錬金術師。
 そんな彼の言葉にはいつも驚かされ、ときには尊敬させられます。
 そしてなにより――彼の異常さがツボです。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 ちょっと登場人物が多いので人物の名前を覚えるのが苦手な方にはきついかもしれません。



■ 呟木心葉さんの書評                      

 ガイ・リッチー監督のギャング映画『スナッチ』を思わせる、異色群像劇です。

 多種多様なキャラクターが、多種多様な立場・考え方を持った上で、
 一つ、あるいは二つの事件を通じて重なり合い、交錯しながら進んでゆき、
 最終的には一つのきっかけにより収拾して行く、読み飽きない物語です。

 作者の成田良悟先生は映画の鑑賞が趣味のようで、
 全体的に『読む映画』として取れるような文体で描かれています。
 
 その影響もあってか、ワンシーンワンシーンに物語に重要な伏線が張り巡らされているので、
 常に緊張感を持って読むことができます。

 
 この物語には、確定的な主人公は登場しません(主人公っぽいのはいますけど)。
 ですから、気に入ったキャラクターを読者が勝手に主人公にして、楽しむことができます。
 尋常じゃないくらいにキャラクターが登場しているのにもかかわらず、
 どのキャラクターも個性的で、かぶっているモノは一つもありません。
 
 知らないうちに読み終わってしまいそうなほどスラスラ読めて、
 読み終わった後の爽快感がたまらなく気持ちのいい作品です。
 ぜひ一度、読んでみてください。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 グラハム・スペクターとクレア・スタンフィールドですね。
 
 グラハムはテンションが100%のまま、感情が『楽』と『哀』しか変化しない楽しい狂人です。
 クレアは、作者の成田先生が「クレアを主人公にして書いたら30Pで終わる」と述べてしまうほど、
 世界最強な殺し屋です。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 キャラクターの異常な多さですね。
 慣れない内は、戸惑うかもです。

 
 ちなみに僕は、全部のキャラクターのフルネームを覚えました。



■ 雷真さんの書評                        

 この物語に主人公はいません。
 自分が主人公だと思うキャラを主人公にしてかまいません。


 とてつもない大人数で繰り広げられる馬鹿騒ぎ。
 そんな小説です。
 年ごとに話が分かれています。
 例えば、1931は大陸横断列車の中。
 例えば、2002は二つの船上。

 さまざまな場所で繰り広げられる馬鹿騒ぎが、とても熱い!!
 勉強途中に読みたくなって、気付いたら夜中の二時!ってこともあります。


 錬金術師がいたり、カモッラがいたり、マフィアがいたり、不良がいたり。
 そして殺し屋や殺人狂、ホムンクルスや人間のクズ、最後に不死者までもがいて。
 そんな狂った奴等が繰り広げる馬鹿騒ぎ、とてもオススメです。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 ラッド・ルッソとグラハム・スペクター!!

 ラッドは殺人狂で、女でも子供でも遠慮なく殺す。
 けどかなりふざけていて面白い!!
 グラハムはラッドをアニキと慕っていて、
 巨大なレンチで機械も人の体も壊すけど、殺しは絶対にしない。
 そしてラッド並に狂っている。

 あとは、クレアとヒューイとエルマーかな。
 でもジャグジーもいいしフィーロもエニスもいい。
 キャラが魅力的すぎて選べないですね。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 多少、影が薄くなってくるキャラがいます。
 それ以外、無いです。



■ 桜花火さんの書評                       

 ふと、本屋さんに売っていたバッカーノ!を見て買ったのが始まりでした。

 読んでみると、次々と物語の中に引き込まれていってもうハマってしまいました。
 キャラクターが多いのに最後にはちゃんとまとめられていてすごいなぁーと思いました。
 
 特に1931年の話は表と裏があります。
 表でいろんな謎が浮かび、裏でその謎を解かれていく。この構図がよかったです。


 バッカーノ!ではいろいろと裏切られてしまうことが多くてそれがとても面白いです。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 1934年に出たグラハム・スペクターです。
 舎弟のシャフトとの会話が面白くて、意外と神話に詳しいというところが好きです。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 特にないです。

 誤字・脱字が多かったりしますが、私は気にならないです。
 キャラの名前も自然とわかってくるので大丈夫だと思います。



■ 砂時計さんの書評                       

 始まりは、とある船の中から。
 そこでは、錬金術師による、悪魔召喚が行われていた。
 不死者がいる。不良がいる。殺人狂がいる。いろんな奴らがいる。
 そして、馬鹿騒ぎが始まる
 
 最高です!最高におもしろいです!
 一味や二味もクセがあるキャラばっかで読んでて面白いです。

 
 時代ごとに話が変わっていくわけですが、
 むかしでてきたキャラがでるとかなりテンションが上がります。

 読んで損はしません。買うか、借りるかして読みましょう。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 クレアとシャーネですかね。
 クレアは超強くて、性格がチャラチャラしてておもしろいです。
 シャーネはしゃべらなくても、いろんなことを考えてることや、
 クレアに対して照れてるのが、読んでて面白いです。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 まあ、あえていうなら誤字・脱字が多いところですかね。
 
 あんまり、気にならないんで別に大丈夫ですけどね。

 あとは、んーと、キャラが多いところですかね。
 けど、そこはいい所なのかもしれません。
 僕はけっこう、すぐに名前は覚えれましたよ。
 大丈夫、読んでたら勝手に覚えますから。



■ 汐華ハイジさんの書評                     

 まぁ、ライトノベルって絵的に持ち歩きにくいモノって結構多くないですか?
 これは、イラストがエナミカツミさんで、好きになれる絵だと思いました。
 美少女キャラとか出てこないので、あしからず。

 アニメ化されていますが、アニメの構成が「涼宮ハルヒの憂鬱」みたいに、
 時系列を無視した特殊なものになっているので、
 私としては原作を読んでしまってからの方がアニメは楽しめるかと。

 アニメの話ばかりですが、オープニングがカッコイイです。
 ジャズです。ルパンのように大人アニメの雰囲気が出ています。

 内容です。

 まず、初めにこの物語に「主人公はいません」。

 イタリア三大組織で有名なのはマフィアですが、この物語の(前半の)メインは「カモッラ」という組織です。
 カモッラはマフィアより陽気で、マフィアより残虐性の高い犯罪組織です。

 初めの舞台は1930年のニューヨーク。
 裏社会のみならず、世に名を轟かせたアル・カポネ全盛期。
 カモッラという組織の「マルティージョ・ファミリー」に所属するフィーロ=プロシェンツィオが、
 若くして幹部に昇進する所からこの物語が始まる。

 世界観としては、マフィア&カモッラ+錬金術です。

 錬金術というのは、この物語の中心になる重要なファクターであり、つまりは「不老不死」のことになる。
 時代は1700年代までさかのぼったり、2002年という最近のニューヨークを舞台にしたりと、
 その時代ごとに共通の問題を抱えて物語は進行していきます。

 あとは、読んで頂くということで。
 ではでは


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 フィーロ・プロシェンツィオ=しいて言えば「主人公」かもしれない。
 童顔と呼ばれると残酷なまでの仕打ちをする。

 クレア・スタンフィールド(後にフェリックス・ウォーケン)=地上最強の殺し屋で、
 二つ名を「ヴィーノ(葡萄酒)」と言われ、殺し方が汚く、必ず床は血まみれになる事からそう呼ばれる。
 フィーロとは幼なじみである。

 アイザック&ミリア=愛すべきおバカ。
 この作品の全てのシリーズ(1700年代は除く)で脇役かと思えば重要なフラグを立てる特異なカップル。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 アニメの構成が少し残念かな。



■ 甘中楽朗さんの書評                      

 200年の7月からWOW WOWにてアニメ化されています。
 舞台は1930年台、1929年に始まった世界恐慌を背景にするアメリカがメインで、
 1711年に錬金術師たちが召喚した悪魔がもたらした
 「不死の酒」をめぐる馬鹿騒ぎ(=バッカーノ)が醍醐味です。

 多種多様なキャラクタがそれぞれの動きをして、終盤に全てが終結していくところは興奮に値します。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 これは長所とも短所ともとれる表裏一体の事実なのですが、とにかくキャラクタが多いです。

 原作の場合、二巻目に値する1931年のものから、
 プロローグでメーンキャラクタを一気に紹介するのですが、これが覚えられないんです。
 プロローグ=人物紹介が終わってやっと本編に入る、
 となっても途中で「あれ、こいつ誰だっけ・・・・・・」となるのが恒例行事。
 「あ、あいつか」なんて勘違いをすると後でしっぺがえしを食らったり。
 
 あとは、情景描写が若干陳腐、プロローグ含む序盤が退屈である、など。



■ 朱鷺さんの書評                        

 とにかく楽しい!
 ここまで笑えたのは、これが初めてな様な気がします。

 カモッラの人々、泥棒カップル、マフィア三兄弟、チンピラ、錬金術師。
 個性的なキャラがたくさん出てきて、本当に面白い。
 最後の展開も、「そうくるかあ」という感じで、付線のはり方が上手いです。

 とにかく、借りるなり買うなりして読んでみてください。
 とても面白いです。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 泥棒カップルが好きです。
 何気に美味しいところをもっていく人たちですね。彼らのコショウ攻撃は笑えます。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 特にありません。



■ 佐藤 友明さんの書評                     

 ニューヨーク。
 悪魔は微笑む。全てを知りえる者として。
 不死者とイカレタ者は踊る。街の中を。
 不死者とイカレタ者は巡る。禁酒時代で『ある酒』を。
 不死者とイカレタ者は戦う。大切なモノのために。
 そして葡萄酒が現れる。
「お楽しみは――――これからだ!」

 謎は一つの真実となり収束して行く、終わりに向かって。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 クレア・スタンフィールド、フェリックス・ウゥーケン、葡萄酒(ヴィーノ)、
 線路の影をなぞるもの(レイルトレーサー)です。
 (全て同一人物。名前が多い人ですので)僕は「葡萄酒」で呼んでますが。まぁいい。
 
 努力家で、自己中で、「世界の中心、俺!」って本気で叫べる人で、
 恋人に優しく、敵には厳しい、本当に『なんでもできる』人。不老不死ではないのにな。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
  一巻はデビュー作ということで弱いですね。二巻も少し弱い。三巻目からが良いです。



■ 琴羽 葵さんの書評                      

 この本は第九回電撃小説大賞金賞受賞作です。

 当初私も、この「金賞受賞作」という帯に惹かれて買った一冊なのですが・・・・・・
 読めば読む程、物語の中の世界に引き込まれてゆきます。
 まさに『心惹く』一冊です。


 
・おすすめポイントそのいち!『文章力があり、スピードと臨場感あふれる文脈』

 この小説の作者成田良悟は非常にリズム感のある文章を著します。
 非凡な表現を多用し、無駄な点を省いたまさに話の状況を一撃で射抜く反面、
 反復法を多用し、事柄を強調するのに長けています。

 読んだ後、心を揺さぶるような格好いい決め台詞も印象的です。
 (ギザじゃないから尚更。)


・おすすめポイントそのに!『キャラの感情の起伏・台詞・過去』

 その時々のキャラの感情を文章ではなく、
 『怒り』や『悲しみ』、『恐怖』といった単語で表す表現は、物語の世界にダイブし、
 感情移入していてもそれを阻害する事無く自然と頭に入ってきます。
 また、キャラ一人一人の過去の設定も非常に繊細で、台詞も生き生きしています。


・おすすめポイントそのさん!『卓越した伏線張り・キャラ一人一人の個性』

 はっきり言います。
 この小説は、『イカレた』キャラクターが登場人物の半数を占めます。

 
その中でも、たとえ同じ組織の人間達でさえ、一人一人の考え、目的が異なるのです。
 さらに『人間的な思考回路』さえもを捻じ曲げてしまう作者にはまさに脱帽ものです。

 卓越した伏線張りの技術も魅力的です。

 この物語は全ての伏線が話が終結するまで、
 全てが費える事無く、複数の事件に影響を及ぼしています。
 更に伏線一つ一つが『過去』の発祥から『現在』を貫き、『未来』にまで影響を及ぼしています。
 現にこの話は五巻まで出ていますが、
 一巻で「これでもかっ!」って程に頻繁に使用した伏線が元に次巻が描かれていたり、
 本当に些細な物語に一切影響しないような伏線が、
 一気に膨れ上がり、他巻の元になっていたりと。


・おすすめポイントそのよん!『物語の表と裏・複数キャラの同時間軸の相対的な動き』

 物語の裏と表。これは裏を九割方にすればミステリーにもなりますし、
 逆に表の割合を増やせば純愛、友情ものにもなりえますが・・・・・・
 この物語にはそもそも、『裏』なんてものは存在しないのです。
 この物語には主人公がいません。
 もし主人公を決めている小説の場合、描写も幾分主観的になりえます。
 ところがこの話の場合、全てのキャラの主観と、完全的な客観の二種類を味わえるのです。
 『各勢力の動きを客観的に見て、全ての物語を解きほぐしてゆく。』
 まあ、こんなところでしょうか。

 更に、完全同時間軸上でのキャラの動きも斬新です。

 一見無関係そうに見える者達でさえ、
 完全リアルタイムで本人は意識していなくとも接点をもちえる。
 ここから、今までのライトノベルと一線を画する物語が発祥しているわけです。


・おすすめポイントそのご!『鋭角的な展開、伏線の収縮・崩壊』


 なんと言ってもこの小説の醍醐味は、物語のテンポです。
 一旦全勢力が平行に並んだかと思うと、次の瞬間、一気に収縮し、拡散し、分散します。
 また、いい意味での『秘密』が、ラストに非常にいい演出となってあらわれます。
 さらに、全ての伏線が一点のキーワード、
 物語の『鍵』に対して収縮し、合体し、崩壊して、この話はクライマックスを迎えます。

 結末の意外性は郡を抜いています。

 この本は読み終えた後に、『おかしい』ではなく、
 純粋な『おもしろい』という感覚を心の奥底に芽生えさせてくれます。

 どこまでも新鮮なこの話、是非御一読あれ!


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 あえて言おう。エドワードだ。(一巻の中で)
 全巻入れるならナイルかなあ。あの口癖と屈強さが好き(口癖→上参照)。


■ 一言感想コメント                       

・癖のある文体だがある程度読み進めていると慣れてくる。テンポがよく一気に最後まで読ませるパワーのある作品。惜しむらくはこれ単体では話はよくわからないので他の作品も読む必要があることか。続きが気になるのにシリーズの続刊が遅すぎることも残念。デュラよりもこっちに力入れてほしいくらい。
2012/09/23

・元クレア・スタンフィールド、現フェリックス・ウォーケーンの「全てをねじ伏せるほどの純粋なる力」と言うものに魅力されました。
2012/05/03

・キャラとシチュエーションとイラストが最高!
2012/04/30

・キャラの個性が出ており、収束する形で物語が展開するので非常に引き込まれる。
 萌え的要素に頼らず、小説としてのセオリーをしっかり踏まえた出来だった。

・キャラが多い。
 時代が変わっても主人公が顕在。
 伏線回収がしっかりしている。

・クレア・スタンフィールドが最強。
 作者がクレアを主人公にすると、30ページで話が終わるともいった、本気で凄い人。
  かっこいいし、なんだかんだで守ってくれるところが素晴らしい。

・総勢100人近くのキャラクターが登場し、『馬鹿騒ぎ』を引き起こす。
 たくさんいる割に、一人ひとりに魅力がある。 キャラが皆個性的でかぶっていない。
  それと、なんといっても世界観! 今の時代ではない面白さがある。

・何といっても登場人物の多さ、そしてその人物たちの個性の強さ。

・まず、キャラクターが皆個性的で良いです!
 この話を読めば、絶対一人は好きなキャラが出て来ると思います!
 群集劇で、この小説に『主人公』はいません。
 自分の好きなキャラを主人公と思って読むことが出来ます。そこも面白い。
 それと、物語の構成や伏線も巧いです。
 何回か読めばよく解る、深い群集劇です。


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ふつうです。
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