そこには、死んだはずの土方、原田、沖田が――！？

鬼神新選

○読者投票結果 　最高です！一押し。 37 　おもしろいです！ 3 　なかなか良いです。 4 　ふつうです。 1 　イマイチです。 0 　おもしろくないです。 2 　買うと損します。 2

ジャンル：伝奇・歴史・時代 著者：出海 まこと 出版社：電撃文庫（メディアワークス） 発行年月：2003年07月 本体価格 610円 (税込 640 円)

ゆうさん（女性・１５歳）　代打ミントさん（女性・１３歳）　ダイペプさん（男性・２０歳）一押し！

■ 解説

　時は明治の初め。戊辰戦争も終結し、世の中も落ち着いてきた頃――。
　戊辰戦争をかろうじて生き延びた元新選組二番隊長・永倉新八は、
　昔懐かしい江戸に潜入していた。
　新選組と言えば、新政府からは目の敵とされている存在。
　そんな危険な状態の中、新政府の中枢に立つ岩倉具視に、罪状免除を引き換えで、
　新選組局長・近藤勇の首級の捜索を依頼された。
　理由は不明だが、新八は“ノイポロイクシ”という先視の力を持つ松前忍・篝炎とともに、
　様々な想い出が残る京都に向かった。
　だがそこには、死んだはずの土方、原田、沖田が――！？
　「電撃hp」で人気を博した新選組奇譚、
　描き下ろしオリジナルコミック付きで、ついに電撃文庫で登場。

■ ゆうさんの書評

　死んだはずの新撰組幹部達が出る、という設定が面白いです。
　オリジナルキャラクターである篝炎達もとてもいい味出しています。

　一冊読んで、すぐに全巻欲しくなりました。
　一巻巻末の漫画もとても素敵です。


お気に入りのキャラはいますか？　どんなところが好きですか？
　原田佐之助です。

　ここから先は少しネタバレになります。


　死んだ時の無念さが、悲痛なまでに伝わってきました。
　すべて壊すという怨嗟を持っていたり、目的の為、美月を殺したりなどというところがありますが、
　永倉との再会を素直に喜んでいた事や妻子を気にしていた事など、
　他の蘇った幹部達と少し違うところがあり、そこがとても素敵でした。


この作品の欠点、残念なところはどこですか？
　この設定は、新撰組の熱狂的なファンの方は少し戸惑ってしまうかもしれません。

　そして、これはそれぞれだと思いますが二巻にある地探訪記。
　私個人はそれを書くよりもっと物語自体を長くするか、或いはまた漫画を載せてほしかったです。

■ 代打ミントさんの書評

　設定が、よく思いついたなと思いました。
　コバルト文庫にでさえ新撰組モノはありますが主人公は沖田と土方の一人称モノです。

　永倉が主人公な小説は、珍しいと思います。

　そして、新撰組ファンを恐れないこの設定。
　沖田はとくにファンが多いのに、人食い鬼として生き返った（生まれた）設定ですよね。

　作者の勇気をかいます！　アンパンマンより上かもしれませんよ？

　あと、巻末のマンガ！　一巻だけなんですが、ファンになっちゃうと最高ですよ。
　キャラがうごいとるーって感じで。


お気に入りのキャラはいますか？　どんなところが好きですか？
　やはり沖田総司でしょう！
　史実でも好きなんですけど、この小説は沖田好きや土方好きには勧められない、
　といわれていても、やっぱりいいんです。
　天才なのに、若くして散った。そのあとだから言えるセリフがしびれますよ！
（この小説の利点ともいえるでしょう、生き返ったという設定は）


この作品の欠点、残念なところはどこですか？
　最初のほうがに擬音が多すぎるところです。

　本屋で見かけたとき、即全巻買いしてしまったんで我慢したんですけど、
　立ち読みの段階なら、あたしは読むことをやめていたでしょう。
　あと、一巻が、始まりという感じすぎますね。まぁ続くからいいんですけど。

■ ダイペプさんの書評

　とにかく、ひとつひとつの文章が丁寧です！　
　斬り合い一つに30ページ以上使って書かれている様は正に圧巻！
　
　新撰組＋ファンタジーものの王道といえるでしょう。


お気に入りのキャラはいますか？　どんなところが好きですか？
　主人公の永倉親八ですね。
　特に笑い方が”にや”でなく、”にゃ”なのが個人的なツボです！


この作品の欠点、残念なところはどこですか？
　うーん、強いていうなら新撰組幹部（特に土方、沖田）が好きな人は、
　少し戸惑いを覚えるかもしれません。

　あとは……発刊されるまでに1年かかる所ですかね

■ あなたはこの作品についてどう思いますか？（読者投票）

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